Improvement of the portable Center Mount / 軽量中軸架台の改良

I have reshuffled the light-weight Center Mount to evade the planning binoscope system, 90FL-BINO, from interfering with the vertical plate at zenith, and to enable the encoder to be set.

天頂時にEMSが垂直プレートと干渉するのを回避するためと、エンコーダのセットスペースを確保するために、このようなスタイルになりました。他のパーツをアルマイトに出しているので、これから先はまだ組み立てられません。今回は、垂直ユニットを単純にシフトさせるのではなく、水平回転軸上の重心を外さない方針で対処したので、このようなコの字型の構成となりました。
ガチガチに固定しておいて微動装置で動かすとか、スプリングの力を利用するので良ければ、従来の手段がありますが、今回は完全慣性バランスを追求するモデルとして模索しています。 強風下での使用や、極高倍率での使用は前提としていません。

Encoder shaft holder is set on the horizontal base.
まずエンコーダシャフトホルダーを水平ベースにセット。

 

Note the access hole on the base bar of the vertical pillar, and the pair of knurled knobs to sandwich the encoder.
シャフトホルダーのセットビスにアクセスできるように、ベースバーの横腹には穴を開けています。エンコーダの回転防止は、写真のように極めてシンプルな方法で対処しました。

 

Now, the encoder is set.  エンコーダをセットしたところ。
結果を見れば、これもコロンブスの卵ですね。

 

説明が前後しましたが、垂直ユニットは角ピラーごとアリガタで着脱できます。この好都合に中空のアリガタプレートはパノラママウントの付属部品で、これをうまく利用しました。(本来はパノラママウントを着脱するためのアリガタ?)

 


全体の写真。 ぎりぎりの設定なので、エンコーダがEMSと干渉しないか?ですが、その場合はピラー角柱を長くするだけです。(短いのはまたより小型のBINOで日の目を見るでしょうから。)



How to understand the IPD mechanism / 目幅送り機構の原理

You see the dial unit (black part) will slide to the left and right by turning. The upper photo is the stage of the minimum IPD, and the lower photo the maximum. The groove near the knurled knob will link with the right OTA to move together.

英文の説明の方が分かりやすいかも知れません。(両方読んでください。^^;)

まず先入観を捨ててください。ノブユニット(黒い部品)を回転させると、螺旋溝と突起(ボルトの頭)に倣って左右にスライドしますよね。ここまでは分かりますか?
ここまでご理解いただいたとして、進めます。ステンレスのシャフトの方は、左の鏡筒に固定していますから、移動も回転もしません。とにかく、ノブユニットを回転させれば、ユニット全体が左右に動くということです。(ノブユニットの回転と移動方向は、右ねじと同じになるように配慮しました。)
そして、このノブユニットと右鏡筒が互いにリンクして動けば、目幅調整が可能になりますね?
右の写真に示した溝(ノブの隣)に例のプレートのU字切れ込みが嵌まるわけです。(溝は今アルマイトに出している部材が帰って来てから現物合わせでもう少し深く(広く)削ります。)
前回のご説明で理解できなかった方は、写真に示した固定群(A組とB組)の区分けをよく見ておられなかったのだと思います。こうした機構を理解するには、動く部品と動かない部品、回転する部品と回転しない部品をちゃんと見極めないといけません。



Feeding mechanism / 送り機構の原理

Here is the additional explanation about the yesterday’s post.
The dial knob is just a sample and the real one will be larger and different in shape. I am waiting for the material to arrive.

送り機構の原理は極めてシンプルです。送り用シャフト(中央)の一箇所にキーヘッドを設けます。(ステンレス棒に貫通ネジを切るのは、私のような加工素人には結構大変)
ダイヤルユニットの貫通螺旋溝がガイドになって片方の鏡筒をスライドさせるのです。(当然ながら、キーヘッド用のボルトはダイヤルユニットをガイドシャフトに挿入してからセットします。) ダイヤルユニットは、ポリアセタールの塊から削り出す予定で、螺旋溝からノブ部、またプレート把握部の段溝まで一体で削り出すものです。盆中に発注しておいたのですが、まだ入荷待ちです。 サンプルとして撮し込んだのは、螺旋溝のイメージを掴んでいただくために以前に試作した螺旋溝サンプルを置いたもので、全く別物です。(形状も穴径も違う) 昨日のプレートの中央が、なぜ通常の貫通穴でなく、U字の切り込み形状だった理由がお分かりでしょうか。ダイヤルがプレートにリンクして回転して右鏡筒を移動させるのですが、該当部がくびれた一体構造のダイヤルユニットが所定位置にセットできるように、U字の切り込みにしたわけです。
まあ、今理解できなくても、次の更新で明らかになると思います。



Feeding mechanism of the 115APO-BINO / 平行送り機構(115APO-BINO)

A great idea of feeding one of the OTAs hit on at the last stage of making.

初作のBINOは製作の終盤で良いアイデアが閃くことが多いのですが、今回もそうでした。
仮組立段階で初期図面に問題が発覚し、現場で最適なアイデアが閃くわけです。
天体望遠鏡仕様の双眼望遠鏡の目幅調整ですから、自作初心者はまずは旋盤の送り機構のような重厚なスライド機構を用意しようと考えますが(私自身もそうでした)、数十年の経験を経て、それほど大掛かりな機構は必要でないことを悟りました。よりシンプル、軽量に目的を果たすことが出来ます。
最近製作したスライド装置では、送り機構すら省いた物が多かったのですが、今回は、敢えて最適位置に送り機構を設けることで逆にクランプ機構が省けるため、構造は意外にシンプルです。 今回は依頼者の方の希望もあったこともあり、送り機構付きとしました。送り機構の仕組みから、リミッターを別に施工する必要もなくなりました。

今回の115ED-BINOの受注は、1.鏡筒平行移動方式、2.中軸架台セット という無理難題で^^;、受注時には具体的なプランは全く無かったのですが、土壇場で何とかなりそうです。^^



65mm Adapters for 7790(BORG) / 65Φアダプター(BORGドローチューブ用)

10 pieces of 65mm adapters for the Borg drawtube.

BORG-7790用の末端アダプター(65Φ用)を10個作りました。
私の勧めにより、一時この規格がBORGの標準パーツだった時期がありましたが、もう記憶されている方はほとんどおられないでしょう。(あの時のNさんの行動は速かった。^^;)

(115ED-BINOも進めていますので、ご理解ください。世の中、盆休み中停止しており、材料の入荷が遅れていました。その間、ただ待っているわけには行かないため、出来る仕事から先にすることになります。複数の仕事を同時に手回ししながらこなしております。)



Silver reform of the EMS-L (into UL) / EMS-Lの銀ミラー化

From aluminum to silver mirror of the old, 15years’ old?, EMS-L.

懐かしい、かなり昔(15年以上?)のEMS-Lの銀ミラー化をしました。

 

That old EMS-L shows the typical Aluminum feature compared by the current Silver mirrors.
You can see the difference of the reflectivity even at the single reflection.

EMSの黎明期の頃は、アルミ仕様の晩期(2009年銀ミラー化直前)に比べると反射率が低かった期間があり、これは当時の製品だったようで、通常のアルミ蒸着ミラーの反射の典型的な特徴が表れています。1回反射でも、映った天井材の色(明るさ)の(銀ミラーとの)違いが顕著に分かります。

 

The typical aluminum mirror will show its reflection loss even at a few reflections.
ほんの数回反射させただけで、反射光の減衰とブルーシフトが分かります。

 

Multi reflections will show the reflection loss of the aluminum mirror more clearly.
さらに多重反射させると、さらに顕著に減衰が分かります。反射回数は1,3,5,7….と奇数でカウントアップして行きます。
次に銀ミラーをお示ししますが、差を強調するような画像処理は一切やっていないことを事前に申し上げておきます。

 

This is the Silver mirror a few times reflected. You will know the superiority of the Silver mirror even at this stage.
この段階で、銀の凄さが分かります。

 

This is the multi-reflection of the Silver mirror.  No image processing was done. Drastic difference compared with the Aluminum.
多重反射させれば、一目瞭然、決定的ですね。減衰が少ないというより、印象的には全く減衰がないように見えます。
片手サンプル、片手カメラだと撮影は困難で、これは実際に当方でサンプルを見ていただくのが一番です。 見学に見えた方は、異口同音に、「これを見るだけでも来た甲斐があった。」とおっしゃられます。何度も公開している写真ですが、やはり写真や文章だけでは理解されない方も多いようです。
誘電体多層膜が喧伝されていますが、公称値に騙されてはいけません。あれは薄膜の積層による擬似ミラーですから、入射角等の条件が合致しないと、それだけの数字は出ません。特にEMSのように、入射角が大きいシステムには不向きです。当サイトでも説明していますが、誘電体多層膜ミラーでは遠方の景色が透けて見えます。ミラーが視線にほぼ垂直であれば透けないでしょう。そのまま少しずつミラーを倒して御覧なさい。ある角度を超えて斜めにすると、ミラー機能が破綻し、向こうの景色が透けて見えますから。(膜厚を調整したり膜数を増やす等で入射角に特化したり、ブロードバンドに対応することも不可能ではありませんが、波長域の両端付近の反射率が逆鍋底状に極端に落ち込む(ターンダウン)現象や、膜の異常な張力が基盤形状に悪影響を及ぼします。)

望遠鏡業界の絶望的な保守性はこのアルミと銀の問題に限りませんが、消費者側ももう少し賢くなれないか?とも思えますね。
「脅威の**百倍双眼鏡(望遠鏡)!」というのが典型的な望遠鏡の詐欺商法のキャッチですが、世の中(業界)、そのレベルからどれだけ進歩したのでしょう。”**倍!”が”何十分のラムダ”に変わっただけじゃない?と思うこともあります。
スーパーは売れる物を置きますから。農薬浸けの綺麗な野菜がよく売れるからそうした品揃えになる、ということもありますね。(ちょっと例えが飛躍し過ぎたか?^^;)
(蛇足になるかも知れませんが、業界は未だに”裏像の踏み絵”をよう踏みませんね。本当に踏む方がいれば、松本は全面的に支援しようと思っていました。)

 

 



Encoder set on the Panorama-Mount / パノラママウントにエンコーダ

I would like to share the way with you to set an encoder on the Panorama-Mount, Arca Swiss camera parts.
アルカスイス規格のカメラ部品の一つ、パノラマ-マウントにエンコーダをセットする方法が閃いたので、シェアさせていただきたいと思います。こればかり考えて来たわけではないのですが、頭の片隅に課題として置き続けて約1年、急に良いアイデアがひらめきました。
本体に都合よく貫通穴があり、しかも穴端にわずかながら、好都合なリムがあり、裏から挿入するネジ頭が止まります。

 

これが加工したエンコーダ軸ホルダー、6mmΦの穴と、テーパ加工のベース側にはM4の皿ビス用のタップが切ってあります。

軸とベースは回転せず、アリミゾ部分がクランプネジごと回転します。エンコーダセットの道具立てをちゃんと満たします。

底部から見たところ。錯覚で底が浮いて見えますが、皿ビスであることもあって、三脚ネジ穴の深さにほとんど抵触していません。

エンコーダが付けばパーフェクトだなあ・・・、とは思っていたものの、今回の市販パーツ寄せ集めの超コンパクト中軸架台の検討時点では、エンコーダの使用は考えていませんでした。
急に良い方法が閃き、ちょっと横道に逸れたところです。^^; 実際に最初からエンコーダ仕様にするかどうかは別として、必要ならいつでもエンコーダのセットが可能だ、ということが重要な点です。(水平エンコーダのみセットすれば、WIFI機能付きの傾斜センサー(AAS-2)によって、スマホ/タブレットによる導入支援が可能になります。)

少なくとも小型BINOに関する限り、EMSとBORG等のシステム鏡筒があれば、架台も含めてちょっとした自作加工でBINOシステムが構築できるようになりました。



Key groove on the drawtube(7790) (90FL-BINO) / ドローチューブにキー溝

アルミ製の六角ボルトにしたのは、加工性の考慮と溝へのいたわりです。

内面のテフロンシートの該当部に穴を開けておかないといけないのは説明不要ですね。

 

After several months of elaboration, I reached the common solution of the key groove to prevent the drawtube from turning on the axis, or dropping down at clamp off.

ドローチューブのクランプ開放時の回転防止策に関して、EMS側のスタビライザーを利用する等、メーカーさんの鼻を明かそうと、数ヶ月間あれこれ凝ったアイデアを模索したのですが、それぞれに難点が見つかり、結局は常識的なキー溝がベストだという結論に至りました。フォーカシングの粗動調整を前提とするのであれば、キー溝は標準で施工してあって然りと私は考えますが、違いますか?トミーテックさん。回転仕様で使いたい場合はキーボルトを外せば済むことですから。
(回転しても良い(した方が良い)というのは、やはり写真重視の発想でしょうね。眼視で、かつ90度対空で使用する前提では、不快を超えて、危険極まりない仕様と言えますね。小口径の超短焦点鏡筒にはシンプルな合焦手段が似合います。超豪華(かつ超重量級)な外付フォーカサーを動員するのは、愚の骨頂ではありませんか?(世の中がいつまでも変わらないので、どうしても語気が強くなります。お許しを。))

キーボルトは、もともとドローチューブホルダーに施工してある3方のクランプネジ穴の一つにねじ込みますので、キー溝のアングルは120度ごとに選択できます。写真でお察しのように、キーボルトはアルミ製の六角ボルトを加工し、溝の耐久性に配慮しました。また、キー溝システムの無視できない副産物として、ドローチューブが奥側に入り込んだり脱落したりする事故も防ぎますね。(経験しておられる方もいると思います。)

こうしたことは日常茶飯なのですが、他のアイデアのもとに何度図面を描いたか、しかも、何度材料まで注文確保したか分かりません。しかし、より良いアイデアが閃けば、そうした物は全て未練なく捨て去る、というのが私が今日まで堅持して来たスタンスです。



First step pre-assemble (115ED-BINO) / 第一段階仮組立

Center Mount requires and warns the designer of the binoscope to pay the utmost attentions for the parts not to interfere with each other. Keeping enough space between the OTAs is critically important along with the “D” keeping minimum.

中軸架台でかつ鏡筒スライド機構にするためには、鏡筒間のスペースを十分に確保し(幅もですが、前後も重要)、パーツが垂直回転軸ユニットと干渉しないように、BINOの設計には3次元的な拘束が著しく立ちはだかります。鏡筒の間や底部空間等、本来は一番美味しい空間が最初から禁じ手で封じられているわけです。 剛性も維持しないといけないし、一体構造なので重くするわけには行きません。

第一段階の仮組立で、右の鏡筒加重がかかっても摺動は極めて滑らかに動くことが分かったので、偶力が発生しない2本のシャフトの中心に、これから送り機構を設けます。 より小型のBINOであれば、送り機構のシャフトをスライド用のそれの1本で兼ねさせることも出来そうですが、今回は結構大きく重い鏡筒なので、安全運転で行きます。

 

 



Simple slide mechanism on the Center Mount (115ED-BINO) / 中軸用スライドメカ

A simple slide mechanism on the Center Mount is in the making.
This 115ED-OTA is rather heavy for its aperture, and I thought it better for the OTA to be separately removed and attached to the Center Mount. But the client insisted to hold the binoscope as a unit and wished the sliding mechanism for the IPD adjustment rather than the Helicoid between EMS housings.

この115ED(3枚玉)鏡筒は口径の割にずっしりと重く、標準の15cmF5-BINOのように、鏡筒単体着脱方式をお勧めしたのですが、依頼者の方のたってのご希望で、一体構造で鏡筒スライド方式、かつ中軸架台仕様という、結果的に非常に難解な仕様となりました。

同様の仕様の経験はありましたが、よりシンプル確実で、軽量なシステムを考案しました。



preliminary test by a single OTA(90FL-BINO) / 事前チェック(BORG90FL-BINO)

There are so many factors to check in advance of assembling the Solar & Night Sky Binoscope.
I firstly saw the great success on the collaboration with the Combo-Quark.
BINO組立前にチェックすべきことはバランスの問題以外にも山ほどあります。 まずはHα太陽観察システム(COMBO-QUARK)ですが、やはり虹彩絞りが功を奏し、大成功でした。COMBOのスリーブと交換したBORGの直進ヘリコイドSも大正解でした。
ES-3X-EXTENDERとの組み合わせだとPL32mmで楽勝で太陽像のフルディスクが観察できました。ナイトモードからのピント移動もミリ単位でした。
アイピースの手軽さで彩層やプロミネンスが観察できるCOMBO-QUARKの唯一の弱点がフルディスク観察が困難(F値を大きくする必要があるため)なことですが、このシステムだと、余裕で見られることが分かりました。この感じだとPOWERMATE4Xでもフルディスクが見られるかも分かりませんし、単純にアイピースをより短い物と交換しても良いでしょう。唯一の弱点と言いましたが、もう一つ、QUARKの弱点は電源が要ることでしょうか。2Aは確保したいようで、そのスペックを満たすUSBバッテリーを購入したつもりですが、私の個体がたまたまそうなのか、すぐに電源がOFFになり、使い物になりません。交流アダプターだと問題ないので、バッテリー側の問題だと思います。(同じ物をもう一度注文するか、別の機種にするか、迷っています。)
台風が近付いているせいか、晴れていても今日は結構な強風で、この簡易的なシステム架台だと振動が目立ちました。海外遠征には持って来いのシステムですが、目的に応じて架台を選ぶ必要がありそうです。

8/12追記(バッテリーについて):
COMBO-QUARKの電源用として購入したモバイルバッテリーの挙動がおかしく、代替品も全く同じ挙動を示したことから、いろいろ調べたところ、それはモバイル充電器としての(高度な?)仕様だと判明しました。つまり、こういうことです。
※モバイルバッテリーから供給される電流が内部のマイコンで制御されているらしいのです。接続した被充電機器が満腹に近付き、電流が小さくなるとバッテリー側の供給が遮断され、充電が完了するのだそうです。従って、接続する器具側の電力消費が小さい場合、電流の供給が突然遮断される現象が起こるわけです。ということは、マイコン制御のモバイル充電器は皆そうしたことが起こる可能性が大きいということで、電源として利用する場合は要注意のようです。COMBOの場合、(私の憶測ですが)内部の温度が所定に達すると、入る電流を制御し始めるはずで、それを察知したバッテリー側が充電完了と判断してOFFになってしまうわけです。
しかし、モバイルバッテリーを電子機器の電源用として使用したいのは私だけでないはずで、この辺の問題は結構深刻だと思うのですが、ネット上を見ても、まだほとんど問題提起すら投稿されていないのが不思議でなりません。
私はこうした電子機器に関しては素人ですが、電源目的と充電目的とで、制御回路がON,OFFできるマニュアルスイッチを装備すべきだと思います。(この目的に使えなかった機種を公開するのは、バッテリー屋さんの営業妨害になるので、確実に使用できるバッテリーを確認してから、その機種を公開させていただこうと思っています。 実は、この機種も、先輩のCOMBOユーザーさんからのお勧めで購入したのですが、恐らく、私の物とはVERSIONが異なった(まだマイコン化されてなかった)のだと思います。)

 

交流アダプターから電源を取ると、このようにLEDランプがオレンジからグリーンに変化しても正常に点灯を続けます。問題のバッテリーだと、グリーンに変化する前か直後には消灯してしまいます。
バッテリーの問題はさて置き、バランス的にはこのシステムで完全バランスが可能なことが分かりました。(鏡筒軸は垂直回転軸よりもかなり下側にシフトさせています。)

 

R2フィルターを防塵フィルターの位置にセットし、65Φバレル先端にはUV/IRカットフィルターをセットして、COMBO本体(私たちの眼にも^^;)に強烈な熱線が到達しないように配慮します。対物前にセットするERF(Energy Rejection Filter)の代用とするわけです。(Daystar社の仕様上は、このクラスの口径だとUV/IRカットだけで十分のようですが、万全を期す意味で対処しています。)

 

フィルターのセット方法には大いに悩みました。R2フィルターについては、EMSの防塵フィルターと交換するだけですから、悩むことはありません。問題はUV/IRカットフィルターです。前者のフィルターもですが、後者のフィルターは一般的にはさらに特殊なようで、ネット上を探しても、あまり多くの選択肢がありません。HOYAの製品が一番透過特性が好ましく思えたのですが、残念ながら48mmフィルターが(市販されて)ありませんでした。(他社ではありましたが、透過特性が気に入らないし価格も高かった^^;)そこで、HOYAの52mmのUV/IRカットフィルターを一旦求めて、確保している48mmのフィルター枠に削って入れ直す前提で入手しました。
しかし、入手してから、「(お客様から)要望がある度に52mmの枠からフィルターを外し、48mm用に削り、48mm用の枠に入れ直すのか?」と自問したわけです。^^; しかも、せっかく52mmあるフィルターを小さくするのはもったいなくないか? 大きく使いたい状況も出て来るはず。 また、仮に48mmフィルターで運用するとした場合、その都度入射絞りリング(これも48mmフィルターネジでEMSのバレル先端にセットしている)を外してUV/IRカットフィルターと交換するのか?ということです。面倒臭いですよね。
というわけで、52mmフィルターはそのまま使うことに軌道修正したわけです。 さて、今度は52mmフィルターは2インチバレル先端に取り付かないわけですから、2インチ用アダプターリングより向こう側のリング類にねじ込むことになりますが、これもやはり、その都度リング類を分解してセットするのは面倒ではないか?ということです。やはり、フィルターはEMSサイドで全て着脱できるのが一番便利なのでは?と思ったわけです。
説明が長くなりましたが、その解は(以前から推奨して来た)65mmΦバレルでした。65Φバレルはそのままですと、60mmフィルターが取り付きますし、ステップダウンリングを介せばそれ以下のフルターが取り付きます。(今回は65Φバレル先端絞りを加工して自前で60mm→52mmのステップダウンリングを作りました。(お客様はステップダウンリングをお求めください。^^;)2枚目の写真でお分かりのように、65Φバレル内径の奥には、EMS-UL用のフィルターリングごと入射窓絞りをセットしています。

フォーカシングについてですが、31.7サイズアイピースについてはBORGのヘリコイドSが使えます。
問題は、粗動摺動(7780)時や2インチアイピース使用時のドローチューブ(7790)の回転をどうするか?ということです。ドローチューブにキー溝を追加工する手もありますが、逆に回転できるメリットを自ら放棄してしまうことになります。(加工も面倒ですし^^;)そこで、BINOであることを利用することを考えました。
左右鏡筒とEMSをセットした後で、universal-stabilizer ユニバーサルスタビライザー仕様の2インチスリーブをセットするわけです。
それによって、左右のドローチューブはクランプを緩めても回転しなくなり、EMSを外したり、また上下逆仕様に変換した際の自由度にも影響がありません。(31.7用のアダプターもスタビライザー連結仕様を用意する予定です。)

8/14追記: EMS側にスタビライザーをセットすると、運用が複雑になる上、天頂時に垂直プレートと干渉する他、制約が大きくなることが判明したため、ドローチューブにキー溝を彫ることにしました。(最もシンプルな形で決着しました。(よくある事です。^^;))

 

 



Another EMS-UXL completed / EMS-UXL完成

There might be no need to post the photo of EMS anymore because I have posted  so many similar photos by now.
But I dare to continuously post such photos so that I would not be taken as if I were doing nothing.

何度となく投稿し続けて来たEMSの画像であり、これいじょうUPする必要もなさそうなのですが、「松本は何もしていない・・」と思われたくないので、敢えて投稿し続けています。^^;
また、幾度となく投稿しても、読み取ってくださらない部分も多く感じ、サイト更新のモティベーションが下がることもありますが、やはり更新の頻度は重要だと思っています。



FL90 OTA preliminarily assembled / 仮組立(FL90-BINO)

A pair of FL90 OTAs are preliminarily set on the ArcaSweiss mount.
アルカスイスパーツ組みのシンプルな中軸架台にFL90鏡筒をセットしてみました。
バランスの課題はまだありますが、何とか目的の最小鏡筒間隔が確保できそうです。

 

Front view. No vignetting by the iris diaphragm can be seen.
虹彩絞り(開放)で口径食が起こっていないことが分かります。

 

Special feature of this binoscope is the two rings sandwiched at the both ends of the 80mm ota-tube.
今回のBINOのモデュール化の目玉は、この鏡筒バンド代わりのリングです。
中軸架台以外にセットする場合は、この写真の向きになることが多いでしょう。
それにしても、90mmアポ鏡筒が普通サイズの椅子の内幅に収まっています。驚くべきことです。

The rings have no thread, but they are just sandwiched at the thin rims.
念のために説明しますと、リングにはネジを切っていません。 リング幅全体を挟むのではなく、末端内側に少しだけせり出したリム状の部分を両サイドのパーツで挟み込むのです。

上の写真の赤い矢印で示した部分を両サイドの部品で挟み込むわけです。
ねじ込みでないので、接続パーツのアングルが自由に選べます。

リムの厚みだけパーツのねじ込みが浅くはなりますが、問題になる程度ではありません。
中軸架台の発想とも通じますが、面(精度)が出れば軸も決まるのです。BINO用のセッティングですから、これは重要な要素です。このリングとR付きベースはBORGのOPTIONAL-PARTSに含めるべきだと私は思いますが、いかがでしょう? メーカーさん、ここらで鏡筒はヒンジ付きバンドで締める物、という積年の固定観念を脱ぎ捨ててみたらいかがですか。

M5の極低頭ボルトを使用すると、ワッシャーを噛ませても裏の窪みの深さに収まります。(M6や1/4インチネジでなくM5の極低頭ボルトにした理由は、楕円穴の幅が約5mmであり、また鏡筒重量からM52本で固定強度は十分と判断したからです。)

8/3追記: 115ED-APO-BINOは目幅調整用フレームの材料を発注しています。材料が入荷次第に加工に着手します。



FL90 main parts arrived / FL90システムの主要パーツ入荷

Main parts of the planning FL90-BINO have just arrived.
計画中のFL90-BINOのメインパーツが届きました。

 

The greatest concern is this part, 7075, the iris diaphragm.
今回のBINOプロジェクトの目玉はこの虹彩絞り。

 

It will be set just behind the objective unit.
対物ユニットの直後に連結します。

 

The main parts assembled.
主要構成部品を組み立てたところ。このコンパクトさと軽量さは、ちょっとした革命だ。
cm表記と十進法にとっぷりと浸かっていると、数字上の桁上の10cmにこだわるのでしょうが、1cmだけ口径を妥協することで得られるコンパクト、軽量さの見返りの方がはるかに大きい。

 

最も懸念していたのは、最大70Φの虹彩絞りが口径食を起こさないか?というところ、結果はこのように、全く問題なし。(対物レンズとユニット後端までの距離が十分に確保してあり、絞り開放で90mmフル口径がちゃんと確保できていました。(対物ユニット後端内径=71mmで虹彩絞り開放内径=70mm))(仮に口径が85mmになるとしても今回はこの虹彩絞りを取り入れるつもりでしたが。)

 

Amazing iris daiphragm.  It is worth just having as a part to show the supreme human art.
見事な虹彩絞りです。人智と技術の極みの成果としてだけでも、このパーツ単体を飾っておくだけの価値があります。Hα太陽観察システム(COMBO-QUARK)との併用で真価を発揮する予定。
(天体用に口径絞り?と疑問を持つ方もいると思うので、説明を補足します。COMBO-QUARK等は、対物前の平行光線ではなく、焦点前に配置する仕様のため、Hα線の分離効果に合成F値が極めてクリティカルに影響します。普通の屈折式望遠鏡の場合、適当なTelecentricなExtender(バロー)と併用するわけですが、それに合わせて虹彩絞りがありますと、シーイングや口径解像度、取得半幅値等を総合的に見て最適なF値が選べることになります。(COMBO内部を通る光束がF25以上が理想。平行光線に出来るだけ近付けるため。)従って、この虹彩絞り(M75絞り)は太陽観察に画期的な効果を発揮すると確信しています。)



APM140 parts / COMBO-AD-for BORG7315 //APM140用ジョイント; COMBO用AD

Joint rings for two sets of APM140-BINO.
ヘリコイドベースリング(2セット分)です。

 

Zero-profiled solution for the Borg’s Helicoid-S(7315) to fit with the Combo.
(ヘリコイドSの)36.4ネジリングの代わりにCOMBOに適合するリングを用意するか、36.4オスネジ→1.375インチ24山ネジのアダプターを作るか、元の36.4ネジリングを追加工するかの3択がありましたが、一番楽な最後の方法を採りました。追加光路長なしで解決です。

 

 

 

 

FL90-BINO(f=500mm)はこの組み合わせと虹彩絞りでHα太陽に最適なF値を確保しようかな、と思っています。

(COMBO-QUARKは(中小口径では)対物側のユニットが省ける仕様ですが、焦点近くの収束光束を利用するため、それを極力平行光線に近づける必要が生じます。そのため、合成F値>25前後が望ましいわけです。(メーカーの説明では、F15から使用可能と謳っていますが、F20→F25の間でも彩層面の見え方に歴然と差が付くようです。) 通常のバローではダメで、TelecentricなExtenderで焦点距離を引き伸ばす必要があります。)
焦点距離=500mm(FL90)であれば、少し口径を絞ればCOMBOシステムで最適なF値を得ながら太陽面のフルディスクが観察できるはずです。



Finder base on the Arca-Swiss-Plate / アルカスイス-アリガタにFinder-Base

Finder base is set on the Arca-Swiss-Plate without processing the plate itself at all.
アリガタ側無加工で標準のファイダー台座が取り付きます。

 

You don’t need further explanation anymore, do you?
プレートに添って、かなりの自由度でセットできます。しかも、(相手プレートのサイズを配慮しているため)移動してもファインダーの方向精度がキープされます。(これでF台座が黒になればPerfect)
(ネジも裏プレートもアリガタの窪みより高くならないように配慮しており、接続パーツとの干渉は皆無です。)
写真を見ていただけば、ご説明不要と思います。 大方の自作マニアの発想を見ますと、皆積み重ねの発想ばかりで、柔軟性に欠けるように見えます。酷評しますと、幼児の積み木ブロックの発想レベルからいささかも抜き出ていません。メーカーさんも例外ではありません。
アルカスイスパーツには、やはり黒いファインダー台座が似合います。黒い台座の潜在需要が大きいのは明白で、メーカーさんに打診しましたが、黒versionの追加はしない方針とのこと、さらに、それなら塗装前の同パーツを一定数分けてもらえないかを打診したら、それも不可とのこと。予想通りの反応でした。
仕方なく、白塗装済の同パーツを相当数仕入れ、その上から黒塗装を外注することにしました。 追って、当店より黒versionのF台座を発売します。^^  (自前スプレー塗装だと、爪で剥げる。)



The core parts of FL90-BINO / FL90-BINOの主要パーツ

Believe me or not, these curved parts are one of the few parts I have to make for the planning FL90-BINO.
このアール付きのスペーサーが、私が加工するFL90-BINOのメインパーツだと言って、信じてもらえるでしょうか?

 

The curved spacers are put on the dovetail-plate. But these parts will never be fixed to any other parts. The parts will act only as the spacers, between the special flange and the dovetail.
のアール付きスペーサーはどのパーツにも固定されるわけではなく、特殊フランジ(鏡筒バンド代用)とアリガタの間に挟み込まれるだけです。

 

Innovative flange will be machined from this material.
従来の鏡筒バンドではなく、画期的なフランジをBORGのモデュール間に挟み込むことで、アリガタやファインダー台座のセットの足掛かりとします。

The materials of the flange look so thick, but they will be processed into the cool parts.
材料は分厚いですが、加工後は、鏡筒パイプの両端に挟み込めるように、薄いツバ付きのスリムなリング(フランジ)に変身します。
メーカーさん、鏡筒バンドは無骨なヒンジ付き機構で(薄い)鏡筒を強く縛り付ける物だという固定観念をいい加減で捨ててはいかがでしょう?^^; (加工前の部材は分厚いですが、この方法だとより軽量、スリムに、薄い鏡筒を歪めることなく目的を果たします。

補足:
言葉足らずだったかも分かりませんので、補足します。 主要パーツ・・・という意味は、標準のEMS-ULセットがあれば、ほとんどBORGの標準パーツの組み合わせでBINOが構築できて、新たに加工する必要がある部品が極めて少ないということです。(常にEMSが主要パーツであることは言うまでもありません。^^;)

今回の”主要パーツ”の意味は、その、やむを得ず追加で用意する数少ない部品の中の中心的な物、という意味です。徹底したモデュール化を目指しており、最終的に全て市販のモデュールだけでBINOが構築できるようになるかは、メーカーさん次第です。

 

 



Another Center Mount during assembly-2 / 中軸架台組立中-2

やりたい仕事、やらなければならない仕事は他にも山ほどありますが、体は一つしかないので、1つずつ片付けて行くしかありません。緊急な仕事から先にするので、「いつでも良いですから・・・」とか、「急ぎません・・」というご依頼はどうしても後回しになり、永久に出来ない可能性もあります。^^;