APM80/500-BINO on an Equatorial in the planning / APM80/500-BINO 赤道儀仕様、設計中

 大変遅くなって申し訳ございません。 のっぴきならない、他の準追加工(リフォーム)的な仕事も並行して処理していますので、一挙には完成に至らないかも分かりませんが、よろしくお願いします。 遅くなった代わりに、今までの経験を活かした、より良い物になりそうです。



Reform of the EMS / EMSのリフォーム

Please understand that the oreder of reform from repeaters will have the utmost priority and will be porocessed at once.The left photo is the reform from the fixed type of EMS-L to the adjustable type of the EMS-UL with HELICOID.

The right photo is the universal stabilizer added on the normal 2″ sleeves.

 リピーターの方のリフォームです。(単体EMS同様、即納を堅持していますので、ご了承ください。)左の写真は、固定式のEMS-L→ ヘリコイド目幅調整式のEMS-ULへのリフォーム(TV85-BINO用)、右の写真は、ノーマルな2インチスリーブにユニバーサル・スタビライザーを付加したものです。(ユニバーサル・スタビライザーは、TV76-BINOで初めて採用したものです。(同コーナー,2012年12月25日、2013年1月17日に掲載))

 後続のBINOについても、準備を進めています。 口径、規模等により最適な目幅調整方法を選択する予定です。 15cmF5-BINOのVERSION-9の設計もほぼ煮詰まりました。 各種治具の製作も進んでいます。



Handle joint, and a L-Bracket for the LX80-Mount / ハンドルのジョイントとLX80架台用のブラケット(CAPRI80ED-BINO)

 連休で(材料の調達が)遅れてしまいましたが、操作ハンドルのジョイントとLX80架台用のブラケットの加工が完了しました。(これよりアルマイト; 作業性を考慮して、余分に4個加工しておきました。(規格化が進むと、製作者とユーザーの双方にメリットが生じます。))



Cradle for the HF fork Mount / HF経緯台用CRADLE

The cradle for the HF fork mount is completed.A knob will be set at the head of the hexagon head clamp bolt. U shaped trimmings is done on the each side of the base plate to make it easier to access the knob.

 HF経緯台用のCRADLEが完成しました。 クランプノブにアクセスしやすいように、ベースプレートの両サイドにU字状のトリミングを軽量化も兼ねて施しました。クランプボルトはまだ六角ボルトのままですが、注文しているノブヘッド(スーパーノブ)をボルトヘッドにセットします。 写真でお分かりのように、BINOであるがために各所のノブ類の互いの干渉に気を使います。 初作なので、作業現場で追加対応するのは予定通りです。

 これから、LX80マウント用の片持ちのL型ブラケットを作ります。 モデュール化を徹底していますので、どんな架台にも柔軟に対応できます。(鏡筒単体での使用も可)



BORG 71FL EMS-BINO完成

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 以前BORG 71FL EMS-BINOのプロトタイプを報告しましたが、最近なんとか完成しました。 コンセプトは「公共交通機関と人力で運用可能な口径70mmの広視界対空双眼鏡」で、2インチアイピースでの実視野 が6度以上を目指しました(現在対空型でこのスペックの双眼鏡はありません)。 そしてもう一つの大切な条件は「接眼部が動かないこと」です。目幅調整のためのヘリコイドによる移動は 許容できますが、フォーカシングによる接眼部の移動はあまり好きではありません。というか、 一度でも接眼部の移動のないシステムを使うと後戻りできません。

 ということで、完成したのがこの双眼望遠鏡です。構造は至って簡単、H型ユニットに左右の望遠鏡 (ヘリコイドEMS仕様)を鏡筒バンドで固定するだけです。このH型のユニットはファインダーとアリガタを付 けるために一部突起部があるので、正確なH型ではありませんが、私はあえてH型と呼んでいます。この構造に よる双眼望遠鏡化はK-ASTEC製C型鏡筒バンドを活用することで可能となりました。フォーカシング用ヘリコイドはBORG製で対物ユニットを移動することでフォーカスシングしています。
 ところが、このヘリコイド は意外とヤワで「支え」が必要になります。ここで登場するのがすり割り式のC型鏡筒バンドです。通常の上 下分割式の鏡筒バンドでは対物ユニットを支え、かつヘリコイドでの摺動に対応することが上手くできません。 接眼部側の鏡筒バンドはただの固定なので、どちらでもかまいませんが、対物ユニット側の鏡筒バンドはこ のすり割り仕様であることが必須です。今回はH型ユニットを削りだし加工とし、鏡筒バンド連結部に溝を 付けました。これで、左右の鏡筒の平行性は無調整で担保されます。

 この双眼望遠鏡に組み合わせるアイピースは1.25インチがZeiss製のWw-Planokularです。焦点距離は23mm、 見かけ視界は65度の古いアイピースですが、視度調整機構が組み込まれています。凝った作りなので、見え 味は・・・と不安でしたが、他の最新型のアイピースを駆逐するだけの良像でした。このアイピースとの組合 せで17倍、3.7度の実視野が確保できます。さらに2インチによる広角仕様ではHyperion36mm (72度)で11倍6.5 度の実視野となります。使えるアイピースの種類が非常に多いこともこの双眼望遠鏡の特徴で、低倍率で も高倍率でもアイピースの選択には困りませんが、今はこの2種類に落ち着いています (ただし、Leica zoomも使えるので、こちらに移行する可能性はあります)。
 いずれにしてもおそろし く抜けの良い像の双眼望遠鏡です。同口径の双眼鏡と比較しましたが、網膜に届く光の量が明らかに違います。 感覚的にはガラス窓を通して見るのか、それとも窓を開けて見るのかの違いがあります。2枚玉の対物 と銀コートミラー2枚のおかげかもしれません。とにかく透過率が高い印象です。

 問題点もないわけではありません。鏡筒バンドの間隔、鏡筒長の最適解がまだ見つけられていません。 現状は無限遠の焦点位置に余裕を持たせる長さになっていますが、もう少し鏡筒を長くしてもいいと思って います。使用するアイピースもほぼ決まっているし、近距離から無限遠の合焦範囲を詰める必要があるかもし れません。ただ、実際に覗いてみるとそんなことはどうでもいいように思えてしまいます。とにかく枝葉末節 がどうでもよくなる楽しい双眼望遠鏡に仕上がりました。

 現在は私のような機械工作の素人でも既存の部品を組み合わせることで比較的簡単に双眼視を楽しむ ことができるようになりました。EMSの存在はその大前提ですが、的確なアドバイスや細かな手直しを引き受 けていただけるプロの手助けがあるからでもあります。EMS開発者の松本さんとK-ASRECの川野さんにこの場 を借りて深謝いたします。

黒木嘉典 (Kuroki Yoshifumi)
栃木県宇都宮市

管理者のコメント;

 黒木さんの自前設計によるBORG 71FL EMS-BINOの完成です。 じっくりと検討されたようで、見事に 理にかなった構造になっています。 まずは、心より、「おめでとうございます。」と申し上げたいと思います。

 このBINOの特筆すべき点は、H型のジョイントと前方のスリット付きバンドでしょうか。  一見しただけでは見過ごしそうなほど、さらっとシンプルに仕上がっていますが、ここをよく見ていただかないと、 このBINOの真価を理解したことにはなりません。

 実際に物を作るということは、自然に使い方も学ぶことになります。 作れないからと言って、その人がBINOを 使いこなせないわけではありません。工作や設計は全く出来なくても、BINOを上手に使いこなしている方もあります。 しかし、作れる人は、まず光軸調整に困ることはありません。
”使える”→”作れる”は常に真ではありませんが、 ”作れる”→”使える”は常に真です。 海外からの依頼は、もっぱらEMS部単体で自作されますが、使いこなせなかった例は 過去に一件もありません。

 この度は、非常に斬新なアイデアによるBORG 71FL EMS-BINOのリポートをいただき、ありがとうございました。  SWAROVSKI-X95-BINOの完成が梅雨の最中でしたので、多分まだ十分に見比べをされるチャンスがなかったと思いますが、 梅雨明け後にじっくりと観望されたご感想をいただけましたら幸いです。



CAPRI80ED-BINO almost completed(2)! / CAPRI80ED-BINOほぼ完成!

Firstly assembled and I found it perfect in collimation at the first spot. I had nothing to do with the collimation.

 組み立てて景色を見ました。 最初から光軸は完璧であり、準備していた初期調整機構も全く使用することなく、あっけなくチェックが終わりました。期待以上の成果です。 これよりHF経緯台用のCRADLEに取り掛かります。

7/09 追記:The remarkable point of this new model is its module assembly structer with the perfect repeatability of the collimation.

 今回のBINOの構造の特筆すべき点は、その徹底したモデュール化と、光軸の再現性です。スライドマウント単体と鏡筒ユニットが光軸精度について個別に責任を負い、互いに独立して合体後の光軸精度を担保します。製造者サイドでの製造、在庫管理、梱包輸送に格段に有利なばかりではなく、ユーザーサイドでもメンテが楽で、かつ応用が極めてフレキシブルに広がるため、そのメリットは計り知れません。 リニアベアリング等の高価な産業部品を排除しながら同等以上のスライド滑性と精度を実現したことの意義もまた大きいものがあります。BINO製作の技術の大きな節目となりそうです。



In full swing in the making(CAPRI80ED-BINO,etc.) フル回転(CAPRI80ED-BINO等)

CAPRI80ED-BINO is near completion. The shot above is no special one but it is the daily scenery.

 EMS自体の内部はあまり公開して来ませんでしたが、これは日常の景色です。 本業のメガネ店の経営と、EMS、町内会長、地区の防犯協議会の副会長(兼会計)等々、全て純粋に一人でこなしていて、我ながら、自分が両手両足を全部使って輪回しやジャグリングをしている大道芸人に見えて苦笑しています。^^;

 私は一貫して規格化、モデュール化を念頭に置いて来ましたが、マニアの方の多くはその隙間を縫うように、独自性を追求して来られます。^^; (しかし、EMSについては、工程のマニュアルがすでに確立しています。^^)

 大変お待たせしてしまいましたが、CAPRI80ED-BINOもあと1週間少々で完成しそうです。



Brackets for the CAPRI80ED-BINO in the making(2) / ブラケット製作中(2)(CAPRI80ED-BINO)

The left photo is the front view of the slide mount in the making.

 左は対物側から見た写真です。 アジャスタブルな最小目幅リミッターと、最大目幅リミッターをセットする予定です。目幅スライドは送り装置のないフリークランプ方式ですが、リミッターは簡易な送り装置としても使えますし、ご夫婦等で目幅が大小(逆もあり^^;)となる場合は、それぞれの眼幅に最大、最小のリミッターをセットしておけば非常に便利です。

 ブラケットとアリガタの接続強度をご心配なら、それは杞憂です。例のごとく嵌合にしていますので、組み付け精度と剛性は万全です。(右の写真) ブラケットとアリガタの直角度は調整不要のはずですが、一応、2本のM5ネジ(引きネジ)穴の周囲4箇所(アリガタ)にM3のセットビス(押しネジ)用のネジ穴を設けておいたので、必要なら微妙な直角度の調整も可能です。



Brackets for the CAPRI80ED-BINO in the making / ブラケット製作中(CAPRI80ED-BINO)

You might think it unreliable for a single bracket to hold a 80mmED-OTA in the steady alignment.But my experiences say it is more than enough for the bracket to keep the required precision and rigidness of the binoscopic structure.

 この鏡筒(非常に軽量)には、重厚な鏡筒バンドのペアではなく、シンプルなブラケットが似合うと判断いたしました。天体望遠鏡の固定観念から、伝統的な2本のバンドで固定しないと不安に思われる向きもあるかも分かりませんが、最近の経験より、このクラスの軽量な鏡筒では、ブラケット方式で十分な固定精度と剛性が得られることが分かっています。 実際、EMSに平均的なアイピース(500g?)をセットした時の重心位置はブラケット付近(少し対物寄り)に来ることを確認しています。 ブラケットの底部には、アリガタをセットしますが、アリガタとブラケットの直角度を維持する方法も確立しています。 これからブラケットの上半分をR加工するのは申すまでもありません。

 ブラケットのネジ切りは、前回通り、CNCフライスのヘリカル加工で施工しました。 それにフランジをねじ込み、反対側からさらに鏡筒パイプをフランジにねじ込んでブラケットを挟んでいます。いつものように、ブラケットの面と鏡筒の光軸の直角度は実用上完璧に出ており、ブラケットに正しく取り付いたアリガタが精度よく組み立てられたアリミゾにセットされれば、BINOとしての初期の光軸の平行度も自ずと完璧となる目算です。



Back-Focus saving (50ED;KOKUSAI-KOHKI) / バックフォーカスの確保(50ED;KOKUSAI-KOHKI)

I would often say “Never go panic when you find the original back-focus to be too short for the EMS.”.Here is a good example. Photo 4 (from left) shows that the original back-focus is only 108mm that is far less than “120mm” EMS-US or UM requires with no margin. 130mm or longer back-focus is desirable for the EMS-US(/UM) to use it with a margin of about 10mm.

In this case, minus profiled adapter is the answer, but how would you deal with it?The answer is the male flange of 2″ in diameter that will fit directly into the EMS housing.

 EMS単体のご注文は常に最優先で、ほぼ即納を堅持してまいりましたので、今回もそれに従っています。(BINOの方、ご理解くださいませ。)さて、バックフォーカスが108㎜しかなく(写真4)、しかも31.7φスリーブのみです。 また、ドローチューブは細く、2インチバレルが挿入できません。EMSのバレルをショートタイプ(12㎜)に交換しても、バックフォーカスは遠く及びません。 あなたならどうされますか。

 結論から申しますと、アダプター側(鏡筒側に接続)に2インチのオスフランジをセットし、EMSのハウジングを直接それに被せることで、EMS-USで(無限遠で)8㎜の余裕を残しました。(つまり128㎜のバックフォーカスを確保)

 今回はEMSを特殊なメス接続にしたので、普通ならバレル先端にセットする内径30mmφの遮光環が取り付きません。 遮光環がなくても 致命的な問題は生じませんが、どこか取り付く所はないか探してみました。 すると、幸いなことにドローチューブ内径にP=0.75のネジが切ってあったので、それに合わせて遮光環の外周を加工して、独立的にセットしました。(写真3、5)