まず、三脚がなぜ倒れやすいのか?について考えてみた。
図は三脚を真上から見たところ。ABCは三脚の石凸点が作る正三角形。
ユーザーさんの多くは、何となく、三角形ABCの外接円の安定性を期待してしまっているのではないだろうか?
残念ながら、三脚の宿命として、脚の股の中央については、内接円の範囲しか安定性が期待できないのです。この、期待と現実のギャップが、使用法の間違いや不注意を誘い、転倒してしまうのだと思う。因みに、内接円の半径は外接円のそれの半分、面積は1/4である。
一度倒した人は、運用方法を改めない限り、また二度、三度と倒す傾向がある。
一般的な斜めフォーク架台、昨今の強引にウェイトを廃除したフリクションに頼った力技の架台等、特に要注意だ。そのような使い方をしている方は、一度、架台を不幸な方向に向けて、どのくらいの外圧で転倒するのか、確かめておかれた方が良いと思う。
・・・で、今回ご提案したいのは、命綱と言うべき、三脚のスタビライザー。ほとんど追加工なしで出来る方法をご紹介します。^^
当初は自作を考えましたが、結局は、ほとんど市販パーツで構成できることが判明。
使用したのは、上の写真のパーツのみでした。
組み立てて見たところ。
三脚のスタビライザーとしての応用例!
赤い線からはみ出した部分がスタビライザーの効果!
(モデルに使用した475B三脚は、開き角が自由に設定できるため、こうしたスタビライザーは不要です。昨今の開きが小さいカーボン三脚等には福音となるかと。開かない、かつ軽い三脚は、倒れてくださいと言っているような物!)