15cmF5-BINO(Version-11),follow-up report by Mr.S in Okayama prefecture /岡山県のS様、追加リポート

 あれから4ヵ月、部屋の中から窓越しに超お手軽観望がメインですが、夫婦で時々遠征を楽しんでおります。
 行先は、奥様の実家の近く、家から1時間ほどの高梁の山奥まで、今日は晴天で気流も安定しており、オリオンのトラペジウムが奇麗に分離して、9mmで覗く星雲は、濃淡を伴って視野一杯に広がり、とても見事です。

 アイピースを32mmに交換し、低倍での天の川、M35~M38あたりの散開星団を見てみると、低倍が生きるこのBINOにして本当に良かったと、改めて思うのでした。
 アイピースをお気に入りの13mmに変え、カシオペア周りをひとなめ、漆黒の背景に浮かぶ二重星団の美しさにため息を漏らし、
 あとはもう、SkySafariをガイドに手あたり次第、文字通り手あたり次第・・・このあたり、Gotoシステムでは全く真似できません。

 傾斜センサーのお陰で、架台の水平を正確に出す必要がなく、設置がすごい楽、全ての接眼レンズに調整リングを取り付けた事で、接眼毎のピント出しが不要、高倍率で一度調整すれば、接眼を取り替えても全て合焦、
 SkySafariでの運用も、ワンスターアライメントでほぼOK、時々追加アライメントを行えば360度天頂まで、好きな所へ片手で自由自在、
 本当に、夢のようなすごい望遠鏡になりました。

 三脚のマンフロット475Bも片手で持てますし、遠征が随分楽になりました。松本さんの想いと違うところが一つ、写真のようなBINOの置台を二組、家用と車用を作りました。
車に置台をセットし、BINOの状態のまま置台に置いて遠征地に持って行き、夫婦二人で協力して三脚に載せております。
 BINOは約16kgと少し重いですが、「カメラ三脚アダプター」のテーパーにはめて、横のネジを絞めるだけ・・・
 こんな安直なセッティングができるのは、松本様の、ボトム中央に3/8インチネジを切った「カメラ三脚アダプター」のお陰です。
本当に有難うございます。
・・・大きなニュートン、重い三脚・・・今までの遠征と比べると、全てにおいて比較にならないほど楽です。
 気合の必要な遠征から、ちょっとしたドライブ気分、軽い気持ちで観望(もはや遠征とはいわない)に行けるようになりました。

最近の観望スタイルは、暗い空の下
 一番はリクライニングしての眼視・・・高梁の山奥は満天の星空(カシオペアを探すほど星が太い)なので、これが一番
 二番はリクライニングしたまま10倍50mm手持ち双眼鏡・・・一番稼働率が高い
 三番が松本式150mmF5双眼天体望遠鏡・・・中軸架台とSkySafariで思いのまま自由自在、双眼で見るお月様も最高
 四番は30cmニュートン双眼・・・座ったまま観望、沢山あるはずの淡い銀河や星雲をもっと見たい、気流が良い時はこれ
 四番目の30cmニュートン双眼は鏡筒しか出来ていませんが、
 完成した暁には、ほぼ全ての天体を網羅できると・・・ほくそ笑んでいます。  そういえば、最近125mmAPOの出番が無くなりました。
もう、惑星を見るときくらいしか出番がなさそうです。
 このような感じで、夫婦で楽しんでおります。

 小学生の時に買ってもらった小さな望遠鏡、アンドロメダの探し方も知らず、天文ガイドを見ても何が何だか・・・
あれから半世紀、小さな胸に抱いた夢と憧れ、今、叶えることが出来ました。
松本さんをはじめ、諦めることなく頑張られた全ての方に感謝いたします。
有難うございました。