
第3問を修正すると、こう ↑ なります。
(-3f) × ( f/3 )= -f^2 で、ニュートンの公式を満たしていますね。
Innovation of Astronomical Telescope
正立ミラーシステム(EMS)を開発した松本龍郎のサイト。 たった2回の反射で天体望遠鏡の像を正立像にします。
Tatsuro Matsumoto; Inventor of the EMS, Erecting Mirror System. EMS offers non reversed upright image with no additional undesirable abberations.
Lens shape in the optical diagram of paraxial imaging is not so important. But the lens shape in the diagram will definitely enhance the intuitive understanding of the readers. And the beautiful lens shape will add value to the diagram.
I have been struggling with this issue, drawing a beautiful lens shape, with Excel for a whole day and night, in vain.
The issue made me feel tired and sleepy this morning!
I asked my nurses for the solution of this issue with Excel this morning in vain, but after 15 minutes, my attending physician kindly came to my room, and She was able to show me the perfect solution in Excel almost instantly!!
Above is the best lens shape I could make with the help of my loving Doctor!
近軸光線追跡は、レンズの厚さを”0”と想定しており、光路図にレンズ形状を挿入することは、さほど重要ではありませんが、読者の直感的な理解のためと、光路図自体の審美性には、欠かせません。
寝不足で、憂鬱な朝を迎えた今朝でした。
エクセルに長けた看護師さんが2名ほど来てくれても解決せず、半ば諦めていたところ、15 分後に、何と、主治医の先生が病室に来てくれ、すいすいと、ほぼ一瞬で感激の解決! 上図が、それでゲットした、今までで一番綺麗な ”レンズシェイプ” を挿入した、初めての光路図です。 これで、下がっていた免疫値も回復しそう!LOL
順番が交叉した両主面について、全くご質問がないので、先回りしてご説明します。
当初は、物空間にあるのが物側主点で、像空間にあるのが像側主点だと思うのが自然ですからね。初学の段階で、交叉した主点(主面)関係を見せつけられたら、真面目に取り組んでいた方ほど、頭をガーンと殴られたような衝撃があったはずです。(私も当初はそれで悶絶しましたから。)
初めて交叉した主面の光路図を見せられたら、光線が両主面間で折り返しているのか?と思ってしまう方もいるかも知れません。
そうした方に安心していただくため、あるいは、勉強の継続を断念してしまった方を呼び戻すために、少々ややこしい作図 ↑ をしてみました。
分かりやすく可視化したつもりで、図から直感的にご理解いただけると思っています。
赤と緑の系列だけに、実際の光路 (1→2→3→4) をお示ししました。光線自体は、両主面上の H1 も H2 も通るわけではなく、そこ(H1)に向かって、そこ(H2)から出て行く、というものです。(H1,H2 はそれぞれ、虚物点と虚像点ですから。)
行列を用いた近軸光線追跡や、主点位置の算出について、不慣れな方が多いと思い、追加説明をさせていただきます。
まず、レンズ系のモデルは、+1.0D の薄い凸レンズを2枚、0.5mの間隔で保持した、シンプルなものです。 シンメトリックな光学系なので、両主点位置も対称配置になります。
薄レンズは、シンプルな屈折マトリックスで表現できます。
レンズ間隔は、これもシンプルな移行マトリックスで表現します。
まず、単純に、レンズ1の屈折マトリックスにレンズ間隔の移行マトリックスを掛け、それにレンズ2の屈折マトリックスを掛けると、レンズ1~レンズ2の間のシステムマトリックスが得られます。
そのシステムマトリックスから、主点位置が簡単に求まります。
さらに、そのシステムマトリックスを挟むように、両主点位置の移行マトリックスを掛けると、両主面間の別のシステムマトリックスが得られます。 何と、それは薄レンズの屈折マトリックスそのものになります。
システムマトリックスは、計算途中を含め、右上の要素が常に合成パワーになり、行列式の値は常に1です。
今回は、ご参考のために、主点基準のシステムマトリックスの導出をお示ししましたが、実は、この計算は全く不要で、合成パワーが最初のシステムマトリックスで分かれば、それを単レンズのパワーとして、屈折マトリックスを組めば良いのです。
一般的な結像公式(1/s’ – 1/s = 1/f ) は、3つの向きを持った距離同士の関係式ですが、
行列の方法は、距離を問題にせず、指定した2面間を通る光線の通過点に於ける光線のx軸方向に対する傾き(α)と、その点の高さ(h)を求めます。 当初は、何でわざわざ?と思うでしょうが、一般的な結像式は、単レンズの光線追跡には有効ですが、レンズ枚数が多くなるほど、計算が複雑になるのです。行列の方式だと、何個でもその構成行列を掛け合わせることが出来るのです。
システムマトリックスは、指定した第1の面上の P から、もう1つの面の P’ を得るための行列です。
興味を持たれた方は、今までの屈折マトリックス等の関連記事を今一度ご参照いただけると、よりご理解が深まるかと存じます。
先日投稿した光路図は、S,S’ のデータ表(エクセル)から製図ソフトで線画を描き、それをプリントスクリーンしたものをPAINT(Windows アプリ)で装飾(編集)していました。
エクセルで表作成→製図ソフト→PAINT の順です。
慣れて来たのもあり、さほどの手間でもなかったのですが、どうせエクセルで表を作るのだから、そのままエクセルで、それなりに説得力ある光路図は描けないものか?と、ネットを頼りに、苦手なエクセルとしばし、格闘!
レンズのアウトライン(背景削除、透かし)だけは、製図ソフトとPAINT を使いましたが、これは、後で何度でも使いまわし、複写が可能なので、お許しいただきたい。^^:
わざと表を見せているのは、エクセルならではの特権。^^
セルの色と光路図の光線のデータ系列の色調を合わせました。
今まで、PAINT で意外に苦労していたのは、光線末端のドットの描画で、微妙な位置調整に何度も再トライしていました。今回のエクセルの散布図の描画では、同じデータ系列の光線の始点と終点にドットを簡単に打つことが出来ました。ネット検索のお陰で、自分では到底探せませんでしたが、何と、光線を矢印に変更する際の OPTION に先 ー● があったのです。
物点を -f → 0 (F’) に向けて速度Vで動かす時、像点の速度がその何倍で右に動くか?について検証してみました。
物点距離 S=-f , 像点距離 S’ = f の時、両点の速度は同じです。
物点距離 S=-f/2 , 像点距離 S’ = 2f の時、
像点の速度は 4 V となります。
さらに、物点距離 S=-f/4 , 像点距離 S’ = 4f の時、
像点の速度は 16 V となります。(ニュートン公式基準なので、物点距離、像点距離はレンズの両焦点から測定)
で、仮に S=-f/1000, S’ = 1000 f の時は、
像点の速度は、1000000 V (100万V)となるので、レンズに向けて弾丸を発射すると、弾丸の像は光速を超えます。
(f/1000)は、レンズの焦点距離が1000mmなら、1mmに相当します。焦点直前ですね。