limiter knobs in the making / リミッターノブ

The right photo is “after” of the bottom cam like processing for the limiting  of the knob turns.

リミッターノブは、規格品のローレットナットを加工して作ります。 まず、底面にカム状の形状を施工し、リミッターの範囲を規定します。

The right is the “after” of the top side hole to accept the center screw in such a way that it can rotate freely and can be locked at the appropriate angle.

天側も特製のセンターネジが自由回転と固定が可能なように、段付き穴を施工しないといけません。(今回はご紹介しませんが、センターネジも都合の良い規格品がないため、これも作らないといけません。)

ところで、リミッター機構は最近追加したものですが、EMS製作には余分な大きな負担となっています。 ノブを回し過ぎないという約束を守っていただく限り、不要な機構なので、今でも複雑な思いがあります。 機構が複雑になった分、リミッターノブ自体の故障の可能性も孕んでいます。 最近、テレビでリサイクル業者の設備を紹介していましたが、ペットボトルのキャップを外さずに廃棄する輩が多いそうで、粉砕後にボトルとキャップのチップを分離するプラントを新たに設備する費用がなんと”3億円”とか言っていました。 これも皆が分別の約束を守れば不要な投資ですが、リミッターの件とよく似ているな、と思ったものです。^^;

当面、緊急に必要なのは2個のノブでしたが、小規模とは言え、製造者としては、まとめて加工しないと採算が合わないのです。(今回は50個加工しました。部品のサイズによりますが、外注の場合はさらに300個~1,000個単位でないと外注メリットが生じません。一般の方には分からない、物作りの厳しさがそこにあります。よく使用する微小ねじなどは、万個単位で確保しています。(安易に脱サラを計画されるような方は、たいてい、製品単体でのコストしか念頭にありません。))