Horizontal unit of the Center Mount

 エンコーダ(特に接続5ピン)について、いろいろとご指摘をいただいておりますが、まずその形状からご説明します。中軸架台は、BINO用に用いて、最小限の垂直軸シフト(水平軸に対して)で天頂まで使用できることを優先しています。天頂時に、左右鏡筒の谷間に水平回転ユニットがすっぽりと納まる想定です。水平回転部、及び延長ピラーの外径を80mmに抑えている理由です。
 エンコーダは端子を含めて、その範囲内に収まっている必要があり、さらに回転防止の処置が楽に行える点も考慮して選択しました。当エンコーダの前方後円墳型の形状は、それにうってつけでした。
 エンコーダ端子の5ピンがデリケートだということは認識しておりますが、写真の状態で、水平回転ドラムの円筒面より突出しておりません。ただ、ケーブル側端子を差し込む際に注意が必要で、必ず照明下で着脱していただくようご指示しております。ユーザー様単位で、端子部分を改造している例も散見していますが、固定的な端子アダプターを付加しますと、今度はその部分が突出しますので、外見上の美観は元より、そこが何かに衝突する危険も生じます。
 ということで、現状では、このままご使用いただくか、一次ケーブル(添付するケーブルは2つの部分に分かれている。)を常設してテープ止め等していただき、モジュラージャックで本ケーブルを着脱していただけば良いと思います。


Vertical unit of the Center Mount

 「クランプレバーは締め付けが強力で良いが、長く回すのにはまだるっこい。弱くても良いからローレットノブにして欲しい。」というご要望が一定数あり、都度それなりの対応をさせていただいておりました。
 ”それなら、両方付けてしまえ!”という発想で改良したのが、今回からのクランプネジです。
最初はローレット部で素早く回し、最後の増し締めにはレバーを使う、(緩める時はその逆)という算段です。^^

Extension pillars for the Center Mount

 延長筒の構造のイメージが全くつかめない、とおっしゃる方が多いので解説いたします。
 トップ(中軸架台側)は中央ネジではなく、60Φの差し込みで、3方からのM5のセットビスで中軸架台ボトムの60Φのテーパーボスを締め込みます。
 ボトムは、ユーザーさんのニーズに応じたフランジ(厚み10mm)をセットします。
たとえば、VIXEN の現仕様だと、45Φのボスで、中央ネジ=M10。旧VIXEN仕様だと、60Φのボスで、中央ネジは同じ。

FOT104-BINO in the making-10

鏡筒を1本ずつ中軸架台にセットするので、運搬用取っ手は必須ですね。
取っ手の天面がフラットなのにも重要な理由があります。

鏡筒バンドのヒンジ部や連結部にパーツを接続するのは厄介で、大抵は諦めるのではないでしょうか?
(No impossible in my dictionary)
これが、バンドの連結部に取っ手をセットする方法です。

FOT104-BINO in the making-9

先日投稿しました、左右のフードの長短の問題ですが、販売店さんで対応できないそうで、当方で短縮加工(切断、末端内ネジ切り)をすることになりました。

 こうした薄物(しかも一定の長さがある)の場合、治具等の下準備を怠ると作業能率が悪く、さらに大事故にもつながりかねません。写真は振れ止めですが、さらにチャック用のソリッドな治具も製作しました。

結果はご覧の通り、当たり前のことですが、左右シンメトリックになると気持ちが良いですね。