First-Light report of VERSION-11 of 15cmF5-BINO by Mr.S in Okayama pref. / 早々にファーストライト(岡山県S様)

 15cmF5-BINOのVERSION-11 一号機、昨日(10/29)当店でお引渡ししました。
 ファーストライトのご報告は帰宅されてから数日後くらいに思っていたのですが、何と、帰路に星見サイトに立ち寄られ、初観望のご報告をいただきました。
 以下、いただいたメールからの抜粋です。

前略、
 帰りは、 津黒いきものふれあいの里の駐車場で、ファーストライトを楽しませていただきました。

● そうだったんですか? 素晴らしい!
    夕方には、そろそろ帰宅されているかな?と思っていました。

  薄明りの中、上下のバランス取りで少し戸惑いましたが、 アリミゾのセット位置を少しズラし、丁度良い所で設定できました。 他は大した問題もなく、すんなりと・・・東西2本のLEDの街灯が恨めしい・・・

● さすがですね。 当方で何度も鏡筒着脱の練習をしていただいたこと、正解 でしたね。^^

  アイピースを変えると、僅かにEMSのXY調整を触るくらい、 ある程度まで近づくと、頭の中で何が起こっているのか、一瞬で左右の絵が重なります。

● その、EMS-BINOとして当然のことを実際に体験していただいて嬉しいです。皆さん、すぐに当たり前になってしまうのですが、大変嬉しいご指摘で す。 EMS-BINOへの入門を躊躇している方の杞憂の一つに、光軸調整への不安が あるみたいなので、そうした方には、この辺しっかり読んでいただきたいもので す。 光軸ユーザーアジャストの双眼望遠鏡は、未だEMS-BINOしかないですが、 多分、既存のメーカーさんは、ユーザーを信頼していないのでしょうね。

  アイピース32mmで西に落ちかけた干潟星雲からオメガ星雲、鷲星雲、近辺の散開星団をひとなめ、 少し離れて、リング星雲にアルビレオ、カシオペア近辺の、散開星団やら球状星団やらとりあえず沢山・・・ アイピース9mmでの球状星団、どれも私の目に色収差は殆ど気になりません。

● そうなんです。 昼間の景色対象でも色収差はほとんど気になりませんか ら、DeepSkyなら、楽勝なんです。その辺、メーカーさんにも再認識してもらい たいものですね。大口径(15cm以上)短焦点アクロマートの選択肢があまりにも 少ない。(つまりこの15cmF5鏡筒の存在が貴重だということ。)

 アイピースを13mmにして二重星団、ため息が出るくらい美しく、椅子に座ってずっと見ていました。 しかし、ここは標高500mを超える山奥、10月の終わりの星空は9時を過ぎるころからため息でアイピースが曇る曇る、
  マスクをしたり、鼻にティッシュを詰めたり、どうしようもないので息を止めてみたり・・・ とうとう息を止めるのに疲れての撤収となりました。

● 露よけ対策が必要になりますね。

  オリオンが昇ってくるまで頑張ろうと思っていましたが、残念です。 しかし、西に沈みかけたボーデの銀河、東に昇ってきたアンドロメダや二重星団など、 今まで見た中で一番の見え方でした。 アンドロメダってこんなに大きかったのかっ、250mmのニュートンでも見たことない・・・

 15cmF5BINO、双眼天体望遠鏡としての一つの究極の姿を手にすることが出来ました。 大切に、そして、みんなに喜んでもらえるよう使います。 ありがとうございました。 取り急ぎ、無事帰宅の報告まで  岡山県 S

● ファーストライト・リポートに、私も大変興奮しました。
    本当にありがとうございました。

Comment by Matsumoto / 管理者のコメント;
  早々のファーストライト・リポート、ありがとうございました。
 製作の苦労が報われる瞬間です。^^
  続報を楽しみにしています。