FMS-UL(Flexible Mirror System)

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2台のFMSを使用した感想

岡山の「やまと」と申します。市立の天文台をボランティアで管理・運営をやっ ています。このたび、FMSを2台導入させていただきました。また、この2台 とも、松本さんにこちらの要望を聞いていただき、改良を加えていただいた物です。

写真4が、2台のFMSを望遠鏡に装着した所です。最初の予定は、同架してあ る20cmのマックと10cmの屈折に装着する予定でしたが、今は、40cm と10cm屈折に装着しています。

最初にFMSの導入を考えたのは、主力の40cmにはワンダーアイが取り付け てあるので、見学者に合わせて接眼部を動かすことができるのですが、同架して いる20cmマックと10cm屈折は接眼部を動かす事ができなくて、アイピー スをのぞくのが難しいことが多かったことからです。 同架してある2台を使用する時には階段を使うのですが、ストレートでのぞいて も、天頂ミラーを使っても、なかなか上手く目の位置に接眼部を合わせることが できませんでした。また、大人は天頂ミラーがないとのぞきにくい、子どもは天 頂ミラーがあると背が足りなくてのぞけない、という状態もおこっていました。 天頂ミラーを付けたり外したりすることは、見学者が待っている状態では現実的 ではありません。この問題を解決するためには、接眼部を動かす事ができるよう にするしかない、ということからFMSの導入を決め松本さんに相談にのっていた だきました。

まずは1台ということで、FMSを作成していただき、望遠鏡に装着したところ、 大型のアイピースを使用したときや、接眼部にカメラを接続したときには、可動 部を止めるネジが1本では少し強度不足に感じました。しっかりと締め込めば何 とかなるのですが、少しでも緩いと接眼部が動いてしまいます。そこで、止めネ ジを2本にするように改良していただきました。これで、大きなアイピースも安 心して取り付けることができるようになりました。 実際に使ってみると、接眼部が動かせるのは想像以上に便利です。個人で使うと きには、あれば便利、という程度と思いますが、次々に背の高さの違う人が見る 公開天文台では必需品という気がします。一般観望者のために、FMSが普及す ることを願っています。

1台目でFMSの効果が十分分かりましたので、ボランティアの皆さんと相談し たところ、是非もう1台ということになりました(金額的にも2台が限度でした が)。

2台目は、1台目を使ってみて、可動部がもっと丈夫になれば、少し大きなデジ 眼も安心して取り付けられるし、すり割りで締め付けるようにできればテンショ ンも自由に調整できるのでは、ということからすり割り式にできないか松本さんに 相談したところ、「新規の開発になり開発費もかかるがやってみましょう」とい うありがたいお返事をいただき、作成していただきました。

主力の40cmにはワンダーアイとプリズムを組み合わせて正立像で利用してい ましたので、FMSを使うつもりは無かったのですが、松本さんと話をしていると、 FMSは角度によって像が変わる、正立になるところもあるというような話を聞 かせていただき、それはそうか、まず40cmでも試して見ようということで、 2台目のFMSを40cmに装着してみました。そして、実際に使ってみると、 その便利さから取り外すことができなくなってしまいました。

写真1がFMSを装着した所です。背の高い人が見るときには写真2のようにな ります。同じ接眼部の状態で、背の低い人が見るときには、写真3のようになり、 FMSの回転のみで対応が可能です。身長の差で3~40cmぐらいの差ならば このFMSで対応可能のようです。また、写真3のような使い方ができるように なったので、今までは踏み台を利用する必要があった子ども達が、踏み台なしで も見えるようにもなりました。

このようにFMSは大変便利に使えることがわかり、今では必需品になっていま す。 また、副産物として、デジ眼を接続したときに自重でズームレンズが勝手に伸び たりすることがあったのですが、FMSによって接眼部を自由に動かせることか ら、接眼部を水平にすることにより、これを防止することができるようになりま した。個人で写真を撮られる方は、ズームレンズを接続して写真を撮ることはな いと思いますが、子ども達に、月を自由に拡大して自分の思うような写真を簡単 に撮ってもらうためにはズームレンズはどうしても必要でした。何か工夫をしな いとこのままではダメだな、と思っていた懸案をFMSで解決することができま した。

先にも書きましたが、FMS、公開天文台では積極的に採用して欲しいものです ね。望遠鏡に人間が合わせるのではなく、人間に望遠鏡が合わせるようになれば、 天文ももっと普及するのでは無いでしょうか。天文に多くの人が親しんでもらえ るようFMSの普及を願っています。        やまと

9月14日追記:

FMS、快適に使わせていただいています。しかし、使ってみると、もう少し・ ・・という部分が出てきました。

使用しているアイピースが重すぎて、1点での留めネジでは強度不足とは言わな いまでも、もう少し強力に留めたい、という欲求が出てきました。早速松本さんに

相談したところ、「他のパーツも含めて送ってください」とのありがたいお返事 をいただき、早速改良していただきました。

写真7のAのネジは元の留めネジです。これにBと(写真では裏側で見えませんが) Cの留めネジを追加していただきました。これで、なんの不安もなく使用するこ とができるようになりました。また、光路長の関係で延長筒を使用していますが、 この留めネジも①の1本留めから、②を追加していただき2本留めになり、十分 な強度を持たせることができました。不安無く安心して使えることは、精神衛生 上大変良いですね。

このように、要望に合わせて細かな改良をしていただけることは、何にもまして 助かります。ありがとうございました。今後ともよろしくお願いします。

Comment by Matsumoto / 管理者のコメント

やまとさんがFMSを2台ご使用になった感想を投稿してくださいました。 単体のEMSの使用 リポートは、なぜか今までにほとんど集まらなかったので、大変嬉しいご投稿でした。

市販の天頂ミラー(1回反射)を屈折望遠鏡の接眼部に対空型にセットして地上風景を上から覗いて 見ますと、左右だけが逆になった直立像が見えます。このままアイピースを天頂ミラーごと反時計回りに90度倒して 横から覗きますと、像は同じ量だけ同方向に回転し、今度は天地だけが逆の裏像となります。

FMSの仰角と像の向きの関係をご説明しましょう。 FMSも天頂ミラー同様側視も可能で、覗き方はほとんど 無限にあるので、ここでは、目標に体が正対して観察する場合に限定します。

まず、仰角0度(直視)では、お察しの通り、望遠鏡の像の向きをそのまま見せてくれます。 つまり、 使用する望遠鏡の像が元々正立像なら正立像、倒立像であれば倒立像がそのまま観察されます。

EMSの構成ユニットが(双眼望遠鏡用で考えた時の)右目勝手の接続の場合、仰角を0度→90度に 移行させて行きますと、倒立像は反時計回りに180度回転します。 ただし、これは単純に2倍角で 回転するのではなく、仰角設定と像の向きの関係は線形ではありません。

EMSの仰角は90度を越えて最大120度までセッティング出来ますが、この間の像の回転量をご説明すれば、先述のことが理解していただけるでしょう。 何と、(右目勝手で)仰角90度→仰角120度(写真1)までのわずか30度の 仰角変化の間に、像は先ほどと同じ方向(反時計回り)に180度回転するのです。
(念のためにご説明しますが、FMSは自由に左右勝手を往復できる機構なので、 最初から右目勝手仕様とか、左目勝手仕様という区別はありません。(9/1追記))

もう一度整理しますと、
* 仰角:  0度 →   90度   →120度 の間に;
 像:  倒立像 →  正立像 → 倒立像  と、同方向に連続して回転するわけです。 左目勝手の接続では、回転方向がこれと鏡 対称になります。(この特徴がEMS-BINOの像回転の調整に功を奏すのです。)

(*注: 上の『仰角』とは、EMSの最終的な折り曲げ角度のことです。観察姿勢のことではありません。 また、上記例は、望遠鏡自体が倒立像の場合です。)

このことが示唆することの重大性は、今まで折に触れてご指摘して来た通りです。 (使用する望遠鏡の正立、倒立に関係なく利用価値があるのもその効果の一つです。)

EMSは元々、単体の対空視手段として開発しました。 しかし、大方のマニアや専門家の長年の固定観念( 2回反射は像劣化をもたらすはず・・^^;)を払拭するのはそう簡単ではないようで、単体のEMSの存在意義や真価が 十分に理解、認知されないまま、先に双眼望遠鏡用の手段として有名になってしまった、というのが、製作者 当人の正直な歴史認識です。^^;
ただ、こうして、”やまと”さんのような方が極めてたまにでも現れてくださると、またEMSを作り続ける勇気を いただいた気がいたします。

9月14日追記:

やまとさんより、追加リポートをいただきました。

FMSの場合は、EMSユニットの回転部の接続の他に、FMSと望遠鏡、FMSとアイピーススリーブ、 さらにスリーブとアイピースと、接続箇所が多いので、それぞれに配慮が必要になります。

通常より重い物を接続する場合には、それなりの対策が必要になるようです。  全ての接続箇所をすり割りクランプ式にすれば理想ですし、接続径を単純に太くするのも、大きな 接続強度のアップが期待できます。

今回いただいたリポートは、マイナーな追加加工の結果報告でしたが、私としましては、 やまとさんが2台のFMSを継続的に、しかも極めて有効に活用してくださっていることの意義を読み取っていただけたら幸いです。 やまとさんは、FMSを臨時的な対空手段ではなく、望遠鏡に常設 してご使用になっていますが、それは製作者の意図とも合致しています。

残念なことに今日に 至るまで、「天体望遠鏡は直視で見るのが基本であり、天頂ミラー等は天頂付近を見る時に 仕方なく使用する臨時手段である。」という固定観念が望遠鏡業界にもマニア界にも非常に 根強く浸透しています。

私が”汎用ミラーシステム”という名称で仰角可変タイプの EMSを初めて世に送り出してから20年が経過しているにもかかわらず、EMS全体に占める 仰角可変タイプの要望が未だに極めて少ないことには、改めて驚きを禁じ得ません。

一度権威を帯びてしまった固定観念を払拭するのは並大抵なことではありませんが、 少数ながらも、やまとさんのような理解者がおられる限り、諦めるわけには行きません。

 

This website includes some English comments on the latest developments. Please don’t skip this page even if you don’t understand Japanese at all. You will find a lot of important information here.
EMS Product Line | English.

松本龍郎のホームページによくいらっしゃいました。
天体望遠鏡を人間工学的に追求した結果をご紹介します。

EMS Ultima Series EMSアルティマ・シリーズ

2回のみのミラー反射で、像質劣化なく正立像が得られる、理想的な90°対空オプションです。EMSシリーズは全て耐久性の高い増反射銀ミラーを採用しており、可視域平均で従来品に対し、約8%の光量アップと、700nm付近(赤い光)は約17%の光量アップを達成しています。

特殊増反射銀コートの詳細

EMS Product Line in English

単体鏡筒用のEMS-Ultimaシリーズ

EMS-UMA ¥50,000(税別)

31.7mmアメリカンサイズ・アイピース専用(36.4ネジ&31.7AD付)

望遠鏡取付部:2インチ( 50.8mmφ)差込
光路長:122mm (全ての屈折鏡筒で合焦します。)
見口(光軸)の横シフト量: 26.9mm
重量:395g

EMS-UMB ¥51,500(税別)

31.7mmアメリカンサイズ・アイピースと
2インチアイピース

防塵フィルター標準付属
望遠鏡取付部:2インチ( 50.8mmφ)差込
光路長:136mm (ほぼ全ての屈折鏡筒で合焦します。)
見口(光軸)の横シフト量: 26.9mm
重量:470g

EMS-UL ¥65,000(税別)

EMS-ULは2インチ、31.7mmスリーブ、防塵フィルター標準搭載。ハウジングはUMと共通だが延長筒(12mm)を介しより大きなミラーを搭載。

2インチ・アピーススリーブ標準付属
31.7mmアメリカンサイズ・アイピーススリーブ標準付属
(超low-profile”2mm”の31.7→50.8AD付)
防塵フィルター標準付属
望遠鏡取付部:2インチ( 50.8mmφ)差込
光路長:148mm (基礎光路長=90mm, 2″スリーブ長=58mm)(大半の屈折鏡筒で合焦します。特殊な鏡筒の場合はご相談ください。)
見口(光軸)の横シフト量: 35.4mm
重量:500g

BINO(双眼望遠鏡用)LRペアのEMS-Ultimaシリーズ

EMS-UXL Pair

X-Y光軸調整付きですので、単体用EMSの価格X2とは異なります。
また、光路長はBINOの場合、EMSのサイズで決まるのではなく、BINOの骨格を決定する鏡筒間隔”D”で決まります。

鏡筒間隔D

BINO用EMSのみをご注文いただく際には、”D”をお知らせください。(”D”は、固定する鏡筒間隔、平行移動式の場合は最小の鏡筒間隔です。普通は、鏡筒最大径とほぼ同じになります。)
ご希望の”D”に対して、最適な選択肢をご提案いたします。(”D”を可能な限り小さくするのが賢い設計です。)

目幅ヘリコイド・オプション

目幅調整には、以下の2つの方法があります。

1;片方、もしくは左右の鏡筒を平行のまま横にスライドさせる。
2:左右の鏡筒は平行に固定しておき、左右それぞれのEMSの構成ユニットの中間にヘリコイド(伸縮管)を挿入する。

1の方法は、目幅調整時にピント移動がない利点があります。 ただ、2本の鏡筒を正確に平行に固定したまま、少なくとも片方の鏡筒を 正確にスライドさせる必要があり、高精度なメカが必要になります。  それなりの重量増と体積増、またコストもかかります。

2の方法は、目幅調整時にピントが移動するというデメリットがあります(実際には微量であり、観察者が交代すれば視度は再調整するので大した問題にならない)が、左右の鏡筒を完全に固定でき、余分なメカを付加しなくても良いメリットは絶大です。  

大まかに言うと、中、大型のBINOでは、このヘリコイド方式に分があります。

ユニット間にヘリコイド(伸縮管)を挿入することで、左右の鏡筒を完全に固定したまま、目幅調整が可能になります。

目幅ヘリコイド小 LRペア ¥40,000(税別)

EMS-UMA, UMB, UL専用
ヘリコイド稼働長: 16mm
目幅レンジの初期設定: 60 – 78mm
ヘリコイド光路長: 22 – 38mm
重量: 110g

目幅ヘリコイド大 LRペア ¥60,000(税別)

EMS-UXL, UXL Premium専用
ヘリコイド稼働長: 16mm
目幅レンジの初期設定: 60 – 78mm
ヘリコイド光路長: 27 – 43mm
重量: 138g

大小、どちらも、左右で互いに逆ねじなっており、鏡対称の操作(つまり人間工学的に使いやすい)が可能になっています。

EMS for BINO Lineup

EMS-UMA (R+L pair) ¥120,000(税別)

望遠鏡取付部:2インチ( 50.8mmφ)差込
31.7mmアメリカンサイズ・アイピース専用(36.4ネジ&31.7AD付)

防塵フィルター標準付属
目幅ヘリコイド(小)付きは+¥40,000(税別)加算)
(固定延長管をご希望の場合はご相談ください。)

EMS-UMB (R+L pair) ¥123,000(税別)

望遠鏡取付部:2インチ( 50.8mmφ)差込
2インチ・アピーススリーブ標準付属
31.7mmアメリカンサイズ・アイピース(超low-profile”2mm”の31.7→50.8AD付)
防塵フィルター標準付属
目幅ヘリコイド(小)付きは+¥40,000(税別)加算)
(固定延長管をご希望の場合はご相談ください。)

EMS-UL (R+L pair) ¥150,000(税別)

〜13cmBINO用
望遠鏡取付部:2インチ( 50.8mmφ)差込
2インチ・アピーススリーブ標準付属
31.7mmアメリカンサイズ・アイピース(超low-profile”2mm”の31.7→50.8AD付)
防塵フィルター標準付属
目幅ヘリコイド(小)付きは+¥40,000(税別)加算)
(固定延長管をご希望の場合はご相談ください。)

EMS-BINO

EMS-UXL (R+L pair) ¥ 250,000(税別)

13cm~20cmBINO用
望遠鏡取付部:バレル径 90mmφ
2インチ・アピーススリーブ標準付属
31.7mmアメリカンサイズ・アイピース(超low-profile”2mm”の31.7→50.8AD付)
防塵フィルター標準付属
目幅調整用大型ヘリコイド付きは+¥60,000加算(税別)
大型ハウジング(90mmφバレル)標準使用。鏡筒側アダプターは別途お見積もりします。
(フィルターBOX付きは+¥40,000加算(税別))
重量:860g × 2 (延長筒の仕様で多少変化します。)

EMS-UXL-Premium (R+L pair) ¥450,000(税別)

(一例です。大型仕様は個別に対応いたします。)

20cm~30cmBINO用
望遠鏡取付部:バレル径 150mmφ
2インチ・アピーススリーブ標準付属
31.7mmアメリカンサイズ・アイピース用AD(超low-profile”2mm”の31.7→50.8AD付)
防塵フィルター標準付属
第1ミラー; 100×141mm
目幅調整用大型ヘリコイド付き、大型ハウジング(150mmφバレル)標準使用。鏡筒側アダプターは別途お見積もりします。
(特注につき、上記は参考例)


EMS-UL Pair

EMS-UXL Pair

EMS-UL & EMS-UXL

EMS-UL & EMS-UXL

EMS-UXL

ネビュラフィルター対応

全てのEMSは市販の48mm(50.8mm/2インチ用)ネビュラフィルターを装着可能です。防塵フィルターを外して取り付けます。

EMSの第1ミラーの相対的なサイズ比較

EMS History

2009910日を以って、アルミ蒸着ミラーを使用たEMSシリーズは全面的に増反射銀ミラーを使用したEMS-Uシリーズに移行いたしました

EMS-Ultimaシリーズは、従来のアルミ蒸着ミラーを廃し、耐久性の高い増反射銀ミラーを採用したもので、可視域平均で従来品に対し、約8%の光量アップと、700nm付近(赤い光)は約17%の光量アップを達成しています。

2009年よりEMSの調整ノブに原点復帰用の矢印マーカーを添付。

2010年よりEMS-UL2インチバレルの内面に遮光シートを施工。EMS-US/UMは同じ2インチバレルに対し遮光絞りが30φと小さいため、バレル内径に入射光が当たらず迷光が目側にまで到達しないので遮光シートは不要です。

201110月、アイピーススリーブをバンドクランプ式に変更。(アイピース側とEMS側の双方)

201410月より、EMS X-Yノブに回し過ぎ防止リミッターを搭載し、可変幅を135°に設定。

2017年7月より、EMS-UL(単体標準)の光路長が150mmから148mmに2mm短縮しました。(基礎構造部分の短縮で、単なるスリーブの短縮ではありません。)

20217月より、EMS-USを廃止、EMS-UMA,-UMBに再編されました。

ご注文方法と納期

1.メールにて、ご注文の内容をお知らせください。optionのご希望も一緒にお知らせください。また、BINO用セットの場合は大体の眼幅(mm)もお知らせください。
2.納期は、単体EMSは即納~2週間(ただしミラー等の在庫切れの場合は別です)、BINO用のセットで2週間~3週間です。(ただし、プレミアム仕様等は少し納期がかかります。)

お問い合わせはEmail、またはFacebookまで

inquiry / Emailでのお問い合わせ

納品待ちのお客様へのお願い;
 ご注文品の製作状況は、製作情報速報でほぼライブ配信しております。
常に同コーナーをご参照いただき、製作者との間に齟齬が生じないようにお願いいたします。
お送りする製品には、印刷物のマニュアルは添付されませんが、製作状況速報全体が詳細なマニュアルだとご理解いただけますと幸いです。
 発送時にはお問い合わせ番号をお知らせしますので、常にトラッキングをしていただき、配達時にはご不在にならないようにご配慮いただけますと幸いです。

Deep Sky Special! 15cmF5BINO VERSION-10

現実的な重量、価格で、最大の集光力を目指した、低倍・広角EMS-BINOの決定版!

(VERSION-10は発展的に製作を中止し、現在、VERSION-11の準備中でございます。モジュールの価格も練り直します。 2021,10/22 追記)

Deep Sky Special! 15cmF5BINO VERSION-10

現実的な重量、価格で、最大の集光力を目指した、低倍・広角EMS-BINOの最高峰!

★大口径かつ軽量コンパクトな、高性能アクロマート鏡筒CELESTRON-Omni-XLT150Rをベースに、主要パーツ(フォーカサー)を交換して大口径低倍広角BINOとして最適化カスタマイズ(素材鏡筒とは別物です)
★最新の中軸式架台を採用し究極の可搬性を実現
★軽量かつ、鏡筒単体着脱、管理で携行性抜群
★限界まで無駄を削ぎ落とた、メンテナンスフリーの過去最高の高剛性★3インチ次世代型クレイフォード式フォーカサー採用
★プリズム系を一切介さない、シンプルな光学系(EMS-UXL)による圧倒的なヌケの良さ
★最新のEMS-UXL(銀ミラー)を標準搭載し、最高峰の明るさ、高コントラストを実現
★90度対空(完全正立像)
★2インチアイピース使用可能(真鍮バンドクランプ式スリーブ)
★大型ヘリコイド目幅調節機構を搭載(最小60(57)mm〜最大76mm ※スリーブ等のトリミングで最小57mm)
★市販の48mm(50.8mm/2インチ用)ネビュラフィルターを装着可能
★各部がモデュール化され、お好みのOPTIONを選択可能、将来的な鏡筒のアップグレードにも対応
★傾斜センサー AAS-2オプション。WiFi機能を内蔵、水平エンコーダーを繋げるだけで天体の導入支援システムを構築可能
★光軸を各自に最適な状態に自己調整可能(快適眼位は個人差があり、それに対応できるのはEMS-BINOだけ)
★L×H×W ≒  870×200×360mm、重量一本につき約8kg。(全体は意味がない)
VERSION9より、中軸式架台の鏡筒単体着脱仕様となっており、今までの一体型BINOのような「BINO本体価格」はなくなりました。各部がモデュール化され、お好みによりOPTIONを選択いただくようになっております。

15cmF5-BINOは、中軸式架台仕様のBINOの一つの応用例に過ぎませんが、少なくとも大型のBINOに関しましては、完成したBINOは当方でのお引渡しを、原則、受注条件とさせていただいております。 EMS-BINOは、従来存在しなかった概念に基く製品であり、実際に本機に触りながらご説明をすることには大きな意義があるのです。文章だけでは伝わらないニュアンスがございます。


主要モジュールの価格 / Price list of the modules


15cmF5(アクロマート)BINO用特化鏡筒×2本 / Customized OTA SET
¥255,000(税込¥275,400)

アリガタ、運搬用ハンドルの精密取り付け、フランジ加工と市販の3インチフォーカサーの取り付け加工を含みます。鏡筒は今後の入手事情やご希望により他社同等品(黒鏡筒等)への変更もあり得ます。中口径、小口径BINOも個別に承ります。


EMS-UXLセット(V10より一律)
¥250,000(税込¥270,000)

低倍視野の周辺光量では、旧VERSIONよりも圧倒的に有利になっています。(対物がF5のため、EMSの第1ミラーのサイズアップの効果は絶大です。純正の内径が細いフォーカサーが使えない理由もこのためです。


MATSUMOTO中軸式架台 / Center Mount
¥92,000(税込¥99,360)

垂直回転軸ユニット(兼鏡筒ホルダー(アリミゾ))を左右の鏡筒の間に配置し、BINO 本体の重心(鏡筒中心ではありません)と垂直回転軸が一致することで、架台メカを極限までコンパクトにしながら必要な剛性を達成しています。鏡筒が単体で保管、運搬が可能で、現場で1本ずつ搭載でき、架台その物も非常にコンパクトに収納できるので遠征にも便利です。
目幅調整はEMSで行うため、BINO台座が不要、左右のアリミゾは完全に平行になっているので、ユーザーサイドでの鏡筒の光軸調整も不要です。
垂直軸クランプが面押しタイプに進化。垂直軸を中空にすることで、さらなる軽量化と生産性が向上。そのシルキーな操作タッチとフルストロークのバランスに皆様、感嘆の声を上げられます。


延長ピラー240㎜/ pillar 240mm
¥12000(税込¥12,960)


ハンドルユニット(兼カウンターウェイト)/ Handle and counter weight unit
¥18,500(税込¥19,980)


傾斜センサー / Altitude sensor
¥32,000(税込¥34,560)

鏡筒に取付けるだけで傾斜角を計測するので、従来のように、垂直回転軸にロータリーエンコーダー取付のためのスペースが不要です。WiFiを内蔵しておりiPhone/Androidと直接接続可能です。


水平軸用エンコーダ
(10,000ステップ)/ encoder (10,000 steps)
¥15,000(税込¥16,200)

垂直回転軸用の傾斜センサーと、この水平回転軸用のエンコーダがセットとして鏡筒が向いている方向を検知します。

(水平軸エンコーダは中軸架台外付けではなく、製作組み立て段階で組み込みます。 構造に詳しい方は後でエンコーダ単体を求められて、自分で(架台を分解して)組み込むことも可能ですが、そうでない方は困難ですので、将来的に導入支援を利用される可能性があれば、最初からエンコーダ付き仕様で中軸架台を注文されることをお勧めします。


SPECIFICATIONS

対物レンズ アクロマート
有効径 150mm
口径比 F5
焦点距離 750mm
目幅調整範囲 60mm(57.5mm)~76mm
正立光学系 EMS
正立系の反射回数 2回
本体重量 15kg
(鏡筒単体分離タイプのため、鏡筒2本分の重量を表記)

CELESTRON-Omni-XLT150R(OTA)SPECIFICATIONS

Optical Design Refractor
Aperture (mm) 150 mm (5.91 in)
Focal Length 750 mm (30 in)
Focal Ratio 5
Highest Useful Magnification 354 x
Lowest Useful Magnification 21 x
Limiting Stellar Magnitude 13.4
Resolution (Rayleigh) 0.93 arc seconds
Resolution (Dawes) 0.77 arc seconds
Light Gathering Power (Compared to human eye) 459 x
Optical Coatings StarBright XLT
Optical Tube Length 34 in (864 mm)
Optical Tube Weight 16 lbs (7.26 kg)

EMSシリーズの第1ミラーのサイズ比較


EMS ミラーサイズ比較


EMS-ULと-UXLだと、これほど違います。第2ミラーと異なり、極低倍広角アイピースの視野の欠けにはあまり影響しませんが、ユーザーには気付かれなくとも、第1ミラーのサイズ不足は口径自体がけられるので、常に最大限を確保するのが正しい選択です。


EMS UXL

EMS-UXLの迷光塗装が施された巨大な銀ミラーと、大型目幅ヘリコイド


ヘリコイド目幅調節機構


鏡筒を固定し、複雑な鏡筒スライド機構を省略する事で、BINOとして高い剛性を達成しつつ、柔軟な目幅調整が可能です。(写真は小型ヘリコイド)

可変幅:最小60mm〜最大76mm
(スリーブ等のトリミングで最小57mmまで短縮可能)

目幅ヘリコイドを調節するとピントの再調整が必要ですが、特に15cmF5-BINOのような大型BINOの場合は、中軸式架台固定+ヘリコイド目幅機構を利用した、強固な剛性のメリットが上回ります。


低倍広角用に特化した対物レンズ(F5)

長い天文マニアの方は当BINOの素材鏡筒のことはよくご存知と思いますが、当時の事情をご存知ない、若いマニアの方や初心者の方のために、説明させていただきます。

EMS-BINOは、従来の大型双眼鏡とは全く異なるコンセプトの製品です。当BINOは、屈折式の天体望遠鏡2本を用いて双眼望遠鏡を構成した製品で、正立プリズムを一切使用しないで90度対空の正立像を達成し、天体望遠鏡本来のクリヤーな像質を全く損なうことなく、双眼視を可能にしたものです。

対物レンズのランクとしては、リーズナブルなアクロマートですが、星雲、星団観望用としては、色収差の問題は実用上皆無で、十分に口径15cmの威力を発揮することは、多くのユーザーの方が多方面で証言しています。この鏡筒は、短焦点アクロマートに対するネガティブな固定観念を覆す見え味です。

望遠鏡の倍率は、対物レンズの焦点距離を接眼レンズのそれで割ったものであることは、初心者の方でもご存知かと思いますが、双眼の場合、低倍広角側では、ある制約があるために、無制限に大きなアイピースは使えません。 理由は複数ありますが、最大のものは、私たちの目幅です。 大半の方(成人)の目幅は58㎜~68㎜くらいの間に集中していますが、目幅より外径の太いアイピースは左右が干渉するため、使用できません。

その意味で、当鏡筒のF5というスペックは、低倍広角を追及する意味で、非常に有利なものであると言えます。
実例を挙げてご説明しましょう。

標準目幅(64mm程度以下)では、最大実視界を得るアイピースとして、36mm72度くらいのスペックの物が眼幅が許す最大のアイピースですが、  このアイピースを、同じ口径(15cm)で、F5(当BINO)の望遠鏡と、F6の望遠鏡に使用した時の射出瞳径と、視野の明るさの指標等を比較してみましょう。

倍率   射出瞳径  明るさ  実視界

F5   20.8倍  7.2mm    52    3.5度

F6    25倍    6mm    36    2.88度

いかがでしょう。 F5というスペックが低倍、広角、明るさの取得において、圧倒的に有利であることがご理解いただけたと思います。


目幅調整範囲

EMS-BINOは、私が1台ごとに製作していますので、1台ごとに仕様の自由度がかなりあるため、 実はスペック表自体が大した意味を持ちません。 つまり、ユーザーさんのご使用環境や好みに応じて カスタマイズできる部分が大きいということです。

目幅もその代表的な要素で、最小目幅については、2インチアイピースを使用する限り、アイピースの外径という制約はありますが、基本的には、制約はないと言っても過言ではありません。 特に最大目幅については、80㎜超であっても十分に可能です。

また、一応60mmを標準仕様での最小目幅としていますが、接眼部の2インチスリーブは外径が59㎜ですので、フィルターリング(防塵フィルターをセットする接眼側のフランジでツバの外径=60mm)のツバの左右の干渉部を0.5㎜削れば、左右の2インチスリーブが接触した状態で59㎜の最小目幅が簡単に得られます。 また、EMSのミラーハウジングは、ダイカストの型の設計段階で、すでに左右の接触部をトリミング していますので、ハウジングの塗装部は一切剥がすことなく、フィルターリングのツバの一部(ハウジングのトリミング位置に相当する部分)を 少しトリミングするだけで、最小目幅57.5㎜まで確保できます。(57.5㎜まで確保する際には、2インチスリーブの一部もトリミングしないといけません。)

この作業は、加工に手馴れた方なら簡単に行えますが、BINOのご注文時に希望されれば施工させていただきます。(OPTION, +¥3,800)

ということで、表の( )内の目幅の数字は、カスタマイズ時のものとご理解くださいませ。


補足事項

この双眼望遠鏡は、天体望遠鏡の使用とメンテに十分な経験を持つハイアマチュアを対象に製作しています。 (ただし、多少の学習と訓練によれば、初心者の方でも十分に使いこなすことができます。)

市販の双眼鏡は、変倍式を含め、ほぼ一体構造のボディーに強固に組み込まれた光学系と共に、突いてもしゃくっても 光軸が狂わないような構造になっています。変倍用のアイピースも敢えて天体用のアイピースとの互換性を排除して専用規格品 を使用しているのが普通です。
それは、上記のような本来メンテフリーの双眼鏡でさえ、正しく使用できない方がある市場の実状を熟知した 光学メーカーの常識的な判断の結果であり、今後もユーザーサイドの光軸調整や、市販の2インチアイピースの 使用を許した双眼望遠鏡は、既存の大手光学メーカーから発売されることはないと断言してよいでしょう。

私は、ハイアマチュアの技量を信頼することで、敢えてそのタブーに挑戦しました。高倍率まで変倍する双眼鏡の光軸ずれへの対応には、剛性や精度を徹底して行くという従来のスタンスでは、コストの肥大化と共に、異なる観察距離への対応等、難題がのしかかります。私は、剛性を追求する代わりに、双方向の調整機構を、しかもX,Yそれぞれの方向に独立的に持たせることでその解決策としました。
鏡筒は市販の天体望遠鏡をそのまま利用し、従って、市販の双眼鏡のようなガチガチの剛性はありません。代わりに、分解容易で、ユーザーサイドでのカスタマイズやupgradeに簡単に対応できるようになっています。 文章にしますと面倒に聞こえますが、最終的にはどなたも使いこなしていらっしゃいますので、神経質になり過ぎる必要はありません。

EMS-BINOは楽器に例えることが出来ると思います。 それを活かすのは奏者次第です。優れた奏者との出会いは、 製作者を奮い立たせます。


受注条件と納期

リピーターの方々には十分にご理解いただいていますが、当方は完全なワンマンショップでございまして、大規模な工場を備えたメーカーでも、また専門部署が整った販売店でもございません。代わりに、私自身が全てに責任を負い、”誠心誠意”を常に心がけているつもりでございますが、一人では対応に限界もございます。
安易に受注を増やし、皆様にご迷惑をおかけしないために、(例外を除き)以下の条件でご注文を承りたいと考えております。

  1. EMS-BINOは、開発以来、使いやすさを追及してはまいりましたが、やはりユーザーの方がBINOの調整、管理方法をよくご理解いただいた上でご使用いただく必要がございます。ご注文いただいてから納品時までに、当サイトの必読事項をよくお読みいただくことを、最初の受注条件とさせていただきます。印刷物のマニュアルはご用意できませんが、当サイトの製作工程を含め、サイト内の情報は全てマニュアルの一部だとご理解いただければ幸いです。
  2. 例外を除き、完成したBINOは、当方でお引取りいただきたいと思います。 例外は、リピーターの方と、ご体調等の障害のおありの方、また先輩BINOユーザーのアシストが常に受けられる環境にある方に限らせていただきます。 また、完成時に説明だけを聞きにお越しいただき、後日BINOを発送する形でもかまいません。
  3. 納期は目安であり、諸々の事情により大幅に遅れることもございます。この点をご理解いただけない方のご注文は受けられません。  また、(1)とも関連しますが、当サイトの製作情報速報を常に(少なくとも数日置きには)ご参照いただき、進捗状況を当方と共有いただけると幸いです。 申し訳ございませんが、細かい進捗状況や事情の変化を個別にご報告できないことが多くございます。
  4. 鏡筒のカスタマイズの結果で余る不要パーツ類(バンド等)は原則お返ししません。また、販売店によって鏡筒に附属する普及品の(BINOには)不要パーツ(天頂プリズム等)も、今後の鏡筒の入手方法によって流動するものですので添付しませんが、その点は不問に御願いいたします。

ご注文方法

  1. お問い合わせフォームにて、ご注文の内容をお知らせください。(optionのご希望も一緒にお知らせください。 また、眼幅(mm)もお知らせください。)
  2. 返信にて、お振込先をお知らせしますので、セット内容にかかわらず、
    30万円を着手金としてお振込ください。ご入金の時点で着手順を割り当てさせていただきます。
  3. 完成直前(1~2週間前)にご連絡しますので、その時点で残金をご精算ください。

お問い合わせはEmail、またはFacebookまで

inquiry / Emailでのお問い合わせ

TOA130-BINO in the sliding roof shelter

 古くなった納屋の建て替えに合わせ、屋根裏に念願の観測室を設置しました。

 TOA130BINOは、高い光学性能、持ち出し可能、シンプルで堅固、操作性に富んで、しかも美しい、これ以上求めるところが見あたりません。朝、観測室に運び込みました。松本さんのロゴ第一号の意味が納得です。夕方、電気工事がが完了したので、写真を撮りました。一部送ります。とても満足しています・・・・・・・・。

 続報 1 2010年9月16日

 BINOを設置した後、月をTOAで見ましたが、イーソス8mm125倍100度の視野は、月全体をとらえることができ、その表面の詳細まで見せてくれました。暑い夏の夜の空気のゆらぎが気になる中でしたが、感動を味わいました。不思議なのは、視界いっぱいの月であっても日周運動によるその動きが気にならないで観察できることです 。自動ガイドの必要性は当面感じません。時々ハンドルを動かすだけで十分でした。どうしてでしょうか。

 また、8月26日にはハワイ島のマウナケア山頂4000m超でスバル天文台を横に見ながら雲海に沈む夕日と、東の空に赤く四角形につぶれた顔を出し始めた満月を同時に見る機会をもつことができました。高山病予防のため、星はオニヅカ・ビジター・センターのある2800m付近まで降りてから観察しましたが、月明かりで、手に届く ような星々を見るまでには至りませんでした。このときは持参したNikon7倍50mm双眼鏡が活躍しました。日本よりさらに南側が観測できるさそり座・南斗六星付近の銀河中心部の数々の星団を流しました。ガイドさんによるグリーンレーザーポインター(星まで光が届いているのではないかと思えるほど強力なもの)で指しながらの 星座の説明も楽しみました。

 9月9日台風の後の好条件で、TOA130BINO+イーソスと12cmF5BINO+EWV32を対比しながら短時間でしたが観望しました。それぞれが特長を生かした接眼レンズとの組み合わせで、観望を楽しむことができました。12cmF5で天の川を流し、木星、M13、M59を確認しました。18倍程度の倍率で、見え方は小さいがF5の明るさが特徴的 なことを再確認できました。M13、M59は、その存在がやっとわかる程度の見え方です。

 TOA 125倍では、木星は衛星まで含めて約1/3の視野に収まっています。木星の縞模様がはっきりと確認できました。M13では、無数の星つぶを立体的にとらえていました。環状星雲M57は、リング状のはっきりとした輪が確認できました。12cmF5に比べ、星以外の宇宙ががどこまでも暗く、暗黒の空間を感じました。

 翌日の明け方3時頃、目を覚ましたついでに、冬見られる星々を確認しました。TOAで見るオリオンは見事でした。12cmF5では分離できない台形4個のトラペジウムがはっきりと分かれ、視野いっぱいの立体的なガス星雲の広がりが見事でした。次にアンドロメダ銀河も確認しました。昨年12cmF5を携えて富士山5合目まで行った とき、月を余裕でとらえることができる75倍100度の視野からは、アンドロメダ銀河の全体像があふれてしまっていた事に驚かされたことを思い出しました。(自宅での観望では小さくしかその存在が確認できません) 我が家からはTOA130 BINOの125倍の視野からあふれるアンドロメダ銀河までは確認できませんでした。条件が良 ければ、力を発揮できるでしょう。両極端な2台のBINOですが、それぞれの特長を生かしながら、時に遠征まで含めてディープスカイを求めつつ観望を続けていきたいと思います。 とりあえず短時間の観察のご報告まで 。

水車

Comment by Matsumoto/ 管理者のコメント;

 納期がずれ込んでしまった、水車さんのTOA130-BINOでしたが、観測所の完成と非常に 良いタイミングで、7月24日に当方でお引渡し出来ました。

 完成された観測室に初めてTOA130-BINOを設置された第一報をいただきましたので、まとまったリポートをいただく前に、水車さんにお願いして写真と第一報の一足先の掲載をお許しいただきました。
 観測室には、奥の12cmBINOと手前のTOA130-BINOが仲良く並び、製作者としても嬉しい限りです。

 追記 2010年9月16日

 水車さんより、早速続報をいただきました。  マウナケア天文台にも行かれた由、羨ましい限りです。 標高2,800もあると、満月近くの月があっても下界では見られないような素晴らしい星空を堪能されたことと察します。
 2台のBINOの特徴を活かしながら、どちらも愛用してくださって、嬉しい限りです。 トラペジウム は12cmF5でも分解するはずですので、倍率等を変えて再度チェックしてみてください。

 高倍率時でもTOA130-BINOの中軸架台がうまく機能してくれているようで、嬉しく思います。 中軸架台も、5台以上作り、1台ごとに改良を重ねて、成果が出たように思います。 スラストベアリングの採用が最も功を奏したわけですが、ラジアル方向の円滑さでは、グリスの粘度が重要だと分かりました。 剛性を気にする余りに、初期にはグリスの粘度を高くし過ぎていたことが、水車さんの BINOの頃までに判明し、最近ではグリスの粘度をずっと低くして、より快適な水平回転を達成しています。 初期の製品をご使用の方で、水平回転がやや渋いとお感じになる場合には、水平回転軸部分を分解して、そこに市販のグリススプレーを適量吹きかけて(混合して)調整してください。

 水車さんには、海外遠征のお疲れが取れる間もなく、タイムリーに続報をいただき、 誠にありがとうございました。 これから、秋から冬の天体をじっくりと観察されましたら、ぜひ”続報2”を お願いいたします。 楽しみにしております。

EMS Product Line | English

EMS is the Erecting Mirror System invented by me, Tatsuro Matsumoto, Japan.
EMS offers a non-reversed upright image with only two reflections.

There have been a lot of erecting prisms as the attachment of the astronomical telescopes, but EMS is the only one that offers the right image with only two reflections and no edge line in the light path.
Another outstanding advantage is that it is used in the right-angled viewing position and its unique lateral shift of the light path that can be symmetrically set up for binocular use.

It is my pleasure to share my thrilled experience of EMS with Astro-friends.


EMS UMA


Direct image of Astronomical Telescope


Reversed image by diagonal prism


Non-reversed upright image by EMS

The Sectional Sample of the Component of EMS

ADAPTERS
(click to enlarge)
The tapered flange(2″ diameter) on top of the EMS enables the adapters to be replaced by each other in a second with a set screw.
31.7AD is included in the EMS-UM/US, and 50.8AD with 2mm-profile 31.7AD in the EMS-UL.

More than 33years have passed since the article about my homemade binoculars appeared in the November 1982 issue of the Sky & Telescope magazine. Adding the period of my study for the optical system before the article, I have been studying the optical system for more than 36years.
I succeeded in developing the EMS which offers non-reversed upright image at the right-angle viewing about 26 years ago, and have come to accept the order from amateurs.
The EMS has never betrayed users’ expectations, and every one of them admires the performance that never degrades the image quality.

EMS-ULTIMA

Evolution from aluminum to Silver


from left, EMS-UMA, UMA, and UL

EMS-ULTIMA, equipped with enhanced silver coated mirrors, is now on sale. Now that EMS has achieved not only the diffraction-limited resolution but also the practically total reflection of the incoming light, there will be no reason even for the most conservative users to dispense with EMS in their visual observation.
I believe it declares the advent of the new age of visual Telescopes.

The coating maker guarantees the durability of the new silver coating by passing the tests of high humidity and high temperature, over 90 degrees centigrade with 90 percent humidity, soaking in salt water, etc.

More details

 

EMS for the standard single type;

Shown below are the prices for the EMS series of the single use, as a diagonal mirror with the non-reversed upright image at right angle viewing.  The binocular set is not a mere set of right and left handed EMS, but a special set that includes X-Y collimation device. For the prices of the binocular set, browse the following lists of “EMS for Binoculars”.

(Those who can make the efficient collimation devices by themselves can choose the left and right handed single-use EMS as the material of a bioscope, as the cheapest choice; but I do not recommend it, because the following specialized binocular set will offer a far better result.)

EMS-UMA 50,000 yen

Eyepiece: 31.7mm
Light path: 122mm
Joint to scope: 50.8mm
The image circle (modest number with much margin): 30mm
lateral shift of the light axis: 26.9mm
Weight(with adapter): 395g

EMS-UMB 51,500 yen

Eyepiece: 31.7mm and 50.8mm
Light path: 136mm
Joint to scope: 50.8mm
48mm dust filter
The image circle (modest number with much margin): 30mm
lateral shift of the light axis: 26.9mm
Weight(with adapter): 470g

EMS-UL 65,000 yen

Eyepiece: 50.8mm and 31.7mm
Light path: 148mm
Joint to scope: 50.8mm
48mm dust filter
The image circle (modest number with much margin):38mm
lateral shift of the light axis: 35.4mm
Weight(with 50.8 sleeve): 500g
42mm or larger field stop of ocular will give no visible trouble. I am using 32mm by 80degrees ocular without any visible vignetting.

EMS for Binoculars

The EMS-SET for binocular use is equipped with the innovative X-Y image shifter on the right unit, that promises you the easiest collimation to merge the two images into one even at the highest magnifications.
So, “Binocular Set” is far from mere “a Right and Left handed pair” of the EMS for single use.

X-Y knobs and the image shift

In planning to build your own Binoscope, your first task is to decide the “D” of your binoscope.
And then, you will have to choose the way of the IPD adjustment among the three choices below.

1: Fix the IPD to your own. (easiest and cheapest plan for the novice)
2: Introduce a sliding mechanism base for IPD adjustment. (DIY or commercial…)
3: Helicoid extension tubes in the EMS. (It will save your effort quite a lot.)

When you decide on the above factors, I will advise you of the best choice of the EMS-SET for your plan.

You can calculate the required back-focus of the OTA to accept the light path of
the EMS by the “D”. How to calculate the approximate light path of the EMS is shown in the linked file.

You will have to choose the OTA of enough back-focus or cut short your OTA to extend the back-focus for your need.
(Back-focus is the tail of the light cone out of the OTA.)

EMS-UXL Pair

EMS is the ultimate solution to form a binoscope in combination with the refractive telescopes.

EMS offers;

  • Non-reversed upright image;
  • Symmetrical lateral shift of the light axis;
  • Normal stereoscopic vision;
  • Right angled viewing position;

With the least possible number, two reflections by the high quality silver mirrors 3-dimensionally placed in the back-focus of a telescope.

X-Y image shifter

IPD Helicoid Option

There are two methods for adjusting the IPD

1: To slide one of the OTAs.
2: To set Helicoid extension tubes in each of the EMS Units.

Method-1 offers the IPD change with no focus shift, which is a merit. But it requires precision mechanics for the sliding mount, which means not only the weight gain but also the complicated mechanism.

Method-2 has the focus shift while adjusting the IPD, but actually, it is a minor issue, because the change of the user means the diopter readjustment regardless of the IPD change. The great merit of the Method-2 is the elimination of the additional mechanism such as the sliding mount, and the OTAs can be rigidly fixed with each other.

Generally speaking, the IPD-Helicoid is more suited to the larger Binoscope, and the sliding mount (Bino Platform) is more suited to the smaller Binoscope.

IPD can be adjusted with the OTAs perfectly fixed, by using the IPD Helicoid.

Small Helicoid A pair 40,000 yen

Compatible with EMS-UMA, UMB, UL
Stroke: 16mm
Default IPD range: 60 – 78mm
Helicoid light path: 22 – 38mm
Weight: 110g

Large Helicoid A pair 60,000 yen

Compatible with EMS-UXL, UXL Premium
Stroke: 16mm
Default IPD range: 60 – 78mm
Helicoid light path: 27 – 43mm
Weight: 138g

The screw of the right or the left Helicoid is made reversed to the counterpart, which enables the comfortable and ergonomic operation.

EMS for BINO Lineup

EMS-UMA (R+L pair) 120,000 yen

Eyepiece: 31.7mm
Joint to scope: 50.8mm
Equipped X-Y image shifter

EMS-UMB (R+L pair) 123,000 yen

Eyepiece: 31.7mm and 50.8mm
Joint to scope: 50.8mm
48mm dust filter
Equipped X-Y image shifter

EMS-UL (R+L pair) 150,000 yen

Eyepiece: 50.8mm
Joint to scope: 50.8mm
48mm dust filter
Equipped X-Y image shifter

Small Helicoid for IPD adjusting option: 20,000 yen each (A pair 40,000yen)

EMS-BINO

EMS-UXL (R+L pair) 250,000 yen

Eyepiece: 50.8mm
Joint to scope: 90mmφ
48mm dust filter
Equipped X-Y image shifter
Weight(with 50.8 sleeve): 810g X 2

Large Helicoid for IPD adjusting option: 30,000yen each (A pair 60,000 yen)

EMS-UXL-Premium (R+L pair) 450,000 yen

(This is one example. I will quote each special order.)

Eyepiece: 50.8mm
Joint to scope: 150mmφ
48mm dust filter
Equipped X-Y image shifter
Equipped Large Helicoid for IPD adjusting
Largest Silver mirror 100X141mm


EMS-UL Pair
EMS-UXL Pair
EMS-UL & EMS-UXL

EMS-UL & EMS-UXL

EMS-UXL

EMS first mirror size

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