このBINOの立ち位置は、星座観望用のWide-BINO(ガリレオ式2倍程度)と一般的なEMS-BINOの中間をつなぐ物。
手持ちの7X50双眼鏡が楽な観察姿勢で覗ける物、ということです。超絶、楽しいBINOになるはず。
BINOの衝撃は、とても平面の写真では表現できません。
写真で推察されるように、目幅は半固定。
どっち道、フード外径=63mmなので、選択の余地は少ない。パーソナルなBINOと考えれば、自分の目幅で固定でよい。
Innovation of Astronomical Telescope
正立ミラーシステム(EMS)を開発した松本龍郎のサイト。 たった2回の反射で天体望遠鏡の像を正立像にします。
Tatsuro Matsumoto; Inventor of the EMS, Erecting Mirror System. EMS offers non reversed upright image with no additional undesirable abberations.
このBINOの立ち位置は、星座観望用のWide-BINO(ガリレオ式2倍程度)と一般的なEMS-BINOの中間をつなぐ物。
手持ちの7X50双眼鏡が楽な観察姿勢で覗ける物、ということです。超絶、楽しいBINOになるはず。
BINOの衝撃は、とても平面の写真では表現できません。
写真で推察されるように、目幅は半固定。
どっち道、フード外径=63mmなので、選択の余地は少ない。パーソナルなBINOと考えれば、自分の目幅で固定でよい。
去年の4月に試作してみた、Finder-BINO、当人の思入れほどには反響が悪く、完成品はそのまま保管していましたが、密かに注目してくれていた方があると知り、お譲りすることにしました。 当方で眠らせておくよりも、活用いただくのが一番ですから。^^
ご自身のブログに発表してくださいましたので、リンクを貼らせていただきました。
いつもながら、渾身のリポートをいただきました。
I need a break time of playing once in a while.
This time, I am planning to make a tiny Binoscope with a pair of cheap field-scopes.
たまには本業から外れて、遊ぶ時間を持たないと、精神の安定が保てない。
今回は、安物のフィールドスコープで超小型BINOを作ってみることにした。
安価な素材に応じて、構造も極限までシンプルにした。基本、ベースプレート1枚だけでBINO化が実現した。右の2つのローレットネジは右鏡筒の水平方向の光軸調整用。底部にも同様のネジを予定していたところ、架台にセットするロックネジと干渉することが分かり、急遽、セットビス(頭の無いイモネジ)に変更したため、垂直方向の光軸調整には、六角レンチが必要になった。
公称値:口径50mmで倍率20倍固定、実視界3.25°、見かけ視界65°、アイレリーフ19mm
対物とアイピースの焦点距離は、焦点距離が分かっているアイピースを使用して、射出瞳径から判断した推定値です。どうやらF5付近のようで、市販の9X50程度のファインダーの対物(F3程度)よりもずっと像の素性が良かった。
見え方をお伝えするには、写真に頼らざるを得ませんが、手持ちiPhoneでの撮影で、像の抜けの良さが全く再現できていません。実際に見ると、非常に素性の良い像でした。
私の関心事は、ファインダーBINOとして、実視界をどれだけ広く取れるか?というもので、次に、SWA27mm/70°と、MAGELLAN10mm/100°で見える範囲を比較してみた。
好都合なことに、ねじ込み式のオリジナルアイピース(推定12.5mm)を外すと、ネジ規格が36.8mm-P=1.0mmと判明。EMS-UM用の36.4mmP=1.0の31.7用アダプターが、テフロンテープをネジに巻くと、しっくりとネジ込めた。ピントも、ぼぼ正視の私だとそのまま合焦。
アダプターを短縮したり、アイピースバレルをカット(正のアイピースの場合)したりすれば、近視の強い方でも合焦すると思うが、プリズムサイズに余裕がないので、そうすると視野が少しケラれる可能性はある。
アイレリーフが十分に長いアイピースを使い、メガネ装用で使用するのをお勧めする。
超絶広視界になった。視野の歪曲も視認できず、建物の直線がそのまま直線で見える。
色収差も微塵も感じられない。視野もすこぶる明るい!
オリジナルよりも倍率が2割ほど高いにもかかわらず、実視界が広くなっている。
像質も破綻せず、まだまだ余裕が伺えた。
調整ウェイトは、アイピースの交換による重心調整が目的で、最小限の物です。
ドイツ式赤道儀のように、鏡筒全体のカウンターウェイトとは主旨が違うので、ご理解ください。
極端に重量が重いアイピースや、脚長の長いファインダーシステムを使用する際等は、他のアクセサリーの配分をうまくやってください。(必要に応じて、追加ウェイト(OPTION)も承ります。)
ウェイトは軸の手前(接眼)側でも、向こう(対物)側でも好きな位置にセットしていただけば良いですが、一般に、小口径では向こう側にセットする方が有利なことが多いです。
TSA120鏡筒のフード径=160mmということなので、D=170にするとフードの隙間が10mm確保できることになります。(フードキャップが外に被るタイプなので、実質収納外径が160mmを少し超えることに要注意)
The height of the extension ring under the Helicoid will effect as the 1/SQR2 of that of the lateral shift.
ヘリコイド下に挿入する延長リングの高さは、その1/√2が横方向の見口シフトに寄与します。(つまり、7mmの延長管は、約5mmのシフト量延長に相当するということ。)
The total light path in the EMS, at the D of 170mm and the IPD of 60mm, is 176mm. With the margin of 20mm, around 196mm should be secured as the back-focus.
D=170mmで、目幅=60mmとすると、EMS内光路長=176mmとなります。余裕を20mm見ると、合計196mmくらいのバックフォーカスは確保したいところ。