EMS-UMB for the single use in the making / 単体用EMS-UMB

年末の繁忙で納期が遅れ気味になっており、大変申し訳ございません。

 最新型(数年前より)のEMS-UM,ULは、最終形状(収納限界の形状とサイズ)のミラーを使用しており、写真のように、ミラー同士が接触寸前のセッティングとなっています。 従いまして、ユーザー様での左右勝手の組み替えは、ミラー同士が干渉する恐れがありますので、右勝手をご希望の場合には、必ずご注文時にご指定くださいますようお願いいたします。
 プリズムとの違いにつきまして、時々ご質問いただきますので、ここで改めてかいつまんでご説明いたします。
 プリズム、ミラー共にそれぞれの長所があるわけですが、プリズムの長所は、ガラス中の光路長が、その幾何学的な経路長の屈折率分の1になるという点があります。 ただし、EMSの場合は、ミラーのエッジをハウジングから突出させて使用でき、さらに2枚のミラーを空間的に交差させますので、上記による差はかなり相殺されることになります。
 また、倍幅のアミチプリズムを用意することによる、稜線外しの手法は、昔から行われて来たことですが、稜線を外して干渉を回避したとしても、ガラス中の光路による諸収差が不可避となります。主な収差は、色収差の発生ですが、プリズム双眼鏡では、全系でプリズムの色収差をキャンセルするように配慮するのが普通です。
 また、意外に知られていないのが、ガラス中の光路は球面収差も生じさせるということです。

COG adjustment mechanism (Center Mount)

垂直回転軸(中軸架台)内の重心移動メカの成功を確認しましたが、並行して進めて来た、目幅調整メカを同じく垂直回転軸内に収納する方法の目途がつき始めたので、どちらを優先すべきか、迷っています。

Challenge for the perfect COG (Center Of Gravity)/ 中軸架台への重心(天地)移動機構の開発

 メカとして成功するかどうかよりも、理解者がどれだけいるか、ということの方が気になるこの頃。(また徒労に終わるのではないか?)

 ムービングピースの両サイドの適当な位置に、アルカスイス規格のアリミゾシューをセットします。それらが一体として、上の調整ノブの回転に従って上下に移動するからくりです。この微動メカは、15cmF5-BINO(VERSION-11)で検証済みです。
 スライド機構のために、中軸架台の厚みが増してはまずいので、元々の設計にあった、垂直回転軸の中空に収納することにしました。 軽量小型BINOで重量級のアクセサリー(アイピース等)を着脱する際、カウンターウェイトを省いて重心調整が出来ることを狙った挑戦です。

Another EMS-UXL SET for the US in the making

Sorry to be late due to the busyness of the end of the year.

左に写っているのは、XYリミッターノブの材料。折しも大変な時に在庫が払底してしまいました。これから加工しないといけません。
 12月は20cmBINOの整備と搬出があり、繁忙を極め、年内に納品できない仕事が数件残ってしまいそうです。