Spectacle plates for the Televue85-BINO / Televue85-BINO用のメガネフレーム

Frame P.D. is 158mm. So the giant who can wear it must be 4 meters’ tall.

 このメガネのフレームPD=158mmなので、これが合う巨人の身長は4m以上でしょう。^^; 鼻幅が広過ぎ、レンズが小さ過ぎますが。

 この2枚のメガネフレームが、BINOのフレーム構造と鏡筒バンド等の基礎構造をほぼ担います。非常にシンプルなBINOが実現しそうです。 今回は、たまたま素材鏡筒の基礎重量が重いですが、軽い鏡筒と組み合わせれば、さらに軽量化が著しいでしょう。

 今回は、メガネの智の部分(両サイド、メガネフレームであればテンプル(つる)がつながる部分)にスリ割を設けたくない(耳軸用アリガタプレート接続のため)ので、ブリッジの中心にスリット加工を施し、上からボルトで締め付けます。



BORG50-BINO finished / BORG50-BINO完成

 EMSハウジングを白にしました。 (少量ですが、White versionのEMSハウジングも確保していました。 ただ、黄色だ赤だと、言われると収集が付かなくなるため、公開しませんでした。 リピーター特典とお考えください。^^;) やはりBORGには白が似合いますね。(ご承知のように、最初は標準カラーで組み立てていましたが、欲が出て、私の一存で白ハウジングに交換しました。新しいハウジングへのミラーの再組み込み、光軸調整のやり直しは大変でしたが、意義はありました。



Another preparations of the EMS housings / EMSケースの仕込み

Honestly speaking it is a donkey work to make a good deal of stock of EMS housings once in a while.But, it is an inevitalble task I can never evade. While, it is also true that I have cultivated a CNC program that will deal with most of the monotonous tasks automatically.

 EMSの標準ハウジングの塗装済み在庫が枯渇したので、また仕込まないといけません。単調でつらい仕事ですが、避けるわけには行きません。 もっとも、大半の仕事はCNCプログラムと特殊治具の開発により、以前よりは楽になっています。 気付けば、数千個のハウジングを消化していました。



Example of the BORG71FL system / BORG71FLセット例

This is one of the example of the Borg 71FL system with EMS-UM(US) with 2-inch sleeve.I chose the end adapter to make by myself because the close meaure was not clear.In the case of the normal EMS-UM(US), 36mm end tube is good.

 メーカーのシステムチャートを見ても、詳細な合焦データ(バックフォーカス)は分かり難いものです。そこで、末端の2インチアダプターは自前で最適な長さの物を作る前提で、多くの組み合わせの選択肢の中から、このセットを選びました。 写真は80φ鏡筒を使用した例ですが、miniーBorg鏡筒(60φ)使用の場合は、上のフランジを使用します。(今回はお客さまの都合で80φ鏡筒を使用)

 ノーマルなEMS-UM(US) (31.7AD)を使用する場合は、36㎜の末端AD(2インチAD)が適当で、EMSに2インチスリーブ(58㎜)を使用する場合は、22㎜のADが適当でした。 純正パーツだと、7505と7504がこれに近いようです。

 摺動筒を省いているので、ヘリコイドは7835では、ストロークが20㎜で短過ぎ、少し高価ですが、7830(ストローク36㎜)にしました。 7860は、回転止めピンが2ピン式で、精度、剛性が高く、しかも非常に軽量(320g)です。



BORG50-BINO completed / BORG50-BINOがほぼ完成 (これよりアルマイト)

BORG50-BINO before anodizing. I have made it very rigid and simple structure.

 アルマイト加工を残して完成しました。 三脚取り付け部は、追加した六角棒が担っていて、下端に1/4インチネジが切ってあります。 四角棒でなく、六角棒にしたのは、旋盤加工が可能だからです。

 前回ここでお約束した通り、垂直板は大きく刳り貫き、取っ手を兼ねましたが、実際、軽量化だけでなく、非常に便利です。

 摺動筒は、結局7mm短縮しました。 最大引き出し時は二重筒のだぶり部分が非常に短くなるので、スタビライザーは必須でした。(正解だったということ。^^;) 摺動筒の最終的なストロークは30mmとなりました。摺動筒の最短=43mmなので、70%ものストロークはスタビライザーのお陰と言えます。

 小さなBINOですが、全く新規な構造にトライしたので、結構難産でした。 依頼者の方が、当方を全面的に信頼してお任せくださったために実現したBINOでした。 長くお待たせしてしまいましたが、アルマイトが完了したらお送りします。



BORG71FL, amazingly light! / BORG71FL、驚異的軽さ!!

I doubted if the BORG71FL lens unit had the lens in it.It was so amazingly light.

 メーカーのスペック表は見ていたかも知れませんが、実際に手に持ってみて、その軽さにショックを受けました。 対物ユニットの見た目の体積に対して、想定外に軽い、つまりは比重が小さいということだと思いますが、ちょっと驚きました。 思わず、レンズが空ではないかと疑いました。

 Mini-Binoならともかく、通常のEMS-BINOで口径80mmを割る意義を私自身は見つけられなかったのですが、これで自分の考えの修正を迫られそうです。 ドイツのリピーターさんに逆に教えられた思いです。 すでに所有しておられる複数のEMSセットのどれかが、この対物とマッチを組むのを待っています。



Feather-Touch Focuser on TV85 / TV85にフェザータッチフォーカサーを換装

Feather-Touch Focuser is far sperior to the traditional types of rack and pinion, just like the modern rifle and the firelock.The low-profile feature offers enough back-focus and the shorter drawtube will gather far more skew rays.

 画像をご覧になれば、説明は不要でしょう。 古典的なラックピニオンでは、精度確保のために一定の摺動長が必要であり、総長も長くなります。 Feather-Touchはバックフォーカスの追加確保を達成し、さらに本体のprofile以上に余裕を残しています。短いドローチューブは、より多くの周辺光束を捕捉し、対物の有効径も確実に安堵します。軽量化も甚だしく、純正のフォーカサーは1000gまでの計量器で測定不能でしたが、Feather-Touchの方はフランジを含めても714gでした。(純正は2倍はありそう。Feather-Touch単体は540gしかありません。)

 総合的に見て、両フォーカサーは、火縄銃と最新鋭のライフルくらいの差があります。  鏡筒の切断ではなく、フォーカサー換装のご提案を受け入れてくださって、正解と言えます。^^



12cmF5-BINO

sato1

 従来、天体の観察は、より大口径の望遠鏡で…という概念を持っていましたが、数年来訪ねた石川町スターライトフェスティバルで双眼望遠鏡の見え方を目の当たりにして、考えが変わりつつ有りました。

 自分では精度の良い(目のおかしくならない)双眼望遠鏡を自作する技術が無いので…それではこの道の第一人者の松本さんに、そして銀ミラーに依る光量損失の無いEMSという所が依頼の要でした。

 完成品を使用しての感想等/他お伝えします。先ず首や顔や目が疲れない。90゜対空両眼視ですから当然ですが片目を瞑って頬を引き吊らせる事もなく、また淡い天体を認知するのに逸し目の必要もありません。むしろ両眼で凝視しても疲れません。

 アンドロメダ銀河や二重星団h・χ等の全景を余裕を持って捕らえるにはRFT位の焦点距離がBESTなのだと思います。夏のカブト虫が木に取り付いて樹液をむさぼる様に双眼望遠鏡の天体虫(観測者)は接眼部を覗き込んで、いつまでも離れないのです。

 こんな快適な星見機材なのにポータブル性スクランブル性にも優れています。空が晴れて来たならサッと出してパッと見れる!ジックリ観たら又サッと片付け。

 口径の大きいモデルは集光量があるのでしょうが観望観測時の空の状態(月回り、光害の有無、快晴天)等で透過光量も変わるようです。

 この秋はその様な条件のそろった天文快晴の瞬間を逃さない様にしたいと思います。秋虫の声をBGMに天体双眼観察と洒落込みましょう。

 松本さん、Bino の製作ありがとうございました。

いわき市 佐藤正巳

管理者のコメント;

 東日本大震災の被災地方面より、まだ余震が続く中でご依頼いただいたので、このBINOのことは強く 印象に残っています。 震災以降、日本全体から活力がやや失われた印象がある中で、むしろ、東日本の 方の方が、より積極的に生きておられるように見受けます。 

 本件でもう一つ印象に残っているのは、架台対応のご注文がユニークだったことです。 通常のHF経緯台の他、もう一つの大型双眼鏡用架台(後に、NIKONの双眼鏡の(12cm?)架台と判明)にも載せたいとのご希望でした。 それぞれの 架台用の耳軸を依頼されましたが、それでは変換が不便だと思い、何とかアダプターを工夫してみました。

 アダプターはスリ割にして、本来の耳軸クランプが間接的に効くように配慮しました。(製作情報速報2011年5月22日)

 このNIKONの(旧タイプ)大型双眼鏡用の架台は、なかなかしっかりと出来ていて、方位目盛りも付いた優れ物でした。 平行移動タイプのBINOの構造上、ハンドルロッドが天頂時に架台に干渉するのを心配しましたが、佐藤さんによるとほとんど問題ないとのことでした。

 12cmというのは、大型指向の15cm~13cmと、コンパクト指向の10cm以下の狭間で、見過ごされるのか、 意外に要望の少ない口径でした。 しかし、よく考えてみますと、機動性や稼働率から考えて、実にバランスが取れたサイズ、規模だと言えると思います。 また、昨今は3枚玉アポに人気が集中していますが、予算組の段階で、”Best or Nothing” ではなく、使用目的やご予算に応じて、星雲、星団用には遜色のない、短焦点アクロマートも選択肢に入れて考えても良いのではないかと思います。 たとえアクロマートであっても、正立系を含めて、余分なガラス中を光路が通らないシンプルな光学系の 抜けの良さ、ノイズのなさというか、視野の透明感のようなものは、一般的な光学系のランク付け(アクロ、セミアポ、アポ)では補完できない、圧倒的なものがございます。

 震災にもめげずに新しいBINOに挑戦された佐藤さんに敬意を表しますと共に、素晴らしいリポートをくださったことに 感謝いたします。 秋の天体を満喫された後に、またリポートがありましたら、よろしくお願いいたします。 



EMS-ULS set for TOA130-BINO for Chile / EMS-ULS セットが南米チリに・・

EMS-ULS set for TOA130-BINO is completed. It will fly for Chile for the first time.

 南米チリに初めて旅立つ、EMS-ULSセット(TOA130-BINO用)です。フォーカサーを3.5インチFeather-Touch等と交換すればベストですが、純正のSタイプのフォーカサーですと、一番右の写真のようなアダプターが必要になります。(ただし、鏡筒フランジとフォーカサーの間の延長筒を撤去することで、必要なバックフォーカスは確保できます。)



Great success on the Stabilizer in BORG50-BINO / スタビライザーの成功!(BORG50-BINO)

Now, here is the mechanism of the Stabilizer in BORG50-BINO.This success means a historical feat because it will have so many versatility on any kind of binoscopic mechanism.

 BORG50-BINO用のスタビライザーは、意図した通りに機能し、大成功でした。  CNC加工により、前後のメガネ型プレートの穴間隔を0.01mm程度以下の誤差内で仕上げており、かつスタビライザーのメガネ穴の内径も、事前にサンプルリングを仕上げながらフェルトを貼って、最適なフリクションを得る内径を把握し、絶妙な内径を決定しているからです。 つまり、メカ的には、光軸が完璧となる要件を全て満たしているわけですから、光学系を組み込んだ段階で、万一、さらに光軸を追い込む必要が生じれば、(光学系の責任ですから)謙虚にメカの基準に光学系が倣えば良いのです。(実際、その作業は全く不要でした。) マニアの方々から、「どこで光軸の初期調整をするのですか?」という質問が海外を含めて多く来ましたが、愚問^^;であったことに気付かれたことと思います。

 写真、左は、対物(+摺動)ユニットを最大限後退させた状態で、隣は、最大限引き出した状態です。写真でお解かりのように、スタビライザーは垂直板を介して手前のメガネ型プレートと合体固定されて構造部を構成するもので、動きません。 スタビライザーのスリ割りとフェルト(遮光シートを利用)の効果で、公算通り、クランプなしで強めのフリクションを与え、自重でずり落ちることもないようです。(一応クランプネジは設置しますが。)

 垂直板は、まだ肉抜きや角のトリミング加工を残しています。 垂直板の下部に三脚取り付け用の1/4インチネジ穴を設ける予定でしたが、実際にEWV32をセットしてみたら、重心は手前のメガネプレートよりもさらに手前に来て、これは誤算でした。手前のメガネプレートの手前側に、三脚用ネジ穴ベース用の(小さい)部材を追加します。 垂直板は大きく刳り貫き、運搬用取っ手を兼ねます。(重量級のアイピースを付けたままですと、スタビライザーを持ってぶら下げる方が自然ですが。) また、当然ながらネジの頭は隠しますし、アルマイト(黒)も施します。

 メガネ装用で正視状態の私がEWV32を使用して観察する限りは摺動パイプの設定は丁度良いのですが、無限遠で再後退位置まで5mm程度の余裕なので、強度近視の方や、ピント位置が厳しい(不利な)アイピースの使用を想定して、後5mmほど摺動パイプを短縮し、ストロークを(無限遠側に)さらに5mmほど延長する予定です。

 それにしても、どこを触っても遠慮、気兼ねの要らない、超頑丈な、まさにミリタリー仕様の対空双眼鏡となりました。



BLANCA115EDT-OTA arrived / BLANCA115EDT鏡筒入荷

This is the genuin BLANCA115EDT-OTA by Kasai Trading. There are many dealers in the world dealing the similar OEM scope, but this OTA is very well made with great care. One of the example is the stainless rails for the barings that are filled in the draw tube. (red arrows) The par of the OTAs are carefully tested for the materials of a binoscope by Mr. Kasai before shipping.Note the reversed dual focuser for the left OTA.(blue arrow)

 BLANCA115EDT-BINO用の鏡筒ペアが入荷しました。 並行輸入物と違い、非常に丁寧な作りです。 一例は、クレイフォードのベアリングの軌道にステンレスのプレートが埋め込んであること(赤い矢印)です。 笠井さんにより、BINO用のセットとして入念にチェックし、マイクロフォーカサーノブも左右で対称配置(青い矢印、写真は左鏡筒)にして送っていただいています。



These larger helidoids are ready for the use of reform replacing the IPD Crayford.The span of two axes is 199mm, and 16mm extension tubes are added to the top of the helicoids.

 さっそく、ドイツの方より、旧目幅クレイフォードの、新型(大型)ヘリコイドへの交換をご依頼いただきました。鏡筒間隔が199mmですので、16mmの延長筒をトップにセットしています。 標準ヘリコイドでの経験を活かし、さらなる剛性と軽量(150g)を達成しています。

 海外で地理的、言語的な障害がありながら、当方の開発状況を常に見守ってくださり、当方が目指す所と視線を共有してくださるのは、非常に嬉しいものです。

 当方オリジナルの、標準と大型の2種類のヘリコイドは、左右で逆ネジの仕様がようやく整いました。左右対称動作のために逆付けの必要がなく、ロゴも矛盾なく読めるようになりました。 右のヘリコイドのロゴの下にある細い線(パーツの分離線ではなく、単なる溝です。)は、2種類のネジ仕様を区別するための、工程上、かつ在庫管理上の目印です。



BORG50-BINO preliminerily assembled / 仮組み立てのBORG50-BINO

BORG50-BINO is near completion. Now, you will understand the mechanism.

 ここまで来て、「まだ理解できない。」とは言わせませんよ。^^;左の写真の段階で、BINOとしては機能しています。 左右の摺動(二重)筒は、予想通り、テフロンテープが功を奏し、非常に滑らかにガタなく伸縮します。(左の2枚の写真は最短の状態、右の写真は10mmほど延ばした状態) スタビライザーは対物ユニットの抜け(脱落)落ち止めと、補強、光軸精度維持と、クランプを受け持ちます。

 まだ置いただけですが、中央の写真では、スタビライザープレートを写しておきました。 実際は、ストローク分だけ浮いた位置に中央板を介してしっかりと横H型(工)に固定されます。 対物ユニット(白い塗装部)との摺動はスタビライザーのメガネ穴の内面に貼るフェルト(遮光シート)が受け持ちます。 クランプは写真を見てお分かりの通り、メガネ型プレート(スタビライザー)の両サイドのスリ割の部分に設けます。(中央の写真を拡大してください。)

 摺動筒の代わりに、(BORGの)7860ヘリコイド(M57ヘリコイドLⅡ)を使用しますと、スタビライザーは省けますが、コストは約4万円ほどアップします。 (設計当初は、同ヘリコイドを挿入するスペースが微妙に足りないように思え、選択肢から除外していましたが、パーツ類の(メガネ型)プレートへの接続を徹底して low-profile 化して光路長を節約したところ、製作の終盤で、むしろベストマッチで挿入できることが分かりました。ご検討ください。)

 EWV32mmでほぼ8X50(正確には7.8倍、瞳径6.4mm)の対空双眼鏡となります。 光軸の初期精度は、機械的な組み付け精度に依存すれば十分で、問題があればEMSのミラーの調整で追い込みます。 使用中の微調整はEMSのX-Y調整機構が使えることは言うまでもありません。

 実視界10度超は、短焦点アクロマートの設計の想定外の使い方ですが、遠くの建物のアンテナ付近の空間に、雲を背景に舞うとんぼの群れを見て、むしろ、正立光学系を含めて極めてシンプルな光学系のヌケの良さが活かされており、視野周辺の像のシャープさにも特に問題ないことを確認しました。



Experiment of focus adjuster / 視度(差)補正装置の実験

There are too many merits in connecting a pair of drawtubes at the ends.  In such a system, the drive shafts of the two OTAs can also be connected in line with each other so that the two drawtubes will move together abreast. But what shall we do with the difference of the diopter scales of left and right eyes? I hit on an idea of s short stroke helicoid on the bottom of the right 2″ sleeve. Note that trimming on the other sleeve at the inerference will achieve the minimum IPD down to 59mm.

 本業、副業共にお盆の期間中は例年、外注先や材料の調達先と全く連絡が取れず、仕事が停滞してしまうのは、困ったものです。 それでも可能な仕事を続けていたわけですが、以前より試してみたかった、左右の視度(差)補正装置を試作してみました。

 左右のドローチューブの末端同士を完全に固定し、さらにメインフォーカサーのドライブシャフトを同軸結合すると、光軸の安定性(とBINO全体の剛性)が飛躍的に向上することが分かっていました。 また、センターフォーカスとなり、フォーカシングの能率も向上します。(特に大勢の観望客をアシストする際に便利です。) ただ、その場合は、左右の視度(差)補正の手段も必要になるのは、市販の双眼鏡と同じです。

 実は、(センターフォーカスの)メリットは他にもあり、今回の実験は上記よりも、もう一つの別の目的のためにやったと言った方が正解です。

 それは、目幅調整時のピント補償機構です。 ここで何度もご説明して来た通り、EMS-BINOの目幅調整には、片方の鏡筒全体を平行移動する方法と、左右の鏡筒を完全に固定し、EMSの構成ユニットの間隔を調節する2種類の方右方があります。 両者には得失があり、規模によって使い分けて来たことはご承知の通りです。 シンプルで剛性が高く、生産性も良いピント補償機構が開発されれば、当然ながら左右の鏡筒は固定、または一体構造がベストなわけです。 

 この度、センターフォーカス機構と連動するピント補償機構であれば、シンプルかつ剛性の高いシステムが実現するとの確信により、付随して必要になる視度補正の方法の一つを先に試してみた次第です。 外見上、シンメトリーを欠くのが玉に瑕ですが、最軽量で光路長の追加がない、という意味では優れた方法だと思います。写真でお解かりのように、相手の2インチスリーブのヘリコイドと干渉する部分をトリミングすることで、最小目幅59mmを確保しました。(アイピースのバレルが長い場合には対策が必要になりますが。)

(*注: 上記は比較的中長期的な研究課題であり、現在製作中のBINOに関したことではありません。(ただし、そう遠い将来の構想ではありません。))



Preliminary assembly of BORG50-BINO (1) / BORG50-BINOの(主要部)仮組み立て

Here is the preliminery assembly of the main part of BORG50-BINO.Now, some portion of your big misunderstandings must have benn cleared!

I want to arouse your another attention. Look at the IPD Helidoids carefully. The helicoid for the right unit has the reverse screw that it enables you to operate them ergonomically and naturally.(At the former version, we had to set the helicoid reversely on the left and right EMS.)

 主要部の仮組み立てです。 これで誤解が少しは解けたでしょうか。^^;総質量の大半は2インチアイピースとEMSで、対物はそれに毛が生えたようなものですから、従来の通常サイズのBINOの発想ではダメなのです。 一つの基準面で左右の光学系の光軸の基準が取れることもご理解いただけると思います。 これで光軸が完全でなければ、EMSの責任ですので、初期調整を追い込むだけの話です。

 もう一点、左右の(目幅調整用)ヘリコイドにご注目ください。 このヘリコイドは、当方のオリジナルであることは以前よりご説明していますが、この度、逆ネジ仕様をさらに開発し、左右のセットといたいました。 それにより、左右のヘリコイドを全く同じ向きにセットしても、左右のヘリコイドの回転動作を鏡対称で行うことが可能になりました。 (目幅調整は、左右のヘリコイドを同時に持って、同時に対称的に回せば良いのです。)

 左右同一設計のヘリコイドであっても、左右のヘリコイドの天地を逆に接続しておけば、鏡対称の操作は可能であり、今まではそうして来ました。 しかし、ヘリコイドを伸ばした時の形状が左右で対称にならないため、外見上の違和感があったことは否めません。 逆ネジ仕様の開発には大きな代償を支払っていますので、「それがどうしたの?」というような反響では、実に寂しいものがございます。^^;



Two plates for the BORG50-BINO / BORG50-BINOの2枚のプレート

The fundamental structure of the BORG50-BINO’s frame-work consists of two plates connected by a vertical plate at the centers, forming a lying “H” shape in the top view.The rear plate that has smaller holes will hold EMS and the front plate will stabilize and clamp the objective lens unit that moves throuth the larger holes freely.

 まだこの機構がうまく行くかどうかは、仮組み立てが完了するまでは分かりませんが、イメージは出来上がっています。 物としてお示し出来るまでのタイムラグが歯痒くてなりません。^^;

 従来の双眼望遠鏡の構造の固定観念から著しく外れた発想であるため、恐らくまだ全くご理解いただけないのではないかと思います。 海外を含めて、多くの方に感心を持っていただいているようですが、なかなかご理解いただけません。 今日の更新が、少しはヒントになるかも分かりません。

 下のメガネプレートにEMSが固定されます。 EMSには、フォーカサーもバレルもなく、極短いテーパフランジを介して、直接、メガネの穴に挿入固定されます。 つまり、EMSのハウジングの端面が(フランジのツバを介して)プレートに密着するわけです。

 同じプレートの裏面(写真の面が裏面ですが)に、独自の摺動ユニット+対物レンズが固定されるわけですが、そのままでは剛性とクランプ時の光軸安定性に不安があるため、上の大きなメガネプレートの穴(フェルトを貼る)を対物ユニットがくぐるようにして、スタビライザーとクランプ機構を兼ねさせるという目算です。 この方法がうまく行かない場合は、上のプレートは廃止し、ヘリコイドを介した対物ユニットを直接下のメガネプレートに固定すれば良いだけのことです。 ただ、今回挑戦している方法は、応用が広く、何とか成功させたいと思っています。(2枚のメガネプレートは、中心で1枚の垂直プレートで連結され、上から見ると横に倒れた H の形状(工)になります。)



The core part of BORG50-BINO / BORG50-BINOの基礎構造部の主要部品

To think of a binoscope, you would imagine two long tubes set parallely with each other.No, this binoscope is so short that it can be aligned by a plane that is set vertically to the optical axes.

双眼望遠鏡と言えば、長い2本の筒を束ねた形状を想像されることでしょう。しかし、これから製作するBINOは、その発想とはほど遠い構造をしています。

このプレートの面を基準とすれば、左右の光軸はほぼ完璧に出る構造となります。接眼側(←この言葉の概念もここでは不適切ですが) 、つまりEMS+アイピースはこのプレートの手前に完全固定されますので、一定の長さの筒を振って調整するという方法は使いません。プレートの反対側には対物ユニットが来るわけですが、250mmという焦点距離から、”鏡筒”という概念の長い筒が来るのではないことはお察しと思います。 極軽い対物が出入りすることで、合焦をすることになります。

対物レンズユニットの伸縮にもヘリコイドを使用すれば簡単に見えますが、目幅調整ですでに2個の高級ヘリコイドを使用しますので、合計4個のヘリコイドの使用は、コストも嵩みますが、ストロークと最短長の要求にぴったりのヘリコイドが見付かりません。 そこで、対物ユニットは自由伸縮とし、クランプ時には、BINO全体が一つの剛体となる仕組みを考えました。(今回は、特にEMS-ULの使用を希望され、さらにヘリコイドによる目幅調整を採用しましたので、固定タイプのEMS-UMを使用した前モデルよりも光路長が30㎜強長くなったためでもあります。(しかし、対物レンズがEMSのごく近くまで来るため、EMS-ULを選択されたのは正解と言えます。)

このプレートと相似(少し大きい、穴間隔は同じ)なプレートをもう1枚、対物よりに配置(2枚のプレートは、垂直板を介して横H状に固定)し、対物寄りのメガネプレートの両端はスリ割りクランプにし、フェルトを介して対物ユニットがメガネ穴をくぐって、摺動し、クランプを締めれば対物ユニットはBINO本体とがっちりと固定されます。 つまり、前方のメガネプレートは必須ではありませんが、対物ユニットのスタビライザーとクランプを兼ねるわけです。 また、実際に使用してみて、必要があれば、左右の2インチスリーブにもスタビライザーを設ける発案をしています。(同スタビライザーは、EMSの第一ユニットが完全固定出来るために可能になります。)



The core parts of TOA130-BINO for Chile / 南米チリに初めてTOA130-BINOが・・・

Another TOA130-BINO will be born in Chile for the first time. I am dealing with other three project in parallel.150LD-BINO in Spain, Tlevue85-BINO and BORG50-BINO in Japan.

 南米チリに初めて誕生するTOA130-BINO用のコアパーツです。 この他に、150LD(同等鏡筒)BINO用のフレームとEMSセット(スペイン)、Televue85-BINOとBORG50-BINO(日本)を並行して進めています。 (佳境に入ったところで、EMSのハウジングの塗装済みパーツが少なくなって来たので、そろそろ仕込まないといけません。)

 (Televue85鏡筒は、依頼者の方との相談の結果、鏡筒を切断せず、フォーカサーを Feather Touch (low-profile) focuser と交換することになりました。良い決断をなさったと思います。 フォーカサーの入荷待ちで工程が停滞しましたが、もうすぐ入る予定です。)



BORG50-BINO in the making / BORG50-BINO製作中

 Totally new structire will be introduced into this BORG50-BINO.

 大変お待たせしましたが、ようやくBORG50mm対物が入荷し、これよりBINO製作に着手いたします。ただ対物の入荷を待っていたのではなく、その間に十分に設計を練ることが出来ました。

 対物レンズが非常に軽量、コンパクトなため、左右のEMSの第一ハウジングは完全に固定することが可能で、よりシンプルで剛性の高い構造が実現します。 関連してピント補償機構も組み込む予定で最後まで検討しましたが、今回は、コストの点と、よりシンプルに仕上げることを重視して、それは見送ることにしました。

 最初は、もっとBORGの純正部品を利用する予定でしたが、詳細に検討した結果、同純正部品は写真のみで、後は当方のパーツと加工で賄うことになりました。