Another application of the Center Mount(Customize of the APM Mount)

 前提や背景が分からないと、この動画の意義も理解できないと思います。
コスパの高いAPM120-SD双眼鏡(90度対空)ですが、純正のセンターマウントは恐らく、双眼鏡本体が完成した後(もしくは設計が完了後)に別個に開発されたのか、双眼鏡本体の構造がセンターマウントには少々厳しいようで、使えるレベルにするためにいろいろと当方でカスタマイズしたことは、以前に投稿した通りです。(具体的には、天地方向の重心オフセットが配慮されていないことと、重心が垂直軸よりも手前に来る傾向が強い(重いアイピース使用ほど顕著)ことです。鏡筒間スペースが接眼側に不足しているからです。)
 今回は、水平回転部も当方の中軸架台の物と交換し、純正のセンターマウントはセンターアームのみを利用し、その底部にセットしたアリガタで水平回転部天のアリミゾで把握することにしました。水平回転をより円滑すにする目的もありましたが、アームのオフセットが過剰(つまりアームの長すぎと寝すぎ)で、それが水平回転軸にアキシアルに負担をかけていたことと、転倒の危険性を増していたので、その対策も兼ねたものです。
 さらに垂直回転軸がオイル(もしくは低粘度グリス)で潤滑していたため、アンバランスに極端に反応していたので、高粘度グリスを塗布したことで、見違える操作感が得られ、バランスの許容度も飛躍的に増しました。
 最後に、誤解を未然に防ぐために付け加えますが、この投稿は宣伝ではありません。今後、この手の製品がより成熟することを願っての、業界に向けての提案であり、また自作マニアさんへのご参考を意図したもので、こうしたカスタマイズのみのご依頼は受け付けておりません。


EMS-UMA for the US in the making

Here is the crucial hint of the correct setting angle of the components of the EMS. The even opening window will be seen at the right connection angle of the components, which is the same as your eye seen through the opened book shape arrangement of the two-mirrors.
 ここでEMSの構成ユニットの接続アングルに関する、重大なヒントをご紹介します。写真のように、入射口が食い違いなく見える位置が正しい接続位置です。
 これは、2枚の矩形ミラーを直角に保持した物を覗いた時の、あなたの目の見え方と同じ原理です。直角からの逸脱によって、目がだぶってダルマ状に見えたり、逆に交差して瞳が猫目状に見えたりするのと似ています。
 以上は、光軸とは無関係で、現象的には像(視野)の回転に影響するものです。単体用では、像が1度くらい倒れていても、何らの障害にはなりませんけどね。逆に言うと、像の回転調整が光軸とは独立的に行えるというのが、正立光学系としてのEMSの非常に優れた特長と言えます。
 EMSは、このように、原理がシンプルなだけでなく、調整に於いても、非常に好都合な要素が多いシステムなのです。この点、専門家になるほど誤解されているように感じています。裏を返せば、従来の正立光学系の調整が非常に複雑であったということでしょうね。