

Now, I will show you one of the jigs I use on processing the EMS housings.
物作りは、治具が命。 にもかかわらず、お客さんに評価されることはない。
悲しいかな、お客さんは出来た物にしか関心がない。
しかし、物を作る人間は、治具こそ命。 治具が出来たら、その製品は出来たのも同じ。
(因みに、日本語の”治具”は英語の jig の当て字。)

Innovation of Astronomical Telescope
正立ミラーシステム(EMS)を開発した松本龍郎のサイト。 たった2回の反射で天体望遠鏡の像を正立像にします。
Tatsuro Matsumoto; Inventor of the EMS, Erecting Mirror System. EMS offers non reversed upright image with no additional undesirable abberations.
通常のM10ネジはピッチが1.5mmで、リード(一回転で進む距離)も1.5mmです。これは、長焦点アイピースには移動速度が遅く、ピントの山が掴みにくいことが分かりました。
そこで同じピッチで2条ネジにしたところ、ちょうど良い移動速度が得られました。

15cmF5-BINOのVERSION-11 一号機、昨日(10/29)当店でお引渡ししました。
ファーストライトのご報告は帰宅されてから数日後くらいに思っていたのですが、何と、帰路に星見サイトに立ち寄られ、初観望のご報告をいただきました。
以下、いただいたメールからの抜粋です。
前略、
帰りは、 津黒いきものふれあいの里の駐車場で、ファーストライトを楽しませていただきました。
● そうだったんですか? 素晴らしい!
夕方には、そろそろ帰宅されているかな?と思っていました。
薄明りの中、上下のバランス取りで少し戸惑いましたが、 アリミゾのセット位置を少しズラし、丁度良い所で設定できました。 他は大した問題もなく、すんなりと・・・東西2本のLEDの街灯が恨めしい・・・
● さすがですね。 当方で何度も鏡筒着脱の練習をしていただいたこと、正解 でしたね。^^
アイピースを変えると、僅かにEMSのXY調整を触るくらい、 ある程度まで近づくと、頭の中で何が起こっているのか、一瞬で左右の絵が重なります。
● その、EMS-BINOとして当然のことを実際に体験していただいて嬉しいです。皆さん、すぐに当たり前になってしまうのですが、大変嬉しいご指摘で す。 EMS-BINOへの入門を躊躇している方の杞憂の一つに、光軸調整への不安が あるみたいなので、そうした方には、この辺しっかり読んでいただきたいもので す。 光軸ユーザーアジャストの双眼望遠鏡は、未だEMS-BINOしかないですが、 多分、既存のメーカーさんは、ユーザーを信頼していないのでしょうね。
アイピース32mmで西に落ちかけた干潟星雲からオメガ星雲、鷲星雲、近辺の散開星団をひとなめ、 少し離れて、リング星雲にアルビレオ、カシオペア近辺の、散開星団やら球状星団やらとりあえず沢山・・・ アイピース9mmでの球状星団、どれも私の目に色収差は殆ど気になりません。
● そうなんです。 昼間の景色対象でも色収差はほとんど気になりませんか ら、DeepSkyなら、楽勝なんです。その辺、メーカーさんにも再認識してもらい たいものですね。大口径(15cm以上)短焦点アクロマートの選択肢があまりにも 少ない。(つまりこの15cmF5鏡筒の存在が貴重だということ。)
アイピースを13mmにして二重星団、ため息が出るくらい美しく、椅子に座ってずっと見ていました。 しかし、ここは標高500mを超える山奥、10月の終わりの星空は9時を過ぎるころからため息でアイピースが曇る曇る、
マスクをしたり、鼻にティッシュを詰めたり、どうしようもないので息を止めてみたり・・・ とうとう息を止めるのに疲れての撤収となりました。
● 露よけ対策が必要になりますね。
オリオンが昇ってくるまで頑張ろうと思っていましたが、残念です。 しかし、西に沈みかけたボーデの銀河、東に昇ってきたアンドロメダや二重星団など、 今まで見た中で一番の見え方でした。 アンドロメダってこんなに大きかったのかっ、250mmのニュートンでも見たことない・・・
15cmF5BINO、双眼天体望遠鏡としての一つの究極の姿を手にすることが出来ました。 大切に、そして、みんなに喜んでもらえるよう使います。 ありがとうございました。 取り急ぎ、無事帰宅の報告まで 岡山県 S
● ファーストライト・リポートに、私も大変興奮しました。
本当にありがとうございました。
Comment by Matsumoto / 管理者のコメント;
早々のファーストライト・リポート、ありがとうございました。
製作の苦労が報われる瞬間です。^^
続報を楽しみにしています。

レッド・ドットとレーザービームははめこみ合成です。
すでにご承知と思いますが、レッド・ドットは無限遠の虚像なので、視差が生じないのが最大のメリットです。窓枠を覗き込む必要はありません。ずっと離れて、両眼解放で見るのが正しい使い方です。そうすれば、夜空全体の中にBINOの向いている方向が赤い点で示されます。(つまり、正しく使えば、窓枠の視野制限はなくなります。)
レーザーファインダーは、星まで串刺しです。一般客相手の観望会で、一番驚嘆の声を集めるのは、淡い星雲ではなく、このレーザービームです。^^; レリーズスイッチ付きで、これもXY調整機構付きなので、台座でアジャストする必要がありません。(レーザーは、瞬間的に点灯させれば十分ですので、節度ある使い方をしてください。)
運搬用取っ手の天面はフラットですが、裏側は円筒面、つまり断面が半月状で、疑似アリガタとして利用できます。(幅の調整は、アリミゾ側の工夫で対処。)

このドットファインダーは、透過率がほぼ100%であること、また、明るさ調整が無段階で、OFFまで連続的に絞れる点が特筆すべきで、他の類似品にはあまり無い特長です。たとえば、クリック式の4段階調整では、一番暗くした状態でも最高の夜空の下では眩しすぎる物がほとんどです。
因みに、このドットファインダーが両眼解放で使える方は、BINOのユーザーの資質が十分にあると言え、逆の場合は、BINOユーザーも落第です。





Here is the report movie!
動画もあります。↓
https://www.bilibili.com/video/BV1Tb4y1a78v/
Comment by Matsumoto /管理者のコメント;
Congratulations on the great achievement with the fantastic TOA130-BINO!
I will be impatiently waiting for your follow-up report after using it on the real sky!
素晴らしいTOA130-BINOの完成、おめでとうございます!
本当にお見事です。
一通り観望されてからの続報を楽しみにしています。