Embarking on making the New 15cmF5-BINO / 15cmF5-BINOの新型に着手

This time, the basic structure will not be changed except for the new silver coatings on the mirrors.But, I am going to use the larger mirror housing on the first unit. For doing so, the sleeve of the focuser should accept the 90mm barrel. The former 2.5-inch focuser will not be enough.

So, how should I deal with the contradictive requirements of the larger focuser, lower profiles, within a budget?? My magic that should be a good solution will be introduced at this corner in due course.

今回久しぶりに製作する新型の15cmF5-BINOは、鏡筒固定でIPDクレイフォード式の目幅調整で幅広改造のHF経緯台に載せるという点では、基本構造に大きな違いはありません。(もちろん銀ミラーです。)

今回は、第1ミラーハウジング(数える順番は常に望遠鏡側から、つまり光の進行方向に従って数えます。)を大型に変更したいと思います。 素材鏡筒純正の2インチフォーカサー(ラックピニオン)を捨て、当方独自の2.5インチクラスのフォーカサー(クレイフォード)を使用していましたが、大型ハウジングにした場合は、さらに大きなフォーカサーが理想です。 具体的には、EMSの大型ハウジングには90mmφのバレルが似合うので、ドローチューブ内径もそのくらいは確保したいわけです。

ただし、光路長は以前よりも節約したい(でないと鏡筒切断が必要になる)こと、コストを上げる訳に行かないことや、軽量であるべきこと等、相反する条件を満たさないといけません。 うまく行けば、それらを一挙に解決した、意表を突く方法をご紹介できると思います。



Another TOA130-BINO delivered / TOA130-BINO納品

Another TOA130-BINO was delivered to the client today at my shop, and the reformed three pairs of EMS sets were accepted by the German client a few days ago.

The TOA130-BINO was field tested on Jupiter and the Moon by me and the client in front of my shop toward the mid-night. We were anoyed by the turbulent seeing condition when we started watching them, but with the advance of night, the true value of the binoscope was unvailed little by little. It was fantastic!!

28日~29日(今日)にかけてご滞在いただいた愛知県の I さんと一緒に、昨晩はおj引渡しするTOA130-BINOで月と木星をしっかりと観望しました。

鳥取市役所本庁舎屋上にたなびく掲揚旗の隙間からようやく現れた木星のシーイングは酷いものでしたが、シーイングのベールの向こう側が感じられる双眼視のスリルから、二人とも時間の経つのを忘れて見続けたところ、日付が変わる頃(それは後になって時計を見て判断したことで、その時は時間のことは全く忘れていました。)には、随分と改善し、同BINOのポテンシャルの片鱗を十分に見せてくれました。(EWV32mm 31X; PL10mm 100X;MEADE-UW6.7mm 149X; VIXEN AV4mm 250X )

事前にデータを把握していなかったものの、I さんが木星の左縁裏側から出始めたイオ(後で確認)に一早く気付き、出現の醍醐味を満喫しました。 もちろん木星本体の模様の色の濃さ、多彩さに銀ミラーの効果を確認し、また、衛星個々の大きさの違いがよく目立って見えていました。



FMS-UL(Flexible Mirror System)

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2台のFMSを使用した感想

岡山の「やまと」と申します。市立の天文台をボランティアで管理・運営をやっ ています。このたび、FMSを2台導入させていただきました。また、この2台 とも、松本さんにこちらの要望を聞いていただき、改良を加えていただいた物です。

写真4が、2台のFMSを望遠鏡に装着した所です。最初の予定は、同架してあ る20cmのマックと10cmの屈折に装着する予定でしたが、今は、40cm と10cm屈折に装着しています。

最初にFMSの導入を考えたのは、主力の40cmにはワンダーアイが取り付け てあるので、見学者に合わせて接眼部を動かすことができるのですが、同架して いる20cmマックと10cm屈折は接眼部を動かす事ができなくて、アイピー スをのぞくのが難しいことが多かったことからです。 同架してある2台を使用する時には階段を使うのですが、ストレートでのぞいて も、天頂ミラーを使っても、なかなか上手く目の位置に接眼部を合わせることが できませんでした。また、大人は天頂ミラーがないとのぞきにくい、子どもは天 頂ミラーがあると背が足りなくてのぞけない、という状態もおこっていました。 天頂ミラーを付けたり外したりすることは、見学者が待っている状態では現実的 ではありません。この問題を解決するためには、接眼部を動かす事ができるよう にするしかない、ということからFMSの導入を決め松本さんに相談にのっていた だきました。

まずは1台ということで、FMSを作成していただき、望遠鏡に装着したところ、 大型のアイピースを使用したときや、接眼部にカメラを接続したときには、可動 部を止めるネジが1本では少し強度不足に感じました。しっかりと締め込めば何 とかなるのですが、少しでも緩いと接眼部が動いてしまいます。そこで、止めネ ジを2本にするように改良していただきました。これで、大きなアイピースも安 心して取り付けることができるようになりました。 実際に使ってみると、接眼部が動かせるのは想像以上に便利です。個人で使うと きには、あれば便利、という程度と思いますが、次々に背の高さの違う人が見る 公開天文台では必需品という気がします。一般観望者のために、FMSが普及す ることを願っています。

1台目でFMSの効果が十分分かりましたので、ボランティアの皆さんと相談し たところ、是非もう1台ということになりました(金額的にも2台が限度でした が)。

2台目は、1台目を使ってみて、可動部がもっと丈夫になれば、少し大きなデジ 眼も安心して取り付けられるし、すり割りで締め付けるようにできればテンショ ンも自由に調整できるのでは、ということからすり割り式にできないか松本さんに 相談したところ、「新規の開発になり開発費もかかるがやってみましょう」とい うありがたいお返事をいただき、作成していただきました。

主力の40cmにはワンダーアイとプリズムを組み合わせて正立像で利用してい ましたので、FMSを使うつもりは無かったのですが、松本さんと話をしていると、 FMSは角度によって像が変わる、正立になるところもあるというような話を聞 かせていただき、それはそうか、まず40cmでも試して見ようということで、 2台目のFMSを40cmに装着してみました。そして、実際に使ってみると、 その便利さから取り外すことができなくなってしまいました。

写真1がFMSを装着した所です。背の高い人が見るときには写真2のようにな ります。同じ接眼部の状態で、背の低い人が見るときには、写真3のようになり、 FMSの回転のみで対応が可能です。身長の差で3~40cmぐらいの差ならば このFMSで対応可能のようです。また、写真3のような使い方ができるように なったので、今までは踏み台を利用する必要があった子ども達が、踏み台なしで も見えるようにもなりました。

このようにFMSは大変便利に使えることがわかり、今では必需品になっていま す。 また、副産物として、デジ眼を接続したときに自重でズームレンズが勝手に伸び たりすることがあったのですが、FMSによって接眼部を自由に動かせることか ら、接眼部を水平にすることにより、これを防止することができるようになりま した。個人で写真を撮られる方は、ズームレンズを接続して写真を撮ることはな いと思いますが、子ども達に、月を自由に拡大して自分の思うような写真を簡単 に撮ってもらうためにはズームレンズはどうしても必要でした。何か工夫をしな いとこのままではダメだな、と思っていた懸案をFMSで解決することができま した。

先にも書きましたが、FMS、公開天文台では積極的に採用して欲しいものです ね。望遠鏡に人間が合わせるのではなく、人間に望遠鏡が合わせるようになれば、 天文ももっと普及するのでは無いでしょうか。天文に多くの人が親しんでもらえ るようFMSの普及を願っています。

やまと
2010年8月25日

9月14日追記:

FMS、快適に使わせていただいています。しかし、使ってみると、もう少し・ ・・という部分が出てきました。

使用しているアイピースが重すぎて、1点での留めネジでは強度不足とは言わな いまでも、もう少し強力に留めたい、という欲求が出てきました。早速松本さんに

相談したところ、「他のパーツも含めて送ってください」とのありがたいお返事 をいただき、早速改良していただきました。

写真7のAのネジは元の留めネジです。これにBと(写真では裏側で見えませんが) Cの留めネジを追加していただきました。これで、なんの不安もなく使用するこ とができるようになりました。また、光路長の関係で延長筒を使用していますが、 この留めネジも①の1本留めから、②を追加していただき2本留めになり、十分 な強度を持たせることができました。不安無く安心して使えることは、精神衛生 上大変良いですね。

このように、要望に合わせて細かな改良をしていただけることは、何にもまして 助かります。ありがとうございました。今後ともよろしくお願いします。

やまと
2010年9月14日

管理者のコメント;

やまとさんがFMSを2台ご使用になった感想を投稿してくださいました。 単体のEMSの使用 リポートは、なぜか今までにほとんど集まらなかったので、大変嬉しいご投稿でした。

市販の天頂ミラー(1回反射)を屈折望遠鏡の接眼部に対空型にセットして地上風景を上から覗いて 見ますと、左右だけが逆になった直立像が見えます。このままアイピースを天頂ミラーごと反時計回りに90度倒して 横から覗きますと、像は同じ量だけ同方向に回転し、今度は天地だけが逆の裏像となります。

FMSの仰角と像の向きの関係をご説明しましょう。 FMSも天頂ミラー同様側視も可能で、覗き方はほとんど 無限にあるので、ここでは、目標に体が正対して観察する場合に限定します。

まず、仰角0度(直視)では、お察しの通り、望遠鏡の像の向きをそのまま見せてくれます。 つまり、 使用する望遠鏡の像が元々正立像なら正立像、倒立像であれば倒立像がそのまま観察されます。

EMSの構成ユニットが(双眼望遠鏡用で考えた時の)右目勝手の接続の場合、仰角を0度→90度に 移行させて行きますと、倒立像は反時計回りに180度回転します。 ただし、これは単純に2倍角で 回転するのではなく、仰角設定と像の向きの関係は線形ではありません。

EMSの仰角は90度を越えて最大120度までセッティング出来ますが、この間の像の回転量をご説明すれば、先述のことが理解していただけるでしょう。 何と、(右目勝手で)仰角90度→仰角120度(写真1)までのわずか30度の 仰角変化の間に、像は先ほどと同じ方向(反時計回り)に180度回転するのです。
(念のためにご説明しますが、FMSは自由に左右勝手を往復できる機構なので、 最初から右目勝手仕様とか、左目勝手仕様という区別はありません。(9/1追記))

もう一度整理しますと、
* 仰角:  0度 →   90度   →120度 の間に;
像:  倒立像 →  正立像 → 倒立像  と、同方向に連続して回転するわけです。 左目勝手の接続では、回転方向がこれと鏡 対称になります。(この特徴がEMS-BINOの像回転の調整に功を奏すのです。)

(*注: 上の『仰角』とは、EMSの最終的な折り曲げ角度のことです。観察姿勢のことではありません。 また、上記例は、望遠鏡自体が倒立像の場合です。)

このことが示唆することの重大性は、今まで折に触れてご指摘して来た通りです。 (使用する望遠鏡の正立、倒立に関係なく利用価値があるのもその効果の一つです。)

EMSは元々、単体の対空視手段として開発しました。 しかし、大方のマニアや専門家の長年の固定観念( 2回反射は像劣化をもたらすはず・・^^;)を払拭するのはそう簡単ではないようで、単体のEMSの存在意義や真価が 十分に理解、認知されないまま、先に双眼望遠鏡用の手段として有名になってしまった、というのが、製作者 当人の正直な歴史認識です。^^;
ただ、こうして、”やまと”さんのような方が極めてたまにでも現れてくださると、またEMSを作り続ける勇気を いただいた気がいたします。

9月14日追記:

やまとさんより、追加リポートをいただきました。

FMSの場合は、EMSユニットの回転部の接続の他に、FMSと望遠鏡、FMSとアイピーススリーブ、 さらにスリーブとアイピースと、接続箇所が多いので、それぞれに配慮が必要になります。

通常より重い物を接続する場合には、それなりの対策が必要になるようです。  全ての接続箇所をすり割りクランプ式にすれば理想ですし、接続径を単純に太くするのも、大きな 接続強度のアップが期待できます。

今回いただいたリポートは、マイナーな追加加工の結果報告でしたが、私としましては、 やまとさんが2台のFMSを継続的に、しかも極めて有効に活用してくださっていることの意義を読み取っていただけたら幸いです。 やまとさんは、FMSを臨時的な対空手段ではなく、望遠鏡に常設 してご使用になっていますが、それは製作者の意図とも合致しています。

残念なことに今日に 至るまで、「天体望遠鏡は直視で見るのが基本であり、天頂ミラー等は天頂付近を見る時に 仕方なく使用する臨時手段である。」という固定観念が望遠鏡業界にもマニア界にも非常に 根強く浸透しています。

私が”汎用ミラーシステム”という名称で仰角可変タイプの EMSを初めて世に送り出してから20年が経過しているにもかかわらず、EMS全体に占める 仰角可変タイプの要望が未だに極めて少ないことには、改めて驚きを禁じ得ません。

一度権威を帯びてしまった固定観念を払拭するのは並大抵なことではありませんが、 少数ながらも、やまとさんのような理解者がおられる限り、諦めるわけには行きません。



Another breakthrough in the sliding mehcanism / 新型スライドメカ、基礎パーツの実験成功!

Yes, the sliding mounts I am making with the linear bearings and so on is a good solutinon in attaining the highest accuracy that is required in making the IPD adjusting mount of a binocular telescope

Nevertheless the use of the mechanical parts makes it hard to attain the rigid clamp at a time.This plastic part offers the smooth stroke with no play and ,most of all, the rigid and steady clamping in the very simple way at a lower cost.

非常に円滑なスライド軸受けと強力なクンラプを、この小さなジュラコンの部品が達成しています。 今までのベアリング使用の直動メカパーツと、使用目的によって棲み分けることになると思いますが、かなりの部分について、今後はこのパーツが取って代わる予感がしています。

精密直動メカを使用したスライド機構の場合、簡単なクランプ機構を付加すると光軸ずれが生じることがあることと、強固にクランプする必要性も高くないため、固定は敢えて曖昧な状態で使用していました。(フリクションドライブでは常に一定の力で静止させていますが、完全剛体となって固定しているわけではありません。)  これが、光軸に無影響なクランプでBINO全体が完全剛体になると、BINOの扱い上、非常に好ましい効果が出て来るわけです。 特に超小型BINO等でヘビーデューティな使い方が求められるような場合には、常に安心して使用出来ます。(実験なので、キャップボルトで代用していますが、実際にはクランプレバーを使用します。極めて軽い力で強力にクランプします。)



Fixed type of EMS-ULS customized for FS152(TAKAHASHI) / EMS-ULS固定セット(タカハシFS152)

A fixed type of EMS-ULS set customized for Takahashi’s FS152 is near completion.It will be sent to the USA in due course.

何度も書きますが、BINO作りは毎日が勉強で、ほぼ毎日のように新しい発見があります。20年余りのBINO作りの日々が矢のように過ぎ去りましたが、その間、様々なアイデアを試し、朝令暮改も日常で、我ながら恥ずかしいほどです。

改良を重ねるのが基本ながらも、時々は初心に立ち戻ることも有効であると分かりました。 今日まで、メカの高精度化をひたすら追求して来た感が強いですが、やや過剰性能になった部分や、本末転倒な要素もあったかも分かりません。 そのことで新規なマニアの参入のハードルをさらに高めて来た感も否めません。

この固定タイプのEMS-ULSセットは、アメリカの方からの依頼ですが、シンプルで高剛性な構造、かつリーズナブルな予算でEMS-BINOの実現を果たすための、賢い選択だと思いました。  以前より、『小口径は鏡筒スライド式が有利で、大口径は鏡筒固定でEMSによる目幅調整が有利・・・』と言って来たのは当の私ではありますが、経験を積むにつれ、その分岐点は以前信じていたよりもずっと大口径寄りであっても良いな、と、ごく最近になって思うようになりました。 このEMSセットは、まさしくそんな心境になった頃に舞い込んだ注文だったわけです。

もちろん、EMSのユニット連結管の伸縮による目幅調整は、一つの優れた解答であることに間違いはありませんし、今後廃止するつもりはさらさらありません。 しかし、大口径では2枚玉アクロで妥協せざるを得なかった時代から、2枚玉アポ→3枚玉アポがだんだんと一般マニアの射程に入るようになりました。それにつれて単体鏡筒の重量増により、完全固定タイプの2連鏡筒が運用上非現実的になると、鏡筒の単体着脱、管理の必要性が生じます。 鏡筒を1本ずつ着脱するのであれば、目幅調整に於いて、必ずしもEMSの伸縮に頼る必要は無く、以前の主流だった、鏡筒のスライド機構でも良いのではないか、とも言えるのです。(一体構造のBINOですと、重量を1gでも軽くすることが求められますが、鏡筒が1本ずつ着脱、管理出来る場合は、スライド台座は軽量化を最優先しなくても良く、より剛性や操作性を配慮した構造が可能になります。)

ところで、TOA130-BINOが完成し、近日中に当方でお引渡しをするのですが、バックオーダーの皆様をお待たせしている身ですので、片時も気が休まることはありません。 去年と違い、お盆の墓参りだけは14日の早朝に済ませましたが、盆休も返上でフル回転していますので、何卒ご理解くださいますようお願いいたします。

15cmF5-BINOも新型の構想を練っていますし、今月末頃とお約束していたBLANCA130-BINOも設計がほぼ煮詰まっています。 またS様のmini-BINO台座の改善につきましても、妙案がほぼ煮詰まっております。



A change in Thinking / 発想の転換(EMS-L→EMS-ULS) 

Do you give up when you find EMS-ULS normally requires sleeves of a telescope lager than 65mm in diameter, while the focuser of your scope is as small as 2-inch size?

It is not the only solution, but here is a good example.A German cliant proposed a wise way to solve the problem by reversing the role of barrel and sleeve in connecting the EMS to the scope. Look at the photos and you will understand the gimmick.

EMS-ULSは65φ以上の差込が推奨ですが、2インチサイズのフォーカサーでも諦める必要はありません。 今回ドイツの方の提案(私もこの方法は知っていましたが)で、EMS側の接続部品を65φバレルでなく、フォーカサーのドローチューブにかぶるようなメスのスリーブにしてみました。



Installation of the encoders / Sナビ用エンコーダ内蔵 

とうとう世の中は魔のお盆休みに突入してしまいました(当方は一切関係なし)が、頼み込んでいたのが功を奏し、昨日の夕方には最後のアルマイト部品が戻って来ました。

写真は、やっと内蔵したSナビ用エンコーダ(方位用)。 まるでパズルのようでしたが、うまく元の取り付け金具を(加工して)利用することが出来ました。

高度用エンコーダもセットしました。(8月13日-2)



Another TOA130-BINO near completion / TOA130-BINO完成間近

IPD Crayford tubes for the TOA130-BINO are completed.

最後の難物パーツの目幅クレイフォードが完成しましたので、TOA130-BINOの完成まで、多分あと1週間ほどです。(何日に完成するとは申せません^^;。 気持ちとしては、常に今日中に完成させる意気込みでやっています。)

(逐一、詳しく解説する余裕がないのですが、IPDクレイフォードも、作る度に少しずつ各所を改良していることがお分かりになるでしょうか。過去の写真と比較していただけましたら幸いです。)



The extension pillar / 延長筒(TOA130-BINO)

This extension pillar along with other 15 parts are to be sent to anodizing.

他の15パーツと共に明日アルマイトに出しますが、お盆前の仕上がりは厳しいかも分かりません。(連休など無い方が良いといつも思います。^^;)



Larger Silver mirrors from EMS-M / EMS-Mのミラーを大きな銀に

The upper four Aluminum mirrors are going to be replaced by the lower Silver mirrors.The larger mirrors will be critically installed into the EMS case up to the full margin.That means it optimizes the biggest light cone gathering and the brightest image to the field edge without extending the light path.

EMS-Mの限外仕様です。 際どい収納テクニックにより、ケース内にぎりぎりの大きさの銀ミラーを内蔵するものです。(光路長の延長なし)(EMS-UML: ドイツの方です。)

このドイツの方のリフォーム(EMS 3セット)が完了次第に、愛知県の I 様のTOA130-BINOの仕上げに取り掛かります。(ドイツの方も随分とお待たせしましたので、なにとぞご理解ください。)



EMS-UXL-Premium / EMS-UXL-Premium(ヘリコイド仕様)

EMS-UXL-Premium-Custom with Pentax 6X7 Helicoid is completed.

EMS-UXL-Premiumの6X7ヘリコイド使用のカスタム仕様です。 ドイツの方より、これを含めて同時に3セットのBINO用EMSの銀ミラー化を承りました。



TOA130-BINO in the sliding roof shelter

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 古くなった納屋の建て替えに合わせ、屋根裏に念願の観測室を設置しました。

 TOA130BINOは、高い光学性能、持ち出し可能、シンプルで堅固、操作性に富んで、しかも美しい、これ以上求めるところが見あたりません。朝、観測室に運び込みました。松本さんのロゴ第一号の意味が納得です。夕方、電気工事がが完了したので、写真を撮りました。一部送ります。とても満足しています・・・・・・・・。

 続報 1 2010年9月16日

 BINOを設置した後、月をTOAで見ましたが、イーソス8mm125倍100度の視野は、月全体をとらえることができ、その表面の詳細まで見せてくれました。暑い夏の夜の空気のゆらぎが気になる中でしたが、感動を味わいました。不思議なのは、視界いっぱいの月であっても日周運動によるその動きが気にならないで観察できることです 。自動ガイドの必要性は当面感じません。時々ハンドルを動かすだけで十分でした。どうしてでしょうか。

 また、8月26日にはハワイ島のマウナケア山頂4000m超でスバル天文台を横に見ながら雲海に沈む夕日と、東の空に赤く四角形につぶれた顔を出し始めた満月を同時に見る機会をもつことができました。高山病予防のため、星はオニヅカ・ビジター・センターのある2800m付近まで降りてから観察しましたが、月明かりで、手に届く ような星々を見るまでには至りませんでした。このときは持参したNikon7倍50mm双眼鏡が活躍しました。日本よりさらに南側が観測できるさそり座・南斗六星付近の銀河中心部の数々の星団を流しました。ガイドさんによるグリーンレーザーポインター(星まで光が届いているのではないかと思えるほど強力なもの)で指しながらの 星座の説明も楽しみました。

 9月9日台風の後の好条件で、TOA130BINO+イーソスと12cmF5BINO+EWV32を対比しながら短時間でしたが観望しました。それぞれが特長を生かした接眼レンズとの組み合わせで、観望を楽しむことができました。12cmF5で天の川を流し、木星、M13、M59を確認しました。18倍程度の倍率で、見え方は小さいがF5の明るさが特徴的 なことを再確認できました。M13、M59は、その存在がやっとわかる程度の見え方です。

 TOA 125倍では、木星は衛星まで含めて約1/3の視野に収まっています。木星の縞模様がはっきりと確認できました。M13では、無数の星つぶを立体的にとらえていました。環状星雲M57は、リング状のはっきりとした輪が確認できました。12cmF5に比べ、星以外の宇宙ががどこまでも暗く、暗黒の空間を感じました。

 翌日の明け方3時頃、目を覚ましたついでに、冬見られる星々を確認しました。TOAで見るオリオンは見事でした。12cmF5では分離できない台形4個のトラペジウムがはっきりと分かれ、視野いっぱいの立体的なガス星雲の広がりが見事でした。次にアンドロメダ銀河も確認しました。昨年12cmF5を携えて富士山5合目まで行った とき、月を余裕でとらえることができる75倍100度の視野からは、アンドロメダ銀河の全体像があふれてしまっていた事に驚かされたことを思い出しました。(自宅での観望では小さくしかその存在が確認できません) 我が家からはTOA130 BINOの125倍の視野からあふれるアンドロメダ銀河までは確認できませんでした。条件が良 ければ、力を発揮できるでしょう。両極端な2台のBINOですが、それぞれの特長を生かしながら、時に遠征まで含めてディープスカイを求めつつ観望を続けていきたいと思います。 とりあえず短時間の観察のご報告まで 。

水車

管理者のコメント;

 納期がずれ込んでしまった、水車さんのTOA130-BINOでしたが、観測所の完成と非常に 良いタイミングで、7月24日に当方でお引渡し出来ました。

 完成された観測室に初めてTOA130-BINOを設置された第一報をいただきましたので、まとまったリポートをいただく前に、水車さんにお願いして写真と第一報の一足先の掲載をお許しいただきました。
 観測室には、奥の12cmBINOと手前のTOA130-BINOが仲良く並び、製作者としても嬉しい限りです。

 追記 2010年9月16日

 水車さんより、早速続報をいただきました。  マウナケア天文台にも行かれた由、羨ましい限りです。 標高2,800もあると、満月近くの月があっても下界では見られないような素晴らしい星空を堪能されたことと察します。
 2台のBINOの特徴を活かしながら、どちらも愛用してくださって、嬉しい限りです。 トラペジウム は12cmF5でも分解するはずですので、倍率等を変えて再度チェックしてみてください。

 高倍率時でもTOA130-BINOの中軸架台がうまく機能してくれているようで、嬉しく思います。 中軸架台も、5台以上作り、1台ごとに改良を重ねて、成果が出たように思います。 スラストベアリングの採用が最も功を奏したわけですが、ラジアル方向の円滑さでは、グリスの粘度が重要だと分かりました。 剛性を気にする余りに、初期にはグリスの粘度を高くし過ぎていたことが、水車さんの BINOの頃までに判明し、最近ではグリスの粘度をずっと低くして、より快適な水平回転を達成しています。 初期の製品をご使用の方で、水平回転がやや渋いとお感じになる場合には、水平回転軸部分を分解して、そこに市販のグリススプレーを適量吹きかけて(混合して)調整してください。

 水車さんには、海外遠征のお疲れが取れる間もなく、タイムリーに続報をいただき、 誠にありがとうございました。 これから、秋から冬の天体をじっくりと観察されましたら、ぜひ”続報2”を お願いいたします。 楽しみにしております。