115ED OTA cut short / お持込鏡筒(115ED)の短縮とマイクロフォーカサー反転

The OTA tubes are cut short by 45mm to get enough back focus. The micro focuser (dual focuser) of the left OTA is reversed for the sake of the esthetic and ergonomic view point.

 鏡筒パイプは余裕を見て45mm切断しました。(両脇に切断したパイプを置きました。) 当然、末端はネジの切り直しが必要です。双眼なので、左用に用いる鏡筒のマイクロフォーカサーを鏡対称になるように配置換えしました。 鏡筒固定方式(ヘリコイド目幅調整)を考えているので、これでほぼBINOが完成したようなものです。

 VIXENのファインダー台座をフォーカサーの所定の位置にセットした状態で鏡筒を送って来られましたが、90度対空のBINOでは、一般的に接眼部に近過ぎます。(頭がぶつかる。 邪魔^^;) もう少し前(対物寄り)の方が覗きやすいです。(ファインダーも90度対空の場合は、接眼部の近くでも良いですが、ファインダーがあまり手前だと、着脱による重心移動が著しいという問題もあります。)

 28日~29日にかけて、新潟県のTさんが15cmF5-BINOを受け取りに(片道9時間をかけて)お見えくださいました。 片眼の乱視をご指摘したところ、メガネまでご用命いただきました。 これで完璧な双眼視をしていただけます。^^



Reform of EMS-UL Helicoid Set / EMS-UL(BINO用セット)、ヘリコイド目幅調整タイプのリフォーム

Matsumoto is parting from the old technics with which I had been assossiated by the time of one or two years ago.This EMS-ULS set with the Silver Mirrors is reformed from the EMS-L set.The helicoids are also replaced for the new one that is far sperior to the older one in many respects.The larger helicoid is also under development, and the prototype will be finished soon.

 北米在住の方(日本人)からのEMSセットのリフォームのご依頼です。銀ミラー化の他、脆弱さが懸案だったBORGの7757ヘリコイドも、BINO用に特化した新型ヘリコイドと交換しました。7757は、大きな内径(50.8㎜)と徹底したLOW-PROFILE(単体最短長19㎜)が特長なのですが、重加重のBINOに用いた私の判断が間違っていたようで、大いに反省しています。(当時は代替手段がなく、仕方がなかったのですが^^;)コスト的な制約とも思われますが、回転止めピンが1本だけで、しかも極薄い肉壁に圧入された固定が弱く、抜けやすいのも問題でした。

 当方で開発したBINO用のヘリコイドは、全く異なった構造で高剛性を達成しています。 一見、当方のヘリコイドが最短長が長く見えますが、末端形状をテーパーボスとしたため、接続リング類が一切不要で、EMSのハウジングにそのまま嵌入することが出来ます。 一方7757は、両端にジョイント金具が必要になるため、使用状態での最短長はどちらも22㎜と、全く同じなのです。 さらにストロークは7757が10mmに対し、当方オリジナルのヘリコイドは16㎜の長ストロークを達成しています。16㎜のストロークは、左右で22.6㎜の目幅ストロークに相当します。(たとえば、最小目幅を57㎜に設定すると、最大目幅=79.6㎜となります。)(同コーナーの1月17日にも、この新型ヘリコイドを紹介しています。)

 追って、逆ネジ仕様も仕上がる予定で、左右で逆付け(左の写真をご覧ください)しなくても、左右のヘリコイドを鏡対称的に操作することが可能になります。(この動きの方が、同方向よりも人間工学的に動作しやすいのです。)

 さらに、外径85㎜内径60mmの大型のヘリコイドも開発中で、近日中に試作品が仕上がる予定です。大型ヘリコイドは、最初から左右逆ネジ仕様で、MATSUMOTOのロゴも入ります。 大型ヘリコイドが成功した段階で、目幅クレイフォードは発展的に中止する予定です。 目幅クレイフォードは、ピント補償機構との連動上必須と考えていましたが、その後、ヘリコイドを併用した内部メカのみでピント補償が達成できることが分かりましたので、ドイツ方面からの要望が強いヘリコイドを標準とする方針に転換した次第です。



115ED OTA sent by the client / お持込鏡筒の115ED by KENKO

It is often seen that seemingly same products made by the same sub-contractor in China are sold by two or more dealers in one country. But we must know that they are not necessarily the same things.

The client said “I am sending the 115ED OTA by KENKO that must be the equivelent of BLANCA 115EDT by KASAI.” But, when I checked the arrived OTAs, I found that they are different in many places.The most serious problem was the shortness of the back focus”L”of KENKO’s, only 140mm or so, while KASAI’s 180mm.The draw-tube of KASAI’s is reinforced by stainless plates at the baring road, but the KENKO’s had none.

 写真はお客さまがお持込のKENKOの115ED鏡筒です。 KASAIさんのBLANCA115EDT と同等品とのことでBINOの製作をお見積もりしたのでしたが、当方にお送りいただいた鏡筒を開梱、チェックしてみましたところ、別物でした。

 対物のスペックや、鏡筒の全体的な作りは、確かにBLANCA115EDTと酷似していて、同じOEM元であろうことは想像できるのですが、まず、バックフォーカス(L)が全く足りません。 ざっと見た感じでもせいぜい140㎜弱しかなく、鏡筒の切断を免れません。 KENKO鏡筒のフード縮退時の2インチAD端面までの総長=690㎜で、KASAIさんのBLANCA115EDTのフード縮退時の総長=640㎜ですので、同社表記のバックフォーカスとの差と大体合致します。

 また、BLANCA115EDTのフォーカサーのドローチューブには、ベアリングの軌道上にステンレスのプレートが2条埋め込んであるのですが、KENKOの製品にはその配慮は施してありません。

 ということで、一見同じ製品のように見えても、(メカ部分に限定しても)全く別物であることも多いので注意が必要です。



Trunnion adapters for another mount / 耳軸アダプターの製作

The client of the last 12cmF5-BINO had also requested me the 12cm binoscope be fit to another fork mount he had along with VIXEN’s HF fork mount..He said the width is wider by about 10mm than that of VIXEN’s HF fork mount and the trunnion was larger.He just asked me to make another trunnions, but I have thought up a fine idea so that he can quickly load the binoscope on either of the mount.

 この度の12cmF5-BINOの方のリクエストです。 この方はHF経緯台の他にもう一つフォーク式の架台をお持ちで、それ用の耳軸も作って欲しい、というようなご依頼だったかと思います。 写真を見ることもなく、メールのやり取りだけで気安くお見積もりしたのでしたが、実際に物が届いてみると、予想とはかけ離れて、結構難物でした。^^; (こうしたことは、織り込み済みです。 逆のこともあるので、仕方ありません。^^;)

 まず、フォーク幅の違いも、耳軸径の違いも大した問題ではありません。 しかし、依頼者の方のお求めに応じて、単純に新たな耳軸だけを提供して、果たして能率的に運用されるのでしょうか?と、思ったわけです。 どういう使い分けをされるのかは分かりませんが、架台を代える度に耳軸を付け替える、という作業は、いずれ面倒になるに決まっています。

  そこで、何とかワンタッチで両方の架台を渡り歩くことは出来ないか?と考えてみました。その答えは、写真の通り。 スリ割の入った耳軸アダプターで、これは見方によれば、耳軸ではなく、軸受けのアダプターと見ることも出来ます。 大きなアルミ合金からの削り出しで苦労しましたが、多分喜んでいただけるものと思います。(単純なパイプ状のアダプターを真鍮耳軸にセットビスで固定する方法もありましたが、ネジで耳軸に傷を付けるので却下しました。)



Shortening of the “SHORT BARLOW” / “ショートバロー”の短縮^^;

KASAI’s ED 2X BARLOW is very high cost performanced one that can be recommended to have mate with the EWV32mm. But, some reforms are required to use on the EMS-BINO. One of the problem is the barrel being too long and the 2 inch sleeve is a bit too shallow. So, I cut short the parts so that they make the appropriate length, 40mm, of the barrel.

 笠井さんの2インチマルチショートバローは、EWV32mmともマッチングが良く、お勧めです。ただ、EMS-BINOに使用するに当たっては、改造を施す必要があります。

 まず、名前は”ショート”ながら、EMSに挿入するには、挿入長が少し長過ぎます。 写真のように、2箇所(赤と黄色の矢印)を短縮して、EMSの防塵フィルターに当たらない最大限の40mmの挿入長に改造しました。(EMSの2インチスリーブの長さは58㎜で、嵌入しているフィルターリング+フィルター枠の高さ=17㎜で、2インチスリーブトップからフィルター枠までの深さ=41㎜、フィルター面までの深さ≒45㎜です。純粋な2インチバレルであれば、長過ぎても防塵フィルターに当たるのではなく、フィルター枠に当たり、余りがスリーブの上に出ることになります。 特に注意が必要なのは、31.7φ兼用の段付きバレル等です。) もう一つの問題は、EMSに限らないのですが、2インチスリーブが浅く、たとえばEWV32mmでもバレルが奥まで挿入し切れません。 そこで、該当部を旋盤で削り、深さを+5mm深くしました。(水色の矢印)

 この改造により、バローレンズとアイピースの距離が短縮しますので、倍率は表示の2Xより低くなります。アイピースによって異なり、また厳密に測定したわけではありませんが、目算では1.75倍くらいはありそうです。15cmF5BINOでこのバローとEWV32㎜を併用するとしますと、約41倍が得られることになります。 合成焦点距離が約18㎜のアイピースを構成するわけです。



Counter weight systemカウンターウェイト設置

Counter weight system is added on top of the handle rod.

操作ハンドルの延長ロッドの延長上にカウンターウェイトシステムを設けました。

ずっと以前のモデル(当サイト中の)と比較されますと、ハンドルの延長ロッドが四角柱から六角棒に変わっているのに気付かれたかと思います。 ロッドと同軸でウェイトシステムを連結する際に、加工上六角棒の方が好都合なわけです。

ウェイトの径ですが、この位置ですと、小目幅時に対物フードと干渉しないために径に制限があり、細めにしています。 ウェイト軸の長さも、運搬ケースとの兼ね合いを考える必要があります。

EWV32mmがウェイト最長でバランスするようにセットしましたが、さらに重いアイピースを多用される場合はご連絡いただけば対応いたします。 しかし、同時に極端に重軽のアイピースを併用される場合は、このウェイトシステムだけでは対応し切れない場合もありますので、そこはユーザーさんで工夫してください。(トレーニング用の、腕に巻くウェイト等をうまく活用されていた方もありました。)

鏡筒の方向調整のコツがつかめない段階で、いきなり鏡筒バンドを緩めて鏡筒を前後に動かすのは禁止です。取りあえずは、お送りした状態でBINOが正常に使えることを確認いただき、構造等について一定の理解をされ、ご使用環境(アイピース等)が煮詰まった段階で必要があれば、鏡筒を好みの位置にずらしてください。 ということで、初期の鏡筒の前後位置につきましては、ユーザーさんとの事前のコミュニケーションが重要です。 先にも書きましたが、ご指摘が無い場合は、当方推奨のEWV32mmでバランスを調整して発送します。

5月22日追記: 私の書き方が誤解を招いたようで、納品待ちの方々に要らぬご心配をおかけしたようです。情報は少しでも多くご提供したいと思い、HPの更新にはかなりの時間とエネルギーを割いており、「更新が無ければ、作業は2~3割くらい先に進められるのにな・・・」と思いながら日々の更新をしていますが、この度は、情報の発信の難しさを改めて考えさせられました。

使い道具は、どこにリミットを設けようと、必ずどこかでtrade-offの一線が必要になります。 たとえば、運搬用のトランクケースを同時にご提供いただいて、「これに完成したBINOが入るようにして下さい。」と言われれば、操作ハンドルやウェイト軸の長さは、それに納まるようにしないといけません。 しかし、私自身が天文マニアですから、ユーザーの方が困られるような判断はいたしません。

情報発信の難しさ(2003年3月11日)



12cmF5-BINO completed12cmF5-BINO本体 完成

12cmF5-BINO is almost completed. Finder base and the counter weight system will be added.

 12cmF5-BINO本体が完成しました。 これより、ファインダー台座、カウンターウェイト等を取り付けます。(ファインダーのタイプにもよりますが、フォーカサー部のファインダー台座は90度対空BINOには接眼部に近過ぎます。 もっと対物寄りが望ましいのです。)



Changing the trunnion clamp knobs耳軸クランプノブの交換

The trunnion clamp knobs should be changed for the smaller one to evade collision with other binoscope parts.

 耳軸クランプノブがBINO本体や”cradle”と干渉する場合は、小さいノブ(当方で加工)と交換しないといけません。地味な作業ですが、結構手間がかかります。



Dovetail set on ZEISS blc-12X60 military binocularsZEISS blc-12X60にアリガタをセットしました

A client sent it to me for making the adapter of the camera tripod.At a glance of the bottom of this binocuars, it looked rather hard to deal with.After a while of thinking, I hit on an idea of setting a VIXEN standard dovetail on the bottom, that can also be set on a tripod. The dovetail is partly CNC milled to evade collision with the bottom hook.

 旧ドイツ軍の基長4mの距離計にセットされていた双眼鏡(blc-12X60)です。カメラ三脚に取り付けたいとのご希望で持ち込まれました。底面は、特殊なフックが付いており、明らかに上記距離計側に相手のチャック機構があるはずですが、資料がなく、類似の機構を作ろうにも構造が浮かびません。 もう初期の目的で使うことはなく、天体用にするわけですから、VIXEN規格のアリガタをセットすることにしました。 もちろん、カメラ三脚にも取り付きます。(双眼鏡底部のフックが干渉する部分はCNCフライスで掘り込みました。)同日追記→(問題のフックは双眼鏡天部のノブを回すことで引っ込むことが、依頼者の方からのご報告によって分かりましたが、周囲の出っ張りも干渉するため、どっち道掘り込みは必要でした。)

 地上風景を見てみましたが、コントラストが高く、随分古い物であることを考慮すると、当時の光学系としては群を抜く優秀さだったに違いありません。 右の2枚の写真は、右側、幅の狭い方が対物側です。実にユニークなスタイルです。 軍用だけあり、ここまでやるか?と思うほど頑丈に出来ています。 その割には、比較的軽量です。 有効径は60mmの表記ですが、後に修理が施されたのかどうか?、ノギスで対物レンズ枠の内径を測ると59mmでした。

 簡易的にはカメラ三脚にも載りますが、アリミゾ付きのcradleを介してHF経緯台等のフォーク架台を使用されれば、より快適に観察できるでしょう。

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12cmF5-BINOもEMSのミラーの仮組み込みが完了しましたので、24時間ほどシリコンの半硬化を待った後に、いよいよBINO本体の完成です。 (他の記事を掲載しましても、決っして放っているわけではありませんので、悪しからず・・^^;。)



Handles installedハンドル設置

Carrying grip and operation handle are set. In such a case, collision of each parts should be taken into consideration.

 操作ハンドルと運搬用のグリップを設置しました。 各所の干渉に気を使います。これより、耳軸クランプノブも小さい物を作って交換しないと、天頂付近で右の鏡筒バンドのヒンジと干渉します。 鏡筒バンドのクランプ部は大きく切除し、ヒンジ側を外側に配置することで、小目幅時の互いの干渉を回避しました。(自作例では、バンドを交互にずらして干渉を回避していることが多いですね。)



12cmF5-BINO in the making12cmF5-BINOに着手しました

OTA pipe is shortened by 40mm, and the end of the drawtube is also customized and cut short by 20mm so that unwelcome vignetting will not occur.

 鏡筒パイプは40mm切断、ドローチューブは末端を最短に改造して20mm短縮、十二分なバックフォーカスの確保とケラレ(口径食)防止の対策としました。(合計で60mmの追加バックフォーカスを確保しました:(当システムのEMSの最低必要光路長=160mm)(因みに、単純に鏡筒パイプのみを切断した自作BINO等では、細くて長いドローチューブで口径が10㎝以下にケラレている場合もあるようです。)



15cmF5-BINO completed15cmF5-BINO本体完成

15cmF5-BINO itself is completed. I will do with the options from now on.

連休のために大変お待たせしてしまいましたが、15cmF5-BINO本体が完成し、これよりウェイトシステム等のOPTIONの加工に取り掛かります。

各所の操作方法は、当サイトをお読みいただいていればすでに理解されているとは存じますが、改めてご説明します。 黄色い矢印がメインフォーカサーノブで、水色が目幅クレイフォードです。

目幅クレイフォードのノブは、左右で同時に鏡対称的に操作してください。

(このノブをフォーカサーと間違えておられた方がおられました。「目幅調整はどうやっておられましたか?」とその方に質問しましたら、「EMSを倒していました。」とのご返事でした。^^; 最終的にはご理解いただき、今では正しく使っておられます。^^;)



Handles are set.ハンドルをセット(15cmF5-BINO)

I have to bite a bullet when I set the handle, because I am always tired after doing with the series of nerve-consuming tasks. But it is very important because the handle is the interface of the binoscope and the user, and it protects the critical part of the EMS set at the fall down accident.

 ハンドルの設置は、BINO製作の終盤で、神経をすり減らして来ただけに、いつも辛い仕事です。ただ、ここはBINOとユーザーのインターフェイスで大切な部分であり、また転倒時等に大切なEMSを保護してくれる大切な役割を担っています。



15cmF5-BINO almost completed15cmF5-BINOほぼ完成(15cmF5-BINO)

Anodizing of the last parts are completed, and I could assemble the parts into the binocular shape.I processed the flange into a silky touch 3.5 inch Crayford focuser, and it also offers more than enough back focus as the byproduct of eliminating the original focuser.

 長い連休が明け、やっと最後のアルマイト部品が上がり、BINO本体を組み立てました。

 左の写真はフォーカサー単体の組み込み前。 写真の右側のフォーカサーは、左眼用のフォーカサーを逆さまにして裏側をお見せしたところです。鏡筒フランジをフォーカサーの外筒メカに取り込み、十二分なバックフォーカスを確保しました。 これで、いかなるアイピースでも合焦する余裕ができました。



William Optics『80mmセミアポ』の銀ミラー化リフォームと15cmBINO /WO80-BINO with Silver Mirror and 15cmBINO

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 William Optics 80mmセミアポ の銀ミラー化リフォームをして頂きました。 皆さんのレポートと精力的な耐久試験の結果、懸念材料が無く、性能は格段にレベルアップすることが確実であると証明されていますので、迷うことなくリフォームを申込みました。

 お忙しい中、日程の無理をお願いし、持ち込み後、即リフォームとBINOのメンテナンスもして頂きました。 生憎の天気でしたが、リフォーム後は、景色の色合いが違っています。BINOに疎い妻も驚嘆していました。私の目は乱視があり、BINOで見る時も、完全には像が一致しなくてもしかたがないとの思いがあったのは確かですが、リフォーム後は、雨を通しても数十メートル先の木々の枝が一本一本クッキリと見えます。雨粒もしっかり見えていますが、雨を通りぬけた景色に見とれていました。 眼鏡がなくとも、キリッとした像に『今までこのセミアポの性能を発揮させていなかった』と気付きました。

 丁度、旅行先で海が見え遠くに漁船が浮かんでいます。BINOでは雨の中、かすかにですが赤い旗が見えます。しかし、持参していた口径70mmの双眼鏡では、漁船の存在は分かりますが、赤い旗の存在は確認出来ずとても不思議な感じを体験しました。

 赤色付近の反射率が改善された銀ミラーの効果と言えると思います。しかし色彩の改善ばかりでなく分解能も数値では表現できませんが確実に改善されている事例として紹介させて頂きました。

 又、BINOを持ち込んだおり、松本さんより、BINOを運搬する方法などを、皆さんに紹介して欲しいとの御依頼がありましたので、10に1つでも皆さんの参考になる部分があればと、恥ずかしながらレポートを作らせて頂きました。

 15cmBINOについても若干紹介させて頂きます。 松本さんの工作力、アイデアには足元にも及びませんが、改善の工夫を考える一時は大変楽しいものでして数々の失敗もありますが、成功した時の嬉しさは格別であることに免じてご覧頂ければ幸いです。

 双眼鏡と違い、色々と工夫(お金を使わずとも)できるのも、BINOの良い点であると思います。15cmBINOも銀ミラー化できる日が近い事を夢見ながらのレポートでした。 松本さん有難うございました。

石井 邦雄

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管理者のコメント;

 4月22日に岡山県よりご訪問くださり、WO80-BINO用のEMS-Lセットの銀ミラー化(EMS-ULへのupgrade)を施工させていただきました。 その際、同BINOのご工夫の数々に非常に感心し、当リポートをお願いした次第です。 今回、非常に懇切、詳細に多くの画像を含めてご説明くださいました。

 ごく最近になって、小型のPCやスマートフォンでリアルタイムの天体のローカルな位置情報(高度角と方位)に簡単にアクセスできる時代に至り、BINOの高度角と方位を何らかの方法で表示させることで、天体の確実な導入支援が可能になることに 石井さんもいち早く気付いておられ、デジタル傾斜計と方位のアナログ目盛りを巧みにHF経緯台に組み込んで 実際に使用しておられました。

 その際、当方が方位表示の試作用に確保していたデジタル分度器をお見せしたところ、同じ物を入手され、当方より先にHF経緯台に見事にインストールされ、実用性を実証しておられました。 実は、5月7日に15cm-BINOのEMS-LSの銀ミラー化で再度ご訪問くださった時に、現物を見せていただき、大変感心した次第です。

 石井さん、貴重なお時間を割かれての懇切なご投稿、誠にありがとうございました。 よろしければ、また15cmF5-BINOのリフォーム(銀ミラー化)につきましても追加のリポートをいただけましたら非常に幸いです。



Framework of the 15cmF5-BINO completedフレーム完成(15cmF5-BINO)

Framework of the 15cmF5-BINO is completed.The tripod is customized to a bit wider span.

 15cmF5-BINOのフレームの完成です。 この方式のフレームは、もう数えきれないほどの数を作りました。  三脚の開きも少し大きく開くように改造しましたが、5月1日の写真と比較して、違いがお分かりになるでしょうか。

 今日は岡山の方が、15cmF5-BINO(旧タイプ)の銀ミラー化のためにお見えになる予定です。



Customizing the normal finder into the 45 deg. ereclt image oneファインダーの45度正立化(15cmF5-BINO)

 同正立化加工は¥8,000で承っていますが、十字線入りアイピースや暗視野照明はoptionです。(写真は、笠井さんのCH-PL23mmと暗視野照明装置です。 正立プリズムの光路長のため、鏡筒は写真の通り、半分以下まで短縮しています。 当然ながら、元のファインダー脚には納まらないため、脚も改造です。(写真右) 実に無駄な努力に見えますが、天体望遠鏡用のアイピースが使えるところがミソで、通常のファインダーとは一線を画する見え味になります。(既製のファインダーのアイピースは粗末なものです。)