SkyRover 8-24 X 50-BINO/ How to use it! /使い方

 長年のEMS-BINOユーザーの方が一早く手を挙げてくださいまして、今日、旅立ちます。
 あれから、上下調整用のノブを追加しました。
 この手のフィールドスコープBINOも、数年来、いろいろと試しまして、一つの方向性が掴めた気がしております。
 当初は、最初から接眼部を大改造して、天体用の31.7サイズアイピースが使用できることを優先していましたが、現実問題で、
 ここまで究極にコンパクトな双眼鏡をいろいろ作ってみて、ピント位置や光軸個性が異なる複数のアイピースを交換しながら使用するのは、本末転倒であることに気付きました。
 前回も、20年来のEMS-BINOユーザーの方に納品しましたが、製作者の意図する使用目的と、ユーザーさんのそれに微妙な乖離があり、十分にご満足いただけた手応えが得られませんでした。

 過去の苦い経験から、今回は*アイピースは交換しない。ということで、オリジナルのズームアイピースの範囲で楽しんでいただくことにしました。

 EMS-BINOのような、使用中のXY調整機構はありませんが、調整は難しくないので、むしろ初心に帰って、再度調整のコツを再確認いただくのも良いと思います。(本当に理解できていたかの試金石^^;)
 左の鏡筒は下からの1点ネジ(1/4インチ)固定なので、自由に左右に振れます。(スプリングワッシャーの範囲で、1/4インチネジはほんの少し緩めに締めておきます。)
 右鏡筒は、ほぼ上下調整のみ受け持ちます。初期調整は、鏡筒を目一杯に右に振っておいてから、下のローレットネジの締め具合で上下方向を調整します。
この調整ネジは、BINO使用中にも気軽に使えて、便利かと思います。
 あまり必要無いと思いますが、使い慣れるまでは、左右の光軸もご自分の快適位置に調整してください。スプリングワッシャーが微妙に効くくらいに、1/4インチネジを本締めよりも少しだけ緩めにしておけば、左右鏡筒を直接掴んで強く捻じれば、好きな位置に調整できます。筒先を閉じるか、開くかの二択なので、簡単です。 調整した結果、左右の筒先に多少の段差が付いても気にしないでください。
 万一、初期の調整に迷ったら、一旦完全分解して構造を確認いただくのも良いでしょう。単純な構造なので、すぐに理解できるはずです。