EMS-UXL for Poland in the making -2

ミラーの切削は、基本卒業していますが、EMS-UXLの第1ミラーのエッジについては例外で、ここを少しトリミングしないと、ハウジングに収納できません。

 メガネレンズ加工用の水流噴射式のダイヤモンド砥石グランダーで施工しますので、加工熱による鏡面への悪影響の心配はありません。

Grooving of the finder-base bottom /ファインダー台座ボトムの溝加工

 ネジ2ヵ所固定なので、一見不要に見える溝勘合加工ですが、ハンドル側については、たとえネジ2本止めであっても、ネジが緩んでハンドルにガタが生じやすいため、わずかでも勘合させるようにしています。
 一方で、ファインダー取付用は、そのような必要はなく、溝加工をすると、微妙な初期角度の調整が出来なくなります。

Handle shaft (weight shaft) holders /シャフトホルダーの工程

底部のアリガタパーツは以前に加工しておいた物があった。
今日は、シャフトをホールドする部分を製作。小さいパーツで、工具への掴み代が要るため、2個分を同時に加工してから、後で切断する予定。

穴加工まで完了。 これから切断後、タップ切り。

全てのパーツが揃ったので、いよいよ組立。

完成!

FC100DZ-BINO near completion / 完成間近!

 このまま組み立てるとすると、D(鏡筒中心間隔)=69+95(鏡筒径)=164mmで、目幅レンジ=60~82mmになります。 ぎりぎり放置できないでもないですが、69mmを65mm以下に加工して、バックフォーカスを最大限確保したいと思います。

 BINOでは、天頂時に内側の合焦ノブがピラーや脚と干渉することが多く、普通、内側のノブは撤去するか、もしくは、鏡筒ごと少し回転させて合焦点ノブ軸を傾斜させるか、真横、もしくは天位置に移動させることで(干渉を)回避させます。
 本来のアクセサリープレートが(依頼者の方がお送りいただいた状態のまま)セットされていますが、これは撤去すべきと考えています。中軸架台は、”空間に浮かぶ2本の鏡筒”という極限までシンプルなスタイルが売りですので、このプレートがあるとそれが台無しになります。
 必要なアクセサリー類のセット方法は、私がこれから考えます。