Full aperture filter on the APM120 BINOCULAR / フル口径フィルターon APM120対空双眼鏡

The client wished full aperture protective filter on top of the objective lens.
大型双眼鏡にフル口径の保護フィルターを常設というのは、珍しいですが、ご希望に従って加工してみました。

MASUYAMA-32mm-85deg.on the APM120-90 BINOCULAR

Transcendent RFV(Real Field of View) has come true on the APM120-90deg Binocular.
By the surprising change of the view point, I have scceeded in taking full advantage
of the rich field of MASUYAMA-32mm-85-deg. with the minimum sacrifice of the listed FOV of 85-deg.
About 3.6-deg of RFV seems to be secured by my visual estimation.

意表を突く発想の転換によって、MASUYAMA32mmをAPM120対空双眼鏡に使用することに成功しました。
からくりは動画の通りです。本双眼鏡の射出窓のポテンシャルを最大限に引き出す方法です。この方法ですと、85度の視野がケラれる量は最小限で、印象的には、EMS-UMにMASUYAMA32mmを使用した感じに近いです。20.6倍で実質70度以上の見掛視界は確保できたようです。超絶な広視界を実現しました。

Setting of the APM120-BINOCULAR on the Mount

After a lot of twist and turns in my mind, I finally decided it is the best way to attach and remove the Binocular from the horizontal unit.
As the original horizontal drum would not accept the encoder, I had to replace it for my horizontal unit with encoder. I firstly planned to replace the horizontal shaft for a dovetail so that the Binocular can be released from the horizontal unit by the dovetail-holder. But I found it more wise to use the original horizontal drum as a extension pillar. Inserting the shaft into the drum hole is easier than set the dovetail into the holder.
But I found the clamp screw could not perfectly lock the shaft from slipping, and I made a boss and a hole on the top of the drum and the base plate of the arm mount.

双眼鏡本体の架台への着脱方法をお示ししました。
まず、純正の水平回転部には、エンコーダを都合のよいポジションで回転軸に直結できません。そのため、水平回転部は当方のエンコーダ付きのユニットを使用する、というのが今回の大前提です。
当初はアームマウント側のシャフトを撤去して適当なアリガタをセットし、水平回転ユニット天面にアリミゾをセットする計画でしたが、問題点が多く、結果的に動画の方法がベストだと判断いたしました。
まず、アームに固定してあるステンレス製のシャフトは容易に外せません。当初、外す方法をメーカーに問い合わせようとしましたが、落ち着いて、総合的な条件を熟慮してみました。
まず、暗がりで、本体を持った状態では双眼鏡本体の陰になるアリガタ、アリミゾでの着脱が本当に便利なのか?ということ。また、どっち道、適当な長さの延長ピラーは必要になる。
そこで到達した結論は、当方の水平回転ユニットの上にAPM純正の水平回転ドラムを上乗せすることです。(3/8インチネジで連結)
そこに、双眼鏡本体のアームマウントの水平軸を挿入するわけですが、今度は軸を完全にロックする必要があります。ローレットネジでは完全ロックできないと予測していましたが、その通りで、すぐにクランプレバーを発注しました。しかし、試しに通常のキャップボルトを六角レンチで締めてもスリップすることが判明し、動画のように、回転ドラムの天面にボスを、挿入するセンターアーム側のベース円盤の該当箇所に貫通穴を開け、嵌合するようにして解決しました。
ご推察のように、そのボス(ボルトの頭)を外せば、オリジナルの架台としても直ぐに機能します。

The idea of the accessory plate for the APM-BINOCULAR

Dovetail is not the only method of one-touch release.
This idea allows you to set the accessory plate by one thumb screw in such a manner as you will never drop or lose the screw.

ワンタッチ着脱はアリガタ&アリミゾだけの芸当ではありません。
この方法でも、たった1本のローレットネジで汎用アクセサリープレートが着脱でき、かつネジの脱落、紛失の心配はありません。

この運搬用取っ手、設計者のこだわりか、天面がサイト(照星 照門)を兼ねていてるのは良いのですが、天面が鏡筒軸に対して下向き(前に向かって)傾斜しています。当初は、困惑したのですが、そこはちゃんと考えられていて、30mmほどの長さで取っ手前方の一箇所がフラット(鏡筒軸に平行に)に段差加工してありました。

Proninence this morning / 9:40 AMのプロミネンス

9:40 AM

One of the passers-by stopped and asked to me “Anything special can be seen TODAY?”.
I replied to him “Everyday is Special, the Sun shows new face everyday.”
But the guy went away hurriedly. The outsider would never understand the meaning and joy of the successive observation.

店先で(太陽等を)見ていると、「今日は特別な現象でも・・・?」とよく通行人の方に尋ねられ、「いや・・・」と答えると、そそくさに立ち去られます。^^; 太陽に限らず、継続的に見るから意義があり、面白いんですがね。^^;
「毎日新しい顔を見せてくれます。」という意味のことも伝えましたが・・・。

昨日とほぼ同じ位置に見えたプロミネンス、当然ながら全く違う形です。1日分の自転を考えると、関連はあれど、別の物を見ているんでしょうね。

The Prominence this morning / 今朝のプロミネンス(SE120フル口径)

08:57 AM, 11/29, 2018 SE120F5+4XPOWERMATE+COMBO-QUARK+LAVENDURA40mm;  iPhone6 handheld
その後の検討で、86Φ絞りなし(12cmフル口径、合計F20)の方が少なくともプロミネンスはよく見えることが判明しました。口径を絞ると、一見彩層面の模様のコントラストが上がったように見えますが、フル口径でもじっくり見ると彩層面はほぼ同じに見えていて、プロミネンスはより明るく見えました。(何度も試してみないと分からないものです。)依然、手持ちのiPhoneでは彩層面のウジャウジャがさっぱり写りませんが、眼視ではちゃんと見えています。

APM120mmSD-Binoculars on the One-Arm-Mount arrived !(センターアームマウント)

APM120mmSD-Binoculars on the One-Arm-Mount arrived yesterday.
It was more than “Splendid” for its price. There was nothing to be nitpicked.
It offered the flawless terrestrial view and the flying crow appeared over my head by chance seemed to be locked on the field by the smooth operation of the mount.
付属の18mmで地上風景を見る限り、この価格にしてこれ以上を望む理由がない見え味。当然ながら、色収差の片鱗も伺えず、抜群の抜けの良い視界です。
偶然頭上に飛来したカラスを追うと、ロックオンしたかのうように静止して見え、カラスの表情まで伺えました。中軸アームマウントの操作性の良さを物語っています。

ご承知のように、この双眼鏡は31.7アイピース用ですが、射出窓径はほぼ差し込み径一杯ほどあるので、バレルが外せる正の2インチアイピースであれば、接眼ヘリコイドの外径に被せるスリーブを製作することで(合焦条件さえ合えば)使用することができます。正視眼(もしくは矯正眼)であればMASUYAMA32mmで無限遠にピントが出ます。ケラレはほとんど気にならないレベル。(ちょうど、EMS-UMに使用した時と似ています。)

なぜヘリコイドの外径に(2インチ)アイピースを被せても良いかというと、この双眼鏡のヘリコイドが回転式のシンプルな物だからです。(改造)2インチアイピースを接眼ヘリコイドに被せた後は、アイピース自体を捻じれば合焦操作が可能になるわけです。
(視野環径47mmのアイピースを射出窓径約30mmの双眼鏡に使用して、なぜほとんどケラれないか?ですが、それは全く不思議はありません。F値の小さい望遠鏡ではよくあることです。長くなるので説明は省きます。)

私が市販の大型双眼鏡の取扱を開始したことについて、不思議に思われるかも分かりませんが、このAPMの90度対空双眼鏡は、稜線外し(倍幅)アミチプリズムに目幅調整用のロンボイド(菱形)プリズムを組み合わせた、合計4回反射のシンプルな正立光学系を用いており、まさに私のポリシーに合致していたからです。
EMS-BINOのプリズムVERSIONと言って良いくらいです。

この後、操作ハンドル、ファインダー、タブレット等をセットする汎用台座をセットし、エンコーダ内蔵の水平回転部と傾斜センサーによる導入支援を整えたら完成です。(フルセット、及びOPTION価格等はいずれ公開いたします。)

An emergency case of the EMS by abusing the screws / NG部分のネジを触った急患

Here came the emergency case of the EMS-UL by abusing the plus-screws of the housings. The client abused the plus screws on the housings and lost the zero position.
望遠鏡側のユニット(第1ユニット)だけならまだ救いがあったのですが、接眼側(第2ユニット)のハウジングのプラスネジも回してしまったそうで、原点を完全に見失ってしまわれたため、再調整(復元)のためにお送りいただきました。センタリングのチェックでこれくらいずれていますと、平面鏡による折り返しのスケアリングチェックでは、レーザーコリメーターの観察窓にすらビームが返りません。

 

右のEMSはさらに酷く、第2(接眼側)ユニットのネジを回してしまったために、X-Yノブでは原点に戻せませんでした。

 

これが再調整後の左のEMSです。ビームがチェックスクリーンの中央を貫くのは当然ですが、さらに光軸に垂直に置いた平面鏡で折り返してみて、ビームがレーザーの射出口に戻らないといけません。 この両者が合致して、初めて光軸が合っていると言えるのです。(ビームがたとえ検査スクリーンの中央を貫いていても、直交している保証はありません。ですから、平面鏡で折り返して見る必要があるのです。)
それと、レーザーコリメーターを常にチェックしておくことも重要で、そのチェックの技量や手段がない場合は、それを過信できません。(購入時のコリメーターは酷い状態だったので、再調整し、射出穴が大き過ぎたので、それも小さく改造しました。)

上の画像に禁止ネジを図示しましたので、よろしくお願いします。つまり、X-Yノブ以外は、基本、NGです。
罪悪レベルを示しました。2つのユニットともいじるのが一番最悪です。
BINOの基礎構造上、初期組み立て段階で左右鏡筒を振ることが困難な場合に限り、左のEMSの第1ユニット(水色の矢印)だけは例外的に必要に応じて、ほんの少し調整することは許しますが、基本XYノブ以外をいじるのはNGと覚えておいてください。