


中央の送りネジと両サイドに2本のガイドシャフトと、回避すべきメカパーツが多く、配慮が必要です。
左鏡筒が目幅スライド、右鏡筒は固定で、光軸の初期調整は、右鏡筒の2本の台座下スペーサーパイプを旋盤で薄紙をはぐように削りながら行います。
低倍限定(25倍以下)と考えているので、使用中の光軸調整は不要です。
(オリジナルの状態は、ブラケット底部中央に1/4インチネジ1か所のみが切ってあります。今回は、それを挟んでM5のネジ穴を24mmスパンで施工しました。)

Innovation of Astronomical Telescope
正立ミラーシステム(EMS)を開発した松本龍郎のサイト。 たった2回の反射で天体望遠鏡の像を正立像にします。
Tatsuro Matsumoto; Inventor of the EMS, Erecting Mirror System. EMS offers non reversed upright image with no additional undesirable abberations.

”Bino Progress Report”に単体のEMSの報告はおかしいのですが、まとめてここに投稿させていただいています。(コーナーの名称を変えるべきか?^^;)
2セットのBINO用EMSを組み立てた後に、単体のEMSを組み立てると、その作業の楽なこと、楽なこと! 構成ユニットの数が8から2に減るのですから、当然ですね。
写真から、ミラーのエッジが望遠鏡側、ユニット間接続側で突き出していることがお分かりと思います。それが、光路長に於いて、1+1<2 のマジックなのです。2枚のミラーが空間的に交差しているから可能になる芸当です。
最近の単体用EMS-ULは、光路長を2㎜短縮したことに加えて、極限まで大きい(長い)ミラーを使用しているために、左仕様をユーザーさまサイドで右仕様に正確に組み替えることが出来ません。右眼仕様をご希望の場合は、御注文時にご指摘ください。

EMSのハウジングは、ダイカストの段階ですでに目幅干渉部がトリミングされた形状になっており、最小目幅=57mmのポテンシャルを持っています。
標準状態で干渉するのは、本体側だと、上の写真でお示しした、フィルターフランジのツバ(外径60mm)であり、そこをハウジングになぞってトリミングすることで、本来の最小目幅57mmの一次切符を手に入れることが出来ます。
次に干渉するのは、59mmΦの2”スリーブで、最小59mmを目指す場合は、そのままで目的を達します。さらに57mm付近まで目指す場合は、2”スリーブの一部をトリミングします。
この小目幅カスタマイズは、多少なりとも自作の素養があれば可能ですので、必要に応じて積極的に加工されることをお勧めします。(トリミングで剥げたアルマイトは、ペイントマーカー(黒)で綺麗に補修できます。)
第1ハウジングにセットしている7mmの延長筒は、TSA120-BINO(D=170mm/ フード外径160mm)に対応したものです。