Another toy in the planning-4 / Naglar 16mm Type-2なら行けそう!

 TACUMAR-55mmとMAGELLAN10mmの組み合わせが今一芳しくなく、今回のプロジェクトに悲観的になっていたところで、数十年お蔵入りにしていた(理由はメガネ装用で使い辛かった)Naglar16mm(Type2)を試してみたところ、相性が極めて良かった!絞り解放(有効口径30.5mm)で、極めてクリアーかつ超絶広視界が得られる!
 MAGELLANのように、歪曲なしとは行かなかったものの、視野の抜けの良さとシャープネスは格段に良かった。周辺の歪曲が強いのは、Naglar16mmの収差補正のトレードオフで、星野には不快感はないはず。
 さて、TACUMAR-55mmとの組み合わせだと、倍率=3.4倍、Naglar16mmの見かけ視界は82°だから、実視界=24° ということになる! 射出瞳径=8.9mmで、昼間は過剰瞳になるが、完全案順応時には、人間の瞳孔径は以前から言われて来た7mm以上に開く者が多いことを友人が自作の測定器具で随分前に検証している。
 某スターパーティの参加者を測ったところ、年齢によらず8mm以上瞳孔が開く者が非常に多かった。
 ということで、30mmX3.4倍、実視界24°の超絶広視界双眼鏡が実現しそうだ。
  テレコンBINOと、手持ち双眼鏡の中間を満たす物になりそう!

Another toy in the planning/ Universal slide Mount for experiment / 実験用スライド台座完成!

 写真の部分には、どこにも結像光学系が入らない、という奇想天外?な発想です。
焦点距離が1m前後以上の普通の天体望遠鏡の場合、対物レンズは近軸重視の設計で問題ないのですが、焦点距離が100mm前後以下で超広実視界を目指すためには、対物レンズユニットも斜光線の収差を重視しないといけません。
 そうすると、焦点面直前までコマ補正レンズやフラットナーレンズが配置されるわけで、EMS等の正立光学系が本来の位置に挿入できる余地がありません。 従って、EMSは対物レンズの前の空中に配置し、望遠鏡全体は大き目のアイピースのように、接眼側に配置しないといけない、ということになります。

Another toy in the planning-2 / 超絶広実視界望遠鏡 -2!

Universal slide table for the experiment.
 実験用のスライドテーブルを先に整えておきます。
手前が市販されている汎用スライドネジ送り機構で、目幅シフトがないBINOなら、ほぼこのままで使えます。(目幅100mm超の人間はいない。^^;)
 上(向こう側)は、EMS-UM~ULの標準タイプで使用できるように、シャフトを延長して”D”がカバーできるように改造しました。(EMS-ULだと、目幅60以下~77mmまで対応)

 昨日の投稿について、FACEBOOKで、カメラレンズのアイピースの接続についてご質問いただいたので、詳細をUPします。 カメラレンズとEMSの接続については、まだ加工が完了していない(前回の写真は手で持って撮影)ので、完了後に写真を交えてご説明します。
 まず、候補のレンズが写真の2つありましたが、最近購入したCANON-EOS用は、外径が目幅をはるかに超えたため、NGでした。ただ、市販パーツ(アイピース用アダプター等)のほとんどが新しいバヨネット規格(CANON-EOS等)のため、古いPentaxのスクリューマウントレンズには、写真のバヨネットアダプターを介して市販のアイピースアダプターを接続しようと、発注済でした。
 ただ、入荷が待ちきれずに、手持ちのヘリコイドとEMS用の31.7ADを即興で加工しました。買い置きしておいた、極短のヘリコイドの接続規格がたまたま雌雄の42mmP=1ネジで、Pentaxのスクリューマウントにぴったり合いました。EMS用の31.7ADは、それに合うように追加工しました。

今、SVBONYのアダプタ―が届いたので、追加UPします。
製品単体で見れば、価格に対して、実によく出来ていました。フランジバックも微調整できるようになっています。 しかし・・・・・

 双眼用には、外径が太過ぎました。65mmくらいの目幅の方、ご自身は広いと思っておられないようですが、54年間メガネ屋をして来た私が断言しますと、65mmは成人男性に限っても、十分に標準以上に広い目幅です。つまり、65φだと、大半の方で目幅が合わない、ということになります。(以前に、完成品の大型双眼鏡で、最小目幅=63mmというのに驚いたことがありましたが、無知というのは恐ろしいものです。)
 使い勝手も、ヘリコイド付きのマツモト式がはるかにGood!でした。ということで、今回購入したアダプターは、無駄買いということになりました。^^;

Another toy in the planning/ 超絶広実視界望遠鏡!

 Pentaxの古い標準レンズ(55mm F1.8)にMAGELLAN-10mm-100°をセットしてみた。
少なくとも、表示上は、有効径30.5mm、倍率5.5倍、実視界=18°となる。
 Pentaxの古い標準レンズ(55mm F1.8)にMAGELLAN-10mm-100°をセットしてみた。少なくとも表示上は、有効径30.5mm、倍率5.5倍、実視界=18°となる。
 しかし、カメラレンズのフランジバック内に、正立系を挿入する余裕はない。 さて、どう正立化するか? 

 答は、写真の通り。EMSを対物レンズと接眼レンズの間に挿入しないといけないという決まりはない。この例だと、望遠鏡全体が大き目のアイピースとなってEMSに装着されるイメージになる。
 この方法だと、たとえヘリコイドで目幅調整をしても、ピント移動が全く生じない。(今回はしないけど。)

Another Toy completed !

 主に残材を組み立てて遊んでみました。(今回投資額=0円(アリミゾを除く))
45度対空でちゃんと普通に見えることに意義があります。
今回は実験的なトライなので、ファインダーレンズの代わりにアポレンズ、より高級なプリズムやヘリコイド等で部材を置換すれば、さらなる好結果が期待できます。
 まずは、この規模(極小)の対空型双眼鏡が無かったわけですから、そこだけにご注目いただけると幸いです。
対物有効径=32mm(レンズ径=50mm 周辺減光の廃除に効果)
対物焦点距離≒170mm (F5.3)(写真の組み合わせだと6.3倍、実視界8.7度、見かけ視界約55度)

Another ASKAR120-BINO in the making -1

お客様手配の鏡筒が直送で届きました。
現在は原則として完成品BINOの受注は受け付けておりませんが、熱心で、かつ、ほぼリアルタイムのメール交信が可能で、また、完成したBINOを当方でお引き取りいただく、という条件に適った方のみ受け付けています。
 同鏡筒は当方でも取り扱っており、それなりの営業メリットもあったのですが、お客様がすでに手配を進めておられたことと、万が一製品に些細な問題があった際の処理業務に自信がなかったため、お客様手配にお任せすることにしました。
 さきほど、開梱し、対物レンズを含めて、製品に輸送中のダメージがないことを確認しました。

 これが、キャリイングケースの外観です。これだけでも、製品を完璧に保護しますが、これがさらに、きっちりした二重の段ボール箱に入って輸入されています。
 さて、本体には異常はなかったのですが、一つのケースで、肩掛け用?のベルトの一端が離脱していました。縫い付けが弱かったのか?、糸がほつれて完全に剥がれていました。輸送の振動では多分、そうなり得ないので、梱包時にはすでに剥がれていたものと推察します。(梱包担当者が見切り発車したか?)
 さて、これをどうするか? お客様次第ですが、私ならどうするか? 
 そもそも、結構な重量の鏡筒入りケースを、銃のように肩に掛けて運搬するのか? 私なら、両方とも肩掛け用のベルトは外し、中央の取っ手で運搬します。
 まあ、メーカー(販売業者?)と交渉されて、完全なケースをもう1個送ってくれるようなら、それもありですが、その間の交渉の手間や精神的負担をどう捉えるか?もありますね。
 地元のカバン修理屋さん等に依頼すれば、強固に縫い付けてもらえるとも思いますが。

Making use of, up to, the core of the cabbage / キャベツの芯まで無駄にしない!/ 45-deg-BINO

 45度プリズムの接眼スリーブはヘリコイドと交換したので不要になりましたが、同焦点(ピント位置補正)リングが切り出せるのに気付きました。ストロークの短いヘリコイド式には必須です。

35年間この仕事をやっていると、残材もキャベツの芯まで無駄にしないようになりました。