FC76-BINO almost completed-2 / FC76-BINOほぼ完成!-(操作ハンドルをセット)

Panning handle and the carrying handle are set. Brass weight will be added on the shaft attached to top of the handle rod.

あと、ウェイトを残すのみです。 今回は、ハンドルロッドの延長上にウェイトシャフトをセットします。(在庫の35φの真鍮丸棒がスペース的に納まらなかったので、28φを注文中)



FC76-BINO almost completed / FC76-BINOほぼ完成!

FC76-BINO is almost completed. Note the new slide mount that promises smooth and precise IPD adjustment by 8 barings on the stainless hexagonal rails. The principle of parallel driving is same as that of Crayford focusers.

 ほぼ完成しました。 この新型台座は、スペインの方に先月送ったのに続いて2台目ですが、完成品BINOにこちらで組み込むのは初めてです。

 作動原理は以前と同じですが、この新型では、リニアシステムから自前製作した点が新しいところです。 以前の台座は、産業部品のリニアパーツを転用したのですが、今回は、BINO用に特化して設計しましたので、よりシンプルかつ、極めてコンパクト(全厚が薄く、より低重心で鏡筒を台座に保持する)に納まっています。

 また、ステンレス(SUS304)の六角棒をガイドレールとしたので、4つのベアリングを受ける上の2面と、ステンレス製のドライブシャフトが押圧する下の1面の合計3面を六角棒の一つ置き3側面がうまく担っています(耐久性の向上)。(前後のリニアユニットで合計8個のベアリングを使用しています。)

 氷を滑るように滑らかな平行移動を達成しています。(クレイフォードの原理なので、ガタやバックラッシュは原理上皆無で、高倍率まで使用するAPO仕様BINOには最適な方式です。)



EMS-UL set for the FC76-BINO is completed. / FC76-BINOのEMS-ULセットが完成しました

EMS-UL set for the FC76-BINO is completed.The arrow on the adjusting knob has proved to be very effective for the users to know the oroginal collimation point and avoid the wrong adjustments.

 EMSのX-Y調整ノブに原点矢印を貼ることで、ユーザーさんによるノブの回し過ぎが随分と減ったはずだと確信いたしますが、中には気軽に^^;ノブを盛大に回している方もあるのでは?との危惧から、再度ここでご説明することにしました。 確かに、このX-Yノブは、BINOの光軸調整に非常に便利なツールではありますが、鏡筒組み立て時の初期調整や、使用中の不慮の鏡筒ずれ等の補正のために、このノブを盛大に回してはいけません。

 鏡筒の初期平行調整を完璧にやっていれば、無限遠観察時には、ノブの矢印は両方とも原点方向を示しているはずです。  昨今の高級アイピースであれば、アイピースを交換してもノブを45度以上も回転させることはあり得ません。 ただし、至近距離を観察する時だけは、一時的にXノブ(銀色)を反時計周りに90度を越えて回すこともあり得ますが、観察が終わったら常に矢印を原点方向(写真の方向)に戻しておく習慣を身に付けてください。 ノブを誤って1回転以上させた場合は、アイピースを外したBINOを覗いただけでも、右の対物レンズが異常な方向に逃げていますので、簡単に分かります。

 ただ、真面目な方は、過度に神経質になってしまわれる傾向があるし、その逆の方もあって、警鐘を鳴らすのにも注意が必要で、悩むところです。^^; (万人に向く一つの処方箋はあり得ないようです。)



BLANCA130EDT-BINO / Follow-up Report

kthp21

kthp22

kthp23

kthp24

kthp25

kthp26

BLANCA130EDTの細部調整

 従来のSCHWARZ150Sでは使用倍率の上限が75倍(イーソス10mm)であったため、 (写真1)のキャスターを取り付けていても、振動は気になりませんでした。 しかしBLANCA130EDTでは225倍(ラジアン4mm)までは普通に使用しますので 振動対策が必要になります。

 取りあえず、床板を剥し、床下のコンクリート基礎にピラーを固定します。(写真2) このコンクリート基礎は独立基礎にはなっていませんが、屋上にドームを設置することを 前提に建物の鉄骨を通常の2倍使用して、特に梁を強化しています。 またコンクリート基礎の下に耐力壁が来るように、部屋の間取りを調整しています。

 ピラーはNIKON10cm屈折用ですが、これはパイプ部の肉厚が薄く振動が減衰しにくい為、 ポリ袋に入れた砂をパイプ内に詰めてみました。 叩いた時の反響音が「カーン」から「コン」に変わりましたのでかなり効果が あったようです。

 床は防振ゴム付きの金具(写真3)で支えていますが、完全に振動を抑えることは できません。また多少なりとも効果があればと思いピラー基礎周辺に砂袋を置きました。(写真4) HF経緯台を動かして天体を導入する時にはどうしても振動がでますが、1秒以下で ほぼ気にならない範囲まで減衰するようになりました。

 もともと、このドームにはタカハシのμ250を入れていましたが、EM200による 自動追尾だった為、振動は殆ど気になりませんでした。しかしBLANCA130EDTでは 手動での追尾が必要なため、どうしても振動が気になります。 EDアポ機の性能を活かすには追尾機能付きの大型経緯台が欲しいところです。

 また操作ハンドルを「鏡筒取付型」から「架台取付型」に変更しました。(写真5.6) 「鏡筒取付型」は軽量でコンパクトになるのがメリットです。  ただBLANCA130EDTではドローチューブのテンション調整ネジを取付に使用していた為、やや使いにくさがありました (イーソス17mmが重いためアイピース交換のたびにテンション調整をしています)。 また、高倍率時に視野を移動させると一時的に星が二重に見えます。移動が終われば 当然回復しますが、ちょっと気持ちが悪いところがありました。

 「架台取付型」は高倍率時でも星が二重になることはありません。 また取っ手部分が樹脂でできているので触れた時に冷たくないのも良いところです。 ただ全長が45cm程度あるため、多少撓みによるレスポンスの悪さを感じます。 (SCHWARZ150Sでは35cm程度のため撓みは感じません) この程度の長さが「架台取付型」の上限かもしれません。 またBLANCA130EDTは対物レンズ側がかなり重いので、操作ハンドルを接眼部側に 伸ばすことで多少なりともバランスの調整ができるのもメリットです。

【使用してみての印象】

BLANCA130EDTの光学性能は非常に素晴らしいものだと思います。 何を見ても驚きの連続ですが、月を見ると異様なまでのクリアーさに驚きます。 まるで画像処理を施しているかのようです。 鏡筒の基本性能に加えて、双眼視がかなり効いているのだと思います。

400倍・500倍と言った極限倍率での比較であれば、より価格の高いアポ鏡筒と 差がでるのかもしれませんが、225倍程度では差は小さいと思います。 むしろ双眼視による差が大きいように想像します。
 Misago
2011年1月23日

管理者のコメント;

 ミサゴさんが、BINOを運用されながら、ご使用環境に合わせて各所を改善された経緯をご報告くださいました。 こうしてユーザーさま各自でカスタマイズ されて、よりBINOを使い込んでいただくことは、製作者にとってもありがたいことです。

 剛性アップのために、随分と労力を投入してくださいました。 13cmという口径から、遠征観測にも用いられると思っていましたが、今後据付が主体となるようでしたら、将来的に架台やピラー自体をより重厚な物に交換するのも良いかも分かりませんね。

 ミサゴさんのBLANCA130EDT-BINOは鏡筒移動式の目幅調整を採用しましたので、やはり操作ハンドルは鏡筒直接 ではなく、ベースプレートに取り付ける方が良かったようで、納品直後に作り治させていただきました。 (延長ロッドとハンドルの交差部は、はCNCフライスで嵌合加工をしました。)

 BLANCA130EDT鏡筒のフォーカサーは、非常に凝った作りの高級な3インチクラスのクレイフォードです。

 一般的に、クレイフォードフォーカサーは、ドライブシャフトをドローチューブのフラット部に押し付けて、 そのフリクションでドローチューブを送って(伸縮させて)います。 ドライブシャフトの真心の位置にセット されているホローセットビス(頭の無い芋ネジのこと)が、ドライブシャフトの(ドローチューブフラット部への)押圧力を担い、 そのホローセットビスのすぐ隣にセットされているローレットネジは、写真撮影等で ドローチューブを完全に固定する際のみに使用するクランプネジです。

  一般的には、眼視でこのネジをフリクション調整に代用すると有害なので、販売店によると、眼視目的の場合はそのネジを撤去して供給している例もあります。 ただ、ミサゴさんの場合は、それは理解しておられると思うので、もしかしたら、本来のフリクション調整用のネジが充分に機能しないのかも分かりません。
 普通は、ドライブシャフトは自由に高さ調整が出来るように、押さえ方向の前後に充分なゆとりが設けられて いるのですが、同鏡筒のフォーカサーでは、ドライブシャフトの両サイドにラジアルベアリングがセット されている(私はその意義が理解できません。)ため、ドライブシャフトの位置の自由度がほとんどありませんが、もしかしたら、その辺が関係しているかも分かりません。(私も解決策を研究してみます。) 

 (1月25日追記: ミサゴさんよりご連絡があり、クレイフォードのフリクション調整ネジは 正常に機能しているそうです。イーソス17mmの重量が半端でないようで、天頂観察時にクランプを使用されるようです。)

 ミサゴさん、今回はまた、詳細で有用な続報をいただき、ありがとうございました。    また新たな変遷がありましたら、ぜひよろしくお願いいたします。



What is the “light path” of EMS? / EMSの光路長とは?

光路長

For the benefit of the EMS-BINO planners, I will show the anatomy of the “light path” of the EMS-UL. The total light path of the EMS consists of three parts.

Path “A” is the distance from the bottom of the barrel to the first reflection point, that is 2 + 18 = 20mm.Path “B” is the distance from the first reflection point to the second one, that is 18+2+12+2+18 =52mm.Path “C” is the distance form the second relfection point to the top surface of the 2-inch sleeve, that is 18 + 2 + 58 = 78mm. So, the total light path is A + B + C = 20 + 52 + 78 =150mm.

 EMS-BINOを計画される方のために、EMSの光路長について、標準仕様のEMS-ULに則してご説明します。

総光路長は、図のA,B,Cに別れます。 Aはバレルの根元(ツバの前面)から第1反射点までの距離で、ツバの厚みとハウジング内の半光路長の和で、2+18=20㎜となります。は、第1~第2反射点間の距離で、18+2+12+2+18 =52mm、は、第2反射点から、2インチスリーブの天面までの距離で、18 + 2 + 58 = 78mmとなります。総光路長= A + B + C = 20 + 52 + 78 =150mm となるわけです。

 ここで、BINOの規模(鏡筒中心間隔)によって、Bが異なるということがポイントです。まず、標準寸法のままの接続管で、目幅=60mmの時の鏡筒中心間隔”D”を計算してみましょう。Bは空間的に傾斜しているので、Bの目幅方向への射影Sを把握しないといけません。S=B/√2=52/√2≒36.8㎜ となります。 従って、その時の鏡筒間隔=36.8X2+60 =133.6㎜ ということになります。

 この算出のメカニズムさえ理解できれば、鏡筒最大径がそれを越える場合に、どれだけBを延長すべきかが分かります。



FC76-BINO in the making / FC76-BINO製作中

photo1 photo2 photo3 photo4

Phpoto 1: Before and After of the OTA shortning to get enough back-focus for a binoscope.Photo 2: EMS sample connected to the shortened OTA.Photo 3: It shows how I dealt with the narrower drawtube than 50.8mm of the standard barrel of the EMS.Photo 4: OTA shortenings done on both. 43mm sortening made the OTAs very compact.

写真1: 下の鏡筒が短縮加工+接眼部の2インチ化加工後。写真2: EMSサンプル(写真は-Mですが、実際は-L使用)を短縮鏡筒にセットしたところ。写真3: 内径<2インチの細いドローチューブへの解決策。写真4: 短筒化が(2本とも)完了。 43mmの短縮で随分コンパクトになりました。  説明不要かと思いますが、EMSはあらゆる応用を想定して、各パーツ類の互換性を最大限に考慮しています。通常のEMSの接眼側のフィルターリング(フィルターをセットするアダプターで、EMS-MATSUMOTOの彫刻が彫ってあるリング)は2インチバレルを兼ねることが出来ます。テーパ形状なので、短くても接続強度に問題はありません。 こうすることで、LOW-PROFILEのまま、EMSをセットすることが可能になります。



EMS-ULS-BINO-SET with the NEW HELICOID / 新型BINO用ヘリコイド仕様のEMS-ULS完成!!

The lucky guy is an Italian client who is gong to build a FS102-BINO by himself.This is the first EMS-ULS set with the New Helicoid. The span of the OTA centers of the frame-work he has already completed is 158mm. So, the IPD range is from 60mm to 76mm. If he trim the part of the 2-inch sleeve and the filter holder, the minimum IPD can be 57mm to the limit. The diameter of the oculars should be smaller than the IPD of the user, of course.

 新型ヘリコイド仕様のEMS-ULSセットの第一号が完成しました。 このラッキーな依頼者は、イタリアの方です。ご注文を受けた際には、クレイフォード式の目幅調整を前提としていましたが、すでに158㎜スパンでBINOのフレームを作っておられたことが終盤になって判明し、折りしも完成した新型ヘリコイドに変更となった次第です。 先方も事情をすぐに理解され、すんなりと方針転換が出来ました。

 FS102鏡筒で、鏡筒中心間隔158mm固定ですので、同ヘリコイド仕様で、目幅調整範囲=60mm~76mmということになります。 ヘリコイドのストロークが片方で16mmありますので、それを最大限に活かすとしますと、目幅方向の換算ストローク=32÷√2=22.6mmですので、鏡筒スパンの取り方次第で、たとえば、57.5~79.6mmとか、60~82.6mmという設定も可能です。



New Helicoid Optimized for Binoscopes! / BINO用ヘリコイド開発!!

Helicoid tubes and IPD-Crayford tubes, each has its merit and I have chosen one of them in the cases.

The main problems of the commercial helicoid tubes for camera parts are the lack of enough rididity and the end shape that needs to be processed to connect to other telescopic parts.

Now, I have successfully developed this new helicoid perfectly speciallized for binoscopic use.I can definitly say that it is more rigid than any other commercial helicoid tubes planned for camera parts.This is designed for the heavy use of binoscope back that will hold EMS and heavy oculars at a time.Both ends are tapered boss that will fit into the 50.8mm standard sleeves. This means it is easily used reversible on left or right EMS for the ergonomical hand operations.

 目幅調整用の伸縮管としては、ヘリコイドとクレイフォードがあり、それぞれに長所があります。 小型のBINOで伸縮管の最短長を特に短くしたい場合や、気密性を重視する場合はヘリコイドが適しますし、またユーザーさんの好みによっては、大きなBINOでもヘリコイドを使用することもあります。 つまり、ヘリコイドにも捨てがたい長所があるのですが、残念なことに市販の短いヘリコイドは主としてカメラ関係のパーツ用を前提としているので、BINO用のような大きなモーメント加重は想定してなく、つねに剛性に不安がありました。 さらに末端形状も不都合なことが多く、その都度接続リング等を加工しないといけませんでした。(最近は主にクレイフォード式を採用して来た理由。)

 この度試作に成功したヘリコイドは、最短長=わずか22mm(ストローク16mm)で、両端が2インチのテーパーボス(末端だけに該当リングを取り付けているのではなく、構造部のエンドがその形状になってる。)で、リバーシブルに2インチ挿入部に取り付くように出来ています。外径72mmで無理のない壁厚を確保しており、剛性も万全です。 (2インチのテーパーボスはEMSハウジングに嵌入するため、実質最短長=22mm)

(左右のヘリコイドを上下逆に使用する(リバーシブル)意義は、以前にもここでご紹介しましたが、左右のヘリコイドを両手で同時にねじる際に、自然な左右対称的な動きで行えることにあります。 仮に左右のヘリコイドを同向きにセットしますと、左右のヘリコイドを左右の手で同方向に回転させないといけないので、よく間違えますし、動作に違和感を覚えるものです。製作者の作業性として、ヘリコイドの両端が共通形状になっていることは大きなメリットがあるわけです。)

 最短長=22mmということで、今後はより小型のBINOにまで、鏡筒固定方式が適用できることになりました。



EMS-US Binocular set made its debut! / EMS-US双眼セットが仲間入りしました

EMS-US set made its formal debut answering to the constant requests.

以前より個別に対応させていただいていました、EMS-US双眼セットを正式に定番品としてWebカタログに追加いたしました。(税込み¥102,900(税抜き本体¥98,000))

目幅60mmでの鏡筒の許容最大径(許容最大鏡筒中心間隔)≒114mmです。

(HPの契約容量の制約から、画像の追加の度に苦労しておりましたが、今年より外部に画像倉庫を契約しましたので、今後はより豊富な画像情報をお届け出来る見込みです。)



APM-LZOS152-BINO

hapm1

hapm2

hapm3

hapm4

hapm5

hapm6

1 APM-LZOS双眼望遠鏡構想の経緯と製作経過

そもそも双眼望遠鏡を新調しようと思い立ったのは、メガネの マツモトさんのHPで紹介されている「横浜のKさん」のAPM/LZOS 130/F6-BINO- 新型EMSを拝見し、鏡筒のあまりの美しさとBINOのカッコ良さ に魅せられたからでした。

そこで、2010年3月26日に国際光器へ連絡を取り、「横 浜のKさん」のAPM/LZOS 130/F6-BINO-BINO1でのリクエストを 参考にさせていただきつつ、次の3つの条件を付して2010 年4月14日正式に発注しました。

(双眼望遠鏡にする為の条件)

1) 2台の焦点距離の差を1%以内で揃える事。
2) 2台の接眼部マイクロフォーカサーを左右対象に取付ける 事。
3) フードゴロマークを1本は右/1本は左に貼り双眼にした時 にどちらからでも見えるようにする事。
待つこと3ヶ月半、2010年7月26日に鏡筒入荷のお知ら せメールが来ました(^^) 早速、メガネのマツモトさんに連絡を取り、直接、国際光器から 鏡筒が送付される旨連絡させていただきました。

国際光器への鏡筒発注と同時並行で何度かメガネのマツモトさん とBINO製作の打ち合わせをさせていただいておりましたが、最 終的には主として次のような要望となりました。

(BINO製作にあたっての要望事項)

1) EMS-UXLセット(第2ミラーオーバーサイズ)プレミアム仕様
※ 低倍率用としてテレビュープルーセル55mmを使用 したいため。

2) フォーカサーのつまみの位置を縦にせず、横の位置で操作 できるようにする。

3) 架台は、より安定した新設計のフォークタイプとする。  これに十分な大きさのCRADLEをセットし、そのペースプレー トに2本の鏡筒を別々に着脱するアリミゾを設置する。

※ 鏡筒本体が12kg、鏡筒バンド2kg、合わせて14kg以 上になるため、安全に1本ずつ取り外しができ、且つ耐久性に優れた架台を希望 したい旨お伝えしたところ、新設計フォークタイプのご提案をいただいた。

4) 架台は、俯角30度~天頂まで向く特別仕様とする。   ※ 地上の風景についても観望可能なようにするため 。

5) スーパーナビゲーター自作キットのエンコーダーの組込。

6) タカハシSE-Sピラー脚のネジピッチと東海キャスターのネ ジピッチが微妙に合わず殆ど入らないため、取り付け加工を施す。

しばらくBINO製作の順番待ちの状態が続きましたが、いよいよ 2010年10月20日APM(TMB)152-BINO計画がスタートしま した。 少しずつ出来上がっていくBINO、日々のHPの更新をワクワクし ながら拝見しておりました(^^)

2 APM-LZOS 152mm/F8 CNC-LW BINO 遂に完成!

そして、遂に2010年12月2日、APM-LZOS 152mm/F8 CNC-LW 3 枚玉スーパーEDアポクロマート EMS双眼望遠鏡 が完成しまし た! 手元へは、2010年12月6日無事に到着しました(^^)/~~~

荷物が到着して、まず驚いたのはAPM-LZOS鏡筒の入っている箱 の大きさでした。 50インチのプラズマの箱と同じ長さですが、幅の厚いこと・・ ・

早速、慎重に箱を開封し、ピラーから組み立て、次にピラー取 り付け部と新設計のフォーク(丈夫そうで且つ完成度の高い仕 上がりにちょっと興奮^^)を組み立てました。

そして、いよいよ鏡筒の取り出しです。

一瞬、意外とコンパクトかな?・・・と思ったのですが、フォ ークに固定(すごく簡単で楽でした)、フードを延ばして測って みると130cmオーバー、想像はある程度していましたが、いや はや巨大なこと・・・(>_<)

3 初観望

外は暗くなり、雨と靄でコンディションはダメダメですが、組 み上がって、まず約200m程先の街灯をイーソス17mmで覗いてみ ました。

テレビューNP-101双眼望遠鏡を里子に出してから早4ヶ月… う~ん、久しぶりの広視界に感動です。 バックフォーカスがどの位か気になって見てみると、約300m先 の民家の明かりで右8mm、左10mmの残り幅でした。 いずれ星の出ている時に無限遠に合わせてみようと思います。

現在の2インチアダプターは、かつてのテレビューNP-101双眼 望遠鏡の世代と異なり、ナグラータイプ4-12mmやイーソス10mm で本当にギリギリEMS保護フィルターに触れないように設計さ れていて、驚きでした。

今度は、ABBEⅡ16mm、10mm、6mm、4mmに、ツァイスABBEバロー を組み合わせ、約200m先の街灯の明かりを双眼で眺めてみまし た。

ABBEⅡ4mm×バロー2倍=600倍でもクリアで色収差はなく、クリ アなままの見え味でした。
感無量・・・(*^_^*)

かつて譲り受けた今は無きNP-101双眼望遠鏡と比較すると、質 感・機構・造りなど全てがグレードアップしているようで、と にかく感動しました。

4 地上風景の観望(昼間)

152mmの口径の威力は、やはり凄いです。

テレビューNP-101のときは108倍(ナグラータイプ6-5mm)にな ると昼間でもかなり暗くなりましたが、APM152では100倍(ナ グラータイプ4-12mm)でも十分な明るさがあり、なんと言って も像質がシャープです。

銀ミラーによる効果も大きいと思われますが、本当に素晴らし いです。

イーソス17mmとAPM-LZOS 152mm鏡筒との相性については、昼間 の観望では眼の位置を正確に合わせないと視野に一瞬、薄いオ レンジなどの色が現れます。 この点は、テレビューNP-101に装着した場合には一切見られな かったことなので、やはり同じメーカーのアイピースと望遠鏡 の相性が最も優れていると言うことなのでしょう。

因みにイーソス17mmでの最短観望距離は約10mでした。 約10mの距離を、70.6倍の倍率で、落葉低木の僅かに残ってい る赤く小さな実を眺めてみました。 当然、近すぎてEMSの光軸調整は必要ですが、何か不思議な感 じがしました(^^)

5 星空観望

12月は、なかなかよい天気に恵まれないのですが、寒さ対策 として消費電力1,000wの反射式電気ストーブで身体を暖めつつ 、部屋からのお気軽観望方式で、薄雲の向こうになんとか見え る星空を眺めて楽しんでいます(^^)

イーソス17mmによる無限遠(星空)は、その後、目幅をキッチ リ合わせて覗いてみると、バックフォーカスを7mmほど残して 何とか大丈夫でした。

ただし、新しく発売された ニコンNAV-17HW の場合、スリーブ の長さが58mmと非常に長い(通常は35mm程度)ため、無限遠に 焦点が合わないと予想されます。 今後もし、APM-LZOS鏡筒で双眼望遠鏡を計画される場合は、発 注の段階でAPM社に4cm程度鏡筒を切断してもらうよう予め要望 しておいた方が良いでしょう。

このイーソス17mm(71倍)でオリオン座大星雲を見てみました が、写真で見るように翼の広がりが見えました(私の目では色 は白くしか見えまっせんが…^^)。 また、木星もイーソス17mmで見てみたところ、縞模様がハッキ リと見え感激しました。

また、ABBEⅡ-10mm×ABBE2倍バローに換え240倍で見てみたと ころ、シーイングがよくなく、木星が煮えたぎって過剰倍率で したが、それでも凄く明るく見えました^^。

松本さん、このような大変素晴らしいBINOを製作して下さいまし て、誠にありがとうございましたm(_ _)m

2011年1月1日
林 孝之 (Hayashi Takayuki)
秋田県秋田市

管理者のコメント;

林さんより、約1か月ほど前に納品させていただいた、APM-LZOS152-BINOのユーザーリポートの第一報をいただきました。

当BINOをお引き受けしたのは、ちょうど中軸式の架台が成熟して来た頃でしたので、大型のフォーク式架台の受注は予想外のもので、ほぼ白紙状態からの設計と なりましたが、結果的には良い挑戦の機会をいただいたと思っています。

それまでご愛用いただいていた、TeleVue NP101-BINOを手放されての、満を持しての本命BINOのご計画でしたので、 私も自ずと力が入りました。

ただ、全てが初めてだったために、随分とお待たせしてしまったのですが、寛大に最後までお待ちくださいました。

13㎝での経験から、バックフォーカスは十二分だと思い込んでいたのでしたが、 組み立て現場で少し足りないことが判明し、大慌てでアルマイト済みのドローチューブ末端アダプター等を追加加工し、可能な限りのバックフォーカスを追加確保しました。 今回は、15cmで鏡筒最大径が大きく、鏡筒間隔も広がったことと、第2ミラーをオーバーサイズにしたことで8㎜ほど余分にバックフォーカスを消費したことが影響したようです。

後知恵ではありますが、ドローチューブ末端のアダプターを、常識的にドローチューブ端の外ネジにネジ込むのでなく、中に挿入して内側からセットビスで止めるような特殊な構造にすれば、鏡筒を切断することなくあと20㎜以上のバックフォーカスは稼げそうです。 落ち着かれたらご用命ください。(フォーカサーのみお送りいただけば良いです。)

新型フォーク式架台に過分なご評価をいただき、ありがとうございます。 BINOを1台製作するごとに反省することの方が多いのですが、今後ご使用いただく中で問題点等生じましたら、その都度改善させていただくつもりでおりますので、よろしくお願いいたします。

完成時期が、観測条件が悪くなる冬季に突入してしまいましたが、シーイングが良くなった頃に、ぜひ第2報をよろしくお願いいたします。
林さん、記念すべき元旦のご投稿、誠にありがとうございました。

ご自身のサイトにも紹介くださいました。
APM-LZOS 152mm/F8 CNC-LW3枚玉スーパーEDアポクロマート EMS双眼望遠鏡