The plans of sharing the different types of the Mount/ 多種類の架台を併用する方法

 中軸架台(PushTo)を使用している方が、市販の大型GoTo(自動導入)架台との併用を求められるケースが増えて来たので、選択肢をご提案したいと思います。
 まず、Plan-1は、中軸架台と鏡筒を全く同じ向きにセットする方法ですが、アリミゾを背中合わせに合体させて、かつ厚みを中軸架台(19mm)と完全に揃えるのは至難であり、また新たに専用のマウントを作るのも大変で、今まではあまり推奨して来ませんでした。しかし、うまく市販パーツを組み合わせると、19mm厚までは行かなくても、それにかなり近い薄さでアリミゾを背中合わせ合体できることが分かりました。
 Plan-2は、一番無難な平置き方式です。これだと、鏡筒間隔の設定の自由度が高く、片方のアリミゾをスライド方式にすることも可能になります。たとえば、プライベートな使用では、中軸架台+目幅ヘリコイドで目幅調整をし、多数のゲスト参加を前提とした観望会では、GoTo架台+スライド目幅調整で対応することが出来ます。
 現在進行中の物は、15cmF5-BINOのユーザーさんが Plan-1 でGoTo架台を併用されるもので、近日中に工程をUPさせていただく予定です。


EMS-UMA, and -UL for the single use in the making

 EMS-UMAの方(5/2ご注文)大変長くお待たせしてしまい、申し訳ございません。
月曜日(5/27)発送の予定でございます。
EMS-ULも明日には完成し、6/2の当方ご訪問に合わせて待機いたします。
 その他の方は、大変申し訳ないのですが、当方の退院後(未定、多分来月中旬頃か?)以降に対応させていただきますので、なにとぞ、今しばらくお待ちくださいますよう、お願いいたします。
 入院中(恐らく6/6頃入院の予定)は、Messengerでの交信は可能ですので、ご質問やご相談等は、お気軽にご送信いただければと存じます。(病室、WIFI完備)

Announcement / 告知

I am sorry to say that my blood disease was discovered and have to focus on the treatment for the time being.
Two pairs of the EMS-UXL will be finished before I go to the hospital on 6/6.
But I must apologize to other guys who are waiting for the orders , asking for another week or two to wait more.
 血液の病気に罹患してしまい、来月の初旬より、しばらく入院致します。
EMS-UXL ×2 は、入院予定日(6/6頃?まで延ばしてもらう予定)までに仕上げるつもりですが、その他の方につきましては、大変恐縮でございますが、さらに1~2週間程度お待たせしますこと、なにとぞお許しくださいますよう、お願い申し上げます。


Another lot of EMS housings ready to be painted


やっと塗装工程に送れます。
M2タップ総数=494個所 (下穴1.6Φ=494個所)でした。
針のように細いタップの折損ゼロ、名人の領域に入りました。(そろそろ辞めるけどね。^^;)

Askar 140-BINO in the making -11; Release Switch for the laser arrived / レリーズスイッチ着荷

別売になっていたレリーズスイッチ、多機能になっていました。
 以前は、固定スイッチ(常灯)と、レリーズスイッチ(押している間だけ点灯)との棲み分けでしたが、今回の別売レリーズは、両方のスイッチを備えていました。
 初期調整する時は、押しっぱなしにしなくても、常灯側のスイッチをONにして作業するとやりやすいですね。

Askar 140-BINO; Fundamental design change-10 / 根本的な設計変更/ D を20mm短縮!

純正アリガタの幅のカットはしたのですが、超肉抜き構造だったため、当初の予定の段差加工が出来ませんでした。当鏡筒はそれでも、バックフォーカスが十分にあったため、見切り発車したものの、理想から外れた設定は気になって仕方がありません。
 そこで、ソリッドなアリガタを最初から作ることにしました。一見、簡単そうな加工に見えますが、丸一日半かかりました。因みに、肉抜きなしのソリッド構造にはなりましたが、無駄な長さをカットしたので、以前(500g)よりも軽く(450g)なりました。

片側で10mm、左右で20mmの間隔縮小です。

111mmから91mmへの短縮、たった20mmと思いますか?
これ、身長で言うと、2mの人と、164cmの人の違いです。
 昨今のパーツ類の超肉抜き、穴だらけ傾向、追加工する者にとっては非常に迷惑です。

Principle of the Focus-Compensator/ EMSのピント補償機構の原理

目幅調整のピント補償機構についてご説明します。
 第1ミラーユニットを、望遠鏡の主光軸上で自由に浮動するように配置し、第2ミラーと望遠鏡接眼部を一定固定長のロッドで繋ぐと、ヘリコイドの縮退(伸長)量と第1ミラーユニットの伸長(縮退)量がほぼ一致するという原理です。
 では、目幅を60mm→70mmまで変化させた時に、ヘリコイドの縮退量をどのくらいの近似でEMSの移動(第1ユニットの伸長)が補うのか、実際に作図してみました。
 目幅を60mmから70mmに広げるということは、片側で5mm広げるということ。ヘリコイドの縮退量はその√2倍なので、約7mm縮める必要があります。 その時に、第1ユニット(結果、EMS全体の移動と同じ)が何ミリ引き出されるか?という話です。
 実際に作図して測定してみると、ヘリコイドの縮退量の7mmに対して、EMSの引き出し量=7.01mmという、実用上完璧な近似度を満たしていることが分かりました。
(※リンクロッドの一端は第2ミラーユニットであり、他端は下の写真で一見第1ユニットに見えますが、そうではなく、望遠鏡のドローチューブ末端に固定する外筒なので、望遠鏡に固定していることになるのです。)