Slide Mount near completion / スライドマウント完成間近

A slide mount and a pair of EMS-UL set are near completion. It is a request from the U.S.

 長くお待たせして、のっぴきならない、EMS-ULセットとスライドマウントがようやく完成間近になりました。首が長くなっている方も多いとは存じますが、決して割り込みではありませんので、よろしくお願いたします。フル回転で作業しています。

 ファインダーBINO用のアリミゾプレート、10台分も今日、アルマイトに出しました。 また、他の件も並行して進めております。



Debut of the Finder Binoscope!! / ファインダーBINOのデビューです!!

The most simple and smallest 45deg. binoscope is completed.It consists of a pair of customized 50mm finderscope and a single holder plate.

 ファインダーBINOのデビューです。予想以上の結果が出ましたので、定番としてデビューすることになりました。

 完成品(アイピース別)で¥33,600、ファインダー2本お持込の場合は¥16,800で製作します。 寝室の窓から気楽に観望されたり、また、EMS-BINO未体験の方には、好適な体験版になるでしょう。

 シンプルで低コストに徹したら、この形になりました。

(有効径50mmで焦点距離≒174mm(F3.5)、写真のPL25mmでほぼ7倍です。 目幅調整範囲=58mm~78mm。)



BORG50-BINO

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【BORG50-BINOレポート】

【導入の経緯】

 EMS-BINOに魅せられて、3台のBINOを使用してきました。このうち1台(Pront-BINO)のEMSを銀ミラーに換装しましたが、 その際余剰となったアルミミラーはEMS-Lとして再度組み立てて頂きました。

 このEMS-Lの用途として「手持ちのファインダー対物レンズを流用した2インチアイピース対応ファインダー」を考え 松本さんに相談しましたが、対物レンズのF値が3強程度と短く、脚部・光軸調整機構が複雑になりそうで断念しました。 (BINO Progress Report 製作状況速報の2011,7月13日-2) そこで以前から興味のあった横浜のKさんのBROG50-BINOを参考に正立対空双眼鏡として組上げることにしました。

 【写真1】右側がテレビューPront-BINO(口径70mm)、中央がBORG50-BINO、左側は7倍50mm IF式双眼鏡(タカハシ アストロノーマー7×50)です。 並べると、BORG50-BINOはまるでEMSユニットだけで鏡筒が付いていないように見えます。 サイズはEWV32mm使用時で幅約250mm、全長約210mm、高さ約220mm。重量は4kg弱でかなりズッシリ感はあります。

【構造上の特徴】

(1)対物レンズはBORGの50mm(f=250mm)で、EMSはLタイプ(光路長150mm・アルミミラー)です。携帯性を重視するならEMS-M(光路長120mm)も良いと思います。

(2)合焦機構はコストを考慮して褶動式にしました。頻繁にアイピース交換する場合はBORG M57ヘリコイドLⅡ等を利用した方が良いかもしれません。

(3)【写真2】で判るとおり、H型のアルミプレートの構造体が骨格になっています。    接眼側プレートにはEMS第1ユニットが固定されており、眼幅調整ヘリコイドを介してEMS第2ユニットと2インチアイピーススリーブに接続しています。

(4)眼幅調整は完成度が高くなってきたヘリコイド式を採用しました。鏡対称の回転動作で眼幅調整できるので、操作感は快適です。【写真3】 ただストロークのリミットを越えて力を加えると内部の機構に負荷がかかり回転ガタが発生する可能性があるようで一応留意が必要です。 (BINO Progress Report 製作状況速報の2011,9月24日 ヘリコイドご使用上の注意参照)

(5)対物レンズ側プレート(スタビライザー)は対物レンズユニットとは直結されていません。 【写真4】の通り、摺動筒は左右独立して動きます。スタビラーザー両脇のクランプを締めれば対物レンズを堅固に固定できます。

(6)三脚への取付ネジは六角形の部品の下部にあります。【写真5】 重量級アイピースの使用を前提にしている為、かなり接眼部寄りの配置になっています。

(7)アイピースは笠井EWV32mm、イーソス17mm、ツァィス(Doctor)12.5mm、イーソス10mmを想定していましたが イーソス17mm(写真右上)がギリギリで合焦しませんでした。【写真6】は各アイピースを取り付けた状態です。

(8)EMSのアイピーススリーブ(黒い部分)の固定ネジは標準ではアイピース固定用と同じ規格のネジですが、 スリーブがアイピースごと脱落する事故を防ぐ為に3点イモネジでの固定に変更しました。【写真7】

(9)イーソス10mmは31.7mmフィルターが装着可能ですが、標準のままフィルターを装着するとEMS保護フィルターと干渉します。    これを防ぐためにイーソス10mmの2インチバレル部に約8mmのアジャストリングを嵌めてあります。【写真8】

(10)当初ファインダーは搭載しない前提で考えていましたが、鏡筒が極端に短かく指向している方向(特に高度)が判り難くいため 手持ちのレーザーファインダーを取り付けました。これはかなり便利です。【写真9】

【使用感】

 EWV32mmを使うと実視界は11度近くに達します。もちろんEMSですから好みの広角アイピースを楽な姿勢で使えます。 タカハシ7倍50mmと比較すると見掛視界が圧倒的に広い上に、三脚固定時の姿勢がずっと楽なことから 「双眼鏡同士の比較」という感じはあまり受けません。EMS-BINOならではの世界と言えるでしょう。 UHCフィルターを使うと「北アメリカ星雲」などが周辺の星空と一緒に楽しめます。 またイーソス10mm(25倍)との相性が予想以上に良いのに驚きました。中心像だけでなく周辺部まで驚く程しっかりした像を結びます。

 2011/10/18に西天のギャラッド彗星(C/2009P1)を見てみました。 EWV32mmでは「たぶんこれだな」といった感じで確信までは持てないイメージです。実視界が広すぎてかえって導入に手間取ります。 イーソス10mmに切り替えると「いかにも彗星らしいイメージ」がすぐに確認できました。(薄雲があったためか尾は確認できず) EWV32mmではやや星像の流れが気になりますが、イーソス10mmでは背景が適度に暗くなる上に全視野がほぼ良像なので気持ちが良いです。 当初はEWV32mmメインで他のアイピースはたまに使う程度のつもりでしたが、意外とイーソス10mm(25倍)がメインになるかもしれません。

 BORG50-BINOは従来の望遠鏡ベースのBINOとは大分異なる点がありますが、松本さんと相談しながら形にして行く工程を楽しむことができました。 それにしてもコンパクトな機材は気軽に使えるのが良いですね。 松本さん、いつもながら素晴らしい作品をありがとうございます。

Misago
2011年10月20日

【補足】(10月25日 追記)
 松本さんのコメントにあるように2インチスリーブは瞬時に着脱できるのは便利で一般的にはこの仕様の方が良いと思います。
 ただ私は重量級のアイピースを使用することが多く、操作ミスによるアイピース落下を防ぐことを優先しイモネジ固定をお願いしました。
 イーソス17mmだと1本で約750gありますので、落とすと物理的にもお財布的にもダメージが大きいです。
 尚、EMSのミラーメンテですが私はあまり神経質には行いません。 保護フィルターを常時装着していれば埃も殆ど付着しませんし、気になる時はエアダスターで吹けば十分だと思います。 またエアダスターを使う時も、事故を防ぐため明るい場所で行うようにしています。

管理者のコメント;

 今回も、Misago さんが、BORG50-BINOについて、非常に濃いリポートをまとめてくださいました。  本文で書いておられるように、最初はEMSのリフォーム(銀ミラー化)で余ったアルミミラーで2インチアイピース対応のファインダーを製作する、という計画だったのですが、問題が多く、結果的に、超広角の対空双眼鏡の計画に変更することになりました。

  どうせ作るなら、今までの焼き直しでない、全く違う物を作りたい、という製作者の気持ちと、Misago さんがそれを全面的に信頼してくださったことで、このBORG50-BINOが実現しました。

  初めてのモデルは、作りながら現場で考えることが多く、最初から完成図があるわけではありません。 いつも申していますが、私の場合、良いアイデアは土壇場にならないと出ないのです。^^;
 ですから、作業中にこと細かく指示を出される依頼者の方とは相性が合わず、そんな時は良い結果に至りません。(マツモトの正体は、実は、そんな時、「それなら、あたなが自分で作りなさいよ。」と言ってしまう偏屈職人なのです。^^;) 大方の部分でお任せいただき、依頼者の方のご意見を聞く必要性が生じた時にのみ、こちらからお尋ねする、というのが私の物作りのスタイルには合致しています。

 当BINOは、当サイトの製作情報速報の2011年8月6日~30日の間に、飛び飛びですが製作の プロセスをご紹介していますので、当リポートと合わせてご参照いただくと、よりご理解が深まると思います。 

 EMSの2インチスリーブは、製作者としては、フィルターワークやミラーメンテへの対応として、瞬時に着脱できることを重視していますが、Misago さんの使用スタイルには、完全固定が望ましいとのことで、そのように 対応させていただきました。 ただ、当時はまだバンド式クランプを導入していなかったので、今ならまた お考えも変わるかも知れません。

 標準ヘリコイドについては、ご指摘の点は新規に仕上がって来る物についてはすでに改善済みです。 パーツの精度の問題ではなく、単なる組み付けの問題でした。 初期モデルのユーザーさんで、今後もしガタが生じた 場合は、再調整させていただきますので、よろしくお願いいたします。

 このBORG50-BINOの製作では、いろいろと勉強させていただきました。  また、この度も、EMSの未経験者にもよく分かるように、たいへん丁寧に説明してくださり、感心すると共に、 非常に感謝しています。
 Misago さん、次回はずっと良い物をお作りできると確信していますので、今後ともよろしくお願いします。



AL106-BINO(自作) (2011年10月19日)

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 8月の八ヶ岳、10月の石川町共に天候が悪く機材は並べて待機したのですが残念でした。 震災後の復興支援?にと石川町の星祭り後に喜多方へラーメンを食べに行ってきました。 坂内というラーメン店はご存知ですか?通の人なら知らない人は居ないくらいかの地では有名な行列店です。

 さて望遠鏡の方は、昨晩どうにか夜空が綺麗に晴れたのでベランダ天文台で目を擦りながら、取り敢えず見てみました。 自動導入の赤道儀の為、実に楽ちんですが空が明るくて殆ど見えません。M15がかすかに、ただ一つM45だけはバッチリでウォーといった感じです。 光害フィルタのおかげでかなりシャープにはっきり見えました。M12、M27、網状星雲、天王星、M33とあちこち振り回してみましたが疲れただけでした。

 気晴らしに片側に一眼を付けて撮影してみたところM27が意外にも写ってました。右側の筒では全く見えないのに一眼でははっきり映るので大したもんだと思います。カメラは凄い。 こうゆう使い方も良いもので気楽に眺めて、写真撮ってと面白いです。

 お陰様で念願の赤道儀仕様の双眼が使え感謝しております。画像添付しましたので宜しければ見てやって下さい。

リョースケのパパ

管理者のコメント;

  この度は『リョースケのパパ』さんに無理を言って、いただいたメールから抜粋させていただく形でリポートとさせていただきました。

 『リョースケのパパ』 さんには、今年の3月にEMS-ULの標準ヘリコイド付セットと、AL-106鏡筒の20㎜短縮加工のみ 承り、後はほとんど全て自作されました。 最初に、当サイトを参考にされ、極めて短期間に中軸式架台を見事に自前加工されたのには驚きました。 また、その後、赤道儀用の回転装置の製作のご依頼を受けたのですが、 当方が多忙により対応しきれず、軌道リングのみお分けし、これも後は全てご自分で製作されました。 本格的な工作機械はお持ちでないとのことですが、その都度極めて短時間に作り上げてしまわれるのには、本当に感心しました。

 回転装置用の軌道リングは、20年近く前にまとめて製作していた物が、一つだけ残っていたもので、 申し訳ないですが、もうありませんので、悪しからず。^^; 木型はあるので、また仕込めば出来ますが、日々の仕事に追われていて、その余裕はありません。^^;

 直前の方のリポートで出て来た、『銀行マーク』の写真をいただきました。 光害の町中では視認困難な対象も、写真だとその姿を見せてくれますね。

 右のネコちゃんは、オウナーの愛猫のリョースケ君です。 望遠鏡には興味なさそうですが、いつも幸せそうにゆったりした姿を見せていただき、癒されます。 時々いただくリョースケ君のショットが当方のPCのフォルダに溜っています。^^  石川町星祭りもご一緒だった由、一番右の写真は帰路に一泊された時のものだそうです。

 『リョースケのパパ』 さん、赤道儀仕様のBINOの自作という、ユニークかつ新鮮なリポートをいただき、ありがとうございました。 またのご投稿をお待ちしています。



New Eye-Focusers completed!! / 新型アイフォーカサーの完成です!!

This is the New Eye-Focuser I am going to release with my utmost confidence.This is the ultimate model that I have reached as a result of many improvements through the developments of many older models.

 新型アイフォーカサーを始め、双望会でデビューするパーツ類のアルマイトが全て完了しました。写真は、完成したアイフォーカサー(左右)です。 (45度ファインダーBINOの写真は明日掲載しますね。^^) このサイトを良く見てくださっている方は、(マツモト製)アイフォーカサーの変遷を覚えてくださっていると思います。 18日にも少し触れましたが、紆余曲折の末、これに到達しました。

① 通常の2インチスリーブ同様、ワンタッチでEMSへ着脱できること(フィルター交換やミラーのメンテのために必須)。② プロファイル(最短長)が出来たら2インチスリーブと同じ58mm、無理であれば、出来るだけそれに近い寸法で納まること。③ 精度、剛性が高く、耐久性にも配慮すること。④ 軸のアライメントが出しやすい構造にし、、総合的加工性が良いこと。⑤ 軽量であること。⑥ ストロークが25mm以上あること。⑦ 最小目幅≒57mmを達成すること。

 ざっと、上の7項目を条件にしてスタートしましたが、全ての項目に於いて、目標を達成しました。

 このアイフォーカサー、去年の双望会の直後に相談を受けたのですが、一つのアイデアが出ると、材料を確保して加工に着手する頃には、より良いアイデアが出たり、また、「まだ究極でない・・」と言う、もう一人の私がいたりして、結局ほぼ1年もお待たせすることになりました。 仕様は当方に100%お任せで、その間、依頼者の方からは一度の催促もなく、お陰で思い通りのフォーカサーが実現しました。



C5-BINO in the planning / C5-BINO検討中

C5-BINO is in the planning. It takes some time for the ideas to reach a maturity.Even when I was dealing with other tasks, I was thinking of this project in parallel.

 今回の eye-focuser も、設計が煮詰まって(たかに見えて)、材料も全て確保し、いざ着手しようとした時点で、新しいアイデアに至り、出来上がったのは全く別物でした。 一般に、良いアイデアは切羽詰まった土壇場で出るものです。 C5-BINOのことも、他の仕事をこなしながら、ずっと頭の片隅で考え続けていました。 首長竜^^;になっておられるご様子ですが、ご理解くださいますよう、お願いいたします。



Sealing plate, the last part of the EYE-FOCUSER / これよりアルマイト加工です。(EYE-FOCUSER)

The last part of the eye-focuser, sealing plate, is completed, and it will be sent to the anodizing.

 たかが蓋ですが、むしろ、薄物の加工は結構難物なのです。 外注で正確な既定寸法のプレートを10枚確保するのに、何日も待ちました。 自作派であればご存知でしょうが、ネジ穴とプレートの穴が合うには周到な準備が必要であり、横着をしたのでは、まず合いません。^^; この薄いプレートは、一部を割いたパイプの微視的な変形を防ぐのに貢献するはずです。( プレートなしでの実験でも有害な変形の兆候は見られませんが。) これで、アルマイト工程に進めます。 



A great success at the New Miniature Binoscope!! / 新型45度ファインダーBINOが完成しました!!

This is the most simple binoscope I have ever made. The structure of this miniature binoscope is represented by a single aluminum plate shown in the right end photo. The key groove on the plate holds two 45deg. erecting prisms very rigidly and offers the IPD range from 58mm to 78mm.

 狙い通り、プリズムのハウジングに倣った構造は、所定の光軸精度を満たしていました。 全厚の薄い(小規模な)光学系ならではの、すばらしくハイコントラストな像です。 目幅調整は右鏡筒のスライドのフリーストップですが、これは妥協の結果ではなく、このサイズ規模の市販双眼鏡と同じです。(回転とスライドの違いのみ)

 リミッターの対策は見えない所に施していますので、目幅を広げ過ぎて鏡筒が抜け落ちる心配はありません。^^; 最大目幅には元来制限はありませんが、58mm~78mmにしておきました。(写真はほぼ最小目幅で撮影しています。) アリミゾ保持の剛性は十分で、むしろ、非常に頑丈です。

 プレート1枚(右の写真)だけで構成されたBINO、信じられますか? 昨日のEYE-FOCUSERと合わせて、どうしても双望会に間に合わせたかった2件の仕事のメドが付き、安堵しました。



Outer tubes of the New Eye-Focuser / 新型 Eye-Focuser の外筒

Outer tubes of the new eye-focuser are almost completed. Those tubes are connected with each other by a stabilizer that enhances the rigidity. The theory of this mechanism is the same as the one I made two years ago, but it has evolved to the solid structure by 4 axes CNC milling and the band clamp is newly equipped. And one more, the stabilizer can also be added if you like.

外付けメカのフォーカサーや目幅クレイフォード等が、特にドイツ辺りの目の越えたマニアには、貧弱な印象を与えるようで不評だったため^^;、よりソリッドで安定性の高い構造を模索していました。 2年前に試作しながら、加工性が良くなかった(つまり製作困難^^;)ために、一旦は定番候補から外していた機構(2009年3月18日の日記)でしたが、4軸CNC加工が可能になったために、生産性の問題のクリヤーと共に、外筒の一体構造化が実現し、精度剛性も高まって復活しました。 当例では、スタビライザーもセットしますが、これはアイフォーカサーのメカとは関係ありません。(Option; しかし、目幅クランプをしない状態でも、スタビライザーをセットしただけで、接眼部の剛性が飛躍的に増すことが、感触で分かります。 重量化が進む高級アイピースへの対策として、頼れるメカです。)

外径59mmφの内筒を包む外筒の外径は70mmφありますが、目幅干渉部のトリミングにより、最小目幅=約57mmを確保しています。(写真は最小目幅の状態; 比較的接写をしたせいか、外筒の大きさが強調されて写ってしまったのがちょっと残念です。 外筒の外径は、2009年の日記の物と全く同じです。))



New Eye-Focuser near completion ! / 新型 Eye-Focuser ほぼ完成!

Left Photo is the inner tube fully contracted, and the right one is that extended at the maximum, 30mm.

Note the left photo which shows the zero profiled contraction. The total height of the contracted profile is 68mm, which is only 10mm longer than the standard 2-inch sleeve of the EMS. Full stroke is 30mm, and a thin plate will seal the hole at the bottom side of the right photo.

Stainless rails are set at the bearing path for the durability and the smooth operation, and band clamps are set at both ends, one for the eye-pieces and the other for the EMS. I think I made it light for its rigidity, 296g.

The outer diameter of the inner tube, 2-inch sleeve, is 59mm, and that of the outer tube is 70mm.But, the exquisite trimming at one side achieved the minimum IPD down to about 57mm. None of the other current commercial focusers for 2-inch eye-pieces will meet the minimum IPD condition.

  新型アイフォーカサー(左眼用)の仮組み立てです。 この瞬間で、やっとこの project の成功が確信できました。 左の写真が内筒(兼2インチスリーブ)を最も縮めた状態で、右が最も伸ばした状態(最大ストローク30mm)です。 下の穴は薄いプレートで閉じますが、それも剛性アップにいくらか寄与する予定です。 また、ベアリングの軌道にはステンレスプレートを埋め込みました。

 内筒は、最退縮時には外筒に対してゼロプロファイル(追加光路なし)になります(左の写真)。 その時の全高も68mmで、標準の2インチスリーブ(58mm)より10mm高いだけです。 標準2インチスリーブのEMS-BINOでバックフォーカスの余裕が25mm以上あれば、快適に使用可能です。 

 前回もご説明しましたが、内筒(2インチスリーブ)の外径が59mmφで、それを包む外筒の最大径は、構造上の要求から70mmφあります。 しかし、片側を巧妙にトリミングすることで、最小目幅=ほぼ57mmを達成しています。 市販の2インチフォーカサーでこの条件を満たす物はありません。 写真に見える、トリミングによる穴は、これより厚さ1mmのプレートで塞ぎます。



The Newest version of 115EDT-BINO completed -2. / 115EDT-BINO(新型)が完成しました。(2)

I am adding the photos of the bottom view. The new front band joint enables the front band pair to be adjusted horizontally, and the rear pair vertically.

前(対物寄り)の鏡筒バンドの組は、中央のジョイント部で左右の間隔が調整できるようになっています。 手前(接眼側)の鏡筒バンドの組は、中央のジョイント部で相対的な上下(ねじれ)の調整が出来るようになっています。鏡筒を分解しながらシムを挿入することでも初期調整は出来ますが、これだと組み立てたまま最後まで追い込めるので、初期調整の能率が飛躍的に向上しました。 ユーザーの方には、さほど関係がないかも分かりませんが、不幸にして何らかの原因で鏡筒のアライメントが狂った際には非常に便利な機能です。 このBINOとも、明日でお別れなので、追加の写真を撮影しておきました。

BINOとしては、バンドクランプ式スリーブ採用の一号機となりました。  昨日は15cmF5-BINOのリフォームでスリーブをバンド式に改造しましたし、すでに単体のEMSの方より、新型スリーブ(バンド式)をご注文いただきました。 先日はブラック仕様のEMS-ULセットが新型スリーブ仕様で納品しましたし、すでに相当数の新型スリーブをご使用いだたき、それぞれに好評をいただいています。

新型2インチスリーブ



12cmF5-BINO 続報1!

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 秋は何をするにもいい季節です。 天体観察もその一つに入ると思います。 松本さんにBinoを制作して頂いてからこの時期が来るのを心待ちにしていました。

 星雲星団を美しく観る為に月明りが消えた快晴天の夜が来るのを楽しみにしていました。(月が嫌いな訳じゃないですよ) 9/27の晩と特に10/3の晩が良かったのでまとめてレポート致します。

 街灯りから離れて天文快晴天=DeepSkyを求めるべく自動車を西方30km、時間で1時間程走らせます。標高800mの遠征ポイントに着きました。

 当日は日中から風が有りましたが、それが効を奏してとても透明度の良い空に仕上がっていました。恒星もほとんど瞬かず、変な表現ですが天然のプラネタリウムなのです。

 初め天頂の天の川に横たわる、こと座と白鳥座からこぎつね座にあるM 27亜鈴星雲を導き出しました。眼幅調整と鏡筒左右のピントをそれぞれ合わせると漆黒の視野いっぱいに天の川の微光星が散りばめられていて、その片隅に銀行マークと呼ばれるM 27が浮かんでいました。

 次に自分では初導入となる網状星雲NGC6992-5に向けてみました。人からフィルターを着けないと見えないと聞いていましたが、天の川微光星を背景に溶け込む様に弧を描いた姿がわかり、星雲の形に添って幾つかの明るめの星が有りました。ノーフィルターで観れました。

 ペルセウス座の二重星団h・χは明るい星と暗い星の減り張り(コントラスト)がハッキリして実に沢山の星ぼしで構成されているのが解り、もう宇宙船の窓から覗く星屑の世界といった感じです。この辺りは天の川の真っ只中なので他にもあちこちの散開星団が飛び込んできました。

 天頂付近のアンドロメダ銀河M 31はこのBino で見たい最たるもので、観測の度に必ず向けます。透明度が全開でレンズが曇ってなければ、M 32やM 110も合わせて230万光年の絶景が観れます。。

 さんかく座の銀河M33も光芒の中心ほど明るいのや渦を巻いているのが何となくわかります。双眼で観れるというのは素晴らしい事で対象をハッキリ、クッキリとしかも光量を単眼より増幅して観る事が出来、宇宙空間に居るような臨場感に襲われます。

 アンドロメダ銀河が天頂にいる頃、その子午線上、南には彫刻室座のNGC253が南中していました。木の葉型の光芒に恒星が2つくっついて見えます。 それから、水瓶座のNGC7293はM27を大きく淡くしたようなボンヤリした姿が見えます。

 東の空には冬の天体も顔を出しています。オリオン座が南中した頃にM42を観ますと鳥の羽の背付近以外にもコオモリがマントを広げた様に星雲の下辺まで結構見えました。

 三ツ星の一番左の星。この辺は馬頭星雲や燃える木星雲が有るところです。 馬頭はこれといってハッキリ認識出来ませんでしたが燃える木星雲の方はボンヤリ光芒の中に暗黒星雲の黒い木の形が抜けているのが解りました。

 以上印象に残った天体を記述しましたが眼視は天体写真とは違って星空(宇宙空間)のライブ中継に直に臨んでいると云う処がたまらないと思います。
 12cm F5Bino とフォーク経緯台の組合せはこれからも機動性に富んだ星空探索をもたらしてくれると確信しました。

いわき市 佐藤正巳

管理者のコメント;

 佐藤さんが約束通り、秋から冬の天体を実際に観察されたホットなリポートをくださいました。 長年のマニアの読者の方には、日常的な体験かとも思いますが、観察場所や条件により、その日の天体は一期一会で常に新鮮なものです。 リアルな臨場感を分けていただきました。 

  M27の銀行マークが最初でしたか。 ”銀行マーク”というのは、私たち天文マニアの優れた共通語ですね。 この言葉で、大方のマニアは共通のイメージを思い出します。 話はそれますが、この銀行マークのパーツで左右の鏡筒を 連結すれば、一体構造のBINOが極めてシンプルに構成できますね。

 網状星雲は、短焦点のEMS-BINOの真骨頂と言えますね。 10cmクラスでも、私のショボ目でも、ノーフィルターで楽勝で見えます。 まさに”天の羽衣”と言えますね。

 二重星団は、私が1980年頃に初めて口径8cmのEMS-BINOを自作(Sky & Telescope誌の1982年11月号掲載)した時、一番のお気に入りでした。 宝石箱を二箱ぶち返したような眺めは、口径を問わず感動させられますね。 その8cmBINOを自作して数年後に私は3mドームを自宅屋上に自作し、15cm短焦点反射を中心に設置して、その回りで キャスター付きの8cmBINOを転がしていましたが、ほぼ100%、8cm-BINOばかり見ていました。 ごく大雑把に言って、 観察の楽しさを含めた総合的な魅力で、EMS-BINOは倍の口径の単体の反射鏡筒を凌駕すると言えますね。

 M33は、光害がある都市部では結構難物ですが、暗い空に行くと、逆に自宅付近の空の悪さに気付かされます。

 馬頭は口径が物を言うようですが、観察者の眼の(暗さへの)感度も大きく左右するようです。 鋭眼の方が最高の空の下に行けば、8cmでも見えると聞いたことがあります。 私は残念ながら、暗さに対する目の感度が低いようで、去年の 双望会で50cmクラスの反射を覗かせていただき、オウナーの懇切なご指導でやっと確認出来ました。

 佐藤さん、この度はまた新鮮な感動をお分けくださり、ありがとうございました。 また何度でも続報を期待しておりますので、よろしくお願いします。 (もう少し大きな写真がありましたら、ご提供いただけますと幸いです。)



The Newest version of 115EDT-BINO completed. / 115EDT-BINO(新型)が完成しました

The newest version of 115eEDT-BINO is completed.

 魔の連休が明け、ようやく最後のアルマイト部品が届き、組み立てが完了しました。 最初のモデルは、最終的には現場主義で組み立てて行きますので、どうしても時間がかかってしまいます。 予定より完成が遅れましたこと、お詫びします。

 10月10日~11日にかけて、山口県のN様が旧15cmF5(Schwarz)-BINOのEMSの銀ミラー化リフォームのために当方を訪問され、目的を果たしてお帰りになりました。(数日前にEMSのみお送りいただき、当日にお持ち込みいただいたBINOに組み込み、再調整させていただきました。)



The simplest structure for a miniature binoscope-2 / たった1枚のプレートがミニBINOに!!-2

 取り敢えず、片方の鏡筒を仕上げてみました。 今回はファインダー脚にセットしないため、鏡筒部の形状に制約が少なく、より理想的な短縮改造が出来ました。 剛性がより高く、(必要があれば)バックフォーカスの追加調整にも対応しやすい構造になりました。

 この実験用のアリミゾプレートはあり合わせの材料で作った、(横幅が)所定の半分以下の長さのものですが、この倍幅+αのアリミゾ状プレートに左右の鏡筒(プリズム)をセットすればBINOになります。(プレートの中央に三脚固定用のカメラネジを切っておくことは言うまでもありません。) 低倍とは言え、プリズムのハウジングに倣った構造のままで初期の光軸精度がどの程度出るかは未知数ですが、修正量はごくわずかなのは明白で、片方のユニットの鏡筒とプリズムバレルの接続部(径に少し余裕を持たせておく)で調整可能なはずです。

 実験では、現物合わせの精密加工により、アリミゾとプリズムは絶妙なフリクションで摺動機構を構成していますが、今後、生産性が悪いようであれば、プリズム底部を下から(ジュラコン板等で)押し上げる調整機構をアリミゾプレート側に付加すれば良いと思っています。(その加工と、現物合わせの精密加工との手間の天秤勘定次第です。^^;)

 プリズムのハウジングが樹脂製であることは、初期の計画には不都合でしたが、本案では、樹脂製であることを逆に利用しています。 アリガタとして使うプリズムのハウジングが金属製であったなら、アリミゾ側に樹脂製のプレートを挿入してフリクション機構を構成しないといけないので、かなり厄介な加工になっていました。



The simplest structure for a miniature binoscope / たった1枚のプレートがミニBINOに!!

Just a glance at the right photo, a genuin binoscope thinker whould exclaim for joy.At the success of the bssic experiment, the simplest structure of “only a single plate” is very promising to be realized.

 6月11日にこのコーナーでご紹介しました、45度ファインダーBINOの可能性について、ご記憶でしょうか。 その後、忙しさに紛れて試せませんでしたが、今年の双望会に向けてのご依頼があったため、今までの焼き直しにならない、画期的な発想を模索してみました。

 やはり、どたんばになると良いアイデアが出るものです。  右の写真でお分かりのように、たった1枚のプレートだけで、最もシンプルな構造のmini-BINOが構成できそうです。



A simple Stabilizer for eye-piece sleeves / 接眼部のスタビライザー

EMS-Binoscopes have evolved to the stage that nothing more would be wanted to be added to the comfortable observation for the use of experienced manias. But, you cannot expect your guests also to be as careful as you in operating your binoscope.So I have been searching for the good solution for a simple mechanism that will stabilize and reinforce the eye part and the vicinity of the binoscope. Here are the core parts of a simple stabilizer for the eye-piece sleeves I have just made for the first time.This simple device will keep the pair of sleeves’ perfect parallel and the level of their top surfaces, and tightly lock the IPD with a fingertip clamping. It will keep the binoscope in good condition even when it is treated so roughly by some stupid laymen.

This device can be used on every scopes in combination with a pair of eye-focuser, or directly used on the scopes with inner focuser such as Shumidt Cassegrain or the smaller scopes that have focusing device at the objectives. Of course, it is also usable on even the normal refractive telescopes with some appropriate customizings.

 これが接眼部のスタビライザーの主要パーツです。 これを適用するには、BINOの仕様に一定の条件が必要ですが、これにより、左右のアイピーススリーブの平行と、同天面のレベルを常に完璧にキープします。 さらに、スリ割りクランプは指先の極めて小さい力で目幅を完全にロックしますので、少々乱暴にアイピースにしがみ付かれても安心です。 また、6mmφのステンレスシャフトとポリアセタール(工業用樹脂)のガイドの滑性は極めて良好です。(グリス不要)

 ガイドパーツ(黒い部品)を左右のスリーブ(またはアイフォーカサー)にそれぞれ固定し、左右のスリーブ(またはアイフォーカサー)にブリッジをかけます。これにより、左右のアイピーススリーブが1本の共通軸で連結されるわけで、左右のスリーブの平行度天面のレベルが常に担保されるわけです。 この機構を適用するには、鏡筒の一般的なフォーカサーによって、左右のEMSが前後するとまずいのですが、シュミカセのように、完璧にインナーフォーカスであれば、そのまま適用できますし、通常の屈折鏡筒の場合は、対物ユニット側でのフォーカシング(小口径の場合)や、eye-focuserや視度差補正装置の付加等により適用可能です。 構造がシンプルなところがミソです。

 これは、左右のEMSのヘリコイドの等量(対称的)同時操作を前提とした機構ですが、実験では、意外に抵抗なく操作できることが分かっています。(不均等な操作をすると手に抵抗としてフィードバックがあるので、手が反射的に自分の動作を制御してくれるようです。 抵抗が最も少なくなるように左右のヘリコイド(もしくはクレイフォード)を同時対称的に操作するのは、意外に簡単にマスターできる・・・と言うよりも、水が低い所を流れるように、自然にそのように手が動くようです。)

 この機構は、並行して進行中のセンターフォーカス連動タイプのピント補償機構の一部も構成する、応用の広い物です。 現在仕上がりをお待ちいただいているBINOとは直接の関係がないとしても、いずれは何らかの形でご縁があるはずですので、ご理解くださいますよう、お願いいたします。(寄り道をしているのではありません。 アルマイトの仕上がり待ち等の時間を利用して研究しています。)

基礎実験中の写真 (もちろん、実際には機構が視界を遮ることはありません。^^;)



Cross joint of the rod and the handle / ハンドルとロッドの交差ジョイント(150LD&115EDT)

Frame of the 150LD is perfectly completed, and that of 115EDT is just waiting for the last parts to be anodized.

 150LD-BINO(リフォーム from Spain)のフレームは完成し、115EDTの方も、最後のアルマイトの上がりを待っています。 今しばらくお待ちくださいませ。

 写真は、アルマイトが完了した、T字状のロッドとハンドルの交差ジョイントです。(2台用) ロッドはウェイトシャフトを兼ね、ウェイトは左右の鏡筒の間に隠れるようになります。 ロッドの挿入場所は、9/30の写真を見ていただけば自明です。 スリ割クランプなので、固定は強固で、ロッドの長さ調整も自由です。

 これらとは別に、並行して進めていた、左右の接眼部の【スタビライザー兼目幅ロック機構】も基礎実験に成功し、これから製作する新型の eye-focuser に組み込むことになっています。(この機構は双望会でご披露できる予定です。) (連休や土日に仕事が阻まれて閉口していますが、作業は順調に進めておりますので、よろしくお願いいたします。)



Band Clamp on the sleeve / 今日からバンド式クランプになります

EMS has taken another step forward again.The band clamps will be added to both ends of the 2-inch sleeve from today.

今日より、EMSの2インチスリーブがバンドクランプ式となります。(アイピース側とEMS側の双方)

(当面は、旧仕様の在庫分の2インチスリーブに私が溝加工を施しますので、溝部のアルマイトが剥げますが、実用上問題ありませんので、ご理解ください。 次期ロットの外注分より、最初から内溝付きの最終形状での仕上がりとなります。(それ以後はマツモトが楽になるだけですが^^;。 それまでは、ちょっとだけ余分に苦労します。^^;))