The first processing of the larger Housing (Hole Making) / 大型ハウジングの最初の工程(射出穴開け)
Right side EMS-UL completed !
写真のように、EMS-ULにショートタイプ(12mm)のバレルを採用すると、第1ミラーのエッジがバレル先端近くまで来ます。バレル先端には、48mmネジは切ってありますが、フィルター等のセットは不可とお考えいただくのが無難です。
また、望遠鏡接続側と接眼側がほぼ同じ形状になるため、セット方向を逆にしないようにご注意ください。
もう一つ、ショートノーズでご注意いただきたいことは、望遠鏡側のクランプネジ(バンド)とのマッチングです。ショートノーズバレルのテーパー部を、望遠鏡側のクランプネジ、もしくはバンドがしっかり締められるマッチングになっているかをご確認ください。マッチングが悪いと、EMSが使用中に脱落する危険があります。
Another (last?) lot of larger housings in the processing
完全施工前の大型ハウジングを公開するのは、これが最初で最後になると思います。
入射口はあるが、射出口が無いことにご注目ください。
最終形状が鋳込める、標準ハウジングとは発想が異なります。
ダイカストの型というのは、単なる鋳型ではなく、注入、排出メカニズムを包含した、総重量100㎏超の、一種の鋳造プラントであり、それを、ダイカスト屋さんのさらに巨大なダイカストマシンにセットして鋳造を行います。従って、型の構造のシンプルさ(複雑さ)によって、型の製作コストが100万円単位で変わって来るわけです。
限られた資金で、大型ハウジングの型を設計する段階で、排出ピストンが1本(標準ハウジングは3ピストン)で済む方法を独自に考案したものです。写真のように、大型ハウジングは入射軸に対して、完全対称になっています。
射出口は、私が製作した特殊治具によって、正確に施工できるようになっています。
EMS-UL for the right side (XY adjuster) in the making/ EMS-UL XY調整ユニット(右)
単体EMS-UL(左眼用)のユーザーさんからの追加注文です。
右用EMSは、当サイトのBINO用EMSセットの価格から単体EMSのそれを差し引いた金額になります。
”高い!”と思われたら、通常の単体仕様のEMSの右眼シフトタイプをお求めいただき、XY機構を自作してください。(自作不可能と分かれば、価格差の意味をご理解いただけると思います。^^;)
8cmF-15-BINO,COMPLETED
EMS-UL SET (D=170mm) completed !
類似の注文を同時複数的に受けているので、これがどなた?の分か?分からなくなることがあります。^^;
第一ユニットにダミーネジが出来てしまったのは、中途で標準D(160mm)から指定D(170mm)に変更されたからです。
いつも申し上げていますが、発注当事者の方は、常にこのコーナーを注視していただき、呼応していただけると幸いです。(当事者のアクセスが一番遅いのは何故だろう?)
All the parts for TSA120-BINO completed !
スリップした際の”命綱”も加工しておきました。(赤い矢印)
鏡筒のアリガタには、先端裏側のキャップボルトに3枚のワッシャーを介して浮かせ、同様の処置をしておきました。
SkyRover 8-24 X 50-BINO/ How to use it! /使い方
長年のEMS-BINOユーザーの方が一早く手を挙げてくださいまして、今日、旅立ちます。
あれから、上下調整用のノブを追加しました。
この手のフィールドスコープBINOも、数年来、いろいろと試しまして、一つの方向性が掴めた気がしております。
当初は、最初から接眼部を大改造して、天体用の31.7サイズアイピースが使用できることを優先していましたが、現実問題で、
ここまで究極にコンパクトな双眼鏡をいろいろ作ってみて、ピント位置や光軸個性が異なる複数のアイピースを交換しながら使用するのは、本末転倒であることに気付きました。
前回も、20年来のEMS-BINOユーザーの方に納品しましたが、製作者の意図する使用目的と、ユーザーさんのそれに微妙な乖離があり、十分にご満足いただけた手応えが得られませんでした。
過去の苦い経験から、今回は*アイピースは交換しない。ということで、オリジナルのズームアイピースの範囲で楽しんでいただくことにしました。
EMS-BINOのような、使用中のXY調整機構はありませんが、調整は難しくないので、むしろ初心に帰って、再度調整のコツを再確認いただくのも良いと思います。(本当に理解できていたかの試金石^^;)
左の鏡筒は下からの1点ネジ(1/4インチ)固定なので、自由に左右に振れます。(スプリングワッシャーの範囲で、1/4インチネジはほんの少し緩めに締めておきます。)
右鏡筒は、ほぼ上下調整のみ受け持ちます。初期調整は、鏡筒を目一杯に右に振っておいてから、下のローレットネジの締め具合で上下方向を調整します。
この調整ネジは、BINO使用中にも気軽に使えて、便利かと思います。
あまり必要無いと思いますが、使い慣れるまでは、左右の光軸もご自分の快適位置に調整してください。スプリングワッシャーが微妙に効くくらいに、1/4インチネジを本締めよりも少しだけ緩めにしておけば、左右鏡筒を直接掴んで強く捻じれば、好きな位置に調整できます。筒先を閉じるか、開くかの二択なので、簡単です。 調整した結果、左右の筒先に多少の段差が付いても気にしないでください。
万一、初期の調整に迷ったら、一旦完全分解して構造を確認いただくのも良いでしょう。単純な構造なので、すぐに理解できるはずです。
Sky Rover 8-24X50-BINO
いろんな製造元(というか代理店)から類似の(恐らく同一品)超小型フィールドスコープが販売されていましたが、8-24X50 と 9-27X56 の 2機種の内、どういう訳か、前者がずっと品薄のようで、定価の数倍で流通していたりして手が出ませんでした。後者は、口径56mmですが、鏡筒最大径(対物フード外径)=65mmあって、目幅が大きい人しか使えません。
久しぶりにネットを散策していたら、8-24X50が出ていたので、さっそくポチり。予想通り、最大外径=61mmΦで、これならほとんどの方の目幅に対応します。
今日、入荷したので、さっそく買い置きしていた、ネジ送り台にセットしてみました。
約2.5万円のフィールドスコープとしては十分の性能! これは遊べます。^^
iPhoneで撮った参考写真ですが、あまり意味はありませんね。実際の双眼視の迫力が再現できませんから。