How to Prominence with a tiny Fieldscope!/フィールドスコープでシンプルにプロミネンスを見る方法の提案!

塩ビパイプ用のキャップ(呼び径50)を加工しました。
 門外漢には紛らわしい”呼び径”ですが、どうやら、内径50mmのパイプの外径にかぶるキャップ、という意味らしい。従って、このキャップの内径≒60mmで、外径は72mmありました。

まずは端面に36.4mmP=1ネジを施工。

内径を63mm強に削り、片面をトリミング(目幅対応)したところ。


Taken by a handheld iPhone through the clouds. 
The quality of the photo is not the issue, this was an experiment of proving the system to be able to observe the prominence.
 The result was a great success!
 流れる雲の切れ間を狙う、悪条件で、手持ちiPhoneでの撮影です。
今回は、良い写真を撮る目的ではなく、このセットアップでプロミネンスが観察できることを証明したものです。
 COMBO-QUARKは、本来は接眼部で使用するものです。
ただ、極小のフィールドスコープに本来の使用法を適用するのは、バランス的に無理があります。テレセントリックバローを使用してF値を20前後以上にしたり、対物側にERF(Energy Rejection Filter)をセットしたりと、大変な装備になります。
 発想を転換して、COMBO-QUARKを対物の前にセットしてみました。
口径は20mmくらいに絞ることになりますが、QUARKは平行光線で使用することになるため、バローは不要で、余裕で太陽のフルディスクが観察できます。

 予想通り、プロミネンスはばっちり見えました。今度、完全に晴れた条件で、再度検証してみます。

17:49 PM 同じミニBINOで月を撮ってみました。(31倍、手持ちiPhone)
写真は難しい^^;。

Ready to observe the Sunspots (Finder-BINO)/黒点観察の準備完了!

↑こうしたパーツが市販されていることは知っていましたが、問題は、当BINOの鏡筒最大径がすでに63mmあり、外側に被せると目幅が合わなくなるということ。内側に落とし蓋のようにセットしたい。
 予想通り、遮光シートで調整しただけで、しっくりと納まった!

↑ ご覧の通り。

今日はあいにくの曇天。 ファースト太陽は、後日の楽しみ。

薄曇りながら、昼前から晴れて来たので、店先で見てみました。iPhone手持ちシャッターです。
いつもながら、眼視ではずっとよく見えています。
(SVBONY 8-24 ズーム の 8mm (31倍))


2022, 10/28, 920 AM 今日はよく晴れました。

APM-SDT140-BINO by Mr. Myung in Korea (Construction by Dr. Noh)

Comment by Matsumoto/ 管理者のコメント;

I have just received the completion report with the fabulous photos!
Let me send my heartfelt congratulation on his fine Binoscope!
The follow-up report of the detail of the Center Mount will be appreciated.
Thank you again for the hot report, Mr. Myung!
完成報告の速報をいただきました。
中軸架台までの製作、お見事です。
ご使用後の追加リポート(架台の詳細を含めて)を楽しみしています。
Myungさん、素晴らしいリポートをありがとうございました。

追記;
This Binoscope was constructed by Dr. Noh who is the famous amateur astronomer in Korea.
韓国のアマチュア天文家の間で名声の高いNoh先生が架台、三脚を含めて製作組み立てされたそうです。

EMS-UMA of the shorter nose

 実は、左は眼側のフィルターフランジですが、接続バレルとしても使用できます。
望遠鏡側の事情(バックフォーカスが短く、ドローチューブ内径<2”)で短いバレルをご希望の場合は、御注文時にご指摘ください。(価格は、標準仕様と同じです。)

 ドローチューブ内径>2”であれば、光路長に影響はないのですが、望遠鏡側のバックフォーカスが短く、さらに2”が挿入できないドローチューブだと、問題が生じるわけです。

 ホームショップに置いてあるオモチャの天体望遠鏡ならともかく、老舗のブランドメーカーが2”が挿入できない望遠鏡を製造していること自体が、私には信じられません。罪作りだと思います。

 直視タイプの天体望遠鏡(屈折やマクストフ、シュミカセ)は、アイピースを直接挿入して使用するのは稀であり、たとえ2”アイピースは使わなくても、そこには対空視手段や撮影ユニットを接続するわけで、その接続径をことさら2”未満にするメリットがどこにあるのか???😡
 EMSは、開発時点で、汎用性を特に重視して設計しております。
 接眼部のフィルターフランジも外径2”、望遠鏡側接続バレルも2”、さらに、ハウジング(白塗装の部分)の開口内径も2”と、ユーザーサイドでのカスタマイズや応用に配慮しています。

Maintenance of the (smaller) Helicoid

 目幅ヘリコイドは、ロットの度に改良を重ねており、この数年間はトラブルのご報告はほとんどありませんが、メンテ方法は知っておいていただいた方が良いと思い、この画像をつくりました。
 ヘリコイドに回転ガタが生じるとしたら、このネジ(合計4本)が緩んだ時です。ごく短いプラスドライバーで緩んだネジを締めればガタは解消するはずです。
 当初のモデルは、4本の+ネジの内の2本は、ヘリコイド自体を分解しないとアクセスできませんでしたが、現行モデルは、4本全てのネジに、分解しないでアクセスできるように改良しております。^^
 直進ヘリコイドは、3層のパイプで構成され、互いに回転しないように、キー溝を小さいガイドチップが動くようになっています。
 そのチップを固定しているネジが緩めば、機構にガタが生じる、というわけです。機構は複雑ですが、原理は極めて単純であり、万が一の不調が生じても慌てる必要はありません。
 ヘリコイド自体は分解しなくて良いですが、ヘリコイドは取り外していただく必要があります。両端がテーパフランジになっていて、接続部品の3方のセットビスで固定しているだけですから、中学生でも分解簡単です。
 ただ、ヘリコイドは左右で逆ねじになっているので、分解したら、左右を間違えないようにご注意ください。(前後もね)

8-24mm Zoom tested on the Finder-BINO-50

私はもともとズームアイピースには興味はなかったんですが、遠くの鉄塔に止まっている鳥の種類は?と、またアイピースを交換してフォーカシングをするよりも、このミニBINOにはズームアイピースが便利だろうと、リーズナブルな物(SVBONY8-24ZOOM)を試してみました。
 手持ちiPnoneで炎天下の撮影であることを考慮してご覧ください。(スマホの隙間から太陽光線が侵入し、本来のコントラストが表現できません。)
 結果は、非常に良好でした。最低倍率での見かけ視界が少し小さくなるのは、ズーム一般の宿命ですが、その他は非の打ちどころがありませんでした。何より、常にアイレリーフが20mm近く確保できているのは、私の好みにぴったりでした。

 当初、倍率を上げた時のために、ファインダー台座をどこに設置しようかと、いろいろと準備を進めていたのですが、「ファンダーにファインダー?」ということもあり、ズームアイピースが閃いた次第です。^^

 低倍側でやや狭くなる見かけ視界も、このミニBINOのプリズムの小ささには合致しており、コントラストも向上するようです。視野円の円周がくっきり黒く縁どられるのは気持ちの良いものです。