依頼者の方は、自分用の1個にしか関心がないのは当然ですが、当方のような零細ラボでも、一定数まとめて加工しないと採算が合いません。^^;
小ねじ等は、万個単位で確保しています。(単価とロットのジレンマ)
Another EMS-UXL for the US completed !
Diopter Adjuster for the EMS / 視度調整付2インチスリーブ
直進(否回転)ヘリコイドの場合、外径=59mmだと、内径は38mmくらいが限界です。逆に、2インチ貫通にこだわると、外径は70mmくらいになってしまいます。
直進を諦めて回転ヘリコイドで妥協しても、最大外径≧63mmくらいになります。たまたま、目的ぴったりのリーズナブルなヘリコイドを見付けましたが、供給の継続性が保証されないので、限定的に作ってみたものです。
6個だけ限定(BINOの場合は2個必要/ @税別¥18,000)で作ってみることにしました。
最小内径38mmで、2インチ挿入長=33mmですが、Naglar等の31.7段付きバレルの先端もフィルターをセットする余裕があります。
全高の制限から、ヘリコイドのストロークは8mm程度で、敢えてフォーカサーと名乗らず、視度調整付2インチスリーブ(Diopter Adjuster)としました。
”眼視目的に限った場合、無限遠の対象しか見ない天体望遠鏡に大掛かりなフォーカサーが必要なのか?”という問題提起の根拠を示したつもりです。
望遠鏡側には、回転しない摺動ロック機構、アイピースには同焦点リングを使用すると、よりこの視度調整スリーブの本領が発揮されます。
(EMS-ULですと、視野環径を少し妥協することになりますが、EMS-UMですとベストマッチかと思います。)
EMS-UXL for the US in the making
Another EMS-UL SET(with IPD-Helicoid) completed !
片手上水平 2021,11/17
(BINOの)見学者に片手上水平を披露。(見学者のNさん撮影)
Another EMS-UL SET in the making
目幅調整用ヘリコイドは、縮退長=わずか22mmでストロークが16mmもあります。縮退長22mmを実現するために、両端部をテーパフランジ構造にしてEMSのハウジングに嵌入するようにしています。
ハウジングの端部の3方のセットビスで固定しますが、そのビスを必要以上に強く締め付けると、ヘリコイドの構成リングを一時変形させることになり、回転が渋くなります。(これに限らず、ネジの締め付けはほどほどに・・・)
Another lot of the Center Mount parts in the making/ 中軸架台のパーツ
Two pcs. of EMS-UL completed !
2 pcs. of EMS-UL for the single use in the making/ 単体用EMS-UL×2
幾度となく繰り返して来た作業です。
たった1枚の写真にも、いろんな情報が含まれています。