
【好中球】
好中球(こうちゅうきゅう)は、白血球の一種であり、体内に侵入した細菌や真菌などから体を守る主要な免疫細胞です。強い「貪食(どんしょく)能」を持ち、異物を細胞内に取り込んで消化・殺菌します。白血球の中で最も数が多く、感染症や炎症が起きた際には速やかに患部へ移動して防御反応を開始する、私たちの体を守る最初の防御ラインの役割を担っています。
好中球の主な特徴
役割:
細菌や真菌(カビ)の感染を防ぐことが主な役割です。
機能:
貪食能:異物を細胞内に取り込み、消化・殺菌します。
遊走能:感染部位に血管内から移動して集まる能力です。
殺菌能:顆粒に含まれる酵素や活性酸素などを用いて、侵入した異物を殺菌・無害化します。
寿命:
血液中での寿命は短く、約1日以内です。
場所:
骨髄で作られ、血液中だけでなく、炎症が起きている組織にも一時的に移動して存在します。
好中球の変動と病態
増加(好中球増多症):
細菌感染、炎症、外傷、がん、ストレス、喫煙などで一時的に増加することがあります。
減少(好中球減少症):
抗がん剤などの薬剤、ウイルス感染、骨髄の障害、脾機能亢進などで減少します。好中球の数が著しく減少すると、感染症にかかりやすくなり、重症化するリスクが高まります。
その他
血中の好中球の数は、血液検査で測定され、感染症の診断や病状の把握に役立ちます。
最近の研究では、好中球がDNAを網状に放出して病原体を絡め取る「NETs(Neutrophil Extracellular Traps)」という機能が発見されています。
【単球】
「単球」(たんきゅう)は白血球の一種で、身体の免疫システムにおいて非常に重要な役割を担う細胞です。単球は血液中を循環し、組織へ移行するとマクロファージや樹状細胞といったより大きな細胞に分化(変化)します。これらの細胞は、細菌などの異物を食べたり、がん細胞を破壊したり、さらには他の免疫細胞に情報を伝え、免疫反応を調節したりします。
単球の主な役割
異物の除去と排除:
単球は感染部位に移動し、細菌やウイルスなどの異物を細胞内に取り込み(食作用)、消化・殺菌します。
抗原提示:
取り込んだ異物の断片を自身の細胞表面に提示し(抗原提示)、T細胞などのリンパ球に情報を伝えます。
免疫反応の調節:
他の免疫細胞の働きを助けたり、免疫反応の開始を促したりすることで、身体全体の免疫機能を制御します。
tissue の修復:
傷ついた組織や壊死した組織を取り除き、組織の恒常性維持に貢献します。
単球に異常が見られる場合
単球の数は感染症、炎症、アレルギー性疾患など様々な病態と関連しているため、単球数の変動は病気のサインとなることがあります。
感染症や炎症の原因となっている疾患を治療することで、単球数の調整を図ることがあります。
単球の運命
単球は骨髄で生成され、血液中を移動します。
数時間のうちに脾臓、肝臓、肺などの組織に移行し、そこでマクロファージや樹状細胞に分化します。
抗癌剤治療は、昔から言われて来たように、正常細胞と癌細胞の我慢比べ! それまで正常に作られた来た白血球細胞がほぼ破綻するのは、短期的に毎回、想定内でしたが、今回に限り、7月に得た成果をすぐに吐き出されせられる!と言う想定外があって、医療陣側も、患者側も、実に辛い闘病が続きました。
「時間的にそろそろ改善するだろう!」と言う曖昧な期待だけが頼りですが、いつまでも客観データに触れないのも、誠意に欠けるな?と思った次第です。