EMS in ITALIAN RED / イタリアンレッドのEMS

One of the surprises of 2012 will be a FL71-BINO in ITALIAN RED.This is the computer simulated EMS in ITALIAN RED.

 あっという間に1年が過ぎようとしています。

 来年のサプライズの一つを一足早くご紹介しましょう。イタリアンレッドのFL71-BINOです。 取り敢えず、EMSだけをCGで近い色にシミュレートしてみました。



Cross joint of the handle / ハンドルとシャフトの交差ジョイント

This is the cross joint of the handle shaft and the handle bar, just as the linked image below.115EDT-BINO

 ハンドルとシャフトの交差ジョイントです。 以下のリンク画像のように使います。115EDT-BINO C5-BINOもようやく機械加工はほぼ完了し、アルマイトに出せる段階になりましたが、今日が大方の企業の仕事納めなので、アルマイトも年明けになります。 長くかかってしまいましたが、全てが全く新しい挑戦であったことで、ご了解いただけましたら幸いです。



Handle and Weight Shaft holder / ハンドル(ウェイト)シャフトホルダー

Handle(weight) shaft holder is completed. The holder will be inserted in the hole shown by the red arrow int the right photo.

 ハンドル(兼ウェイト)シャフトホルダーが完成しました。 10mmφの貫通穴にステンレスのハンドルシャフトが通り、任意の位置で固定できます。シャフトホルダーは、右の写真の赤い矢印の穴に通し、固定します。カウンターウェイトは、ハンドルシャフトの同軸反対側(筒先側)にセットすることになると思います。(写真でお分かりの通り、運搬用ハンドルはすでに取り付いています。)



Dovetail of the C5-BINO / C5-BINOのアリガタ

Dovetail of the C5-BINO is completed.

 アリガタの完成です。 後は、運搬用ハンドルと操作ハンドル、カウンターウェイトで(機械)加工完了です。270mmの長大なアリガタですが、それでもほぼ端の方を保持することになります。 それでも重心が手前に来る傾向があれば、ウェイトは前方に付けないといけません。(アリガタを極端に長くするのは、加工上の都合が悪いのと、外見的にも良くありません。)アルマイトがあるので、どちらにしても完成は年明けになります。



Innovative IPD adjustment mechanism / 新型目幅調整機構、実験成功(C5-BINO)!!

A long time dream of the ultimate mechanism for a binocope has come true !A binoscope of the fixed tubes and the parallely shifting one counter each other with the “merits and demerits” . The former promises more rigid structure but it causes focal change at the IPD adjustment, while the latter enjoys the focal-change-free IPD adjustment but its mehcanism is not as simple, or rigid as the former.Now, the fixed tubes also got the focal-change-free IPD adjustment !!

This is one of two kinds of the new IPD adjustment devices I have been developing. This mechanism is for the left-right simultaneous version and the other one for the individulal compensation will also be shown here in due course.This is the historical moment in the history of develppment of the EMS.

「鏡筒固定式か平行移動式か」、得失が相反するため、BINO作りの最初に悩む選択肢です。ご存知のように、前者は構造がよりシンプルで高剛性が得やすく、従って軽量化にも有利です。 しかし、目幅調整時にピント移動を伴います。後者は鏡筒が固定できないためにどうしても構造が複雑になり、軽量化にもやや不利ですが、目幅調整時にピント移動を生じないメリットがあります。

この度受注したC5-BINOは、依頼者の方の条件が、片持ちのタワー型の自動導入架台への搭載であり、徹底した軽量化の要求と、重心を1mmでも架台保持部から離したくない事情があり、鏡筒は固定式がベストと判断しました。 さらに、目幅調整時のピント移動を懸念されたため、すでに研究中だった新方式の眼幅調整機構を、このモデルに初めて採用することにしたわけです。 今回も、受注時点では明確なプランがあったわけではありません。

本日、初めて仮組み立てをして実験したわけですが、ピント補償機構は計算通りに完璧に極めて滑らかに働き、±5mmの眼幅調整で実用上のピントずれはもちろん、イメージシフトも全く発生しませんでした。新機構の実験は大成功と言えます。 大袈裟に響きますが、今日はEMSの発達史に於ける特別な日となりました。

このメカの構造は見かけよりもシンプルです。 スタビライザーシャフトの中央を掴んでいる四角ロッドがヒンジで連結された垂直プレートは、下のベースプレートに固定され、ベースプレートは第3プレートを介して鏡筒本体に固定されています。つまり、四角ロッドの反対側のエンドはヒンジを介して固定したBINO本体に単純に連結されているだけです。(垂直プレートを支えているプレート類は全て固定部品です。やや複雑に見えますが、リニアシャフトとの干渉を回避するための構造です。)

第4プレートに固定された左右のEMS接眼部全体は、リニアベアリングと2箇所のボールローラー(写真右)で正確に摺動します。 静止時の接眼部の安定性を危惧される方もあるでしょうが、ロッドの長さとヘリコイドの長さが決まれば、接眼部の位置は常に高い剛性で安定しています。 ヘリコイドの長さを変える時だけ、メカが連動して、ピント移動の収支を常にゼロにキープしてくれるわけです。(三角形は、3辺の長さで決まります。第1辺の長さ(ロッド長)は固定で、第2辺(ヘリコイドの長さが決める)が変化すると、第3辺(EMS接眼部全体の位置が決める)が連動して光路長の収支を常にゼロに保ちます。) まだ実験段階なので、レデューサーに繋がる遮光チューブ(外見上は2インチスリーブ)はセットしていません。(写真中央)

以上、当メカニズムの原理をを簡単にご説明しましたが、上記の機能を実現するための仕様が、ミラーのメンテナンス等の障害にならないように、EMS本体やアイピーススリーブが簡単に着脱できるようにするための関門もありました。 EMS及びスリーブの着脱は、メカを分解することなく簡単に行えます。

今回の機構は、左右のEMS(第一ユニット)を一体として扱うタイプですが、左右を独立的に扱うタイプ(25cm3枚玉アポBINO用)も並行して研究しており、それも近日中に発表できると思います。

地上を低倍で見た印象ですが、非常にシャープな像を結ぶのに驚きました。 このタイプの望遠鏡を過小評価していたことを認めざるを得ません。 合焦ノブの操作によるイメージシフトも、少なくとも低倍では全く気付かないレベルでした。 ただ、地上風景の低倍では副鏡の陰がやや気になるのは仕方ありません。 星野では問題ないでしょう。 適当な瞳径で見る月、惑星はさぞ凄い眺めになることでしょう。



Eye-Focusers with a Stabilizer / スタビライザー付きアイフォーカサー

A pair of eye-focusers with a stabilizer is completed and ready to ship to Germany.

 何とか年内にスタビライザー付きアイフォーカサーをドイツに送り出せそうです。双望会の直前に同アイフォーカサーをBIG-BINO用に初めて作った時は、考えながらの単品加工でしたが、今回は、量産プロセスを構築(CNCプログラムの修正やジグの整備)しながらの製作で、また別の準備も必要でした。 同じくらい優先度の高い仕事も複数件ありましたが、海外でお待ちなので、何とか年内に送り出したかったわけです。

 C5-BINOは、今最後のピント補償機構の材料を注文しており、それが入荷次第に仮組み立てをし、アルマイトが完了次第に完成です。 年内の仕上がりが微妙になりましたが、なにとぞご理解くださいますよう、お願いいたします。



EMS-UM on a single ED81S(VIXEN) / 単体ED81S(VIXEN) + EMS-UM

iem1

iem2

Here is an e-mail I responded to the EMS-UM user’s first impression. I inserted my sentences under each of his remarks in the e-mail. My answers are in red.
この度、初めてEMS-UM(単体)のユーザーとなってくださった静岡県の I 様より、ファーストライトのご感想をいただきましたので、 当方のコメント(返信文)も挿入した形でご紹介いたします。 私のコメントを赤字で示しました。

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Dear Mr. I,
I 様

Dear Mr. Matsumoto,

I am Mr. Ito who bought your EMS-UM recently.
先日、EMSを購入しました静岡県の I です。

Thank you for buying the EMS-UM and giving me today the nice comment on it.
この度はEMSをお買い上げくださいまして、誠にありがとうございました。  また、さっそくのご連絡、大変ありがとうございます。

It is a bit late to report, I made the first observation at my veranda of mainly Jupiter and Pleiades.
少し連絡が遅れましたが、12/4に初観望しました。 ベランダからの観望で、主に木星・昴(M45)をみました。

I could see the splendid view of 167X Jipiter. As it looked enough durable at still more larger magnifications, I have got to feel like getting shorter eye-pieces. I am quite satisfied with the EMS that can be used at the maximum magnification without any concern of image degradation.
木星はわたしのアイピースの最大倍率176倍で観望しましたが きれいな木星を見ることが出来ました。 もう少し倍率を上げてもまだ解像しそうな雰囲気でしたので もっと短焦点のアイピースが欲しくなりました。 高倍率でも気にすることなく使用できるEMSには大変満足しています。

Thank you very much. Yes, EMS has no limit of magnifications exept for the main scopes’ limitations. In reality, some users are using above 400X on the planets.
ありがとうございます。 EMSによる倍率の制限はなく、ただご使用鏡筒の限 界があるのみです。 実際、400倍超まで使用している方も少なくありません。

I watched Pleiades with EWV32mm(85deg.) I bought from you. I wondered if I were really watching Pleiades as there were far more stars than I had expected in the field of view. I checkd it many times as I felt it unbelievebale.
昴は購入させていただいたEWV32mmで観望しました。 余りに多くの星が見えすぎ、 最初は本当に昴を見ているのか自信が持てず、何度も確認してしまいました。

That ocular has the largest eye lens and super long eye-relief. It offers a special openness to the universe with a sence of overwhelming presence. It is relatively light and compact for its specs, too.
あのアイピースは、アイレリーフが非常に長いのと、アイレンズが巨大で、 メガネ装用も全く障害にならず、覗いていても開放感が圧倒的ですね。 また、 広角長焦点の割には軽量コンパクトです。

My daughter also was shocked to see far more splendid view of EMS-UM on an astronomical telescope, compared with those of naked eyes or a small binoculars. The sky at home was so bright that I could not detect the gas of the Pleiades. I will go to the darker place to watch it next time. Thank you again for introducing me the wonderful eye-piece.
Bu the way, my telescope allows no extra focal margine at the “EWV32mm on EMS-UM. If you have any solutions, please let me know.
娘にも見せましたが、目視や双眼鏡との見え方の違いにビックリしていました。 空が明るいため、星の周りのガスまでは確認できなかったため、 次にはもう少し暗い場所で観望したいと思いました。 視野も広くよく見えるアイピースを紹介いただきありがとうございました。 ただし、わたしの鏡筒ではEWV32mmで昴を見るとドローチューブ引出し量ゼロで ぎりぎり合焦状態ですので、将来的には鏡筒の短縮をした方が良いかとも考えて います。 もう少し使用して不具合を感じるようでしたらお願いするかもしれません。

EWV32mm can easily be customized to cut back some light path and bring forth some extra focal margine.
Look at the files below. You will know the detail at my BINO MAKING PROGRESS REPORT corner. The related article is dated September 4th in 2010. The newly attached 2-inch sleeves on the EWV32mm can be connected directly with the common eye-end flange of the EMS series in place of the end adapters.

Before

Before

After

After

EWV32mmは、カスタマイズによってピント位置をかなり下げることが出来ま す。 実際に海外の方よりの依頼で加工した例を、製作情報速報の2010年の9月4 日に掲載しております。  EWV32mmにセットする特製アダプターは、内径2インチで、EMS全シリーズ共通の眼側のエンドリング(EMS-MATSUMOTOの刻印があり、48㎜フィルターが取り付く末端フランジ)に直接取り付きます。(通常の31.7or50.8㎜アダプターを撤去する。)

以上、簡単ですが製品を使用させいただいた感想です。 良い製品をどうもありがとうございました。 今後ともよろしくお願いいたします。



Innovative IPD adjustment mechanism on the C5-BINO / C5-BINOのピント補償機構(目幅調整)

IPD adjustment device with focus monpensator is in the making.

 C5-BINOのピント補償付きの眼幅調整機構を組み上げています。基本は左右のEMS全体が一体となって自由スライドする構造です。 ただし、勝手にスライドしては困るので、左右のアイピーススリーブを串刺しに連結するスタビライザーシャフトと一番目(鏡筒側)のプレートをロッドでリンクさせます。

 ロッドの長さは固定ですが、ロッドは両端をそれぞれヒンジ等による自由端とします。 そうすると、EMSの位置も通常は固定され、目幅調整用のヘリコイドを伸縮させる時だけ、左右のEMSが同時に連動して総光路長の収支が実用上常にゼロになります。(当然ながら、ロッドの傾斜角度はピント補償の近似度を上げるために極めて重要で、所定の傾斜角がストロークの中央に来るように構成します。)

 工程が少し進めば、より明快になりますが、この段階で理解出来る方は、EMSをかなり理解しておられる方と言えます。^^(実用近似的というのは、数学的には微分的にのみ成り立つが、実用上は十分にピントずれを補償するという意味です。 EMSのX-Y調整も同じで、ノブを過剰に回さなければ、イメージのX-Yシフトが成り立ちます。)

(右の写真で、右の鏡筒に仮セットした2インチスリーブは遮光用(摺動ではない)ですが、長すぎるので適当な長さに加工します。)



Temporary mount for the C5-BINO / C5-BINOの臨時架台

As the client had not sent his Goto Mount here, I have to prepare some temporary mount to do the final assembly of the C5-BINO. I chose the HF2 mount for the 115ED-BIONO that is extended by 30mm from the original one. That is the perfect width for the C5-BINO.

 BINOのご依頼の仕方はそれぞれで、未知の鏡筒を全く見ることなく必要な心臓部のパーツを製作することもあるくらいですが、今回は、依頼者の方が計画しておられる、タワー型の自動導入架台をお送りいただけないため、何らかの仮の架台が必要になりました。 思い悩んだ挙句、少し後で製作する115EDTBINO用に幅広改造したHF2経緯台を利用することにしました。 もちろん、臨時の耳軸セット等、余分な手間はかかりますが、仕方ありません。 納期がさらに延びますこと、ご了承ください。(最初は架台なしでも組み上げられると思ったのですが、現実に直面すると、それは難しいですね。)

 臨時の耳軸プレートは、あり合わせのプレートを加工したものです。 重心予想位置に耳軸をセットしましたが、実際にはウェイトシステムもセットしますので、さらに重心が手前に来る可能性もあります。 もちろん、この写真の段階ではトップヘビーです。 ただし、鏡筒が極端に短いので、モーメントが小さく、耳軸クランプで十分止まっています。 総重量も見かけよりもはるかに軽く、持ってみると新鮮な驚きがあります。 今までは見向きもしなかったシュミカセBINOですが、依頼者の方の気持ちが大分分かって来ました。^^; 

 最終的には、左側面だけにアリガタを設置して、片持ち架台に載ることになりますが、この軽さだと、うまく行くかも知れないと思い始めました。(依頼者の方は、すでに架台の加重テストを検証済みですが。)



EMS-UL set for the C5-BINO in the making / C5-BINOのEMSセット、製作中

EMS-UL set with helicoid for the C5-BINO is in the making.Note that no joint rings are required to install the helicoid on the EMS housings.That’s the reason for the lowest profile with the helicoid.

 ヘリコイドのインストールに別個のジョイント金具は不要です。 当方オリジナルのヘリコイドの両端がテーパフランジになっており、接続するEMSハウジングの内径に嵌合するからです。”low-profile”(最短22mm《標準EMS-ULでも16mm》)の理由です。



Inner tubes of the Eye-Focuser in the making / 加工中のアイフォーカサー内筒

I am in a full swing, but the amount of the tasks by one man is limited.

 困難なトリアージを適用しないといけない年末に至り、フル回転で作業していますが、如何せん一人でやる作業には限界があります。他の仕事も並行して進めていますので、どうぞご理解くださいませ。



Fourth and the last plate (C5-BINO) / 製作中のC5-BINO(4枚目のプレート)

This is the fourth and the last plate of the structure of the C5-BINO..

 4枚目で最後のメガネプレートです。 これが末端の2インチスリーブも兼ねます。両端のスリ割りにご注目ください。 この面より手前にはどんなチューブ状のパーツも接続しません。(つまりこの面より手前には光路長の消費はないということ)C5は完璧にインナーフォーカスなので、左右のEMS(正確には第1ユニット)が個別に動く必要は全くありません。