EF16mm; Amazing Eyepiece!! / EF16mm、気に入りました!!

EF16mm is a reasonable eye-piece from KASAI-TRADING. But I would like to introduce its high cost performance features. It has extremely clear field by the simple optical elements, and still it is totally free from distortions. The image is razor sharp to the edge of the field circle.The eye-lelief is long enough to use wearing glasses. Another noteworty fearure is its compactness.(See the left photo.) By mating with a 5X 3-elements short barlow, it will make an excellent 3.2mm eye-piece.

 昨今では、構成レンズ枚数が著しく多い超高級アイピースにばかり注目が集まるようですが、安価でも良いアイピースを見付けましたので、ご紹介したいと思います。

 高価なアイピースの性能が良いのは当たり前ですが、私の個人的嗜好では、眼鏡をかけて視野環が見られないアイピースは落第です。 

 その点、今日ご紹介するEF16mm(19mmも)は、視野環が常にはっきり見えて非常に気持ちが良いアイピースです。

 まず、このアイピースを実際に手にして驚くのは、そのコンパクトさです。 その短さは、冗談じゃないかと思うほどです。(写真左)  メカ的な作りもヘリコイド式アイカップが装備され、高級感も十分です。 全厚の薄いシンプルなレンズ構成が抜群の視野の明るさを達成しており、ディストーションは徹底して排除され、建物の線が完全に直線で、構築物のボルトの頭等が視野から漏れ出るまで完璧にシャープです。

 スマイスレンズ等を含まないシンプルな設計は、バローとのマッチングもすこぶる良く、笠井TDの3枚玉5Xショートバローと組み合わせると(写真右)、優秀な3.2mmアイピースとして使えます。(それが、圧倒的な覗きやすさで。) 元々が短いため、バローを組み合わせても、一般的なアイピースの長さを越えません。 (FS102㎜(f=820mm)だと、256倍、瞳径0.4mmで、私の場合(加齢?^^;)眼のゴミが目立ちますが、2.5倍バローだと、128倍、瞳径0.8mmになります。)



Joint piece of the 115EDT-BINO / 115EDT-BINOのジョイント金具(対物側)

115EDT-BINO has already become mature at the last model, but this time, the weight shaft hole is shifted up by 10mm so that it will not collide with the mount at viewing zenith.

115EDT-BINOの鏡筒ジョイント金具(前)です。 同BINOは、直前のモデルがターニングポイントで、ほぼ成熟していますが、天頂観察時にウェイとシャフト(兼ハンドルロッド)が架台と干渉する傾向がありましたので、今回はウェイとシャフトの固定穴(下の10mmφの穴)を10mm上に移動し、ジョイントの総長も10mm短くなりました。

  鏡筒バンド取り付け用の穴は、鏡筒が届いてから施工することにします。 理由は、たまに穴位置等が仕様変更になっていることがあるからです。

 前後のジョイントは、この写真のようになる予定です。(長さだけが10mm短い) 前(対物側)のジョイントで左右の鏡筒先の開き(閉じ)具合を、手前のジョイントでは、右の鏡筒バンドのベースに掘った深溝にジョイントのアリガタが嵌入し、鏡筒バンドベースの両サイドに設置したセットビス(芋ネジ)で鏡筒の上下の振り調整が出来ます。つまり、このモデルより、BINOを組み立てた後の初期調整が可能になったわけです。

 同鏡筒の販売店のサイトでは、115EDT鏡筒は「在庫あり」となっていますが、1本だけのようで、BINOに配慮した選定のために、まとまった入荷を待っている状態です。 長らくお待たせして、本当に申し訳ございませんが、ご理解くださいますよう、お願いいたします。 鏡筒が入荷しましたらBINOは速やかに仕上がる予定です。

 ここでお示しする進捗状況とは別に、工作機械の治具や工具の工夫、改造、調達等にも努めています。 公開できない部分が多いですが、全ては作業の能率を上げる目的のためですので、よろしくお願いいたします。 最近、苦労の末に、作業性の向上のターニングポイントとなるような成果を達成しました。(長期目標と短期目標の折り合いを付けるのに苦労しています。)



Inner tubes of the focal compensator / 新型ピント補償機構の内筒

These are inner tubes of the New focal compensator halfway finished.The larger housing of the EMS-UXL-Premuim will be connected to the top end.These tubes along with the ones shown at the previous report will be mostly hide in the big drawtube of the 25cm OTA.

新型のピント補償機構の内筒です。 前回ご紹介した外筒(正確には中間筒)と共に、望遠鏡のドローチューブ内筒に入り込むメカなので、外からはほとんど見えず、また光路長の追加もわずかです。

外筒とEMSの第2ユニットを適切にリンクさせれば、目幅調整によるピント移動の収支を常に(実用上)ゼロに保つことが出来ます。 形はかけ離れて見えますが、原理的にはC5-BINOの補償機構と同じ考え方です。 伸縮管は、大型ヘリコイド(当方オリジナル)を使用します。

母線に添った複数の溝は、ベアリングの軌道に埋め込むステンレスプレート用、リミッター機構、スライドガイドのレールの固定用等のためです。 CNCフライスの4軸制御て可能になりました。

EDT115-BINO、FL71-BINO等も並行して進めていますので、ご理解ください。FL71-BINO用のイタリアンレッドのカラーサンプルもすでに取り寄せております。



Challenging for the slimmest slide tubes薄さへの挑戦(スライドパイプ)

The new compensator requires minimum thickness of the slide tubes.So, this new attemplt is being done and seems to be quite successful.

 今度の新型の(単独型)ピント補償機構は、極力薄いスライドパイプが要求されます。通常のクレイフォードフォーカサーのやり方ですと、ご存知のように、外筒と内筒の間にベアリングユニットが入るため、結果的に外筒外径に対して、内筒の有効内径がかなり小さくなってしまいます。

 写真のようにベアリングをセットすれば、スペースを劇的に節約することが出来ますが、高度な加工を要求します。不注意から、反対側の加工でドリル径を間違えたためにこの写真のパーツはオシャカになりましたが、加工の要領は分かりましたので、落ち込んではいません。^^;



Larger housings ready to be sent to the painter大型ハウジング、塗装工程へ

 このところ更新が遠のいていますが、複数の作業を並行して進めています。大型ハウジングの塗装は完了し、イタリアンレッドの塗装用の標準ハウジングも12個(BINO換算で3台分)完成し、カラーサンプルが入荷次第に塗装に出します。 表には出ない、治具や工具の調達も進めていますが、連休に阻まれる部分も大きいです。(当方には連休も休日もありません。)

(今日は、CNCフライス導入の2年目の記念日です。)

Today is the second anniversary of installing the CNC milling machine.



BINOチェッカー

 Bino チェッカーで、APM-Bino とEMS対空双眼鏡をチェックしてみました。人間の眼は片目だけ上下方向へは動かせないので垂直方向の光軸調整は容易ですが、水平方向は輻輳が働くので、水平方向の光軸調整は、少し難しい所もあります。至近距離や無限遠を交互に見ていたりすると、いつの間にか、水平方向の光軸調整ノブが定位置からずれた位置で見ている場合もあります。

 リポートの詳細は、上記リンクをご覧いただきたいのですが、原理は、十字線入りアイピースが同じ条件で左右の望遠鏡に挿入され、その像の違いをチェックする、というものです。

ykbc1

 アイピースの十字線は正確にセンターが出ている訳ではないので、ただ挿入しただけでは、左右の像のズレなのか、十字線のズレなのかは判断できません。Bino チェッカーのプレートに、アイピースが正確に同位置に挿入・固定できるミソがあります(アイピースの手前のノッチが、左右どちらも手前にあるのに注意)。

ykbc2

 まず、Bino Checkerの眼幅を指定・調整します。私の場合は64mmですが、これがそのままBinoに入れば、Binoの眼幅が正確に合っている事になります。Binoの幅が自分の眼幅より広い場合は見えないので、その心配はほとんどありませんが、少々狭くなっている場合は、輻輳で水平方向の光軸を合わせて見ている可能性があります。  ただし、ピント位置が左右違うとアイピース挿入口の距離が広がってしまいBino Checkerが入らないので、まず、アイピースだけ片方ずつ挿入して左右のピントを合わせた後(覗く目は、左右どちらかに統一。普通は自然と効き目になる)、入れるようにすると良いようです。

 無限遠の天体でチェックするのが理想ですが、日周運動があるので、アイピースをすばやく交換してチェックしないと、ターゲットが動いてしまい、何をチェックしているかわからなくなってしまいます。また、アイピースの交換の時には、望遠鏡が動かないように慎重に行わなければなりません。という訳で、まず、いつも光学系のチェックに使っている700m先の鉄塔で試してみました。

ykbc3

ykbc4

*1 1/4アイピース・ホルダーのネジの位置が左右異なっていますが、これは突貫撮影のためで、ふだんはきちんと左右統一された位置で使用しています。(2012年3月9日 追記)

 目標の目印を左右とも十字線に合わせてチェックすれば良いのですが、それは無限遠の場合です。700m先の鉄塔などの場合には、左右の鏡筒の目標は、鏡筒の幅の分だけ広げなければなりません。つまり、左側の鏡筒で、鉄塔の角に十字線を合わせた場合、右側の鏡筒は、その角より鏡筒の幅の分だけ右側に移動した点が目標となります。

 チェックしてみて驚いたのは、少しだけ内側に斜位があった事です。従来の「アイピースから眼を離して、左右の像の光軸を合わせる」方法で調整した後、Bino Checkerでチェックしてみたら、少し水平方向にズレがありました。以前は真っ直ぐだったと思うのですが、加齢で変ってきたのか、輻輳傾向か出てきたのか、また後日、チェックし直してみよう、と思っています。

 愛用のAPM-Binoは、以前、フレームの光軸調整とEMS倒れ込み調整をしっかりやったせいか、特に問題はありませんでした。ところが、EMS対空双眼鏡の方は、像の倒れ込みがありました。低倍で流す事が多かったので、あまり気にも留めていなかったのですが、冷静に記憶を辿ってみると、皆既月食の時、周辺で星像がずれていたのを思い出しました。この双眼鏡は、以前はケースに入れず、そのまま運搬していたので、それが災いしたのかもしれません。ちょっと今は多忙なので手付かずですが、近日中にこちらを参考に調整予定です。

 ちなみに、水平方向の光軸ノブを90°位回して見てみると、像が大幅にずれているのに驚きました。しかし、人間の眼は水平方向への調整能力は抜群なので、それでも輻輳して見る事ができます。その意味でも、客観的な調整器具として、このBinoチェッカーは極めて有用だと思います。

 APM-Binoを手にして3年が経過し、使いこなしているつもりでいましたが、まだまだ教えられる事も多い、と大変勉強になりました。

*2012年3月9日 追記

 上記の眼幅指定の方法だと、双眼望遠鏡とBino Checkerの眼幅が正確に一致していない場合、Bino Checkerが装着された時にアイピースを受けるスリーヴが若干傾いてしまい(内側に狭くなるか、外側に広がる)、見かけ上、光軸のズレや像の倒れ込み等を起こしてしまう可能性がある事がわかりました。従って、眼幅指定ネジを緩めた状態でBino Checkerを装着し、眼幅が目的の数値になるように双眼望遠鏡の眼幅調整をするようにするのが良いようです。
 また、アイピースの太さが眼幅と同等位の場合、眼幅が少しだけ狭い場合には、同様にアイピースを受けるスリーヴが若干外側に傾き、光軸が正確に出ていない可能性も考えられましたので、注意が必要だと思いました。

横浜市 Y.K. 
Y.K.さんのサイト

管理者のコメント;

 横浜市のYKさんがさっそくBINOチェッカーのご使用リポートを 投稿くださいました。 大変分かりやすく画像入りでまとめてくださり、本家の 説明ページの内容を反省させられました。^^;  YKさん、この度はまた、非常に有意義なご投稿を いただき、ありがとうございました。光軸調整のアシストツールは、今後も研究を 進めてまいりますので、よろしくお願いいたします。

  3月9日に追記をいただきました。 チェック時は特にそうですが、一般的に BINOでは、アイピースの挿入固定には注意が必要なようですね。
 また、写真3&4の下に追加のコメントをいただいたように、 左右の31.7ADの止めネジの向きを平行に揃えておくことも重要な ポイントですね。(内蔵バンド式でも偏りますので。)



A slide guide for the New Focal Compensatorスライドガイド(新型ピント補償機構用)

The mechanism manias may often see this kind of stuff, but might have not seen this small pieces.As you know, I have succeeded in the center-focal- compensator on the C5-BINO last month.

Now, the maiking of the new individual focal compensator on the 25cm triplet apochromatic Binoscope is launched.I must apologize to the client for being so late to start, but I had to ensure the result of the center-focal- compensator in advance of making the individual type that was the touchstone of this mechanism.

 随分遅くなってしまいましたが、いよいよ新型のピント補償機構(独立式)に着手です。25cm(3枚玉)アポBINO用で、鏡筒部は既に完成しています。 現在は、すでに愛用しておられた20cmアポBINO用のEMSセットを臨時加工して間に合わせていただいて、25cmBINOはすでに現地(ヨーロッパ)で稼動しています。(それを良いことにさぼっていたわけではありません。^^;)(この25cmBINOは、ご自宅の主砲の90cm反射(自動制御)にガイドスコープ的に同架されています。)

 今回は、左右のEMSで独立的にピント補償をする機構で、原理的には直前に製作したセンターフォーカス式のピント補償機構(C5-BINO)とだぶるため、先にそちらで操作性を検証した次第です。

 目幅調整とピント補償を連動させるためには、どこかに自由摺動の機構を設ける必要がありますが、今回は、その機構の一部に写真の超小型のスライドガイドを用いることにしました。完全内蔵なので、外からは見えません。こんなに小さなパーツですが、価格はびっくりするほど高いです。



Megrez90-BINO

ymzb1

ymzb2

ymzb3

ymzb4

メガネのマツモトさんに製作を依頼しましたMegrez90-BINOが2月に完成しました。過去のユーザーレポートは大変参考にさせていただきましたので自分も少しでも今後製作される方の参考になればと機材導入の経緯から、製作過程、ファーストインプレッションまでReportします。

【導入の経緯】

 以前より対空双眼鏡とシュミカセ+双眼装置でディープスカイを楽しんでおりましたが、視野の広さやシャープさ、抜けの点でレベルアップを目指しEMSを使った双眼望遠鏡を製作することにしました。求めるビノのイメージとして「気軽に持ち出せて満天の星空から星雲星団を美しく切り取って魅せる機材」としました。具体的には
重量は12kg未満で一体で扱えてHF経緯台に乗せられる物 星空を美しく切り取るのに最適な実視野と瞳径を重視し、鏡筒とアイピース選定することにしました。
使用倍率:25倍(3°瞳径4mm位)、50倍(1.2°瞳径2mm位)
3°→すばる、北と南の二重星団が余裕で入る視野(三ツ星が入ります),コートハンガー
1.2°→M42、M81&M82銀河ペア、M65&66&NGC3628トリオ同視野
 上記条件から計算すると鏡筒は10cmF6クラスで
笠井CAPRI102ED、WO Megrez 90(D90/f558)、ケンコー SE102(D102/f500)、SE120(D120/f600) を候補としました。
12cmのアクロマートにしようかと思いましたが、高倍率で惑星も見てみたかったのでアポ鏡筒の中から選択しました。口径は小さくなりますが既に1本所有しているMegrez90にもう1本買い足して今回の製作依頼となりました。

【BINOの仕様】

 目幅調整はヘリコイド方式と鏡筒移動方式がありますが、TV85の製作事例でメガネバンド+ヘリコイド方式でシンプルで美しく見えたので、松本さんの薦めもありヘリコイド方式にしました。 またヘリコイド方式の場合鏡筒移動方式よりバックフォーカスを必要とするので鏡筒の切断が必要かもしれないとのことでフォーカサーを変更してバックフォーカスを確保。

【BINO完成・鳥取訪問】

 松本さんの製作されるビノは常々美しいと思っておりました。今回もゴールドのアクセントカラーでホワイトが艶やかな鏡筒に黒アルマイトのメガネフレームがマッチした美しいビノに仕上がったと思います。

 光軸調整を直々に指導して欲しかったこととEMSビノを開発した松本様にお会いしてみたかったので雪の積もる中、鳥取へ出かけました。(飛行機は雪のため条件付きのフライトでした。) さっそくBINOを覗いてみると、水銀灯が雪越しに立体感を持って見えとても幻想的な景色を見せてくれました。心配していた光軸調整は文章を読むと難しく思いますが直に指導受けるとそう難しいことでなくほっとしました。

 鳥取はすごく遠い所だと感じておりましたが、実際に来てみるとぐ~と近く感じられるようになりました。是非来られることをお勧めします。

【使用アイピース・ファインダーについて】

アイピース  見かけ視界    倍率    実視界  射出瞳径

EWV32mm    85度     17倍    4.9度   5.2mm
Nagler22mm   82度     25倍    3.2度   3.5mm
XW10mm     70度     55倍    1.2度   1.6mm
LWV5mm      65度    112倍    0.58度   0.8mm

NA22mmが重いので(実測2本1340g)、重量級のアイピースで揃えました。
デフォルトはこのアイピースの予定です。
ファインダーは通常はクィックファインダーのみで十分。
最初からLWV5で導入するときは笠井正立直角ファインダー併用。

【観望インプレッション】

 観望地は冬場のためいつもの赤城山の駐車場が雪で閉鎖されているので山間部の平地の公園で行いました。透明度はまずまず(プレセペが目視で見える)でしたが、水銀灯と自動販売機の光がもろに接眼部に入るいまいちのコンデション。片手で覆いながらの観望。気温-2度、無風。
 Nagler22(25倍、3.2度)とクイックファインダーをセットし沈むカシオペアからM52, ET星団, h-x, と秋の銀河でスタート。(M31は残念ながら山に隠れて見えません。)ペルセウスα星付近を流してM34,すばる 、ヒアデス。天頂付近でM1,M37,M36, M38, M35と流してから南に来てM42,M78,ばらの星団部分、X’ツリー星団、シリウスからM41, おおいぬ座145星(冬のアルビレオ:色の対比がきれい)、M46&47(絶景),M50と冬の銀河を散策。

 次に上った北斗に来てM81&M82ペア,ふくろう星雲&M108ペア,M51(子持ち銀河),M101を存在確認。 アークツルースが上ってきたのでそれを目印にM3を見てプレセペ,M67 獅子の後ろ脚からM65&M66&NGC3628トリオ、獅子の腹にある銀河(M95,M96,M105?)を見てデネボラからかみのけに向けると銀河がいくつも入ってきました。 この方向にいままで向けたことがなかったのですがいくつも見えて感激! この間着いてから約1時間。 散開星団、秋、冬の銀河はこの倍率で流すと星団単体の迫力もあり最高です。 またこのビノは対象物に正対して操作ハンドル持って下を覗くスタイルが自然で最高です。

 つぎにアイピースをXW10(55倍、1.2度)に変えて好きな天体を見直します。 M42,M81&M82ペア,ふくろう星雲&M108, M37,M36, M38, M35,M1,M65&M66&NGC3628トリオを再度導入しました。銀河のペア、トリオが同一視野でバックも締まり絶景。再度かみのけ~おとめ銀河団にも向けてみました。9cmでもいくつも銀河が確認できます。
 東を見るとからす座が見えたのでスピカを目印にソンブレロ銀河を導入、なんとなく暗黒帯が見えるような感じ。最後に東にスピカと上って来た土星の輪を見て本日終了。時計を見るとここまでで2時間弱。今回クイックファインダーのみでしたが1.2度の視野でも鏡筒をちょっと振ると目的の天体が入ってきます。この視野に入ってくる感じがいいですね~。
9cmのビノながらコントラストの良さとリッチフィールドで短時間でこれだけ楽しめました。 機材が軽量(アイピースを除いてビノ重量9.1kgで)シンプルであることは設置、撤収が楽です。(写真はピラーですが、遠征時はHAL110三脚です。)

 一方高倍率の方ですが、LVW5をセットして自宅から木星、火星、2重星を見ました。二重星観望ではγAnd(アルマク) 、おおいぬ座145星、βMon、リゲル、σOri等楽しみました。現状所有のアイピースでは最高112倍で火星には倍率不足ですが、これ以上倍率が高いと(不慣れなため)追尾もたいへんなのなのでこのシステムですすんで惑星を見ることはなさそうです。

【使い勝手】

①光軸調整ですが、アイピース交換の度に行う必要がありますがEMS調整ノブのおかげて数秒で終わります。双眼装置の場合はアイピースによっては試行錯誤でアイピースを回転させたり、左右入れ替えたすることもあるので調整機能が備わっていることは楽です。

②操作ハンドルの操作性はたいへんよく気持ちよく掃天できます。
これにより対象物を決めて導入するのでなく、当てもなく掃天し「星空散歩」をするような観望スタイルが合います。

③仰角変化とアイピース交換時の重量バランスについてですが、デフォルトのハンドルのウェイトでは仰角45度以上で調整が難しかたったのでアリガタにアリミゾに付けたウエイトで調整し、HF経緯台のフリクションねじをきつめに締めてフリーストップを実現しています。アイピースを外すときはフリクションねじをきつく締めても鏡筒が動いてしまうのでかならず1本ずつ交換します。

【最後に】

 今回の観望でたった9cmのビノですが多くの観望対象を短時間で楽しませてくれることが実証されました。星空散歩のツールとしてよいものを製作していただいたと思います。今後は夏の天の川やEWV32mmによる4.9度の視界を楽しみたいと思います。
 素晴らしいEMSビノを開発し、(高価ではありますが内容を考えれば)とてもリーズナブルな価格で製作していただいた松本さんに感謝いたします。今度のメンテナンス等でもよろしくご指導願います。 またユーザーレポートを書いて自分を導いていただいた先達様方にも感謝いたします。

埼玉県 Y 

管理者のコメント;

 埼玉県のYさんより、少し前にファーストライトのご報告のエキサイティングなメールをいただき、ホットな印象をそのままごここに紹介 させていただこうと思いましたが、再度文章をまとめてから改めてご報告いただくとのことで、今回、詳細なリポートをご投稿いただきました。  導入支援装置なしで短時間に多数の天体を満喫しておられ、Yさんが以前より、しっかりと天体を観察して来られたことが分かります。

 完成時には遠路をはるばるご訪問いただき、仕上がったばかりのBINOとご対面いただきました。 当地のこの冬は異例に雪が多かったのですが、幸いなことに、雪はYさんのご訪問日を避けてくれました。(当日までハラハラしていましたが。)  Yさん、懇切なリポートをありがとうございました。 続報を楽しみにしています。
**********************************************

 YさんのMegrez90-BINOの製作記は、BINO製作情報速報の、 2012年1月18日、19日、21日、2月1日、4日、7日、8日に掲載しています。



Larger Housings in the processing / 大型ハウジングの仕込み

I have to process the larger EMS housings periodically even when I am focused on more creative projects.

大型のEMSハウジングの仕込みです。 他のより創造的な仕事に集中している時に、こうした単調な作業が入るのは辛いですが、作業しながらも、いろいろとアイデアを練っていますので、ご理解ください。 月も代わり、大変焦っていますが、着実に目の前の仕事をこなして行くしかありません。

早いもので、この大型ハウジングも、銀ミラーと共に、この夏で導入から丸3年になります。 ビジネスの規模に対して無謀な投資でしたが、今では思い切って良かったと思っています。 第一ミラーのハウジングを大きくすることの意義は、すでに何度も申し上げて来ましたので、敢えて繰り返しません。