実は、単体のEMS作りが当方の本業です。
原理的に、合理的な双眼望遠鏡用の正立手段なわけですが、当初に開発者が意図しておりました、既存の裏像手段を一掃するという目的が果たせないまま、双眼視の手段として有名になってしまいました。
未だに、EMSは”特殊な望遠鏡アクセサリー、という業界(及びマニア)のご認識かと思いますが、開発者の本音としましては、眼で覗く道具としての天体望遠鏡を、人間光学的に完成させるための主要部分と考えているので、いかに表面的なリップサービスで接近されましても、既存のメーカーさん(及び代理店さん)との意識の乖離は埋めがたいものがあるわけです。
既存のメーカーさん(代理店さん)は、望遠鏡アクセサリーを望遠鏡本体よりも見下しています。
マニアの方々も、それに洗脳されていて、望遠鏡を購入された後に、「さて、EMSが使えるだろうか?バックフォーカスは十分だろうか?」と気付かれます。EMSが使える鏡筒を探す、という発想に至る方はまだ少数派のようです。
メーカーさんは、新規鏡筒開発時に、「EMSが使える仕様にしないと・・・」という発想はまずありません。