微動ストロークが20mmあるので、粗摺動は鏡筒長の初期設定用とお考えいただければ良いかと思います。
ロッドクランプを天から60度(2時の方向)にし、ファインダー台座位置を30度(1時の方向)にして、互いの干渉を回避しています。(左用は、それぞれ10時と11時の方向)
このクランプ機構の画期的なところは、クランピングの力がドローチューブには全く及ばない構造になっているところです。
クランプはロッドの伸縮を固定するのみで、他の作用は与えません。(つまり、クランプによるイメージシフトは全く生じません。)
フォーカサーの要である、ドローチューブの伸縮軸はフランジのみが受け持っています。
フランジは手前は要所に貼ったテフロンテープ(これによって目盛りシールのクリアランスも確保)による摺動、向こう側は、ポリアセタール球のボールローラーによって軸が規定されます。
ロッド機構は、ドローチューブの摺動制限(ロッドの伸縮と抜け止め)と、ドローチューブの回転を阻止します。 従って、それぞれが役割を分担して、光軸に影響が出ないようにしているわけです。