EMS-UML for TELEVUE85-BINO in the making/ The first Inner IPD System/ 目幅機構内蔵の最初のモデル

厚みのない目幅調整機構付きの初めてのEMS-UMLセットです。

 一般的に、物作りは治具の段階で勝負が決まりますが、今回の特殊な目幅機構には、絶妙で意表を突く治具が功を奏しました。

 このゼロプロファイル(zero-profile)の目幅機構が今後小口径BINOの定番になりそうです。
 従来の目幅ヘリコイドでも小型BINOは実現可能なのですが、ヘリコイドというのは、完全に縮退させても、一定の厚みがあるため、どうしても鏡筒間隔を一定(具体的には160mmくらい)以上縮小することが出来ず、これがコンパクト化の制約になっていて、小型BINOにはスライド台座を用いるのが主流でした。 しかし、このスライド台座も、トータル重量に貢献してしまい、また外見上のシンプルさにもマイナスの要素でした。そうした従来のジレンマがこの度、一挙に解決したわけです。

EMS-UL for the single use completed !

I would like you to know EMS is always evolving.
Mirror shape was improved a few years ago, then the extension tube is improved, and recently, the end of the barrel was improved so that it can accept 48mm filters.
 お気づきでないかも知れませんが、EMS-ULも常に改良しています。
数年前にミラー形状が改良され、その後延長筒の短縮と構造の合理化、そして、最近、バレル先端の48mmフィルターネジを少し深くすることで、遮光リングを取らなくても、そのままフィルターがセットできるようにしました。

Zero profiled IPD adjuster of the EMS

There are cases that your OTA does not have enough back-focus for the IPD-Helicoid, or you wish your Binoscope as compact as possible.
In those cases, you had to choose the sliding mount instead of the IPD Helicoid. But, if you insist on the solid (fixed) structure of the Binoscope with the minimum OTA span (“D”), you will wish zero-profiled IPD adjuster.
Today, the experiment is successful.

 小型のBINOを徹底的に軽量コンパクトに仕上げたいとか、鏡筒のバックフォーカスが目幅ヘリコイドの使用を許さないような場合、ゼロプロファイル(厚みゼロ)のヘリコイド(つまり最短長=0)があると良いと思いませんか?
 去年から温めて来たアイデアを実験してみましたが、大成功でした。