Another ASKAR120-BINO in the making -1

お客様手配の鏡筒が直送で届きました。
現在は原則として完成品BINOの受注は受け付けておりませんが、熱心で、かつ、ほぼリアルタイムのメール交信が可能で、また、完成したBINOを当方でお引き取りいただく、という条件に適った方のみ受け付けています。
 同鏡筒は当方でも取り扱っており、それなりの営業メリットもあったのですが、お客様がすでに手配を進めておられたことと、万が一製品に些細な問題があった際の処理業務に自信がなかったため、お客様手配にお任せすることにしました。
 さきほど、開梱し、対物レンズを含めて、製品に輸送中のダメージがないことを確認しました。

 これが、キャリイングケースの外観です。これだけでも、製品を完璧に保護しますが、これがさらに、きっちりした二重の段ボール箱に入って輸入されています。
 さて、本体には異常はなかったのですが、一つのケースで、肩掛け用?のベルトの一端が離脱していました。縫い付けが弱かったのか?、糸がほつれて完全に剥がれていました。輸送の振動では多分、そうなり得ないので、梱包時にはすでに剥がれていたものと推察します。(梱包担当者が見切り発車したか?)
 さて、これをどうするか? お客様次第ですが、私ならどうするか? 
 そもそも、結構な重量の鏡筒入りケースを、銃のように肩に掛けて運搬するのか? 私なら、両方とも肩掛け用のベルトは外し、中央の取っ手で運搬します。
 まあ、メーカー(販売業者?)と交渉されて、完全なケースをもう1個送ってくれるようなら、それもありですが、その間の交渉の手間や精神的負担をどう捉えるか?もありますね。
 地元のカバン修理屋さん等に依頼すれば、強固に縫い付けてもらえるとも思いますが。

Making use of, up to, the core of the cabbage / キャベツの芯まで無駄にしない!/ 45-deg-BINO

 45度プリズムの接眼スリーブはヘリコイドと交換したので不要になりましたが、同焦点(ピント位置補正)リングが切り出せるのに気付きました。ストロークの短いヘリコイド式には必須です。

35年間この仕事をやっていると、残材もキャベツの芯まで無駄にしないようになりました。

45-deg Finder-BINO almost completed !

 左右鏡筒を個別のファインダー台座にセットするのであれば、すぐに組み上がるのですが、美観とデザインに拘り、通しの長いファインダー用アリミゾが入荷するのを待っています。
 推定焦点距離=170mm、推定有効口径32mm です。(推定値修正しました。9/23)
  有効口径32mmに対して、対物口径50mmは無駄なのか? ということですが、No! です。
軸上焦点だけで考えれば無駄とも言えますが、周辺光線で考えると、口径食を緩和する効果が著しいのです。それは、テレコンBINO等のガリレオタイプで、有効口径よりはるかに大きい対物口径が視野の確保に有効なのと同じ理由です。
 有効口径が50mm取れなかった理由は、31.7サイズの45度プリズムの入出射窓径の制約ですが、ただ、プリズムを大きくすれば光路長が長くなって望遠鏡として成り立たないジレンマがありました。プリズムの射出窓径の制限にもかかわらず、31.7サイズのアイピースのフル視野が確保できる理由は、プリズムからヘリコイド端面までの距離を長く確保したからです。(対物レンズをプリズムに近付けた。)*ケラレのメカニズム
 市販の31.7サイズアイピース(正のアイピース)の最大視野環径=26mmとすると、対物の焦点距離=170mmの場合、実視界≒8.7 度 確保できることになります。 SWA-27mm(公称70度?)だと、6.3倍で55度の見かけ視界が得られることになりますね。(メーカー公称値はほぼ常に上げ底^^;)

EMS-UL SET for the US, in the making !

廃業予告をしてから、駆け込みの注文が増えています。
3年という漠然な設定をしていましたが、1年くらいかも分かりません。まあ、もともと、難病でカウントダウンの命ですから、どちらが先かも分かりませんけどね。^^;
 長距離走の選手のロードワークと同じで、”次の電柱まで頑張ろう!”の意識の繋ぎで仕事を継続した感があります。皆さんが遠征するため、楽しむために、作り手は土日も祝日も全て返上して命を削って来ました。 仕事を止めたら楽になるだろうなあ!という妄想のもとに毎日頑張っています。
 業者さんもこのサイトを見てるかどうか(多分、見てないね。)分からないけど、そろそろ正式なご挨拶をしないといけないと思っています。まずは、卸売りを停止するのが先ですから。

EMS-UMB for the single use completed !

 当方、大手メーカーでもないし、会社でもないし、全くの個人で全ての仕事をこなしているのでね・・・。 事前に請求書を発行してくれとか、~日まで不在だからその期間は送らないでくれとか、言われると、結構なストレスになるね。完成報告を掲載しても送り先の住所を知らせて来ない人もいるし・・・、そろそろ厳しい受注条件を設けようかな?^^;

The idea of the bracket (45-deg Finder-BINO)

単体でファインダーとして使う場合は、このブラケットの下に小型アリガタを鏡筒と平行にセット。
BINOとして使用する際は、ブラケットの下に小型アリガタを鏡筒と直角にセット(簡易目幅調整)

Another Toys in the making / たまの息抜き!

自作マニア時代に戻って、非受注の作業をするのは楽しい!
 自作時代との大きな違いは、大量の余り部材と、加工手段があること。

 この組み合わせだと、さすがに50mmフル口径とは行かず、推定有効口径=33mm。
24mmアイピースで射出瞳径=4.0mmだったので、8.25 X 33mm となりますね。

(推定対物焦点距離=198mm)

アイピースを外すと、俄然、コンパクトになる!LOL

これも好感が持てる組み合わせ!

EMS-UMA for the single use in the making

 EMS-UMAとEMS-UMBの違いをご理解いただいていない方が多いように見受けます。
当サイトを(ほとんど)見てくださっていないのが原因のようです。今までの大手メーカーさんの姿勢から、「良い事ばかりしか書かない本家サイトよりも、ユーザーさんのレビューを見よう!」というスタンスなのかも分かりませんが、当方は個人のポリシーで運営しており、ユーザーさんのための善意しか持ち合わせません。安心して、本家サイトをご精読いただきたいと思います。

 EMS-UMAとEMS-UMBは、アダプター以外は全く同一です。EMS-UMAが本来のEMS-UMで、31.7アイピースに対応しています。EMS-UMBは、アダプターのみ、50.8mmスリーブ+31.7ADセットになります。
 EMSのアダプタ―は多岐に渡り、ご理解いただきにくいようで、最初から別製品として区分けした次第です。また、コスト的にも、EMS-UMAをお求めいただいてから、別に50.8アダプターをお求めいただくよりも、EMS-UMBをお求めいただく方が、トータルコスト的に有利になる、ということもあります。
 それから、防塵フィルターは、全てのEMSシリーズで標準装備です。ユーザーさんのこだわりで、防塵フィルターを外して使用しておられる方もありますが、これは絶対に止めていただきたいことです。
 フィルタ―なしの使用や保管で、ミラーエッジを損傷する方が後を絶ちません。