Pictorial of the dovetail processing / アリガタ加工の工程(シャフトホルダー)

まずは、チャッキング部を加工。(ここは後で切り捨てる。)

六角柱状に加工。この段階で固定用の穴も施工しておく。

2個に輪切り。

さらにそれぞれを二分割して最終形状。4個のアリガタが出来上がりました。

手持ちの加工手段での最も合理的な方法を模索し続けていますが、これがゴールかどうかは分かりません。

EMS-UMB completed !

 今さら?の感もありますが、各部の名称を画像に記入してみました。
以前から申し上げておりますが、当方、通信事務から営業、製造に至るまで、全て私一人で担当しておりまして、印刷物のマニュアルの不備につきまして、ご了解いただいているものと認識しております。
 その代わりと言っては何ですが、製作工程は詳細に公開しており、当サイトの投稿が全て”説明書”だとご理解いただけましたら幸いです。 代理店さまにつきましては、”販売”がメインのお仕事なわけですから、製作者の行き届かない部分は補っていただくのが筋かと存じます。(伝票操作のみでしたら、中間マージンを吸い取るだけで、消費者にとっても当方にとってもメリットはございません。)
 先日、海外の方から、「マニュアルが一切添付されてなかった。」と憤慨のお言葉と、望遠鏡への接続方法が分からない!^^;というご指摘をいただきました。 どうやら、(善意で)90φバレルの内径に82mmフィルターネジを最近追加したことで混乱されていたようでした。
 改めてご説明しますと、EMS-UM,ULは、2インチ差し込み。EMS-UXLは90Φ差し込みで、いずれも差し込み方式でございます。

 ずっと昔のことになりますが、フィルターリングの方を望遠鏡に接続して1年以上使用しておられた方があり、「2インチアイピースが半分くらいしか挿入できないが、何とかならないか?」というお問い合わせで、上記が判明しました。^^;


EMS-UMB for the single use in the making / 単体用EMS-UMB

年末の繁忙で納期が遅れ気味になっており、大変申し訳ございません。

 最新型(数年前より)のEMS-UM,ULは、最終形状(収納限界の形状とサイズ)のミラーを使用しており、写真のように、ミラー同士が接触寸前のセッティングとなっています。 従いまして、ユーザー様での左右勝手の組み替えは、ミラー同士が干渉する恐れがありますので、右勝手をご希望の場合には、必ずご注文時にご指定くださいますようお願いいたします。
 プリズムとの違いにつきまして、時々ご質問いただきますので、ここで改めてかいつまんでご説明いたします。
 プリズム、ミラー共にそれぞれの長所があるわけですが、プリズムの長所は、ガラス中の光路長が、その幾何学的な経路長の屈折率分の1になるという点があります。 ただし、EMSの場合は、ミラーのエッジをハウジングから突出させて使用でき、さらに2枚のミラーを空間的に交差させますので、上記による差はかなり相殺されることになります。
 また、倍幅のアミチプリズムを用意することによる、稜線外しの手法は、昔から行われて来たことですが、稜線を外して干渉を回避したとしても、ガラス中の光路による諸収差が不可避となります。主な収差は、色収差の発生ですが、プリズム双眼鏡では、全系でプリズムの色収差をキャンセルするように配慮するのが普通です。
 また、意外に知られていないのが、ガラス中の光路は球面収差も生じさせるということです。