90φadapters for EMS-UXL

 これは、EMS-UXLの付属品ではなく、望遠鏡側のアダプタ―製作ですので、間違えなく。
最近も某メーカーさんと少しもめました。^^;
 メーカーさんはこれもEMS-UXLに付属するものと勘違いされたようで、しかし、相手部品(フォーカサーか、エンドアダプター)も送らずに、ただ、「アダプターも作ってください。」と言うのは、あまりに素人じゃないかえ!!^^;

 加工を省力するために、部材は無垢の丸棒ではなく、ぎりぎりの厚肉パイプを発注するのが常ですが、それでも、あのアダプターX2を加工するのに、このくらいの旋盤の切り屑が生じます。
 私がこの道で曲りなりにも成功したのは、自分で加工するから。 自分で加工するから、外注する時も、作業者が頭を捻らなくても良いように発注できる。
 いつも言って来ましたが、天文マニアがボール盤を持たないのは、一般家庭に包丁がないのと同じですよ。

Counter weight bracket for the Center Mount

 中軸架台の、天頂確保のための垂直回転軸の水平回転軸からのシフト量は必要最小限しており、モーメント加重の影響も少ないのですが、重心が水平回転軸中心にあるのが理想なのは言うまでもありません。
 それに気付いたユーザーさんがおられ、提案されたので、重い腰を上げた次第です。
 流行ると困るので、公開を躊躇しましたが、合理的な方法が閃いたので、一応UPすることにしました。 猛者の方々は、写真を参考に各自、カスタマイズしてみられたらいかがでしょう?LOL

 ゼロから考えることに比べれば、ほぼ完成した物をカスタマイズするのは簡単なこと。
最後の仕上げはユーザーさんにお任せしても良いのですが、穴開け、タップ切すら出来ない人もいる。
 ローレット付きネジの手持ちは長さが足りないので、通常のキャップボルト(六角穴ボルト)にしました。これで、バッテリーケースが安定します。

8cmF15-BINO in the making- 5/ 左右鏡筒の結束方法

 先日、応急的に結束した方法は、無垢の丸棒の両端にM5のタップを切り、バンドのM6ネジ用の穴からM5のキャップボルトで固定するものでした。(M6ネジの下穴=5mmΦなので)
 バンドのM6ネジをバカ穴6φに加工して、無垢の丸棒で結束するのが簡単なんですが、今回は敢えて写真の方法を採ってみました。この方法だと、鏡筒をセットしたまま、初期調整がやりやすいかな?と思ったからです。自作的には、丸棒の方法が簡単ですね。

 鏡筒2本を結束した所。アリガタの前方だけで結束したのは、天頂時の架台(ピラー)への干渉回避ですが、高度制限をかけて良いなら、一方の結束バンドは手前に配置した方が安定するかも知れませんね。
 その点、このバンドを利用した方法なら、後で自由にカスタマイズ出来ます。
  この結束方法、バンドを緩めると、自由に捻じれます。見方によれば、問題になりますが、バンドをしっかり締めれば(実用レベルまで)固定されるわけで、むしろ、初期調整が非常に楽になる方法と言えます。この点の剛性の考え方は、BINO作りの方針決定で非常に重要な意味を持ちます。単純に剛性だけを追求すると、逆に操作性の悪いシステムになってしまう可能性が高くなります。
 雪上、氷上スポーツで言えば、スキーやスケート、初心者には危険な装具ですが、自由度があるから技量があれば制御しやすいわけです。技量を習得する根気がない人は、いつまでもお尻にビニールシートを巻いて滑れば良いです。^^;

 架台にセットしたところ。 やはり、三脚は純正を止めて、より剛性が高い物と交換しますね。

Askar 185-BINO by Mr. S in the US completed !

Comment by Matsumoto/ 管理者のコメント;
Congratulations on the completion of your fine Binoscope, and thank you for sharing it with us!!

猛者はどこにでも居るね。お見事です!
 Cutting-Edge な個人のBINO製作者に反して、メーカーさんはまだまだこれから・・の印象が強いね。
メーカーさんには、一層の精進を期待します。(メーカー代表者自身が実際に手をかけてBINOを製作、使用していないことに問題があるね。)


Two pairs of EMS-UXL in the making, one of the D is 253mm, the other, 175mm

Dear Mr. M, Sorry to have kept you waiting so long, and thank you for waiting patiently.

EMSは一般に、最短2日で出来るのですが、なぜか1か月以上お待たせしてしまうことがあります。
今回は私の入院もありましたけどね。
 一般的に、マツモトに早く作らせるコツというものがあるのですよ!
マツモトに早く作らせるコツ;
1. あれもこれも、特別仕様の物を多数同時に注文しない。
2. コミュニケーションは速やかに。(問合せメールを放りっぱなしで旅行に出たりしない。)
 以前からぼつぼつお知らせしていますが、松本は、EMS作りを3年以内に止めます。
 今から在庫調整をしているので、物によっては、ずっと早い段階で中止する製品が出て来ると思います。EMS-UXLも、後10台分くらいで止めるので、これは2年以内になるかも知れません。

8cmF15-BINO in the making-4/ Preliminarily assembled/ 仮組立


 見積もっていた鏡筒間隔にやや誤算があり、4mmほど広げないといけない模様。
鏡筒の連結用のパーツは、連休のためまだ入荷していないので、有り合わせの材料で、臨時的に組み立ててみました。
 まず、この方法が物理的に可能なことは確認できました。
 それにしても、架台の脆弱さは、予想以上で、三脚はいずれ交換するつもりながら、架台本体の剛性不足は否めません。せっかくのF15鏡筒が低倍専用となっては、話になりませんからね。

8cmF15-BINO in the making-3

Dovetail directly set!
 アリガタを鏡筒に直接セットしました。
BINO全体としての架台へのセット(着脱)は、このアリガタが担います。
搭載重量の数値のみを気にする方が多いですが、それよりも、架台の不動点から離れた質量のモーメント加重が問題です。右鏡筒をセットすることで、全体の重心が架台の不動点にほぼ一致します。
 鏡筒直付けのアリガタにより、鏡筒バンドを介すよりも25mm鏡筒を架台側に接近させることが出来ました。
 左右鏡筒は、審美性を追求すれば、地図の銀行マーク状のパーツで連結するのが良いですが、今回は、付属のバンドを利用して、接続管でスペーシングを兼ねて連結する予定です。

 初回でもあり、セッティングの自由度が高い方法を採用します。

8cmF15-BINO in the making -2

72mmの短縮、意外に大した差じゃないなあ(外見的に)!^^;
(実際には、振り回しが随分楽になるはずですがね。)
 当方の小型旋盤にかけるには、ちょっと長すぎなので、初心に立ち返って、紙を巻いて、手ノコで切断。

 原始的な方法です。
 振り返ると、30年くらい前、Astrphysicsの15cm3枚玉APOを同じ方法で切断したことがありました。
最近の方は、とかく、工具がないとか、経験がないとか、いろいろと理由を付けたがりますが、熱意があれば、大抵は道が開けるものです。振り返ると、私もほとんど”Desperate”な、ある意味、ヤケクソの精神で急場を凌いで来た感があります。ボール盤しか持たない頃に、どうしても平面切削加工がしたくて、ボール盤のテーブルを振って簡易フライスにしてみたり、いろいろやりました。

8cmF15-BINO in the making

BINO作りの最初に何をするか? ですが、まずは現状把握です。
(想定したシステムで)ピントが出ない!とパニックになって、思考停止してしまう方があまりに多いと見受けます。
 まずは、確実にピントが合うシステムを鏡筒にセットしてみて、現状を把握するのが最初です。
そして、最終的なシステムの光路長との誤差から、鏡筒の切断量等を決めるわけです。
 本例だと、EMS-UMB相当で、フォーカスの余裕=12mmでしたので、鏡筒のバックフォーカス=136mm+12mm=148mmで、販売店さんの公称値の145mmがかなり信頼が置ける数値だと分かりました。
 今回のセットアップでの理想(最小限)のD=194mmなので、目幅60mm(一応の最小目幅)でのEMSの必要光路長=(194-60)/2 X √2 +20+ 20 + 58 ≒193mm、ということになります。 必要光路長がDに近い数値になることは、以前から何度もご指摘してまいりましたが、今回もあまりに近い数値で、自ら苦笑してしまいました。
 ただし、これは、余裕を全く見ていない数値ですから、いくらかの余裕を確保しないといけません。
27mmの余裕を見ると、193+27=220mmのバックフォーカスを確保すれば良いことになります。
 従って、鏡筒のカット量=220-148=72mm  ということになります。
  何だ!、意外に短いなあ!、たった7㎝の短縮か?F値換算の “1” にも満たない!
  まあ、逆に言えば、GoTo架台を左右鏡筒の間に収納してしまう考えが、意外に無謀なものではなかったということの傍証であり、喜ばしいこととも言えます。EMS-ULも極端に長くなることはなく、標準のヘリコイド仕様のセットアップに対して、ヘリコイドの両端に12mmのスペーサーを配置(左右合計で4個のスペーサー)することで、D=194mmに最適化します。
 私の頭の中には、明瞭な完成図がすでに描けていますが、やはり鏡筒が2本載った所をお見せしないことには、皆さんは納得されないと思うので、最後までやってみますね。
 今回は、原理の検証なので、性能なんで糞食らえです。アポに拘らずに、アクロにしたものそのためです。この方法で、BINOが実現するのか?というのが最大のテーマです。テストに使用する架台が脆弱なのは百も承知です。(これが成功すれば、要求基準に合わせて、鏡筒や架台をグレードアップすれば良いだけの話です。ただ、(マニアの性癖ですが)アラを探すよりも、機材に合った使い方をすることで、それなりに楽しめるものだということも言えるのですよ。)