Counter brass weight and the shaft 真鍮製カウンターウェイト(CAPRI 102ED-BINO)

This counter weight(1kg), made of brass, will cancel the top heavy of the CAPRI 102ED-BINO.I wish the user will keep the brass weight polished forever by the good maintenance.

 CAPRI 102ED-BINO用のカウンターウェイト(1kg)です。 真鍮は磨くことでその美しさを維持します。(←人間みたい?^^;) リフォームで数年後に里帰りするBINOの真鍮ウェイトですが、ピカピカなのは皆無でした。^^;(みな惨めにどす黒く酸化していました。) 製作者としては、ユーザーさんもこの輝きを常にキープしていただきたいと思っています。



Bracket of the counter-weight for the Nexstar Mountカウンターウェイト用ブラケット(Nexstar SEマウント)

The Capri-102ED-BINO proved to be too top heavy for the Nexstar Mount, but I can never give up at this stage. I thought up a bracket of the weight system that will be the minimum of the extra burden for the mount.

 先日も申しましたように、CAPRI102ED-BINOは予想以上にトップヘビーのため、天頂観察時にEMSがNexstar架台のベースに干渉しないための対策が求められました。 あっさりと架台を変更する選択肢もありましたが、ここで諦めるのはもったいなく、架台に極力新たな負担とならないようなウェイトシステムを考案してみました。

 それは、アリガタの手前端面に、コの字型のブラケットを介して、ウェイト軸をフォークアームの外側に配置するもので、BINO本体が垂直回転軸に及ぼすモーメント加重をいくらか緩和させることも狙いました。 観測現場での着脱の利便性を考慮し、M6のローレット付きネジ1本でしっかりと固定できるように工夫しました。(ネジは分解時にも脱落しない構造になっています。)



CAPRI102ED-BINO almost completedCAPRI102ED-BINO完成間近(2)

Finishing the fixed type of the EMS-UL set and the counter weight system will make the CAPRI102ED-BINO completed. The due date will be December 6th or 7th.

 EMSとカウンターウェイトシステムが出来たら、CAPRI102ED-BINOが完成します。

  従来通り、HF経緯台仕様にしておけば、何の苦労もなかったのですが、少しでも先進的な物をお届けしたいと思いました。(今回のBINOは、HF経緯台のような従来型の架台にも、CRADLEを準備しさえすれば搭載可能です。) 自ら墓穴を掘っているようですが、この性分は治りそうもありません。^^; 



Televue 76-Bino in the planningTelevue 76-Bino、設計中

 随分とお待たせしてしまっていますが、「待った甲斐があった・・」と思っていただけるような物がお作りできると思います。 基本的には、前回のFL71-BINOと類似の構造を採用する予定ですが、今回は合焦装置はヘリコイドではなく、FeatherTouch Focuser を使用します。 これもかなりコンパクトなBINOに仕上がる予定です。



A pair of the OTAs loaded!!鏡筒を載せてみました。

I have the pair of CAPRI102ED OTAs loaded on the Mount to find it very successful.The stabilizer shaft worked more fine than I had expected.

There are still some targets to clear, but I could at least make 10cm-BINO so light that it is loadable on the Nexstar Mount. I will be happy if you notice this feat rather than nitpicking the insignificant details.

 鏡筒を載せてみました。 一部、ご心配いただいていたスタビライザーシャフト機構は、予想以上に有効で、鏡筒の方向調整は極めて楽に行え、固定の剛性も十分でした。(完璧なX-Y調整になっているのがその理由です。一般的な3方調整ネジですと、こうは行きません。このスタビライザー機構は今後も多方面で応用できそうです。)

 ただ、Nexstarのフォーク長に対して10cmF7はやや長く、天頂まで向くためにはカウンターウェイトを準備する必要があるかも分かりません。 EMS+2インチアイピースをセットしてみて判断したいと思います。

 しかし、ともかく、10cmEMS-BINOを何とかNexstarに搭載できるところまで軽量化できたわけですから、まずは枝葉末節のご懸念よりも、本筋での成功をご評価いただけましたら幸いです。



Low profiled gear cover for the Nexstar SE Mount特製フラット・ギヤカバー(Nexstar SE Mount)  

I reported in my last report that removing the gear cover will drastically lessen the burden of the Mount.But you will hate the inner gear exposed in the aesthetic sence. Either do I.I made a flat cover in place of the original one.

 ギヤカバーの撤去が架台の負担軽減に劇的な効果があることを前回のリポートでお示ししましたが、やはり内部のギヤが見えてしまうのは、気持ちの良いものではありません。

 お約束通り、フラットなカバーを作りました。 こうした加工はCNCフライスの真骨頂で、切削加工そのものは朝飯前なのですが、最初だけはGコードのプログラミングが必要なのと、薄物ですので、周到な治具の準備と、切削手順を熟慮してかからないと、とんでもない回り道をさせられることになります。 詳細は省きますが、諸々解決して新たなギヤカバーが出来上がったわけです。(これよりアルマイトをします。 黒い樹脂プレートを加工することも検討しましたが、コストや加工性で樹脂が有利とは限りません。)

 オリジナルのカバーは、さすがに世界有数の望遠鏡量産メーカーだけに、樹脂のダイカスト製です。型代に大きな投資が必要なわけですが、ダイカストは数量次第では、1個単価は限りなくタダに近くなります。^^; それがこの製品の破格な安さの理由ですが、零細企業にはマネの出来ないことです。 しかし、一般消費者は、容赦なく超大量生産品の価値基準で判断されるので、我々には厳しい時代です。(余分な”つぶやき”を挿入して失礼しました。^^; 逆に大手メーカーの真似が出来ない部分で存在意義を示さないといけないと思っています。)



How to set it on the Nexstar SE MountNexstar マウントへの搭載方法

 

Do you think it too brittle for the dovetail to connect directly to the end of the frame?Absolutely No. It depends on by which way it is connected to the frame.A bit of the tenon will drastically enhance the connection regidity, and even handling by the dovetail does not show any sign of brittlenss.(See the right photo.)

 アリガタをフレームのエッジに直付けすることに懸念をお持ちの向きもあるようなので、ご説明します。 結果は全く問題なしでした。 右の写真のように振り回してもビクともしません。 接続強度は、単純にネジの太さや本数や接合面の面積だけで決まるものではありません。ほんのわずか接合部を嵌合するようにしておくだけで、接続強度は飛躍的に増します。

 中間部品を介入させればさらに安心ではありますが、その分、重心が遠くなり、モーメントが増すジレンマがあります。 それよりも、1mmでも重心をフォークアーム側に接近させることと、重量を1gでも軽くすることに徹しました。 装飾を兼ねたギヤカバーが邪魔なので外しました(中央の写真)。このカバーは樹脂製で、C8鏡筒の取り付けを前提に、鏡筒の丸さにマッチするように意図されているようです。 これを外さずにフレームを取り付けるには、20~30㎜ほどスペーサーをかませる必要があり、モーメントの増加が著しいため、外すことにしました。 代わりにフラットなギヤカバーを作らないといけません。

(以前にも書きましたが、Nexstar のフォークアームのアリミゾは面押しクランプです。  簡素な構造ですが、合理的に出来ていて、小さい力でしっかりとアリガタを把握します。)



Stabilizer and adjusting shafts are setスタビライザーシャフトの原理

 

It might be more difficult to convince you of the mechanism rather than the development of itself.I will take some steps for you to understand the principle.

1: Think of your dining table that has four legs. You will agree that four points are more than enough to adjust the level of the table, knowing that tripod is the minimum requirement of getting the level.The element OTA of a binoscope can also be aligned by the adjustment of four screw tips as the left photo shows.

2: But apart from the dining table, binoscope should be aligned to the celestial object of the every altitude. So, the OTA must be hold tightly in the appropriate place for it not to fall down. Look at the central photo. A half of the band is enough for the purpose, isn’t it??Do you still insist on using a pair of the bands??

3: Look at the right photo. This is the assembled next-generation binoscopic mount!!

スタビライザー(兼調整機構)の原理をご説明します。

1: 左の写真をご覧ください。鏡筒バンドの内側半分(兼スライドプレート)に貫通固定された2本のシャフトの両端付近に、先端樹脂の調整ネジを配置します。 この上に鏡筒を載せれば、少なくとも、写真の水平置きの状態では完璧に鏡筒のアライメントが可能だということに、まずは納得していただけるでしょうか。 これは、あなたの家の食卓の水平が、4本の脚の調整で完璧に出せることと同じです。ただ、食卓はかなりの質量があって、常に水平な床に置かれる物なので、必ずしも床に固定する必要はありませんが、望遠鏡はそうは行きません。

2: 望遠鏡が落っこちないようにするには、4個の支点の中央付近を、バンドの半分で締め付けてやれば十分だと思いますが、いかがでしょう。(中央の写真)  これでもバンドがもう一つ要りますか?

3: 右の写真が組み立てた状態です。 このマウントに組み込んで調整された鏡筒の向きを、あなたはどんな魔法でずらすことが出来るのでしょう?  鏡筒は中央のバンドで強固に内側に引き寄せられていて、その力に抵抗するように4箇所の調整ネジが押しているわけですから、鏡筒の逃げ場はどこにもありません。

 また、写真1に戻ってみていただきたいのですが、調整ネジの方向は、全て鏡筒の中心軸に向かっていて、さらに正確に90度離れて2個ずつのネジが配置されています。 これは、斜め軸のX-Y調整機構になっていることを意味します。 初期調整が非常に効率的に行える構造になっています。

(11月23日追記) 誤解される方が多いので、4点支持について補足します。「調整ネジで鏡筒に穴が開く・・・」というご指摘が多く、驚いています。^^; なかなかご理解いただけないだろうと思い、食卓テーブルまで引用したのですが、逆に誤解を助長したようです。 あくまで、鏡筒の把握の主役はバンドです。鏡筒はこのバンドを締めることで、確実に把握されます。ただ、バンドの幅(厚み)の15mmだけでは、鏡筒の方向の微調整が困難なため、バンドから離れた場所に支点を設け、そこに調整ネジを補助的に配置したものです。 この調整ネジがあっても、鏡筒は4点で支えるというよりも、あくまでバンドで保持するわけです。 お分かりいただけたでしょうか。 強力なバンド+(補助的に)4点支持ということです。

 念のために補足しますと、1~3の上記ご説明の前に大きな前提があります。 

 まず、このアリガタアリミゾによる目幅調整装置ですが、これは、皆さんが普段お使いの、鏡筒を架台にセットする時のアリガタ、アリミゾとは使い方が異なります。 一般的な架台固定用のアリガタ、アリミゾは、暗がりでの着脱の利便性のため、あるいは規格の許容差を確保するために、遊びはかなり大きく取ってあり、クランプを締めて鏡筒等を架台に着脱するためのものです。 これに対し、私が目幅調整用に作っているアリガタ、アリミゾは、着脱用ではなく、入念なラッピングにより、高精度なスライド機構に特化した物です。(旋盤の刃物台やフライス盤のX-Yテーブル等、大きな力がかかり、かつ高精度で滑らかな動きを要求されるメカは、ほとんどこの同じアリガタ、アリミゾ方式を採用しています。) つまり、右の写真のメガネ型のプレートは常に一つの平面内でスライドするものであり、鏡筒がその面に垂直である限りは、2本の鏡筒は常に平行をキープすることになるわけです。 このことは、前回のイタリアンレッドのFL71-BINO斬新な構造の根拠にもなっていますので、それらの一連の開発意図をご理解いただければ幸いです。  

(通常であれば、短焦点とは言え、10cmクラスのBINOはNexstar8SE-Mountには厳しい搭載加重です。 BORGのような特別に軽い鏡筒なら別ですが、軽めとは言え、CAPRI102ED-BINOを同架台に搭載するためには、常識破りの軽量化が必須だということです。それでも挑戦的なプロジェクトであることには変わりはなく、架台側のアリミゾ周りのカスタマイズも計画しています。 (重心を出来るだけフォークアーム側に近付けるため))



Direct cable for the SkyFi and the Nexstar SE MountSkyFiとネクスターマウントのダイレクトケーブル

 

 待ちに待ったダイレクトケーブルが、海外に注文して2週間以上たった今日、やっと届きました。 (左から順に)写真1が SkyFi と NexstarSE のコントローラーをつないだところ。EnergizerXP8000 からの電源ケーブルと紛らわしいので、表題のケーブルに赤い矢印を付けました。

 これだけ見れば、「それがどうしたの?」ということですが、標準のケーブルはどうなのかと言うと、写真3(一番右)を見てください。

 まず、SkyFi には、無骨なRS232Cケーブルが附属しています。 そして、Nexstar側にも長大なRS232Cケーブルが附属しているので、それらを連結すればSkyFiが使えます。(標準、ダイレクト、どちらにしても接続ケーブルの Nexstar 側は、架台本体ではなく、コントローラーの底部に接続しますので、お間違いなく。 )PCへの接続等、汎用性を考慮したものだとは分かりますが、両者の接続用に、SouthernStars も、Celestron も、ダイレクトのケーブルを用意していないのです。 また友人の手を煩わせてケーブルを作るのか?と思いながら、webを検索してみましたら、英国のパーツメーカーがちゃんと用意してくれていました。(合掌しながら3つも注文してしまいました。^^; 中央の写真)

 ということで、このケーブルにしたら、ずっとすっきりしました。 カールケーブルだとさらに cool なので、上記パーツメーカーに希望しておきました。

 それにしても、この手のGoto架台と SkyFi 経由のSkySafari とのマッチングは、本当にスリリングです。天文マニアには、ずっと以前のGoTo架台に対するネガティブなステレオタイプをお持ちの方が多いのか、11月10日の記事に対する反響がほとんどないことに驚いています。 まあ、これはこの事にかぎらず、一旦浸透した固定観念を払拭するのは容易でないということなのだと思っています。

 Nexstar 架台については、重箱の隅をつつくようなコメントも散見されますが、私がしばらく屋内シミュレートをした印象では、その価格に対して、その機能に何らの不満もないどころか、よくこの価格でこれだけの物が作れたものだ、という驚きしかありません。

  ただ、Defort の設定で面食らったことが2点だけありました。  それは、Lunt35mmの裏像を確認していた時のことです。 まず、コントローラーの強制駆動の向きがちゃんと操作ボタンの通りに直感的に上下左右に動かせることを確認してから、太陽を導入。 像の向きを確認すべく、架台を上下に微駆動させたところ、裏像の動きと反対に太陽が動くではないですか。(強制駆動の速度は1~9の9段階で低速側の1~6だけが上下が逆転していました。)

 「一見天頂プリズムに見えるこのブロッキングプリズムには、どんなからくりが仕組んであるのか?」と、一瞬真っ青になりましたが、落ち着いてよく調べてみましたら、何と、Nexstar は天頂プリズムの裏像補正を Defort にしていたのです。 直ちに設定を変更しましたが、大方の世の中では、未だにマツモトのEMSは存在していないことを改めて知り、苦笑しました。(大手メーカーほどその傾向が強いですね。) 長くなりましたが、先述のことにも通じる発見でした。

 もう一つは、タブレットの画面を見ながら、(架台側で仮想の北極星で初期アライメントをした後)北極星のすぐ左の星をタップしてGotoをかけたところ、何と、逆方向に架台が暴走するではありませんか。 そして、延々と逆周りして、目的の星で止まりました。 「血迷ったか?^^;」と思いましたが、これもよく調べてみましたら、これは接続ケーブル類を巻き込んでしまわないための、”Cord Wrap” という機能が働いたもので、何とこれはDefortどころか、電源を入れる度に自動的にセットされるもので、これを避けるには、電源を入れるたびに”Cord Wrap” を”off”にしないといけません。 コードの巻き込みは、その都度ユーザーが判断すれば良いことで、大きなお世話なんですけどね。^^;

  ただ、どちらも本体の機能の本質的な欠点ではなく、メーカーさんの考え方の問題なので、架台自体には不満はありません。



CAPRI102ED-BINO near completionCAPRI102ED-BINO完成間近-1

This is the next generation binocular mount. The total weight of thsi binoscpe can be lighter than that of a pair of the metarial OTA with the bands and dovetails.

 この段階を見ていただけば、追加重量がマイナスのBINOもあり得るということをご納得いただけるものと思います。市販鏡筒を使用してBINOを作るのに、追加重量がゼロより軽くなり得るわけです。

 ちょっとくどく説明しますと、左の写真に写っているのはまさに鏡筒バンドです。通常は鏡筒バンドは前後1組(つまり2個)ずつ使用するのが基本ですから、この段階ですでにマイナス重量になっているわけです。 

 ”作らずに作るBINO”がほぼ完成しました。メカが高度に複雑になるほど、ある意味製作者が意図しない使い方をされる危険性も孕むわけですから、作らないにこしたことはありません。^^;  もうヘリコイドのネジが緩んだとか、ぶつけたら光軸が狂ったとか、言わせません。^^

(同日追記)

 たった今、メールをいただいたのですが、やはり誤解なさっているようなので、老婆心ながら、補足をさせていただきます。 このプレート状のパーツを前後1対で使用するのでは決してありません。それでしたら、従来の発想と大差ありません。

 本当にこの1枚のプレートだけでBINOが実現するのです。 鏡筒の初期の方向調整は、写真の4つの穴に貫通して固定する4本のスタビライザーシャフトのそれぞれの末端にセットする、先端樹脂の合計8本のセットビスで行います。 スタビライザーシャフトは、外見ではほとんど目立ちませんので、あたかもメガネ型プレート1枚だけでBINOが構成されているように見えるはずです。



The core part of the CAPRI102ED-BINO-3CAPRI102ED-BINOの基礎構造 その3

Now it must be more understandable at this stage of processing.This mechanism will surely usher in the next-generation mount for a binoscope, but very few will understand it at this stage.

 この段階を見ていただけば、昨日までのご説明をよく理解していただけると思います。もう一度お読みいただけば、書いてある通りだとお分かりになると思います。

 この発想の応用は非常に広範なものがあり、次世代型のBINO構造の先駆けとなるものですが、未だに反響がないことを見ますと、やはり鏡筒が2本取り付くまでは信じてもらえないようです。^^;



ケアンズ日食と90度対空双眼鏡

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 昨晩、皆既日食遠征先のオーストラリアのケアンズから帰国しました。
 一部国内のニュースでも紹介されていたようですが、この度”黒い帯の中(皆既帯)”と なったケアンズ周辺も雲に隠されてしまった観測場所もあったようです。
 この度我々がお世話になったH急交通社のツアーで用意された観測場所「ペブリィビー チ(ケアンズの北部)」では、第2接触時こそ雲に阻まれてしまい最初のダイヤモンドリングを見ること はできませんでしたが、食甚直前から奇跡的に雲の隙間にコロナに包まれた太陽(そして月のシルエッ ト)が姿を現してくれて、その神秘的な光景をじっくり楽しむことができました。

【ケアンズという街】

 ケアンズは熱帯雨林気候ということもあり、街中にも多くの自然(大きな木々が沢山! )が残る気持ちの良い綺麗な街でした。夜明けと共にそこら中から様々な鳥の鳴き声が聞こえてきます 。この街自体が野鳥の楽園でもあるようです(フルーツバットと呼ばれるコウモリも沢山います)。街 の喧騒よりも鳥の鳴き声の方が大きく聞こえてくるのが印象的でした。
 また初めて経験するスコール。素晴らしい青空が広がっていても、1時間に1~2回程 度の割合で突然ザーっとスコールがやってきます。ただ10分もすると再び青空が広がっているといっ た調子で何だか不思議な感覚でした。
 海沿いのストリートをぶらぶらと買い物もかねて散歩をしましたが、オージー(地元の 人々)は陽気でやさしい方々ばかりで、カタコト英語(正しくはカタコト英単語)すらまともにしゃべ れない私でも何一つ不自由無く過ごすことができました。 実はいい歳してこの度のツアーが初めての海外旅行でした。しかしこの街だったら次回 から一人でも遊びに来れそうな気がします。

【ペブリィビーチでの南の星~皆既日食観測】

 私にとって皆既日食の観測遠征は、2009年の奄美大島に続き2回目です。 奄美大島の時は(猛烈に蒸暑い中でのテント泊生活を送ったにもかかわらず ^^;) 第2接触直前から雲に覆われ残念な結果でした。しかし、先に記載した通りこの度はその素晴らしい光 景を楽しめました。

 観測場所となるペブリィビーチへは早朝3時前にバスで到着。旅行会社が企画してくれ た星空観測会の話を聞きながら、側でMini-BINOを組み立て初めて見る南半球の星々を楽しみました。
 偽十字から南十字座にかけての天の川、特にエータカリーナ星雲周辺は「濃い」という 表現が当てはまる程に高い密度の星を堪能しました。大マゼランも低倍率に抑えたmini-binoのお蔭 でほぼ全景を視野全体に取り込むことができ、まるで写真を見ている様な眺めでした。また何より子 供の頃からの夢であった「南十字座」を見ることができたのは何よりもの喜びです。

 肝心な皆既日食の方は‥第1接触から徐々に欠けていく太陽は晴天の中で見ることがで きていたのですが、間もなく第2接触!となるタイミングで大きな黒い雲の塊が太陽を覆ってしまいま した。
 ツアー参加メンバーから大きなため息が聞こえはじめてくる中、その部分の黒い雲が急速に流 れ始め(後にツアー参加者皆口々に「奇跡だ」と言っていたほどに急に雲に穴があきました)月のシ ルエットが突然姿を現しました。
 全方位に流れるように広がるコロナ、あちこちに真っ赤に昇り立つ(?)プロミネンス 。Mini-BINOから目を離すと再び輝き始めた金星、水平線は夕焼けの様オレンジ色に染まり、若干気温も 下がったように感じられ涼しい風が吹き抜けます。太陽が地球に与えてくれる光と熱(またその他?) のありがたみを、改めて感じます。
 そして見どころの第3接触、ダイヤモンドリング。1箇所僅かに明るく丸くものが輝き 始めたと思った瞬間、月の周りに糸のように広がっていくリング部分。そしてダイヤモンドは更に輝き を増して‥皆既時間は終わりました。周囲から自然と拍手がわき不思議と目頭が熱くなりました(歳を とって涙腺や弱くなっただけかもしれませんが‥)。「よくやった!感動した!」と誰かが太陽に向か って叫んだのに反応し、どっと辺りが笑いに包まれたのもよかったです。

【Mini-BINOについて】

 松本さんにBINOを作製頂いたのはこれで3台目となります。特にこのMini-BINOは正に この皆既日食遠征をターゲットに作製頂きました。

 星見素人の私にはあまり細かなレビューは出来ないのですが、Mini-BINOは何よりもそ の「コンパクトさ」「軽さ」、そして簡単に光軸が調整できて簡単には狂わない「目幅調整架台機構」等、 海外をはじめとする遠征等への最適な望遠鏡だ!と、実際に旅行へ持って行き使ってみて確信した次第 です。
 作製を依頼した際、内心”安価な海外製のファインダーを利用した鏡筒”ということで、正直その光 学性能には期待していませんでした。 しかし私の観測スタイルの様に低倍率(10倍~20倍程度)で天 の川を流して散開星団を楽しむ上ではマイナスの要素は全くありません。
 この度の皆既日食遠征でも同行者用にC社の防振双眼鏡も持参しました。が、スッキリと抜けの良い星像そして正立対空スタイルは圧倒的にMini-BINOに軍配があがります(勿論C社の防振双眼鏡も素晴らしいもので、Mini-BINOには無いメリットもあります)。

 Mini-BINOよりも先に作製頂いた大型のEMS-BINO、C社の防振双眼鏡、そしてMini-BINO をうまく使い分けてこれからのお気楽星見スタイルに活躍させて行きたいと思います。

■添付写真

写真① 緑の多い街ケインズ。海に面した綺麗な街でした。
写真② 歴史的理由もあり「フィッシュ&チップス」が多くの店で出されます。英国 料理は不味いと 聞きますが、私はこの「フィッシュ&チップス」は美味しくいただきました。
写真③ 海が近いと魚介類は美味しい。とても美味しいシーフードが沢山ありました。
写真④ 巨木にぶら下がる黒いものは‥フルーツバット(コウモリ)です。パパイヤ を抱えてムシャムシャしている奴も居ます。
写真⑤ 日食当日。皆さん準備を進めているうち東の空が明るくなってきました。
写真⑥ 皆既日食中。一般的なコンパクトデジカメではこれが限界。雰囲気は伝わる かと思います。
写真⑦ Mini-BINO。慌てて作った太陽フィルターが雑な作りになってしまい恥ずか しい‥。
写真⑧ 架台はマンフロットのジュニアギアヘッド(微動機構付き雲台)を使用。カ ーボン三脚とのセットで専用になりそうなバランスの良さが気に入っています。

 以上、長文となりましたが、皆既日食の”あの”感動がさめない内の報告とさせて頂きま す。

東京都 奥田浩

管理者のコメント;

 奥田さんがケアンズ(オーストラリア)日食遠征の疲れを癒される間もなく、非常に タイムリーにリポートをくださいました。 臨場感溢れる写真とリポートを興奮しながら読ませていただきました。 

 奥田さんには、CAPRI102ED-BINOに続き、最新型の中軸式架台の130EDT-BINOをお作りいただきましたが、今回の90度対空双眼鏡(リポート中のMini-BINO)はその130EDT-BINOに付随してご依頼いただいたいたものでした。 オーストラリア日食が近付き、慌てて納品させていただいた、というのが真相でございます。^^;

 今回の90度対空双眼鏡は、ファインダーを利用して製作した物ですが、格別の意義を込めて製作したものでした。 お気付きかも分かりませんが、この1年くらい、私のBINO作りは一つの転機を模索しています。 それはBINOの基本構造の規格化とモデュール化を徹底することです。(表面的には納期の短縮のためですが、BINOの構造を極限までシンプルにし、加工部分を減らすことで、より創造的な仕事の 部分に集中力を使いたいからです。) この90度対空双眼鏡は、その試金石と なるモデルで、単なるファインダーBINOではなく、この考え方は、今製作中の新型CAPRI102ED-BINOにも活きています。

 90度対空双眼鏡の製作記事は、BINO製作情報速報の2012年10月25日~31日に掲載しています。
 また、130EDT-BINO(中軸式架台)の製作記事は、同、5月23日、6月9日~30日、7月2日~6日、13日、17日~19日、22~28日、8月1日~2日に掲載しています。

 奥田さん、この度はケアンズ日食の新鮮なリポートをくださり、ありがとうございました。 今度はぜひ本命の130EDT-BINOのリポートをお願いいたします。^^



The core part of the CAPRI102ED-BINO-2CAPRI102ED-BINOの基礎構造の続き

Two plates in the core part, dovetail holder, will be trimmed into the inner halves of the bands.The clamp works very well to hold the plates very tight with small power. It almost means this project will surely be successful.

 一番要の部分が完成しました。 昨日のアリミゾ部品にセットされた17S(ジュラルミン)製の2枚のプレート(左の写真で黄色いのは保護シート)は、それぞれが鏡筒バンドの内側の半分を構成します。 これより半円状に大きく刳り貫きます。

 中央のクランプレバーは、左右のプレートを同時に強固に保持します。 これで、本プロジェクトの成功がほぼ確実になりました。 バンドの外側半分(2個)には、それぞれ架台セット用のアリガタと、目幅調整用の取っ手が取り付きます。(ファインダー台座も外半分のバンド部分にセットします。) 

 鏡筒には一切手を加えない、理想的にモデュール化された次世代型のBINO用マウントが誕生することになりそうです。 



The core part of the CAPRI102ED-BINOCAPRI102ED-BINOの基礎構造です。

You might not believe if I say this bizarre shaped piece, which looks like a phychological test chart, is the core part of the CAPRI102ED-BINO in the making now. Actually it is! A single band which hold each OTA has a dove-tailed bracket that slides in the core part, dove-tail holder, for the IPD adjustment.

「これが、製作中のCAPRI102ED-BINOの主要部です。」と申し上げても、信じていただけないかも分かりませんが、 前に製作したFL71-BINOでの成功経験を元に設計していますので、まずうまく行くと確信しています。

 原理構造はFL71-BINO(当コーナーの9月初頭以降の記事をご参照ください。)と似ていますが、このモデルでは、鏡筒には全く手を加えず、鏡筒の振りの微調整機構も装備した非常に使い安い基礎構造を予定しています。

 お察しのように、このパーツが2本の鏡筒の中央に配置されます。 そして、左右の鏡筒は、それぞれ15㎜幅の特製のバンド1個のみで保持するのですが、そのバンドの内側半分はブラケット構造にし、上下端面は上の主要部品(アリミゾ)に合わせたアリガタ加工を施します。

 当然ながら、15㎜厚のバンド1本では、視軸が安定しませんので、保持と調整を兼ねたスタビライザーシャフト(12㎜φ長さ100㎜くらい)を2本、上記バンドブラケットに貫通させて強固に固定しておきます。 シャフトの両端には、鏡筒に向けた先端樹脂の調整用の(押しネジ)セットビスをセットします。(4点支持で、かつその中央を1個のバンドで強く引き寄せるのですから、鏡筒の固定は万全です。)

 それで、一見たった15㎜厚のバンド1個で保持されているかに見える鏡筒は、ほぼ100㎜の幅の鏡筒バンドで保持されるのと同じことになるわけです。 シャフトは、鏡筒の中心に向かって互いに90度となるように配置するので、傾斜X-Y調整(多くのXY調整式ファインダー脚がそうですね。)機構となり、初期調整は非常に簡単です。

 上の部品の4箇所のU字の切り込みは、そのシャフトを小目幅時に収納するクボミです。 この方式が成功しますと、125SD-BINOクラスまでのBINOにこの構造が適用出来、BINOの構造が従来と比べて、飛躍的にシンプルになります。 4本の短いシャフトは、左右の鏡筒の間に隠れますので、外見的にもほとんど分かりません。

 通常の単体鏡筒でも、一対の鏡筒バンドとアリガタは普通、常時セットして運用しますので、この新型のBINOも、上記ブラケット付きバンドを構成鏡筒の一部と見なしますと、何と、BINOの構造部は上の写真のただ一つの部品だけ、ということになります。

 このBINOは、Nexstar 8SE Mount に搭載する予定ですが、鏡筒バンドの外側のピースの外側面に標準アリガタを固定して架台にセットします。 アリガタのセット位置でバランス調整できますし、ハンドルはGoTo架台故に省けます。(←さらなる軽量化) 目幅調整は、架台に固定するのと反対側のバンドの外側にセットした小さい取っ手を押し引きして行います。 その点、Nexstarは片持ちなので好都合です。一見、剛性に不安を持たれるかも分かりませんが、常識的なベースプレート上のスライドマウントに鏡筒等を積み上げた構造と違い、アリガタと同じ面内で操作するので、偶力の発生がなく、目幅調整はスムーズに行える公算です。 また、目幅調整は片方の鏡筒のバンドを押し引きしますが、左右のバンドはそれぞれが中央のアリミゾパーツの中で保持されて連動しますので、片方の鏡筒のみが移動するのではなく、中央パーツを基準にしてシンメトリックに鏡筒間隔が変化します。 このことは、単なる外見の審美性の追及のみならず、共通アリミゾ内の連動や同時クランプ操作により、片方の鏡筒だけのスライド機構で生じ勝ちな、目幅移動時やクランプ時の相対的な光軸ずれを未然に相殺するという大きな副産物も期待できるのです。



BIG NEWS!! Inexpensive Android Tablet can use SkyFi !! / アンドロイドタブレットでSkyFi が使えます!

My friend, PC engineer, has found a universal solution for the Android Tablet to use with SkyFi in very reasonable way. There is no choosy condition of Ad-Hoc nor Bluetooth any more!!Just insert a cheap and tiny WIFI router between your Android Tablet and SkyFi wirelessly, is the only trick !

iPhoneやiPadのSkySafari(3Pro or 3Plus) の画面上で望遠鏡を制御、モニタリングすることがかなり普及し、その素晴らしさについての話題が沸騰していますが、ずっと安価なアンドロイド系のタブレットは、残念なことにWIFIがAd-Hocモードに対応しないため、PCの専門家が高度でリスキーなカスタマイズを施さない限り、使用できませんでした。 私も海外を含めたwebの情報を探しまくりましたが、成功例は一件も見付かりませんでした。 面倒なカスタマイズを経てAd-Hoc接続を何とかクリヤーしても、接続が安定しないようです。

それでも諦めきれない私がPCエンジニアの友人に相談していたところ、試行錯誤の末に、アンドロイドタブレットを無条件で SkyFi につなぐ方法を開拓してくれました。 タブレット側には何らのカスタマイズも施しませんので、SkySafariがインストールされたアンドロイドタブレットがあれば、そのまま使用できます。もはや、Ad-Hocモードとか、Bluetoothとかのうるさい条件は無用となりました。

答はただ、あなたのアンドロイドタブレットと SkyFi の間に超小型のWIFIルーターを仲介させるだけです。

接続は常に安定していて切れることがなく、ターゲットカーソルが全く停滞することなく滑らかにリアルな星図上を這う姿は、それだけでも実にスリリングな眺めです。



CAPRI102ED-BINO Project nearly launchedCAPRI102ED-BINOの設計がほぼ決まりました。

 架台(Nexstar-8SE Mount) の検証を含めて、CAPRI102ED-BINOの設計を推敲しておりましたが、いよいよ設計が決まり、これより材料を確保いたします。Nexstar+SkyFi+SkySafari+iPhone(-Pad)による導入操作は非常にスリリングで、従来の自動導入架台とは一線を画するものがあります。

 (アンドロイドタブレットの使用も研究中で、実は(自分用は)ほぼ実現していますが、より再現性のある確実な方法をご提案すべく、もう一歩の所まで来ております。PushTo架台の魅力も知っていますが、三脚、エンコーダの組み込み、導入支援装置等々を買い足して行かないといけないPushToシステムに対し、全てが前者のフルシステムの半額以下で揃ってしまう昨今のGotoシステムを無視し続けるのは、マニアの利益にならないと判断し、いろいろと検証しているところでございます。(今度はPushToを否定するとうのではなく、もう一つの選択肢としてのGoToが責任を持ってご提案できるように、いろいろと検証しております。))



RCM (Reverse Corrector Mirror) for the Lunt completed!RCM(裏像補正ミラー for the Lunt)完成!

photo1 photo2 photo3 photo4 photo5

The RCM for the Lunt-35mm is completed. This time, no customize on the side of the Lunt is done and you can restore the Lunt to the original condition at any time you like. If you don’t mind cutting short of the OTA tube, you will have still better result.Photo 1 is the system chart of the original Lunt35mm set, and Photo2 is that of the RCM inserted. The part number “2” in the photo2 is the 1.6X extender lens for the standard bino-viewer, but at this usage the extending factor will be about 2X.

 Lunt35mmの正立化がきっかけとなりましたが、この際、RCM(裏像補正ミラー)として標準化しておきました。(写真4,5) 写真では、短い2インチバレルをセットしていますが、使用目的に応じて、EMS標準のバレルも選べます。エクステンダー(写真2の2)をセットする時は、入射絞り環(写真4)を外してから取り付けます。

 写真1と写真2は、それぞれ、Lunt35mmのオリジナル鏡筒セットと、RCMを併用する時のシステムチャートです。 写真2の1(2インチスリーブ)が長いのは、2のエクステンダーレンズのパワーと3+4の総光路長との帳尻を合わせるためです。 3と4の接続光路ロスは、互いの接続部品をカスタマイズすればさらに詰められますが、今回は標準のRCMを無加工のLUNT鏡筒にセットして正立像を得るシステムを構築してみました。 従って、いつでもオリジナルのシステムに復元できます。

 まずは、この正立化システムでご使用いただき、オリジナルのシステムへの復帰が全く不要であると確信されたら、鏡筒のカットや3と4の接続部のカスタマイズ、そして最終的にはBINO化までのご提案の用意がございます。(BINO化には、さらにブロッキングフィルタープリズムの角のトリミングも必要)

 今朝、完成したRCMを装着したLUNT35mmで初めてプロミネンスを見ましたが、やはり正立像は本当の像を見ているという絶大な満足感がありますね。

 NexstarSEマウントで追尾しながら太陽を見ましたが、上下左右の微駆動と像の動きから、正立像を得るRCMの接続アングルの決定や判断も実に簡単でした。(正立像であれば、筒先を振る方向と反対に像が逃げます。)

依頼者の方へ補足:  エクステンダーを付けたままですと、2インチバレル用のダストキャップが使用できません。 また、エクステンダーにぴったりの規格のポリキャップがありません。 そこで、写真3のように、エクステンダーを装着したままのRCM(3)に部品1(2インチスリーブを被せ、接続ネジ側にポリキャップ(2インチ用)を被せますと、密閉して保管できます。 アルミケースには、鏡筒をオリジナルの状態にして収納しておかれれば、いつまでもパーツの紛失の心配もないでしょう。



RCM (Reverse Corrector Mirror) for the Lunt in the makingRCM(裏像補正ミラー for the Lunt)製作中

Adding one more reflection to the normal diagonal prism will give you non-reversed upright image at 120-deg. viewing, and non reversed upside-down image at 30-deg. viewing facing directly to the target. If you will compromize to face 60-deg left to the targed you can also view the non reversed upright image at the right angle viewing.If you will still allow the image inclination, you are free to choose any comfortable angle to view the non-reversed images.

この補正ミラーの構想はEMS開発当初からありましたが、目先の仕事に追われていたために、なかなか実現させれらませんでした。 この度、LUNT35mm(太陽望遠鏡)の正立化の依頼がありましたので、ようやくその機会が与えられました。

原理はEMSと全く同じで、LUNTの天頂プリズム(兼ブロッキングフィルター)と同鏡筒の間にEMSの構成ユニットを一つ挿入するものです。合計2回反射ですから、当然、それだけで裏像は回避されるわけです。 ただ、EMSの場合は、入射角60度の構成ユニット2つなので、正立像の解が90度対空になりますが、片方のユニットを入射角45°の天頂プリズムで置き換えますと、正対視での正立像を得る対空角度=120度ということになります。(2つの反射面の法線ベクトルの内積が0になる解を求めれば、正立像を得るための対空角度とねじれ角は簡単に求まります。)対空角度120度というのは、90度対空よりもさらに30度アイピースが折り返す姿勢になりますが、地平付近を除けば、十分快適なアングルです。)

さらに、60度斜めに座って観察すれば、90度対空の正立像も得られます。 また、30度対空の完全倒立像の解もあります。 像回転を妥協するなら、好みの対空角度で見ることが出来ます。

今回は鏡筒を切らないため、エクステンダーレンズを併用します。 レンズのパワーとセット場所がクリティカルにピント位置と実効倍率を規定するので、これから検証しないといけませんが、双眼装置用の1.6倍のエクステンダーを使用し、実効約2倍で使用することになると思います。