8cmF15-BINO in the making -2

72mmの短縮、意外に大した差じゃないなあ(外見的に)!^^;
(実際には、振り回しが随分楽になるはずですがね。)
 当方の小型旋盤にかけるには、ちょっと長すぎなので、初心に立ち返って、紙を巻いて、手ノコで切断。

 原始的な方法です。
 振り返ると、30年くらい前、Astrphysicsの15cm3枚玉APOを同じ方法で切断したことがありました。
最近の方は、とかく、工具がないとか、経験がないとか、いろいろと理由を付けたがりますが、熱意があれば、大抵は道が開けるものです。振り返ると、私もほとんど”Desperate”な、ある意味、ヤケクソの精神で急場を凌いで来た感があります。ボール盤しか持たない頃に、どうしても平面切削加工がしたくて、ボール盤のテーブルを振って簡易フライスにしてみたり、いろいろやりました。

8cmF15-BINO in the making

BINO作りの最初に何をするか? ですが、まずは現状把握です。
(想定したシステムで)ピントが出ない!とパニックになって、思考停止してしまう方があまりに多いと見受けます。
 まずは、確実にピントが合うシステムを鏡筒にセットしてみて、現状を把握するのが最初です。
そして、最終的なシステムの光路長との誤差から、鏡筒の切断量等を決めるわけです。
 本例だと、EMS-UMB相当で、フォーカスの余裕=12mmでしたので、鏡筒のバックフォーカス=136mm+12mm=148mmで、販売店さんの公称値の145mmがかなり信頼が置ける数値だと分かりました。
 今回のセットアップでの理想(最小限)のD=194mmなので、目幅60mm(一応の最小目幅)でのEMSの必要光路長=(194-60)/2 X √2 +20+ 20 + 58 ≒193mm、ということになります。 必要光路長がDに近い数値になることは、以前から何度もご指摘してまいりましたが、今回もあまりに近い数値で、自ら苦笑してしまいました。
 ただし、これは、余裕を全く見ていない数値ですから、いくらかの余裕を確保しないといけません。
27mmの余裕を見ると、193+27=220mmのバックフォーカスを確保すれば良いことになります。
 従って、鏡筒のカット量=220-148=72mm  ということになります。
  何だ!、意外に短いなあ!、たった7㎝の短縮か?F値換算の “1” にも満たない!
  まあ、逆に言えば、GoTo架台を左右鏡筒の間に収納してしまう考えが、意外に無謀なものではなかったということの傍証であり、喜ばしいこととも言えます。EMS-ULも極端に長くなることはなく、標準のヘリコイド仕様のセットアップに対して、ヘリコイドの両端に12mmのスペーサーを配置(左右合計で4個のスペーサー)することで、D=194mmに最適化します。
 私の頭の中には、明瞭な完成図がすでに描けていますが、やはり鏡筒が2本載った所をお見せしないことには、皆さんは納得されないと思うので、最後までやってみますね。
 今回は、原理の検証なので、性能なんで糞食らえです。アポに拘らずに、アクロにしたものそのためです。この方法で、BINOが実現するのか?というのが最大のテーマです。テストに使用する架台が脆弱なのは百も承知です。(これが成功すれば、要求基準に合わせて、鏡筒や架台をグレードアップすれば良いだけの話です。ただ、(マニアの性癖ですが)アラを探すよりも、機材に合った使い方をすることで、それなりに楽しめるものだということも言えるのですよ。)



The right unit of the EMS-UM in the making

As you can easily imagine, the additional right sided EMS with another OTA will make you, who have the single (left sided) EMS, a Binoscope!
単体のEMSをお持ちの方、もう1本の鏡筒と右用の(調整機構付)EMSがあればBINOになります。^^

Urgent Notice ! Answer mail is rejected by your server. / ご返信メールが拒絶されます。

If you wait my answer more than 24-hours, it is very likely that your server rejected my return mail.
In such a case, please send your message again by the Messenger of the Facebook!
私は、お問い合わせのメールには、出来るだけ早くご返信することを鉄則としておりました、1日以上お待たせすることは、まずあり得ません。1日以上、私の返信が見付からない場合は、サーバーが拒絶している可能性が高いので、FACEBOOKのMESSENGERでご送信くださいますよう。お願いいたします。
https://www.facebook.com/mazmotoemssilver

8cm-F15-Achro-BINO, out-of-the-box, in the planning / 常識破りの8cmF15-BINO 検討中

 入院中に入荷していた、笠井さんの8㎝F15アクロマート2本。昨今の短焦点志向に逆行するスペックですが、対物レンズの全面マルチコート、2インチ・クレイフォードフォーカサー、この価格にして、申し分ない装備です。
 なぜ、今、F15なのか?入院前から温めていた奇想天外なアイデアに、乞うご期待。^^;
F15だから可能になる、独創的なアイデアのBINOです。^^ しかも、ほとんど作らずに作るアイデア。
 これから、体調とも相談しながら、じっくりと遊ばせていただきます。^^

EMS makin in the full swing / EMS、フル回転で作っています。^^

1か月仕事をさぼって(入院して)いたので、フル回転で取り戻しています。^^;
光は、通常のEMS-UL+ヘリコイド付きBINO用セット、右は単体のEMS-UL(黒)のシュートノーズタイプです。
 余談ですが、転倒等の大きな衝撃を加えて、EMSが第一ミラーユニットと第二ミラーユニットに離散してパニックになられる方がいるので、ついでにご説明しておきます。
 EMSの第一、第二ユニットは、基本、テーパーボスで嵌入後に3方のホローセットビス(イモネジ)で固定しています。それが、不幸にも離散したからと言って、パニックになる理由は全くありません。
「あなたは、アイピースを抜き差しする度にパニックになりますか?」ということです。

 これは、海外の(パニックになられた)ユーザーさんからの写真ですが、パニックになられた理由は、多分、セットビスが当たる部分が画像のようにえぐれてしまったことでしょうね。
 で、これをどう対処するか?
 当サイトの製作工程をずっと見てくださっていれば、自ずと身に付いていても良いのでは?というのは製作者の傲慢でしょうか?
 この傷付いた、接続用のテーパフランジですが、6本のM2の特殊な皿ビスで固定されています。
ということは、フランジを外して、60度回転させてから固定すれば、3方のセットビスを、崩れたフランジのポイントから外せる、ということです。
 6本のネジを撤去しても、フランジが外れないことが多い、またパニックですか?
それは、内面艶消し塗料が浸潤してくっついているので、木槌かプラスチックハンマーで軽く叩けば外れます。外した後は、無水エタノール等とカッターナイフ等で無駄な塗料を清掃しておきましょう。
 接続アングルは、直角面定規を使用しますが、直角面定規がない、とまたパニックにならないでくださいね。
 デスクトップと壁等、何でも代用できます。(デジタル傾斜計があると完璧です。)

 で、接続でしました。はい、BINOにして覗きます。
あれ、左右で像が傾いている! ← またパニックですか???
  像の回転の調整方法は当サイト内に掲載していますので、ご検索ください。^^

 ということで、分解離散したEMSの復元は、外したアイピースを再度挿入するのと大差ない作業ですので、決してパニックにならないようにお願いします。

 まあ、それ以前に、転倒させないでくださいね。大切に取り扱ってください、ということです。
また、接続部のネジの緩みも、時々はチェックしましょう。