12cmF5-BINO 続報2!/ 45°&90°ファインダーBINO同架

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 この度の45゜& 90゜ファインダーBinoは手持ちはもちろん、カメラ三脚等に固定して使えるので良いです。正確にはファインダーを流用した小型の対空型正立式変倍Bino(scope)と言えると思います。

 EMS-BinoユーザーYさんの御言葉をお借りする様ですが、小型のBino→チビBino→チビーノです。(以下チビーノ) 成人の目幅が60~70ミリ位であるとすればBino製作用鏡筒のフード外径(半径+半径)がそれ以下であれば目幅寄せを兼ねたEMSに頼らなくてもいいのではないでしょうか?。実際この5センチファインダーはフード外径が58ミリなので持ってこいな訳です。

 プリズムの大きさに従えば2インチ差し込みのアイピースは使えないという制約は有りますが対物の焦点距離174ミリ内外という短さからしても2インチは重量増になるし必要無いと思います。

 当方の12cm F5 EMS-Binoに90゜チビーノを親子Binoの様に同架させる試みをしました。私のビノはノーマルな接眼部なので元々ファインダー台座が有りますのでそこからレール金具と背丈の低い自由雲台を介してセットしてみました。 松本さんの所で製作してもらう際、予めBinoベースプレートのセンター以外にも追加ネジ切りを頼んで置きました。案の定センターから右に20ミリ程外れた所で左右はマッチングしましたがBinoの地上からの覗く視点がやや高くなりました。
 概ね北極星よりも高い仰角では良いのですが、それより低い仰角では背伸びをするか、架台を予め低くスタンバイしなければなりません。 あるいは45゜タイプの方が親(EMS)Binoに視点が近く良い様です。視点を引寄せる為にファインダー台座からの延長レール(9cm長)を機械工房で折り曲げ制作してもらいました。

 45゜Bino とEMS-Binoと接眼高さの追い込みをする為に2インチアイピースを場合に依ってはスリーブの外側に若干引き出したり(ドローチューブは中に入り込む)する事に成るかも知れませんがアイピースにミードSP40を使いますと見掛け視界は狭いですが、アイレリーフが27ミリも有るのでそっと顔を仰ぐだけでチビーノの視野が飛び込んで来ました。実視界10゜ また追加ウェイトをEMS-Bino前方下側に突き出して足さないと天頂時のバランスが取れませんので自作しました。天頂時ウェイト落下止めのゴムチューブも着けました。 ファインダーBino (愛称チビーノ)はEMS-Binoと肉眼視の間をカバーする双眼で広視界の星空散歩が楽しめます。

観望追記

2/23、ファインダービノ45゜にて月齢1.5の月を観ましたので少し述べさせて頂きます。
 17h30m日没でしたので、それからキンキンに合わせて有るメガネ越しにじっと凝らして空を見ていましたら、17h40~42mに有った!! 薄いほのかな月を認知しました。チビーノにSP26ミリアイピース(約7倍)で手持ちで覗きましたら細い細い、限りなく細い月が外周の1/3位が光って見えます。またその輪郭もギザギザとしているのが解りました。
 今までこんな細い月を見た記憶が無かったので感動です!! 18h00m前迄は暮れなずむ空の色が綺麗でした。18h10m頃は空が暗くなって来て地球照が良く解りました。18h20m光っている所がオレンジ色を帯びて見えます。18h30mには稜線を目前に減光して見えなく成りました。
 あのときから一年が経とうとしていますが、天体を観察する楽しみは無くす事が出来ません。^ ^ ;

いわき市 佐藤正巳

管理者のコメント;

 今回は、相次いで90度と45度のファインダーBINOを12cmF5-BINOにセットされたご感想を、佐藤さんより いただきました。 ファインダーBINOは、その仰角や取り付け位置によって、操作性が著しく変わることが リポートからもよく分かりますね。 これからもいろいろと模索される中で、理想的な場所が煮詰まることと思います。

 市販の50mmファインダーも、機種により少し焦点距離が違うようで、改造させていただいた90度ファインダーは、他の 物よりも少し焦点距離が長かったように記憶します。

 早いもので、東日本大震災直後に12cm-BINOをご注文いただいてから、季節がめぐり、早1年が経とうとしています。 寒かった冬も終わろうとしていますが、被災地の一日も早い復旧を願っています。

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追記: (90度ファインダーBINOの製作記は、BINO製作情報速報の2012年1月18日、19日、20日、22日、27日に掲載しています。 本例は、50mmの90度正立ファインダー(笠井TD)の素材をなるべく活かして加工したファインダーBINOですが、もう少しだけ予算をかけて、直視ファインダーとやはり笠井TDのヘリコイド付きアミチプリズムユニットを合体させますと、フォーカシング機能も ちゃんと備わったファインダーBINOになります。
 製作情報速報の2012年2月15日の記事は、ファインダーとしての加工例です。)



10 Bino-Checkers completed / Binoチェッカー、10台完成

 今日は発送まで済ませる予定でしたが、意外に最終工程に時間がかかり、発送はできませんでした。10台くらいの初期在庫を確保してから発売宣言をするつもりでしたが、もたもたしている間にご予約が溜り、8台は明日発送してしまいます。 というわけで、たった2台でのスタートとなりました。^^;早い者勝ちです。^^; (受注分のBINOの製作に取り掛からないといけませんので、次期ロット着手は少し先になりそうです。)



Bino-Checkers in the making / Binoチェッカー、粗加工中

Binoscope checkers are in the making.Another big snow brings less visitors and I can concentrate on the machine works.

外はまた大雪で、店は開店休業状態のため、加工に集中できます。^^;今日は、BINOチェッカーのアイピースホルダーの粗加工をしています。 板部品の方はCNCフライスがやってくれますが、こちらのホルダーはマニュアルでやっているので大変です。(このくらいの数量では外注メリットはありませんので、自前加工になります。)



Reforming the normal finder into a Right-angled One / 標準ファインダーの90度(正立)対空化

A normal finder is being reformed into a right angled correct image finder.It will be equipped with a helical focuser and eye part will be rotatable.

 通常のファインダーを90度正立ファインダーに改造中です。回転ヘリコイドのフォーカサー(ストローク15mm)と接眼部の回転装置付きです。

 鏡筒パイプは適当な長さで切断の上、内径ネジ切りが必要でしたので、慎重を期して手持ちの残材で試作しましたが、最適な長さに上がりましたので、これで仕上げにさせてください。白い鏡筒は、完全にファインダーホルダーの内部に隠れますので、関係ありません。よろしいでしょうか? Sさん^^;。

  ホルダーは写真でお分かりのように、鏡筒より長いため、これから切除加工をします。

 今回の結果が非常に良いので、今後の90度対空ファインダーBINOの接眼部の定番にしようと思います。(つまり、90度対空ファインダーBINOは、既製の90度対空ファインダーを改造するよりも、直視のノーマルなファインダーと当接眼部ユニットを合体させる方が正解だったということです。)

同日追記

 脚(ホルダー)の短縮加工も終わりましたので、写真(右端)を一枚追加します。(スプリング式のX-Yホルダーのため、鏡筒の回転位置が元来固定されていないので、鏡筒接眼部の回転装置はほとんど無意味でした。(なくても鏡筒をねじれば回転させられる。^^;))



C5-BINO on the MiniTower-Pro / follow up report! 続報!

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続報(1)

  昨夜(2月11日)は、天気も良く割と気流も安定していましたので、C5ビノで定番の 星雲・星団・2重星 、それと、火星を観望してみました。
 特に火星は接近しているためか、極冠や黒い模様がはっきりと観てとれます。 更に感動的な点は、極冠がちゃんと北極星(ポラリス)の方にあった事です。 地球と火星の自転軸が、ほぼ同じ方向を向いてることが実感できます。 今までは、こんな事気にもとめずに、ただ観ているだけでしたので、 観望会での「話ネタ」が1つ増えました。これも正立システムの賜物なんだなと思われます。
 倍率は3.5ミリによる240倍程度で、少し上げすぎかなとも思いましたが、 両眼でこんなにくっきりと火星の模様が見えたのには感動ものです。思わず、 「おー!!」っと唸ってしまいました。C11などでの大型機材では当たり前の事なのかもしれ ませんが、安い望遠鏡でもここまで見えるのか、そして双眼の効果はここまであるのかと 再認識しました。倍率が高くなると、自動追尾という点も非常に便利です。

 同日の昼間、このC5ビノ(モバビーC5)をミニタワープロを購入した 地元の望遠鏡ショップ持参し、スタッフや来店中の方々に披露してきました。
 皆、「おー!!」とこれまた唸っておられました。 「カッコえーー!」、「良く出来とるねー!」、「意外と軽かね!?」と評判は上々で、 「松本さんのHPでは製作状況をずっと見ていたけど、現物が見れて今日はラッキー!」 という松本さん製作の15センチビノ所有者の方も中にはおられました。
 途中から、お店の取引先の高精度なパーツ加工をしておられる方も来店され、C5ビノの出来に感動しておられました。その方も天文機材を製作・販売されているので、部材や機構をみると、このC5ビノはかなり手が込んでいるのが推測できると言われてました。 このC5ビノ、そんな意味でも松本さんには感謝しております。

                        以上近況でした。 塩塚

管理者のコメント;

 塩塚さんより、さっそく火星を観望されたご感想をメールでいただきました。 ご感動を飾らずに素直に表現してくださっていましたので、ほぼそのまま掲載させていただきました。

 口径13cmクラスの長焦点BINOが軽便な自動追尾架台で運用できるのですから、素晴らしいことですね。 この度の火星観察で、本BINOのご成功がはっきりと確認できたということで、お手伝いした私も大変嬉しく思います。

 先例が無い段階でプランを立てられ、最終的に実現された塩塚さんの先見性には改めて敬意を表したいと思います。 EMSのアルミ鏡時代であれば、アルミ蒸着面の4回反射による光量の損失がありましたが、今回は増反射銀ミラーの EMSを使用していますので、それも今回の好結果に随分と貢献したものと思われます。

 BINO本体のメカにつきましても、地元の業者さんたちにお褒めいただき、大変光栄に思います。

 塩塚さん、さっそくに新鮮な続報をくださり、ありがとうございました。
  追って土星も観測好期を迎えますので、続報を期待しています。 

(このBINOの製作記は、BINO製作情報速報の、2011年の11月20日、22日、29日、 12月1日、11日、13日、14日、23日、25日、28日 、2012年1月3日、12日、14日、に掲載しています。) 



MEGREZ90-BINO completed-2 / MEGREZ90-BINO、完成!-2

Here are the various angle shots of MEGREZ90-BINO.

MEGREZ90-BINOの追加の写真です。

 ご希望により、BINO本体の腹部に標準(VIXZEN)のアリガタをセットしました。 (置き型の架台も試してみられたいとのこと) このアリガタは本来の目的の他にも、必要に応じて腹側のウェイトのセットにも便利かも分かりません。

 ドットファインダーはお手持ちの物があるそうですが、デザイン的にマッチした物をこちらでセットしてみました。(ここまで来て、ドットファインダーで全体の調和を乱したら台無しです。^^;)

 一番右の写真は、依頼者の方が11日(3日後)のご訪問に先立って送って来られたNaglar4-22mmを装着したところです。 ご心配でしたが、このように、ウェイト調整でうまくバランスしています。最初から分かっていましたが、このように短い鏡筒の場合、アイピース重量の変化は、より長い鏡筒に比べますと、バランスにさほど鋭敏に影響しませんし、特にNaglar22mmの場合は、ピントを10mmほど(標準より)繰り入れますので、さらにモーメントの変化を相殺してくれます。 この写真でご安心いただけると思います。



Sky-Fi / Sky-Fiの動作チェック

I had ordered “Sky-Fi” to SouthernStars a few months ago, but I received a device named “StarSeek” by Orion, today.It is a little bit confusing, but It doesn’t matter how it is named. But the interim information by SouthernStars said that my waiting product will be a new version that has USB socket, but there is none of it, just as the old type except for the label.

Anyway, I could do the test drive successfully. It showed the same performance as NEXUS. But as you see the photo, an interface is needed to be connect to the Sky-Fi (StarSeek). Namely the yellow rectangled devices are equivalent to “NEXUS”

 去年の秋にSouthernStarsに注文していた”Sky-Fi”がようやく今日届きました。開封すると、”StarSeek” by Orion とのことで、名前が違っていました。^^; また、クリスマス前に同社よりメールがあり、「現行タイプならすぐに出荷可能だか、USB端子付きの新型はもう少し納期がかかる・・・」と言われたので、「急がないので、新型を待つ・・・」と返答したのでした。 ところが、届いた物はラベル以外は全くの旧仕様でUSBの接続端子など、どこにもありませんでした。^^;

 まあ、NEXUSが手に入った今、それはどうでも良いことなので、一応設定して動作チェックをしました。結果は当然ながら上々で、ターゲットサークルの動きの応答性はむしろNEXUSよりも良い印象を受けました。しかし、わずか5分程度のチェックなので、たまたまだったのかも分かりません。(すでに、SKY-FIユーザーの方からも、NEXUS同様、ターゲットサークルの動きのタイムラグは時々生じることを聞いているので。)

 ともかく、去年の秋の時点では、これが最良唯一の選択肢だったわけです。 前回も申しましたが、SKY-FIの場合は、インターフェースが必要で、写真の黄色い四角で囲んだDEVICEが一体化したのが、NEXUSということです。 SKY-FIのハウジングも、ほとんどのスペースは単三電池X4のスペースで、中身はスカスカなので、また友人に無理を言って、基板をインターフェースの中にに仕込んでもらう予定です。(するとNEXUSと同じになりますね。^^; 因みに、写真のインターフェース、SKY-FI共に単3X4本ですが、6P電池よりも持ちが良いそうです。)



C5-BINO on the MiniTower-Pro

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モバビーC5

 この度は、C5ビノを製作して頂き、有難うございました。まだ、冬型の 天候で気流も安定せず、完全な報告とまではいきませんが、とりあえずファースト インプレッションをお送り致します。

 当初C5のシュミカセ専用レデユーサー(以下、専用RD)を主境セルに取り付けていましたが、 専用RD以降のバックフォーカスを長く取りすぎたため、明るい恒星などの周りに光環が 発生しました。そのため、専用RDを取り外し、笠井トレ-デイングのアイピースレデーサーを 取り付けました。松本さんには再加工をお願いする事になり、大変ご迷惑をおかけいたしました。 事前に、星像等については確認したつもりでしたが、明るい恒星等での確認が不足していたようです。
 専用RDを取り外し、笠井RDを取り付けることによって、全体のバックフォーカス は25ミリ程短縮されましたが、それでもRD無で、焦点距離は1560ミリ、笠井RD付きで940ミリ 程度になるようです。

 新しく開発されたピント補償機構とスタビライザー機構は、大変使い易いものとなっています。 このC5ビノは、もともと観望会用をコンセプトとして出発していますので、眼幅が異なる大人や 子供達が同一ピントで観察できるのは、非常にメリットがあるのです。スタビライザーシャフトも、 これが1本あるだけで、左右の2インチチューブの傾き、前後方向、上下方向を決定しますので、 ビノ初心者の私には大変助かります。写真では良く分かりませんが、左右のEMSがベースプレート 上を前後します。この点も重いアイピースを取り付けた際のEMSガードになっています。 更には、左右の鏡筒のズレを許さない一体型めがねフレームなどなど、 随所にこのC5ビノ新機構の凄さを見せ付けられてしまいます。

 さて肝心の星像ですが、笠井RD付きで、パンオプテイック24ミリ(39倍)、ナグラーⅥ・13ミリ (72倍)、ナグラーⅥ・7ミリ(134倍)、ナグラーⅥ・3.5ミリ(268倍)で観望してみました。
 気流が安定しない中での観望でしたが、24ミリ、13ミリでは良く見えました。定番のh-χ、M42、M78 、M35、M36、M37、M38など非常に良く観望できました。7ミリでは、木星、月面、2重星など が好対象になり、これも良く見えます。しかし、3.5ミリでの恒星はかなり厳しい状況でした。 ただ、月面は3.5ミリでも画像は甘くなりますが、双眼視による迫力も出てきます。 尚、24ミリでは、笠井RDを取り付けることによって、視野が少し狭くなります。
 次に、笠井RD無で、笠井EWV32ミリ(48倍)での見え方ですが、視野は格段に広くなり、 それこそ宇宙空間を覗いているような感じになります。ただ、周辺の星像が甘くなる傾向があり、 24ミリを使用するか、32ミリを使用するかは、対象天体によって変える必要があるようです。
 それと、C5はシュミカセではありますが、筒内気流による温度順応についてはさほど気に する必要はないようです。

 このC5ビノは重量が約11キロです。このまま経緯台に取り付けることができ、もちろん移動に際しても このままの状態を保ったまま電車等を利用できます。口径12センチのビノが、この大きさ、この軽さ というのは、いろんな意味において有利に働きます。私には、見た目がカッコ良い点も気に入っています。

 このC5ビノは、GPS機能付きの経緯台に搭載します。この架台は、自動導入・自動追尾が可能で、 北極星が見えない場所でも設定が楽に行え、導入精度も、満足しています。 また、搭載鏡筒もC11程度までは可能のようです。ただ、2軸で追尾するため、高倍率(200倍程度)では、 多少ゆらつきます。しかし、観望に支障をきたす程ではなく、気にはなりません。 尚、電源は100ボルト、12ボルト、乾電池(本体に単38本収納)の選択ができます。 観望会等で使用するに当たって、夕方まだ明るい内に、北極星が見えない場所でも月や惑星等を 基準星として設定でき、自動導入後、大人数で観望しても追尾するという点において大変重宝しています。

天候など回復し、観望の機会が増えましたら、またリポートいたします。

塩塚

管理者のコメント;

 このBINOの製作は、近年で最も難産だった物の一つです。 加工自体には問題はなかったのですが、 何度もアイデアを練り直したため、達成感のないまま時間が経ち、お待たせしているストレスに潰されそうな時もありました。 しかし、結果的には思い通りの仕上がりになり、非常に満足しています。

 シュミカセは、主鏡を前に移動させることで、ほぼ無制限にフォーカスを外に出せる利点がありますが、 この例でも示していますように、フォーカスを引き出す程度に応じて、F値が大きくなってしまいます。 通常よりも200mmほど焦点を引き出しますと、F12くらいになってしまう訳です。仮に1/2のレデューサーを鏡筒接眼部に用いますと、一旦400mmほど引き出してから焦点を縮めることになりますので、収差補正的にもさらに 無謀な使い方になるわけです。 その意味では、このようなケースでは、レデューサーはなるべく焦点の 近くで使用する方が有利だと思います。

 最初、私は当タワー型のgoto架台(MiniTower-Pro)のことを知りませんでしたので、その使用に悲観的でしたが、すでに同等負荷を試載して検証済みとのことで、了解いたしました。 実際に、完成後のBINOは、同架台に楽勝で載って問題なく動いているとのこどで、 固定観念で判断していた自分を反省しています。 他社でも同様な経緯台モードに変換できる赤道儀が 開発されており、今後このタイプの架台が普及して行くだろうと予感させられます。

 お仕事の都合で、仕上がったBINOは発送させていただきましたが、納品後にBINO本体と一緒にご訪問 いただき、純正のレデューサーの撤去とEMSと鏡筒間のスペーシングの短縮、その他OPTION加工をやらせていただきました。

 塩塚さん、タイムリーなリポートをありがとうございました。 全く新しいジャンルのBINOですので、 貴重な情報です。 また、一通り観測されましたら、ぜひ追加リポートをよろしくお願いいたします。

(このBINOの製作記は、BINO製作情報速報の、2011年の11月20日、22日、29日、 12月1日、11日、13日、14日、23日、25日、28日 、2012年1月3日、12日、14日、に掲載しています。) 



Great Success on the innovative Push-To system;”NEXUS” ! / “NEXUS”導入成功と今後の予定

Experiments of my own and more closer test-drive by my friend proved the innovative Push-To system “NEXUS with SkySafari3Plus/Pro” to be an epoch makingly excellent system with the highest accuracy.

I must back down on my first feeling of its pointing error of 0.5deg to1.0deg. Later investifation by my friend showed far more accuracy, and the first negative estimation seems to be the result of rough alignment of my side.

Why I had been so involved in this next generation PushTo system is; that the devices of the guiding system should be decided before finishing the plan of my New central axis Alti-Azimuth Mount. Now, I am ready to go ahead!!

1年以上に渡り、スマートフォンを利用した合理的な手動導入システムを模索して来ましたが、ようやく、結論が出ました。 当初に模索した、スマートフォン単体での導入支援は、方位角の検知精度の悪さから断念せざるを得ませんでしたが、エンコーダのパルスをWIFIで飛ばし、スマートフォンでキャッチして天文アプリと連携する方法が十分に実用段階に来たことが、はっきりと検証できました。

上記システムを初めて最もシンプルに実現したdeviceが、ごく最近発売されたASTRO-DEVICES社の“NEXUS”ですが、それにつきまして、私自身による検証の他、友人がより詳しく実際の星空で検証していますので、ご参照いただくことを強くお勧めします。 当方の2月1日の記述では、”0.5~1度の導入誤差”という印象を述べていますが、その後のより詳しい検証によると、実際の導入精度は、それよりもはるかに高いことが示唆されています。 当方の先日のテストは、路上に積もった雪に突き刺した三脚でのチェックであり、導入に使用したアイピースが低倍広角(85度)だったことから、目測のalighnment(基準星の初期設定)の誤差が大きかったのが単に反映されたのに過ぎなかった可能性が高くなりました。 また、天文アプリ(SkySafari3-Pro)の使用方法に私がその時点でまだ習熟していなかったことも関係したようです。(2/1の導入精度に関する感想は撤回します。また、エンコーダのステップ数も10,000ステップが4,000ステップクラスよりも高い導入精度を約束することも間違いなさそうで、この点でも2/1の記述を撤回します。)

さらにここで特筆すべきことは、Breakthrough Product (画期的製品)は一般的に、従来機よりも価格がはるかに高くなるのが通例でしたが、今回に限り、特に日本国内では、従来の類似手段よりもはるかに低コストで導入できるということです。 特に、すでに iPhone/iPad 等を所有し、架台にエンコーダを設置している場合は、NEXUSとSkySafari3Plus/Proのみを揃えれば良いので、(現為替レートでは)2万円ほどで完全な手段が整うことになります。

私がここまで次世代型の導入システムにこだわって来ましたのは、新型の中軸式架台の仕様と切り離せないからです。導入支援の具体的な道具立てが決定することで、初めて新型架台の設計が確定するわけです。

なんやかんやで、BINOのバックオーダーの消化が停滞してしまい、大変申し訳なく思っておりますが、これから遅れを挽回するつもりですので、何卒、よろしくお願いいたします。

これより、埼玉県のY様のMEGREZ90-BINOの納品を完了しましたら、新潟県のH様の115EDT-BINO、東京都のO様の130EDT-BINO、U様のBORG-FL71-BINO、大阪市のT様のCAPRI102ED-BINOに、続けて着手させていただきながら、合間にBINOチェッカーや、ハイランダー用の軽量架台等のバックオーダーを処理させていただこうと思っております。(鏡筒の入荷時期等で、上記順番が入れ替わる場合もありますので、よろしくお願いいたします。) お待ち遠しいこととは存じますが、なにとぞご理解くださいますよう、お願いいたします。



MEGREZ90-BINO almost completed / MEGREZ90-BINO、ほぼ完成!

MEGREZ90-BINO is almost completed. Only the operation handle and a weight system are to be set.

 ハンドルとウェイトシステムは、アルマイトが完了次第にセットします。11日には、いよいよ埼玉県のY様との対面です。



TSA102-BINO on an Equatorial Mount

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TSA-102 Rotating Binoscope

Contrary to the custom Alt-Azimuth mounting this Takahashi TSA 102 Binoscope is mounted on an equatorial mount. A set of rotating rings from Parallax (USA) was used to allow for the rotation of the Binoscope to level the eyepieces. Normally these rings are used for rotating the Newton type telescope.

The reason for using an equatorial mount is personal. For observing the tiniest details on the moon and the planets, so with the highest magnification, I prefer the steady one direction equatorial movement of the telescope. It is also important to have enough space to take a seat at the telescope, because the observer should be able to position the eyes as strain free as possible to allow for maximum relaxation during observation. Only then the observer will be able to see what the instrument can deliver.

During one of the first moon observing sessions with this Binoscope the small 500 meter wide rill in the Vallis Alpes was easily spotted in full length at a magnification of 233x with use of the Pentax XW 3.5 mm eyepiece. It showed very clear the irregularities in the rill and the high contrast between the rill and valley floor. According to several observational books and lunar atlases this should only be possible with first class optics of above 130 mm diameter. Many Binoscope users know by experience that observing with two eyes has several advantages and going beyond the diffraction limit for high resolution observation is one of them.

Switching to the Kasai Extra Wide Vue 32 mm eyepiece it has 26x magnification and a splendid 3.3 degree field of view showing clearly the low contrast extensions of the Orion nebula filling up nearly the complete field of view.

Highly recommended instrument for lunar and planetary observing !

Alexander van Lemel
Rijssen, Netherlands
Februaryr 1st, 2012

和訳(松本)

 一般的な経緯台と異なり、このTSA102-BINOは赤道儀に搭載されています。 アメリカのPrallax社製の回転式バンド(ニュートン反射用)を1組(2個)使用し、 アイピースのレベルを常に水平に保つことが出来ます。 この回転式バンドは、主にニュートン反射望遠鏡 の回転機構として使われています。

 赤道儀を採用した理由は、私の個人的な事情によるもので、月、惑星の微細構造を最高倍率で観察するために、一軸で安定した追尾が可能な赤道儀を好んだからです。 また、BINO本体の下に干渉物がなく、ゆったりと座って観られることも重要なポイントです。 観察者の眼は、観測中、出来るだけ安楽でリラックスできることが重要で、そのような条件が整って初めて、このBINOの性能をフルに発揮させることが出来ると確信しています。

 このBINOで最初に月面を観察した時、アルプス谷のわずか500m幅の溝の全長を233倍(PentaxSMC3.5mm)で簡単に確認しました。 また、溝の複雑な地形と、溝と谷の平面の高いコントラストもよく確認できました。 私が知る5~6冊の観測ガイドブックや月面図によると、このような細部は、口径13cm以上の優秀な光学系 が必要だと書いてあります。私を含む多くのEMS-BINOユーザーは、経験から、双眼視には多くの利点があり、回折限界を越えた威力を発揮することを知っています。

 アイピースを笠井TDのEWV32mmに切り換えると、今度は26倍3.3度の素晴らしい広視界を提供し、ほぼ視野一杯に 広がるオリオン大星雲の微妙なディテイルを満喫させてくれます。

 特に、月、惑星観察には最適で、お勧めしたいシスムです。

Comment by Matsumoto;

Mr. Alexnander van Lemel has successfully made his own rotative mount for his equatorial mount. I would like to give him my biggest applaud because I know the difficulty of making the rotarive device. He is not only a good craftsman but also has deep understanding of EMS and its applications.
He said the binoscope was set on the rotative mount currently with the preliminary device, but he would come back here again to explain closer detail of the mechanism after finishing it.

Just two days before the eastern Japan catastrophe, He and I were exchanging “Sake” in a Sushi Bar in Tottori City without knowing what would happen two days later. He knew the earthquake while he was going back to Tokyo, and he could scarcely evade it and could get home safely.

The cute girl in the 6th photo is his loving daugter. She was so kind that she had drawn me a cute picture leaving it to her father starting for Japan.

 オランダのアレキサンダー氏がTSA102-BINOを見事に赤道儀仕様に仕立て上げました。  時間が無いことを理由に、赤道議仕様の製作はお断りしたのだと思いますが、自力でここまで製作されるとは、 大したものです。
 BINO本体を回転装置に固定しているメカニズムが写真では分かりませんが、 彼によると、現状はまだ仮セットで、最終的に完成したら改めて詳細をここで発表してくれるそうです。(それと、時期を見てヘリコイドも新型(マツモト製)にアップグレードするそうです。)

 彼は産業機械メーカーのエンジニアで、日本にも支社があることから、数年に一度は 来日されるようで、実は去年の3月9日には、彼は当方を訪問していました。

 一番右の写真に写っているのは娘さんで、私のためにわざわざ絵を描いて、日本に行くお父さんに 託してくれました。 この絵と、私の娘に頂いた陶器の風車のオルゴールは、我が家の宝物になりました。

 彼は私と別れた後、東京に向かっている時に地震を知りましたが、交通の混乱はあったものの、かろうじて震災には直接巻き込まれることなく、無事に帰国しました。   



The last parts to be anodized (MEGREZ90-BINO) / 最後のアルマイト部品(MEGREZ90-BINO)

The last parts of the MEGREZ90-BINO is going to be sent to be anodized.

The first star test of NEXUS with Sky Safari3Pro was successfully done last night.Every object was successfully caught in the 3-deg field of a binoscope.

 遅くなりましたが、MEGREZ90-BINOの最後のアルマイト部品が完成しました。月が2月に代わり、焦っておりますが、ご訪問予定の11日までには確実に完成していますので、ご安心ください。

 28~29日にかけて、C5-BINOがオウナーの方と共に里帰りし、その場でリフォームと再調整、OPTION加工をさせていただきました。 純正レデューサーを止め、EMSと鏡筒本体のスペーシングを23㎜ほど詰めました。(純正レデューサーは止め、EMSを鏡筒に近付け、笠井さんのアイピースレデューサーをEMSの接眼部に使用する(加工は必要)ことにしましたが、この方が結果が良いようです。)

 昨晩は、初めてNEXUS+SkySafari3-Pro(一時セールで¥2,600になった時に、-Plusから-Proに買い直しました。^^;私の場合は-Plusで十分でした。^^;)を、実際の星でチェックしました。結論から言いますと、低倍広角(実視界にして3度前後以上か)での導入精度は実用上十分のようでした。(0.5度~1度くらいまでの誤差) ターゲットマークが望遠鏡の動きに時々遅れる等、気になる点もありますが、実用性が検証できたことで良しとしています。ハード的には、精度向上のポテンシャルはまだあるはずで、今後のアップデートによってはさらに導入精度が上がる可能性は高いと考えます。 初期のアライメント方法が、1starと2starsの2種類しかなく、第3、第4の天体で残存誤差を追い込めません。(10,000ステップのエンコーダのポテンシャルを全ては発揮していないようで、このシステムでは4,000ステップもあれば十分のようです。) この点は、単なるソフトの方針の違いに過ぎないと思いますが。 まあ、この段階では重箱の隅をつつくのではなく、このシステムが実用になること自体を褒めるべきでしょう。 ワイヤレスで手元のiPhoneの画面で望遠鏡の視点がモニタリングできること自体が特筆すべきことですから。