摺動筒が完成したので、仮組立してみました。素材の精度に依存することで、構造を徹底してシンプルにしたため、鏡筒(通常の鏡筒の概念とは異なりますが)の初期平行度はそれなりですが、左EMSの第1ハウジングの調整で補完できます。このように、BINOは絶対精度ではなくて、相対精度を追求すれば良いのですが、光学に関して腕に覚えがある方ほど、あちこちいじくり回して迷宮に入る傾向があります。
安価な対物(ED)だからか、皆さん、コーティングやレンズのコバ塗りに関して聞かれますが、私の基準では充分合格です。写真だと、やや反射が強調されますが、実際に見た感じの透明度は抜群です。
コバの黒塗りもちゃんと出来ています。鏡筒内の迷光防止処理がまだです。 ただ、今日、接眼ユニット内に、65φバレル用のバッフルリングを1枚セットしただけで、迷光は劇的に改善しました。
対物用のポリキャップは、奇しくもEMS-UXL用がほぼぴったり。内側にフェルトを貼れば完璧です。