
厚いレンズや複合レンズ系も、薄レンズとほぼ同じ手法で結像図が描けます。結像図が同じ方法で描けるということは、数式も共有できるということで、先人による”主点”の発見がいかに偉大なものだったかが分かるはずです。
主点の意味も、最近の投稿と併せて上図をご覧になれば、よりご納得いただけると信じます。
ついでに、各用語の説明をしておきますね。
まず、薄レンズの中心 O に相当するのが、厚レンズの主点、H1, H2 です。
2 点になりましたが、薄レンズの O点と同様、H1に入射する光線の全てが、同じ角度でH2から射出します。
また、物側主面上の点 P に入射する光線の全ては、同じ高さの像側主面上の点 P’ から射出します。 両主面自体が、倍率=+1倍の共役面になっています。
いかがでしょう? 今日のご説明で主点の意味がより具体的に理解出来た方、ご連絡いただけると励みになります。