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まず、最初に申し上げたいのは、”逃げないでください!”ということ。逃げずにちゃんと読む方には光明が、逃げる方には、永遠の混沌が待っています。しかし、ルートとか、サインとか書いただけで猛烈なアレルギーを示す方が多すぎます。皆さん、一度はしっかりと習得されたことなのでちゃんと読めば思い出せます。それでも分からない人は、中学、高校の数学を復習しましょう。
上図は、EMSの横シフト量(片方)とその実長との関係について、可視化したものです。
上の図は真上からEMSシステム全体を俯瞰したもので、下の図は真横から見た図です。
図のように、第1反射点を原点Oとして座標軸 XYZ を、設定します。Aの座標を、仮に(1,0,0)とすると、Bは(1,√2,1)となります。 EMSの横シフト量は、Top-Viewの、BのY座標になるので√2になります。
で、線分OBの実長が第1,第2反射点間の実長になります。
その計算は、√(1^2 +(√2)^2 +1^2)= 2 となります。 従って、OBの実長は横シフト量の√2倍となることが分かるのです。
私が常に、「Dが最小限になるようにプランしてください。」と申し上げる理由です。
シフト量が1単位増えれば、反射点間の光路長が√2倍単位増えるからです。
「ブラックボックスの方がスリルがある!」と思っている方も多いようですが、私からの提言は、
「理屈が分かると100倍楽しくなる!」ということです。
蛇足かも?ですが、Top-Viewの三角形OAB、見覚えあるはずですよ。A4等の規格紙を対角線で折った物です。下のSide-Viewの三角形OABは、低角45度の直角二等辺三角形です。^^