Optical Path Diagram of the thick lens system by Excel/ 先日の光路図を今度は厚いレンズのシステムで作図(エクセル)-2 (補足説明-2)

 順番が交叉した両主面について、全くご質問がないので、先回りしてご説明します。
 当初は、物空間にあるのが物側主点で、像空間にあるのが像側主点だと思うのが自然ですからね。初学の段階で、交叉した主点(主面)関係を見せつけられたら、真面目に取り組んでいた方ほど、頭をガーンと殴られたような衝撃があったはずです。(私も当初はそれで悶絶しましたから。)
 初めて交叉した主面の光路図を見せられたら、光線が両主面間で折り返しているのか?と思ってしまう方もいるかも知れません。
 そうした方に安心していただくため、あるいは、勉強の継続を断念してしまった方を呼び戻すために、少々ややこしい作図 ↑ をしてみました。
 分かりやすく可視化したつもりで、図から直感的にご理解いただけると思っています。
 赤と緑の系列だけに、実際の光路 (1→2→3→4) をお示ししました。光線自体は、両主面上の H1 も H2 も通るわけではなく、そこ(H1)に向かって、そこ(H2)から出て行く、というものです。(H1,H2 はそれぞれ、虚物点と虚像点ですから。)