New Version(12) of the 15cmF5-BINO in the making !

 本来なら、VERSION-11の1号機に採用したはずの新型フォーカサーでしたが、終盤で改良が間に合わず、VERSION-11はメインフォーカサー部は完全ロックして、アイフォーカサーを採用しました。
 従って、この新型のフォーカサーは、今回初めて搭載することになります。(VERSION-12)

 先述の終盤での改良(VERSION-11納品後の試作品)は、微動ネジを二条ネジにすることで微動の最適化を図ったことです。(当初の試作段階は、一回転のリードが小さ過ぎて、ピントの山が掴みにくい傾向がありました。)
The effect of the double screw on the fine focusing / 2条ネジの効果

Sun-spots of this morning by MK105-BINO

 よく晴れたので、今日は倍率を上げた(SVBONY 8-24mmの12mmくらい、135X)けど、シーイング悪し。掲載を躊躇したけど・・・。
 倍率を上げると、前の国道53号線を通る車の振動が邪魔になる。横着な道具立てでの撮影の限界かな? それでも眼視ではかなり見えてた。
 また、射出瞳が1mmを割ると、アイピースのゴミも目立って来る。(眼の異物もね。)

4-pcs. of EMS completed !

Left one is the EMS-UL, the right 3 are the EMS-UMA.
Note that the fundamental light-path difference is only 12mm.

左のがEMS-UL、右の3つがEMS-UMAです。
基礎光路長(スリーブ長を除く)が12mmしか違わないことにご注目ください。

The best but the coldest night with the 20cm-BINO; BY Ichiro-san/ 最低気温の最高の夜(20cm-BINO)

またまた、貴重なご体験をご自身のブログでシェアしてくださいました。

Comment by Matsumoto/ 管理者のコメント;
 大口径ドブでの遠征観測はすでにマニアに浸透して来たようですが、20cmの屈折式のBINOをこれほどの稼働率で運用しているのは、多分、世界広しと言えども、彼だけだと思う。
 観測を楽にする工夫はもとより、防寒対策まで、非常に価値ある情報をご提供いただきました。

The crucial knack of adjusting Binoscope / 光軸調整の究極のコツ

“The eyes are the windows of the mind.” is the famous old saying.
So, it is very difficult for you to doubt what you are seeing.
The merged image of the Binoscope will give you the upmost satisfaction and thrill.
But, are you really sure your eyes are perfectly parallel with each other?
Now, I will show you the cructial technic to check the parallelism of your visual axis.
It is quite easy.
Just go back from the eye-lenses so that the distance to your eyes about 30cm.
If your adjusting of your binoscope is perfect, you will see the merged Ramsden circles with the targets at the center.
But if you were seeing the binoscope with some congestion, you will lose one of the target from the Ramsden circle.

 大きい外円が視野円、小さい内円が射出瞳、水色の三角形がターゲットとお考えください。
上手の状態が完璧な光軸状態であることは、皆さん、よくご承知のことと思います。
このような完璧な光軸状態で、眼をアイポイントから30㎝くらい離すと、2つの射出瞳が融像して一つに見え、さらにその中心(あるいは相対位置)にターゲットが見えます。

 しかし、BINO初心者の大半は、上手のように、大なり小なりの輻輳をして見ています。
この例のように顕著だと、片方の射出瞳からターゲットが完全に消失しています。
 逆に言うと、最初から眼をアイポイントから30㎝くらい離してから、融像した射出瞳の相対位置にターゲットを置くように調整すれば、完璧な光軸調整が実行できる、ということです。

 フォーカシングが迷う人はほとんどいないと思います。
それはなぜか?
 それは、ピントのインとアウト、あるいはオーバーとアンダーが理解できているので、その中間に必ず存在するジャストピントに合わせられるのです。
 光軸調整もそれと同じで、天地、左右それぞれのオーバーとアンダーが明瞭に理解できていれば、全く怖い物はなく、それが曖昧である間は正確な調整は期待できません。