Extension pillars for the Center Mount

 延長筒の構造のイメージが全くつかめない、とおっしゃる方が多いので解説いたします。
 トップ(中軸架台側)は中央ネジではなく、60Φの差し込みで、3方からのM5のセットビスで中軸架台ボトムの60Φのテーパーボスを締め込みます。
 ボトムは、ユーザーさんのニーズに応じたフランジ(厚み10mm)をセットします。
たとえば、VIXEN の現仕様だと、45Φのボスで、中央ネジ=M10。旧VIXEN仕様だと、60Φのボスで、中央ネジは同じ。

FOT104-BINO in the making-10

鏡筒を1本ずつ中軸架台にセットするので、運搬用取っ手は必須ですね。
取っ手の天面がフラットなのにも重要な理由があります。

鏡筒バンドのヒンジ部や連結部にパーツを接続するのは厄介で、大抵は諦めるのではないでしょうか?
(No impossible in my dictionary)
これが、バンドの連結部に取っ手をセットする方法です。

FOT104-BINO in the making-9

先日投稿しました、左右のフードの長短の問題ですが、販売店さんで対応できないそうで、当方で短縮加工(切断、末端内ネジ切り)をすることになりました。

 こうした薄物(しかも一定の長さがある)の場合、治具等の下準備を怠ると作業能率が悪く、さらに大事故にもつながりかねません。写真は振れ止めですが、さらにチャック用のソリッドな治具も製作しました。

結果はご覧の通り、当たり前のことですが、左右シンメトリックになると気持ちが良いですね。

FOT104-BINO in the making-8

天頂対策のために、内側のノブを小さい物と交換します。
小ノブは、眼幅クレイフォードを作っていた頃(20年ほど前か?)に一定数特注確保していた物。
シャンクのないノブだったので、シャンクを加工して追加。

ノブ軸を下の定位置に戻したので、小ノブでも真天頂までは向かない。
さらにノブ軸を傾斜させる必要があるが、見かけやハンドル軸との干渉との兼ね合いを見る必要がある。まあ、ノブ軸配置は、ユーザーさんでどうにでも好きなように設定できるので、納品後に納得が行くまでトライしていただけば良い。