Sorry to be late, and thank you for waiting patiently.
7月初頭の退院直後に、弱気になってしまい、将来的な引退宣言をしてしまいましたが、その後、多くの支援者の方々から、食事療法から代替療法まで、あらゆる善意のご提案をいただき、参考にさせていただいたお陰で、奇跡的な回復を見ることが出来ました。詳細は省きますが、先の引退宣言は、当面撤回、ということでよろしくお願いいたします。(EMS-UXLの中止も撤回します。)
Innovation of Astronomical Telescope
正立ミラーシステム(EMS)を開発した松本龍郎のサイト。 たった2回の反射で天体望遠鏡の像を正立像にします。
Tatsuro Matsumoto; Inventor of the EMS, Erecting Mirror System. EMS offers non reversed upright image with no additional undesirable abberations.
日英併記としましたのは、海外向けの他、国内の方にも、より多い情報量を効率良くお届けしたい(共有したい)からです。
両者は必ずしも同一内容ではございません。英語の方がよりストレートに表現できる場合もありますし、両言語で内容を補完し合っていることもございます。
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7月初頭の退院直後に、弱気になってしまい、将来的な引退宣言をしてしまいましたが、その後、多くの支援者の方々から、食事療法から代替療法まで、あらゆる善意のご提案をいただき、参考にさせていただいたお陰で、奇跡的な回復を見ることが出来ました。詳細は省きますが、先の引退宣言は、当面撤回、ということでよろしくお願いいたします。(EMS-UXLの中止も撤回します。)
内径2”の部材は豊富にあるので、どうしてもそれを利用したくなりますが、今回は、メガネフレーム型のプレートにアジャスタブルな形でアダプターをセットしたいため、無垢材からの削り出しになりました。
こういうこと↑です。目幅は60~74mmで半固定。このまま単独の双眼鏡としても使いたい場合は、シムを要所に挿入して光軸の初期調整をします。
このメガネフレーム型プレートによって、カメラレンズを双眼鏡単体として使用できることの他、EMSシステムに組み込む際にも、究極のスタビライザーとして機能します。さらにEMS側にもスライド式のスタビライザーを予定しているので、二重に万全になります。
倒立像ですが、8.4倍の双眼鏡としての光学性能は問題ありませんね。地上風景は、見慣れた正立の双眼鏡とは遠近が逆になり、酔いそうになりますが、天体では使えるでしょう。奇妙な遠近感ですが、双眼視の迫力はもの凄いものがありました。
EMSシステムの上に、カメラレンズ+(重量級)アイピースを載せる考えだと、絶望的なトップヘビーになり、架台へのセット方法に苦慮しました。今度は発想を逆転し、質量比で圧倒的なカメラレンズ+アイピースをしっかり連結し、軽いEMSをその先にセットすることにしました。 ジンバル雲台側も新たなカスタマイズを予定しており、材料を発注したところです。
どちらにしても、手持ちでは扱いにくく、架台込でプランを練る必要があります。
超絶広視界で光学性能も良好な双眼鏡が実現することは、多角的に検証できたので、運用時のバランスの問題が最後の関門です。
今回の検証でも痛感しましたが、EMSのXY調整の威力は絶大ですね。たとえ超低倍のBINOであっても、XY調整機構の存在はBINOにとって大きな福音です。
中軸架台の製作を困難にしているのは、ひとえにD(鏡筒間隔)を最小限にするため、Dに配慮しないで良ければ、市販のアリミゾをサンドイッチにすれば良いので簡単な話。
垂直回転ユニットのアリミゾクランプのチップの材料(真鍮棒)です。
所定の長さにカットした端面に偏心穴を加工します。センター穴だと加工が楽なんですが、それだと、チップのテーパ面がくるくる回転してしまいます。あるいは、こうしたチップを一切止めて、単純にネジを尖端で押すので良ければ簡単です。(安物の架台は皆ネジ押しで、アリガタはすぐにボコボコになります。^^;)
これは最終的な穴ではなく、材料を治具に固定するためのネジ穴のための下穴なので、一回り小さい穴径です。
中軸架台1台分のクランプチップの材料を治具に固定したところ。
VIXEN規格のアリガタ用に、15度(75度)の角度で先端をテーパ加工したところ。
治具から外したチップは、まだ次の工程が待っています。
たかがクランプネジの先端部品1つだけで、これだけの工程があります。
ユーザーさんは一般に結果しか見てくれないので、これだけ努力しても、結構、重箱の隅をつついてくれます。もちろん、中には感動してくださる方も少なくはないですがね。まあ、一般に、自作マニアから物作りのプロになった瞬間から始まる試練であって、それに鍛えられて製品が成熟して行くわけだから、愚痴ってはいけなんですがね。
ただ、物作りをして行く上で、一番辛いのは、「最初から自前の調味料のセットを持参してシェフの料理のテーブルに着く方が多い。」ということです。シェフの心理としては、まずは出された料理をそのままの味で味わって欲しい!ということです。最初に”疑い?”が生じても、食べ終わる頃には納得してくれるはずです。一応、そのまま何回か食べた上で、味について意見があれば、建設的助言として、シェフも素直に聞くでしょう。
そこには、天文マニアの独自性志向というか、使い方に於いても、独自の物を構築したい!という欲求があるのだと思います。 だから、製作者の想定外の使い方をする人が多くなる。
カメラレンズなら、そのままセットすれば∞のピントはほぼ合うのだが、望遠鏡業界、同一メーカーの製品(アイピース)ですら、ピント位置がまちまちだ。見る対象は常に無限遠にもかかわらず、天文マニアは儀式のように高価で重いフォーカサーを引いたり入れたりして天体を見る。
少なくともパーソナルなユースに限定した時、本当にあの重厚高価なフォーカサーは必須なのか?と、以前から考えて来た。
この度、カメラレンズを使用した超広角BINOを検討するに当たり、ズームレンズでは、フランジバックにアイピースの焦点を合わせることの重要性を学んだ。パーソナルなユースでは、最初だけ、入念に同焦点リングの固定位置を吟味すれば済むことなんですが、短いリングを正確に斜めにならないように、かつ0.1mm単位の位置精度で固定するのは、一度きりとは言え、かなり面倒。
そこで、アジャスタブル(伸縮式)な同焦点リングを製作してみた。
たった3mmほどの調整ストロークだが、内リングの固定位置によって、最大位置は自由に設定できる。
SMC-TAKUMAR-135mmに続いて、75~150mmズーム F4 を試してみた。
あれ、ズームでピントが激しく移動するぞ!と、恥ずかしながら、しばらくドツボにハマったものの、翌日には原因が判明。どういうことかと言うと、固定レンズでは問題なかった、レンズの∞位置とアイピースの無限遠ピントを最初に合わせる必要が、ズームレンズではあることに気付きました。偶然セットしたヘリコイドが奏功したわけです。
Naglar-16mm(82°)だと、4.7倍(17.5° )~9.4倍(8.7° 射出瞳径=4mm)の超絶広視界。 しかも、見かけ視界が望遠側から広角側に操作しても全く変わらない。この辺は、広角側で見かけ視界が著しく狭くなる一般的なズームアイピースとは一線を画し、新鮮な感動あり!
最大外径の公称値が64mmというのがややネック(自分の目幅=62mm)だったが、実測してみると、ほぼ63mm。低倍用なので、自分用なら誤差の範囲だ。いざとなれば、ラバーベルトを外せば良い。
もう一点、バヨネットの所に、(私の使用目的には)無駄な突起が!
これで写真を撮る予定はないので、即折って切除した。(後に大幅なピント移動を発見し、これが原因か?としばらく悩んだが、関係なかった。^^;)
15mmの短縮、正解でしたね。
∞で、15mmの余裕(MASUYAMA32mm)。 ほとんどの2”アイピースで問題なく合焦するでしょう。
現地調達も出来る、サバイバル-ウェイトをご提案します。^^
水なり、ジュースなり、コーヒーなり、何ならオシッ※でも、砂でも、現地で好きな物を入れてください。