Pillar on top of the tripod / ピラーの接続(三脚の上)

The top plate of the tripod the client had sent to me was so thin that I had to beat my brains to think up how to connect the pillar on top of it. The tapered post is the answer. In the photo, the top plate seems to have some thickness, but it is just the edge and it is a lenten structure. I have lathed the adapter for the VIXEN mount into the tapered post in the photo.

 持ち込まれた三脚架頭プレートに延長ピラーをどう接続するかで、随分と迷いました。アイデアが二転三転している間に日数が過ぎ、熟慮して材料を発注し、入荷してもまた考え、結局は、土壇場でまたプランを変更し、写真の方法に落ち着きました。(よくあることです。^^;)

 方法に迷った最大の理由は、このダイカスト製のトッププレートの肉が薄い(3mm程度)ことでした。写真で厚く(10mmくらい)見えるのは、エッジのみで、大幅に肉抜きされていて、エッジ以外は薄いのです。

 VIXEN用のアダプターも送って来ておられたので、ご了解のもと、それをテーパーボス形状に加工し、赤道儀の方向調整用の支柱も切除し、写真の形にしました。 後は、ピラーを被せて3方からのセットビス(芋ネジ)で締めれば組み立て(分解)は極めて簡単です。 「プレートの肉が薄いので、ピラーはプレートに常時固定します。」と依頼者の方にお伝えしていましたが、土壇場で良い方向にプラン変更できました。



EMS-UL New Helicoid Set / EMS-UL新型ヘリコイド仕様

The IPD range is from 60(57.5)mm to 76mm at the OTA span “D” being 158mm.

The required light path ranges from 156mm(at IPD 76mm) to 167mm(at IPD 60mm)

 鏡筒(中心)間隔”D”=158mmに設定すると、目幅調整域=60(57.5)mm~ 76mm。

 ( )内の数字は、2インチスリーブの一部をトリミングした時。(ただし、アイピースの外径が上記最小値より大きい場合は、その最大径が最小目幅。)

 要求光路長=156mm(目幅76mmのとき)~167mm(目幅60mmのとき)。(目幅が L 小さくなると、光路長は L/√2 だけ長くなる。)



Black version of the EMS / 黒いEMS

I make it a rule not to accept the order of different colors becausse I hate to consume extra time and cost that should affect the delivery times of other orders.But it is up to the relationship with me to persuade me to do. Only this time I decided to make a small number of black versions to meet the request of the loyal foreign agent. (The painting cost of 10 pieces of the special color was equivalent to 100 pieces of the normal color. I farmed it out for the professional painting.)

「手が回らないので、特別色はお断り。」が原則ではありますが、何とかして差し上げたい、と思うこともあります。^^; 普通は、どうしても黒等の特別色を求められる場合は、了解の下、標準色で塗装済みのEMSの上から、市販の1液スプレーを吹くのですが、剥げやすく、推奨しません。

 市販の2液スプレーは、高価なのは別としても、液を混合したらその場で使いきらないといけず、作業中の塗料の毒性はより強く、使い残しのスプレーの廃棄方法等を考えると、気が重いものがあります。

 今回は海外の代理業者の日頃のご愛顧に応え^^;、別個に仕上げたEMSケースに本格的な黒の焼付け塗装を外注しました。 当然ながら、10個ほどの塗装ですが、通常色の100個の塗装よりも高くつきました。(数は少なくても手間は同じなのです。)(お客さんのニーズは極めて多様で、その大半は単なるこだわりにしか過ぎませんが、それにお応えするのが私の存在意義だと思い、極力対応させていただいています。)



Brackets preliminary assembled / 鏡筒平置き用ブラケットの仮組み立て

These brackets are made in answer to the request of the client who wishes the OTAs to be set horizontally rather than vertically.

 通常であれば、中軸架台では、鏡筒は垂直回転プレートに直接セットするのですが、今回は鏡筒の水平置きを強く希望されたため、このようなブラケットが必要になりました。私が目指す究極にシンプルな架台からは少し外れますが、鏡筒を水平にセット出来ることのメリットも確かに大きいものがありますので、この度は良い研究の機会をいただいたと思っています。

 新規開発のアリミゾと、このブラケットの発案製作のために、かなりの時間を費やしてしまいましたが、ここに来て、やっと出口の明かりが見えて来て、ほっとしています。



FS102-BINO by Mr. Alfredo Sayalero, Spain

fredd

Freddy Universe

 


管理者のコメント;

 スペインの Alfredo さんが、自サイトに(半)自作のFS102-BINOを紹介してくださいました。

 スペイン語ですが、そのまま読める方は別として、いきなり日本語への自動翻訳でなく、英語へ翻訳してからお読みになることをお勧めします。 (それでもおかしな翻訳になりますが、日本語への自動翻訳よりはましです。)
 EMSとスライドマウントをお送りして、BINOを組み立てられました。 言葉の壁を越えて、自分で組み上げ、調整されたのですから、大したものです。

 私の仕事の性質上、依頼者の方との緊密な情報交換により、互いに極めてパーソナルな関係が構築できて、大変嬉しく思っています。 この度の東北関東大震災についても、心よりのご心配と励ましをいただきました。



Al-106 OTAs cut short by 20mm / 20mm短縮したAl-106(KOKUSAI-KOHKI)鏡筒

I checked the back-focus of this scope being about 172mm, while the speck talbe of the dealer reads 160mm.So, cutting the OTAs is not required in the case of the slide mount. But, this time, the client wanted to fix the OTAs to use the Helicoid tubes for IPD adjustment and OTAs should be cut by 20mm.

 販売店のバックフォーカス表記は160mmとなっていましたが、どうやらこれは31.7ADの端面からの測定のようで、2インチ挿入部端面を基準にすると、約172mmのバックフォーカスがありました。 これは、鏡筒平行移動方式の目幅調整ですと、鏡筒を切断しなくても良い数字でしたが、今回は鏡筒固定で当方オリジナルのヘリコイド(1月17日記)を使用するため、余裕も見て、20mmほど鏡筒を短縮することにしました。

 右の写真の手前に置いている、両側の短いパイプ片が切断した鏡筒です。 ついでに左鏡筒のマイクロフォーカサーが対称位置に来るように、ノブユニットを反転させておきました。 ここはもうちょっとのところで互換仕様になっていなかった(ノブホルダー金具を反転させると、穴位置が合わない)ので、少しだけ穴を加工しました。(加工手段を持たないマニア(多分販売店も?^^;)はお手上げなので、メーカーさんには配慮して欲しいものです。 BINOを想定しないにしても、左利きの人も多いですから。)

 フードを縮めると、フードと鏡筒パイプ部が同じ長さで、冗談のように超コンパクトで、これが106mmとは、驚きです。機動性抜群のBINOになりそうです。 各所の作りも見事です。



~初めての体験「M42が赤みを帯びて見える」~

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 3月4日は福岡県糸島市は透明度抜群の夜でした。私的な事 ですが、心臓の手術後1年が経過し、体調がこれまで以上に良 くなり、寒い夜の行動もOKになったので、海の近くの暗い場 所まで出かけました。

 黄金色の夕空に浮かぶ雲の底がピンクに染められています。 そのような夕空を見ながら15分で目的地に着きました。  「150LD(銀ミラー)」を組み立て、EWV32㎜アイピー スを装着して、まだ明るい青い夕空の大犬座を観望すると、視 野には沢山の星が見えています。M41もばらけた姿を見る事 が出来ます。

 次に、夕空の青みが十分に残っている午後6時50分頃、オリ オンに双眼望遠鏡を向けたときのことです。何とオリオンの散 光星雲が微かにではなくはっきりと赤みがかって見えたのです 。一瞬わが目を疑いました。

「ウソだろう。散光星雲が夕日に映えてピンク色になってい る。(有り得ない)」と思うほどでした。
 一度目を離して再度見ましたが、やはり赤みがかって見えま す。見えていた範囲は散光星雲の比較的明るい部分でした。イ ーソス13㎜に替えてみましたが、この時は赤みは感じませんで した。再度32㎜に替えてみました。やはり赤みを帯びています 。ずっと見続けていましたが、空の青みが減少して暗い空にな るにつれて、その赤みは感じられなくなり、白っぽい、いつも のもの散光星雲になりました。
 何故、赤みを帯びて見えたのでしょうか。
 目の錯覚?、心理的な意識がそうさせた?、背景がまだ明る く目の色彩を感じる細胞が活動していた?、等々考えてみまし たが私には分かりませんでした。

 このような経験をお持ちの方はいらっしゃるのでしょうか。

 その後は、北の空から東の春の天体を楽しみました。町の近 くとしては比較的暗い空(アルニタク横のNGC2024は見えませ んでした。)でした。二重星団からスタートして、天の川を流 し、M37,36,38と、お決まりのコースをたどりました。

 アイピースを13㎜に交換して、M1からスタートして、M51,108,97,81,82 と、メジャーな天体めぐりです。東の空は福岡市の明かりが有 るので、獅子座の銀河は40度以上の高度になって見え始めま した。MGC2903から始まってM96付近には5つの銀河が見えてい ました。手持ちの星図がポケット版だったので、同定が出来な い天体が有りました。M65,66,それに微かにNGC3628が見えてい ました。  銀河はその特徴的な形が良く見えていました。
 最後に上がってきたばかりの土星を見て観望を終わりました。

 手術後、短い時間ですが何度か心臓が止まった事が有りまし た。止まった時は視野が真っ暗になり頭がジーンとしました。
幸い「再起動」してくれたので良かったです。
 以前とは少し違った気持ちで星を見ています。幸せな気持ち で・・・。

 そんな幸せなひと時を「150LD」は提供してくれます。

   感謝、感謝。 

富山良兼

管理者のコメント;

 まずは手術後も順調に回復され、以前以上にご健康を取り戻されたことにつきまして、心よりお慶び申し上げます。

  この度は、銀ミラー化で再生した150LD-BINOを、再起されたお体でしっかりと観測された、意義深いリポートをいただきました。 一時的でも生命の危機を体験されたことで、より感性も研ぎ澄まされたのでしょうね。 非常に象徴的なご体験で、良いお話を聞かせていただきました。

  M42の赤みは、去年の双望会の会場でも、銀ミラー化したEMS-BINO等で、複数の方々が異口同音に指摘しておられましたが、今回は、夕方の薄明時に赤みが見えたというご報告です。 以前にも、月がある夜にM42がピンクに見えた(複数の方と一緒に観察:20cm-BINO)というご報告がありましたので、何か関連があるかも分かりませんね。

  気候はこれから良くなる方向ですので、どんどん観測されて、また続報をお願いいたします。   久しぶりのご投稿、誠にありがとうございました。



Brackets of the New Central Mount / 平置き用ブラケット(新型中軸架台)

The brackets enables the OTAs to be set horizontally rather than vertically such as the photo link.

The right photo is just a play I put four brackets to form some shape, that is no relation with the mount structure. Putting them at another angle makes them look totally different shapes. Hence, there were many ways to mill this shape out from the material metal block. It was just a puzzle. Of courese I chose the most reasonable way.

 現在製作中の架台は、中軸架台ですが、今回は鏡筒を横からセットするのではなく、水平にセットすることを希望されたので、どうしてもこのようなブラケットが必要になりました。

 今回の新型架台の最大の難関が、前回まで数回に渡ってご紹介したアリミゾ部分で、このブラケットは二番目の難関でした。 両者がクリヤー出来たので、今回のプロジェクトはほぼ成功したと言えます。 このブラケット、無垢のアルミ合金材からの削り出しで、CNCフライスを駆使して丸一日かかりました。

 右の写真は、ただ遊びでブラケットを4個並べたもので、今回の架台の構造とは無関係ですが、置き方によって全く別物に見えますね。 これから推察されるように、無垢材からの削り出しの方法はいくらでもありますが、最も合理的と思える方法で削り出しました。