誤解と混乱を招きそうなので、ずっと触れないで来ましたが、標準のEMS-UMとEMS-ULのような、ミラーサイズに対して極限まで光路長を詰めたシステムでは、限外に大きいミラーを(互いの)干渉なく収納するために、ミラーのエッジシフトという(秘密の^^;)テクニックを行使しています。
ミラー同士が衝突しないように、互いのエッジを逆側に少し(回転)シフトさせています。ミラー平面上の移動なので、光軸には影響しません。
最初からヘリコイド仕様の場合は、そのようなシフトはせず、ミラーはセンターに配置します。
ということは、固定タイプのEMS-UL(-UM)に目幅ヘリコイドを増築するのは、ハウジング端部の3方ネジさえ施工してあれば可能だということですが、逆にもともとヘリコイド仕様だったEMS-UL等を、最短光路長の固定タイプに減築することは不可能なので、ご注意ください。
今回のご要望は、納品時は最短光路長の固定タイプEMS-ULで、将来に備えてヘリコイドを別に確保しておきたいというものでした。