銀ミラー化 150LD-BINO -2

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 こんにちは。表題のリポートの前に、11月27日の日記を 拝読した感想を述べさせていただきます。私の場合は、以下のように してBINOの調整をしています。

 始めに、上下左右方向にずれている状態を前提にします。人 の目は左右方向のズレより上下方向のズレに対して調整が利き にくいので、

①上下方向の調整ノブを少しだけ回して、像が上下に動く方向 を確認します。
②次に左右方向の調整ノブを回し、①で想定した上下方向の延 長上に、もう一つの像を位置させます。
③上下方向の調整ノブを回し、像を一致させる。

以上で、光軸は合うはずですね。

 さて、本題です。

 購入してちょうど1年になります。「ビノ生活」を楽しんで います。

 先日、しし座流星群の日は、夕方まで降り続いた雨も止み、 夜中には晴れて、素晴らしく透明度が良い星空になりました。 大犬座の背中まで、冬の銀河が伸びていました。しし座流星群 を気にしながら、150LDビノ(銀ミラー改)で幾つか観ました ので、報告させていただきます。

1.星雲、星団

(1)M45(プレアデス星団)

 以前のレポートで星を取りまく星雲について、「確認が出来 なかった」と報告しましたが、今回、改めて観ましたところ、 明らかに薄いベールのように確認することが出来ました。

(2)M42・43(オリオン大星雲)

 イーソス13mmで観ました。鳥の羽を広げたような星雲の形は もちろんですが、「お腹の部分?」辺りから更に広がった星雲 を確認できました。鳥の頭を視野の端に置くと、もう一方の視 野の端から星雲がはみ出ていました。

(3)NGC2042

 イーソス13mmで観ました。すぐ傍で光っている三ツ星の「ア ル二タク」の強い光に負けないで、暗黒帯が木の枝のように広 がる散光星雲をはっきりと見ることができました。

 オリオンにしてもNGC2042にしても、ある程度倍率を上げる ほうがよく見えます。

 以上3つの天体は購入後の真冬の晴天時でも見ましたが、今 回はそれ以上の見え方でした。

2.月

 街の明かりが賑やかな場所での観望はやはり月・惑星・二重 星等がターゲットにしやすい天体でしょう。

 使用している150LDはセミアポなのでフル口径の高倍率での 惑星観望は少し苦しいと思っています。しかし、前回の報告で も書きましたが、月を観望するときはフル口径・イーソス6mm (150倍)で、とてもよく観ることが出来るのです。(黒のし まりも向上しています。)

 先日は「上弦の月」を観ました。北の「プラトー」や「エラ トステネス」は、ちょうど半分欠けて観えていました。ごく小 さなクレーターもよく見えます。海の中の皺や、ざらついた山 々の集まりなどにも気がつきます。

 特に印象に残ったのは、「アペニン山脈」が太陽の光を受け ている部分と山脈の影の関係で、山脈がそそり立っているのを 真上から見ているようで、しばらく見とれていました。

 南の方では「直線壁」が良く見えていましたが、1時間半ほ どの観望で、クレーターから伸びる影が明らかに短くなってい ました。観望が終わる頃には始めは半分しか見えていなかった 「プラトー」が途切れ途切れに円い形になっていました。

 購入当初は32mmやバーローを使用していましたが、今は、観 望の初めから6mmを使っています。(150LD=FL900mmはイーソ ス6mmを使っても月の全景が見えるのです。感覚的には月の半 部くらいを拡大して観ていると思いましたが、実は全景でした 。)今では月を見るときの常用アイピースになっています。

 所で、体力・体調の関係で、現在の両軸式から中軸式への改 造を考えているところです。筒が2つに分かれるので、更に使 用頻度が上がるのではないかと思っています。
 
 観望が益々面白くなってきました。
富山良兼

管理者のコメント;

 富山さんより、最初のご報告からちょうど1ヶ月後に、150LD-BINOの銀ミラー化のご感想 の第2報をいただきました。いつもタイムリーにご報告くださって、感謝しています。

 また、大変有効な光軸調整の方法もご提案くださいました。 富山さんは、当方にBINOの受け取りに 見えた際も、アイポイントから眼を離して調整する方法を瞬時にマスターされたのが印象に残っていますが、 今回、独自の方法をご披露くださいました。ご指摘の手順は、眼の生理をうまく利用した方法だと思います。
 日記にも書きましたが、私たちの眼球は、視線が内寄りになる方向には、ほとんどストレスなく、容易に、 自律的に回転(輻輳)してしまいます。一方、左右の眼を別々に上下にずらす能力は私たちの眼にはほとんどありません。 この性質をうまく利用すれば、左右のずれが簡単に検出できる、ということです。 この方法で合わせた後、再度 眼を離して、射出瞳をチェックすればさらに完璧ですね。

 銀ミラーの効果がさらに確認できたようで、嬉しく思います。 暗い星雲に対する絶大な効果は、他の方からも 続々とご個別にご報告いただいていますが、月のような明るい対象への効果について、興味深く読ませていただきました。 地上風景が劇的に美しい銀ミラーですので、月、惑星への効果も、当然と言えば、当然なのかも分かりませんね。

 また、EMSの製造段階での光軸調整の方法を、富山さんのリフォームの頃より刷新し、単体の光軸を 以前以上に追い込んでいますので、その効果もあるかも分かりません。 今後、BINO用のEMSセットの銀ミラー化の リフォームをされる際には、光軸の徹底した追い込みと、X-Y調整ノブの原点矢印シールの貼り付けをさせていただきます。



Alignment of EMS-BINO(EMS-BINOの光軸調整について)

EMS-BINOを開発して以来、性能の向上と納期の短縮に全力で努めて来たものの、全てを一人でこなして来たため、 使用マニュアルの作成等のソフト的な部分がどうしても二の次になって来ました。

 自転車に乗れる者は、自分が乗れなかった頃の感覚を思い出すのは難しく、どうしても当たり前のことと考えてしまう 傾向があるようですが、最近、EMS-BINOのユーザー人口が増えるにつけ、自転車の補助輪に当たるような補助手段も、 ユーザーによっては用意しておくべきかな?と感じ始めました。

 雪上スポーツ(移動手段?)に例えると、市販の双眼鏡は、乗りさえすれば誰でも斜面を滑り降りることが出来る、 舵付きのソリのような物です。 一方、EMS-BINOは、(誤解を恐れずに言うと)多少スキーに似たところがあるかも知れません。 初心者がいきなりリフト に乗って山頂に上がっても、下を見て怖くなって、結局はスキー板をかついで斜面を歩いて降りるハメになることもあるか も知れません。

 スキーであれば、まずはボーゲンを覚えるだけでも、結構な関門があります。それから進んで、両脚を揃えて華麗にター ンが出来るようになるには、かなりの精進を要します。 ほとんどの人が、スキーに接する前に自転車を乗りこなしてお り、曲がる際に重心を遠心力と反対方向に傾ける自転車の習慣が、ほとんど本能的に身に付いています。スキーの曲がり 方は、それとは全く逆で、ターン時には常に谷足に重心を移動しないとけないので、最初はなかなか受け入れ難いものの ようです。

 しかし、スキーと比べると、EMS-BINOの光軸調整のハードルは、桁違いに低いと言えます。本当は、“習得”という言 葉を使うこと自体が間違いなくらいで、むしろ“約束”と言うべき内容です。

  EMS-BINOの光軸調整は、使用者の“勘”で調整するのではない、ということを、まず理解してください。
 ポケットの中の2枚の百円硬貨をきちんと揃えることは、手探りでも可能です。見ながらやれば、さらに確実です。 2枚の百円硬化を重ねて、ずれていたら、どちらかの硬貨の縁が外(又は内)に出ます。完全に重なると、真上から見れ ば、1枚の硬貨のように見えます。 これが、完全に揃った状態です。約束さえ守れば、この2枚の硬貨を揃えることと同じレベルで、確実に正確に光軸を合わせることが可能です。

 ただし、ただやみくもにBINOを覗いていては、上記の2枚の硬貨の例のようには、像の位置(ずれ)が明確に特定でき ません。 なぜなら、私たちの眼の旺盛な輻輳力が、内寄りの光軸ずれの検出を埋没させてしまうからです。
 それが、ある見方をすることで、その輻輳の介入を完全に排除でき、上記の2枚の硬貨と全く同じように、“ずれ”を客 観的にしかも非常に正確に見極めることが出来るのです。

 その方法は、当サイトで繰り返し説明しており、それをちゃんと読んでくださっている方や、完成したBINOを当方で受け 取ってくださった方は、すぐにマスターされます。 どうしても当サイトを斜め読みされる方のために、再度、その説明 を試みます。

 眼をアイピースのアイポイントから、25cm以上離します。もちろん、目幅が合っていることが前提です。すると、射出 瞳が一つの円になって融像し、その中に目標の像の位置(ずれ)を正確に検出することが出来ます。光軸が完璧であれば、 目標も、融像した射出瞳の円内に一つの像として融像して見えます。(左右の像が、それぞれの射出瞳の中で同じ相対位 置を占めていないといけません。)

 この方法は、決して“勘”で合わすのではない、ということをご理解いただけたでしょうか。 従って、EMS-BINOは、 この方法を習得したユーザーであれば、光軸は常に完璧であり、逆に、これを理解していないユーザーのBINOは、ほぼ常 に狂っている、というわけです。極論すると、EMS-BINOは光軸が完璧か、大幅に狂っているか、の2種類しかなく、中間 はない、ということです。

 後者に属する不幸なBINOを少しでも減らしたい、出来たらゼロにしたいと強く願い、どうしても正しい調整方法を理解 されない一部のユーザーが、本来の方法をマスターされるまでの一時的な補助手段としての、自転車の補助輪のような物 を何とか用意しよう、と思っているこの頃です。

 さきほどの説明に戻りますが、まずは、ずれを客観的に検出するのが、調整作業に入る前の段階で重要なことです。右 の像が左の像に対して、どっちの方向にどのくらいずれているのか、ということを確実に知ることが出来なければ、調整 が完璧に行えるわけがありません。ただ漫然と、なんだか光軸が狂っているみたい?と、EMSの調整ノブをいじくり回すの は、道に迷った人が地図上の自分の位置を知らずに歩き回るのと一緒です。

 この技(というほどのものではないですが)を習得しているかどうかを、市販の双眼鏡で確認できます。まず目幅を正 確に合わせた双眼鏡を三脚に固定し、目標を視野中心に入れます。それから徐々に眼をアイポイントから離して行き、さ きほどのように、射出瞳の円が一つに見えた段階で、左右の像が円内で同じ相対位置を占めているかどうかを見るのです。  基準内の誤差であっても、微妙なずれが検出できるはずです。 また、それでずれが無ければ、このチェックで初めて、 その双眼鏡が完璧に調整されていることを知ることが出来ます。

 繰り返しになりますが、これは“技(わざ)”と言うほどのものではなく、当方にお見えになれば、90%以上の方が十秒 ほどで理解される方法で、一度理解されたら、次からはどんな双眼鏡であっても、その残存の光軸ずれを明確に言い当てる ことが可能になります。

 この手法を習得していれば、たまたま遭遇した他人のEMS-BINOの光軸が狂っていたとしても、EMSのX-Y調整ノブをほん の少し回せば、瞬時に完璧な光軸を取り戻せますし、光軸ずれの方向も指摘することが出来ます。それが出来ない方は、 その狂ったEMS-BINOやユーザーを笑う資格はありません。(その方も同じレベルです。^^;)

 私の地元の友人は、有名メーカーの大型高級双眼鏡を光軸の再調整のために3度もメーカーに送りましたが、それでも完璧にはなり ませんでした。(プリズムの大きさに余裕がないのも問題のようでした。(光軸がましになると、プリズムが偏って微妙 なケラレが出た))

 EMS-BINOには、固定した“光軸”の概念そのものが無いので、市販の高級双眼鏡の光軸精度と同次元で比較議論すること自体 がナンセンスで、それは、天体望遠鏡を知らない方が、固定した倍率の概念を持たない天体望遠鏡に対し、「これは何倍 の天体望遠鏡ですか?」とよく質問するのと同じことです。

 天体望遠鏡は、カメラのフランジバックのように、フォーカシングが固定しておらず、高精度なフォーカサーによって フォーカスが調整できるように、EMS-BINOでは、常に完璧な光軸が維持できるようにアジャスタブルになっているわけ です。

 従って、EMS-BINOの調整機構を悪用すれば問題が無いとも言えませんが、適正な重心移動を行わないと滑れないし、 危険性もあるスキーについても、「スキーは危険な乗り物だから使用禁止にしよう。」という動きがあり得ないように、 ユーザーアジャストのBINOの存在自体を否定することは間違っているわけです。



Alti axes and the bearing rings:垂直回転軸と軸受け

Alti-axes and the bearing rings for the newest Mount.

 大きくなった垂直回転軸と軸受けリングです。エンコーダは実際は逆向きに接続することになります。軸受けリングは、従来は2本の支柱で支えていましたが、今後はリングの一部をフラットに加工して、ソリッドなフラットバー(直方体)で固定します。 垂直回転軸は、従来通り、垂直回転プレートの両側に固定しますが、片側を内径の大きいパイプにして、エンコーダの収納を可能にします。 反対面の回転軸はソリッドなままです。



Azimuth drum is coompleted:水平回転軸ドラム完成

 寸法違いで再手配していた、水平回転ドラム用の材料がやっと入荷し、加工しました。 (土日や連休を挟むと、入荷が遅れて困ります。) これで、どんなに重い鏡筒でも心配要りません。水平回転ドラムにはスカート部を設け、外観とベアリングの保護を配慮しています。

 当方は連休も休まず作業しておりますので、よろしくお願いいたします。 連休明け早々には見学者の方が見えますので、その準備も怠れません。



Azimuth axis of the new Mount:FLT132-BINOの水平回転軸

 今後の13cm以上クラスの中軸架台の水平回転軸です。左の写真:(左から)三脚架頭部のボス、延長筒、水平回転軸、スラストベアリング右の写真: 上記を組み立てた状態。 水平回転ドラムがこの軸にかぶります。 ラジアル方向にはベアリングは不要な構造です。



Slide Mount for BORG125SD-BINO:BORG125SD-BINO用のスライドマウント

 FLT132-BINOは最終的に設計が煮詰まり、最後の材料を発注しており、今月中に完成するメドが立ちました。TOA130-BINOの時もそうでしたが、材料の入荷待ちの時間には、単体のEMS他、比較的短時間で仕上がる仕事を片付けます。後続の納品予定のBINOも決しておろそかにしておりませんので、ご理解くださいますよう、お願いいたします。



A boss on the tripod top:FLT132-BINOの架台ベース

 FLT132-BINOの三脚に写真のような一部テーパのボスを常設する予定です。このままで三脚の収納バッグにも入ります。純正の止めネジ(三脚の中心下側から捻る)が付属していましたが、この方法が良いと判断しました。

 このボスに高さ10cm程度の厚肉の延長筒が付き、架台はその上に取り付きます。 架台は材料が揃い次第に一挙に仕上がる予定ですが、休日で入荷が遅れたのと、一部間違いがあって再注文しています。



Another EMS cases being processed:EMSケースの仕込み

Why now? at this hectic times, the stock of the painted EMS cases is running short.

 肝心な時に底を突く、塗装済みのEMSケースの在庫ですが、単体EMSの即納の原則を崩すわけには行かないので、何はさて置いても、整えないわけには行きません。^^; 明日には、塗装工程に出せる予定です。



Another evolution on the Central Axis Mount:新型架台の新たな改善(スラストベアリング)

To improve the tendency of the backlash in the azimuth axis, I found a perfect thrust bearing.

 水平方向のバックラッシュを解消するために、好適なスラストベアリングを見付けました。 今後の中軸架台には、これを採用します。

 納品目標が達成できなくて、大変申し訳なく思っております。改善をしながら製作しておりますので、順番が後の方にはそれだけ成熟した製品が届きます。 なにとぞ今しばらくお待ちくださいますよう、お願いいたします。



Encoders to be installed:エンコーダの挿入

 FLT132-BINOの方とは、エンコーダについての話し合いはしておりませんが、新型の中軸架台の一般的な仕様として、エンコーダ対応をしておこうと考えています。前回製作した架台もそのつもりでしたが、エンコーダサンプルの入荷が遅れ、現物合わせが出来ませんでした。アメリカの友人が送ってくれたサンプルが昨日届き、確認したところ、コネクター部分も含めると、100㎜φの穴を確保する必要があることが分かりました。

 急遽、垂直回転軸を大幅に大きくすることにします。このエンコーダに対応すれば、ほとんどの市販のエンコーダの挿入に問題はないでしょう。(水色の矢印が示す直径+αで何とかなるだろうと思ったのは、甘い見積もりでした。^^;エンコーダは写真がほぼ正味で、ケースの中に小さいコアがセットしてある構造ではなく、スリム化は無理でした。)



TOA130-BINO(Newest Version)

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 一昨日は 忙しい中 お相手していただきどうもありがとうございました。 (ようやくネットの使える環境に戻ってきました)

昨日(日曜日)は原村の山小屋に到着すると よく晴れていたので 早速 Bino を組み立てて操作のおさらいをしてみました。

 EWVで星を見ると最初から左右の像が一致しており、少しアイピースから 目を離してみても ほぼ一致しているようで、再現性の高さに驚きました。

 月の出る時刻になっていたので、9mmのアイピースで、主に月と二重星 を見ることにしました。γAnd を導入したところ 正に天上の宝石ともい うべき美しさで、これはいままで体験したことのないい感覚です。αGem、γLeo、 それに月面もクリアかつコントラスト、色彩ともすばらしいも ので、銀ミラー効果か、鏡2枚が介在している感じは全くありません でした。

竹森

管理者のコメント;

 7日に当方でTOA130-BINOをお引渡しした竹森様より、神速の第一報をいただきました、 まだ正式なリポートではないということでしたが、お願いして、いただいたメールの該当部分をその まま掲載させていただきました。

 関東からこちらまで引き取りに見えるたのは、大変な労力だったかと思いますが、 お越しくださる方は、その努力に見合う収穫を持ってお帰りになると確信しています。  鏡筒単体着脱式のBINOを、最初から完璧に使いこなしてくださって、大変嬉しく思います。

 この他、水平方向のバックラッシュが認められるとのご指摘をいただきましたので、急遽、ベアリングを 手配させていただいています。TOA鏡筒は、やはりトータルに組み立てた重量は半端でないため、水平回転軸にかかるアキシアル加重も 半端でなく、鏡筒径もピラー径も太く、天頂まで鏡筒を向けるために、重心のシフト量を大きくしたのが原因のようですが、改善の要素が 見付かる良いきっかけになりました。 (目下、新型中軸架台は一台ごとに改善を重ねております。)

 架台の改善が終わり、本格的なファーストライトをされましたら、またぜひリポートをお願いします。  この度は、タイムリーなご報告をありがとうございました。



Good News for Bino-Mania:朗報

Many of the recent premium OTAs have been proved to have more than enough back-focus along with the larger focusers. Recently finished models of Takahashi’s TOA130-BINO and TMB130-BINO are good examples.

Now, I have cheked the FLT132(William Optics) and proved that it also has as long as 240mm of back-fucus that is enough for the EMS-Binoscope without cutting short of the OTA.

「EMS-BINOの製作には鏡筒の切断が必要。」というのは、すでに過去の話になりつつあるのですが、未だにこの迷信が流布しているようです。これは、BINOを自作された方等が、類推で流して来られた情報だと思うのですが、実際には、たとえバックフォーカスが足りない場合でも、当方ではアダプターやフランジの工夫でほとんど対処しており、過去にも鏡筒を切ることはあまりやっていません。 特に、昨今の高級鏡筒の多くは、十分な太さのフォーカサーと十二分なバックフォーカスを確保してることが分かりました。

 昨日より着手しているFLT132鏡筒のバックフォーカスを調べてみましたが、これも約240mmという十分なバックフォーカスがありました。 最近仕上げたBINOでは、TMB130、タカハシTOA130等、同様に余裕のバックフォーカスを持っていました。

 EMSを開発して、20年を経過したところで、ようやく市販鏡筒が対応してくれたような印象があり、喜ばしいことです。(偶然ですがね^^;。双眼装置やレデューサーの使用を視野に入れたのでしょうが、結果的には歓迎すべき傾向となりました。)



Newest version of TOA130-BINO delivered:TOA130-BINOの引渡し完了

Each OTA can be easily attached and detached from the mount. The client was amazed by the perfect reproductivity of the optical axis of before and after of the detachment.

 今回の中軸式BINOで初めて、鏡筒単体着脱の完璧な光軸再現性を達成しました。 軽々と、しかも安全にスピーディにTOA130鏡筒を1本ずつ架台に着脱することが出来ます。 写真右は、着脱の状態。 アリミゾに差し込むのではなく、鏡筒バンドの下側のアリガタを最初にマウントの下部のアリミゾに嵌めてから垂直プレートにバンド底部(アリガタ)を密着させてクランプネジを締めることで固定し、その逆の手順で取り外します。

 また、鏡筒の上下回転は、水平から天頂までの、ノークランプでのフルストローク完全バランスを達しています。

 左の写真は左鏡筒を外したところ。 (撮影時の反射光の関係で垂直回転プレートの一部が白んで見えますが、アルマイトむらではありません。^^;) 写真では分かりにくいと思いますが、垂直回転軸の左側には大きな穴を設け、エンコーダの収納スペースを確保しています。



Newest version of TOA130-BINO completed:TOA130-BINOの最新version完成!

 やっと完成しました。 じっくりと写真撮影をするエネルギーが残っていませんので、今日(6日)はワンカットのみですが、明日追加の写真を掲載させていただく予定です。(もたもたしていたら日付が7日になりましたね^^;)



Newest version of TOA130-BINO almost completed:TOA130-BINOの最新versionがほぼ完成しました。

 ほぼ完成しました。納期につきましては、今までも際どい綱渡りをして来ましたが、今回は依頼者の方が明後日に当方に受け取りに見えますので、特に記録破りの綱渡りになりそうです。^^;

 このクラスの鏡筒になると、鏡筒単体では絶望的なトップヘビーに感じますが、接眼部EMS+アイピースをフルセット取り付けますと、意外になんとか格好が付くものです。 鏡筒と一緒にウェイトリングをお送りいただいていましたが、不要となり、かつ天頂時にポールと干渉すること、また総重量が重くなり過ぎて架台に負担をかけることから使用しないことにしました。 これより、操作ハンドルとウェイトシステムをセットする予定なので、さらにトップヘビーは打ち消されます。

 今回は、対物正面から撮影してみました。 中軸式でありながら、鏡筒間隔が最小限になっていることが御覧になれると思います。



Adapters for NIKON’s Field Scope Eye-piece:NIKONのフィールドスコープEP用アダプター

 11月7日に当方に受け取りに見えるTOA130-BINOは、大体メドが付きました。その追い込みのタイミングとしては、不適切と見られるかも分かりませんが、こんな緊急事態にも、同時並行的にいろんな仕事をこなして来たことで、今日がございます。^^;

 写真は、BORGのパーツが在庫切れのため、急遽私が作るハメになったパーツです。海外のBINOユーザーの方からの依頼で、何とかして差し上げたいと思った次第です。これより、TOA130-BINOの最後のパーツと一緒にアルマイトに出します。