Now that I have succeeded in making the simple Sliding Mechanism, it is also possible to be installed in the Center Mount. The important point is the minimum spacing of the OTAs without any interruptions with the Mount.
究極にシンプルな鏡筒スライド機構の開発に成功したわけですが、当然ながら、中軸架台にもそれを組み込むことが出来ます。問題は、機構の追加で鏡筒間隔が無駄に延長されないか?、架台と干渉しないか?ということです。中軸架台の従来の運用方法のままだと、どうしても、鏡筒間に無駄なスペースを余分に確保しないといけません。
上の写真のように、アリミゾ(アリガタ)の使い方を縦にすることで、スライド機構の追加による鏡筒間スペーシングの増加を回避できることが分かりました。高仰角時にセット用のアリガタが垂直軸クランプのノブに干渉しないように、事前に、垂直回転軸受ユニットは逆向きに組み替えておきます。
本来の中軸架台は、左右の鏡筒を直接、中軸架台にセットしますが、鏡筒平行移動方式では、独立した平行移動メカユニットを中軸架台にセットし、左右の鏡筒は、コウモリ方式で、スライドユニットの左右のアリミゾにセットします。
コウモリ方式にネガティブな印象を持つ方が多いと思いますが、鏡筒の天部にセットしたアリガタには、適度なスペーシングで運搬用取手をセットするので、鏡筒セット時は取手と鏡筒の間にアリミゾがくぐる形になるため、取手が命綱になることで、脱落の心配も無用です。
左右のアリミゾと、架台セット用の縦向きのアリガタは、スライドユニットの一部として一体の取り扱いになります。ほぼ T 字状の形状イメージになります。
(鏡筒を横向きにセットする方法だと、”(鏡筒バンドの台座部の厚み+アリガタの厚み)x2 ” が鏡筒間隔を増加させます。このスライドユニットの方法だと、鏡筒バンド等の厚みを架台から逃がすことが出来るわけです。)」