Limiters are set (Bino-Platform)/ リミッターをセット

(依頼者の)ご要望に添ってリミッターをセットしてみた。(OPTION)
リミッターをセットすると、サイズ規模が異なる鏡筒セット(EMS-ULとUM等)を交代使用できなくなるが、その時にはリミッターを外せば良いので、良しとしよう。
 当初は、ローレットノブを付ける予定でしたが、通常のサイズのローレットだと指が入らず、回しにくいのと、キャップボルトのままでも十分に回せるので、このまま行くことにした。
 リミッターはなくても、目幅目盛りを入れる等の方法もあるが、確かに依頼者の方のご指摘のように、暗がりで、目幅が大きく異なる友人と交代しながら使用する際には、リミッターが便利なことも事実。
 一般的なメカでは、リミットに達しても目幅ノブを回し続けると、メカに負担をかけ、時には何らかのダメージを与える心配があるが、当フリクションドライブの場合、リミットに達した後はドライブシャフトが空回りするので、全く害がない。

 裏側です。BINO関連の設計は、常に(パーツ同士の)干渉との闘いだと言っても過言ではない。
また、一般に天文マニアは足し算が得意で、「あれもこれも・・」と欲張る傾向があるが、割愛する方が結果、使いやすくなることもあるので要注意。
 コブのように継ぎ足して行くのは簡単だが、むしろ優先度の低い要素を切り捨てる方が難しい。

Universal Binoscope Platform completed !/ BINO用汎用スライド台座 完成!

 今回は、架台天面が広いTTS-160マウント用なので、裏面の突起物の干渉回避のために、アリガタと基板の間に20mmのスペーサーを噛ませました。
 右のスライド・アリミゾには、十分なストロークを持たせ、Dは最小107mmから最大190mmまで対応します。今回はMAK127-BINO用なので、最小目幅(58mm)でのDは、恐らく150mm前後になると思われます。

 裏面の写真です。早い段階でTTS160マウントの天面の写真と寸法が欲しかったのは、この写真が理由です。一般のマウントであれば、20mmのスペーサーは不要でしょう。

This photo shows why this innovative sliding system allows the elevation adjustment.

3D-Moon-2(元画像提供:土橋繁樹氏)

 毎回素晴らしい解像度の月面写真等をFACEBOOKに投稿しておられる土橋繁樹さんのご厚意で、過去2年間くらいの同月齢の画像(11枚)をお借りし、そこから2枚を抽出して並べさせていただきました。
 秤動が極端でなく、また上下に振っていないペアを探しました。画像サイズや像のわずかな傾きも修正しています。
 土橋さんのお陰で、高解像の月面の3Dペアが実現しました。
(いつものように、左2枚が交差法、右2枚が平行法です。)